高田渡三部作 序章 25日(土)の卒業研究中間報告会で学生はクタクタヘトヘトになってしまったらしいけれども、指導するこちらだってヘトヘトでして、とくに今回はピヴォが諸悪の根源でしたね。ふだん、ちゃんと活動していないから三徹なんてことになるんですよ。わたしは三徹しろっなんて言っていない。自業自得なんだから。
まぁ、とにかく土曜日はへとへとでして、打ち上げもせずに帰宅したわたしはただちに「ボルサリーノ」と「Jポップ・メドレー」の練習を開始し、夕方の八時過ぎからちょいとそこまで出かけまして、「飛鳥」で軽く一杯ひっかけ、家に戻って2時間ばかり仮眠してから、「レッティン・ゴー」の練習に没頭しようと思っていたのです。
ところが、目覚めたら朝の4時。あ~~ぁ、生まれてくるんじゃなかった。「レッティン・ゴー」なんて難しい曲は何度も何度も弾き込なきゃ駄目なんです。が、朝の4時ですからね・・・おまけに、フラット・マンドリンの弦を替えようしたところ、弦の端部を覆う金具をスライドさせることができなくて、右往左往。じつは、わたくし、フラマンの弦を替えるの初めてでして、完全なパニック状態に陥ったのです。さんざん試行錯誤したあげくギブアップ。楽器屋さんに任せるしかないと判断し、朝からしばらく仮眠をとりましてですね、昼前に「駅前の楽器屋さん」に直行! 楽器を預けて帰宅し、車に荷物を積み込んだのであります。そして、カレーライスと紅茶の昼食をとって「
駅前の楽器屋さん」に戻ると、金ピカに輝く弦が8本張り終えてありました。代金800円。安いものだ。
というわけで、フラマンの問題は解決したのですが、「レッティン・ゴー」の弾き込みが足りなかったのはヘルプレスでして、車で聴く『
ハウザーセッション』とのレベル差が縮まらない現実を感じながら、車を西行させたのでありました。

午後3時過ぎには今回の会場、東郷湖西南畔のレストラン&雑貨屋さん「クロバデール」に到着。珈琲を飲んでくつろいでいたら、代表と月太郎さんが到着。まもなくセッツァンもあらわれて、4時過ぎから準備が始まりました。今回は倉吉在住のDr.ミフに幹事をお願いしておりまして、ウディなレストランがミニ・コンサート会場に早変わりしました。参加メンバーは9組10名。常連ではヒロさんが欠席でしたが、まぁ、いつものメンバーです。ほかに主婦と坊やが4組。学生1名。ゲスト・ドラマーとその友達さんもいらしたから、総勢18名ですね。

わたしはあみだクジで7番があたりましたが、マイク・セッティングとの関係で、歌物を最初にやることになり、マコトさんとチョトロク代表がオリジナル・ソングを披露しました。ついで、月太郎さんの登場です。月太郎さんからは、10月10日に以下のメールを頂戴しておりました。
(略)練習会ももう少しですが、又マンドリンとバンジョーをお願いします。
「夕暮れ」「生活の柄」の二曲をやりたいのですが、キーは「夕暮れ」がC、
「生活の柄」がGでやります。それと今回、門永さんと同じ境港ということで
先日某所で練習していたのですが、スライドギターをあわせてみました。
なかなかいい感じでしたので一緒にお願いします。(略) 月太郎
というわけで、わたしと月太郎さんは4時過ぎにさっそく音合わせをしたんです。もう一発でOKですね。なんの問題もなし。「生活の柄」のコーラスもどんぴしゃで決まりましたよ。本番はこれに門永さんが加わりました。高田漣ばりのスライドギターを期待しておったんですが、なんかPAの調子が悪かったみたいで、もったいなかったな。
何をいまさらって感じですが、とりあえず二つの曲を紹介しておきます。
1.夕暮れ 原詩・黒田三郎、作曲・高田渡。言わずとしれた、高田渡晩年の名曲です。この曲が好きだという月太郎さんを、わたしはそれだけで尊敬してしまう。だって、この世の中で「夕暮れ」が好きで歌いたいから、伴奏してくれなんて人、これから先も出会う可能性ほとんどないでしょうからね。「夕暮れ」という名曲の伴奏をフラマンでできる、ということだけで、わたしは幸せを感じる。これも「六弦倶楽部」という会のおかげです。間奏は途中まで早く弾こうとして、どこかでコードとあわなくなり、スローに戻しました。でも、弦を替えたマンドリンは綺麗な音がでましたよ。これには大満足。
月太郎さん: ボーカル&ギター
門永さん : スライドギター
わたくし : フラットマンドリン
2.生活の柄 原詩・山之口貘、作曲・高田渡。この曲なくして高田渡は語れませんね。山之口貘という人物は高田渡以上に強烈で、その詩集・エッセイにはただただ恐れ入るばかり。ほんとうに「草に埋もれて寝」ていた詩人です。凄まじい言の葉の固まりですよね。それを高田渡が歌うんだから・・・研究室のメンバーと最初に「生活の柄」をコーラスしたのが2007年4月28日の「
古民家の匠」の会。想い出深いな。3声コーラスの練習では苦労したけれども、楽しかった。あのときはわたしがリードボーカルでしたが、今回はコーラスの上のパートを受けもちました。
「生活の柄」についても、演奏しハモれるだけで幸せです。こういう機会はめったにないから。この曲を取り上げてくださった月太郎さんにただただ感謝するのみです。
月太郎さん: ボーカル&ギター
門永さん : スライドギター
わたくし : バンジョー&コーラス
ご自身に申し上げましたが、月太郎さんのボーカルは大人っぽくて渋いですよね。ジェイムズ・テイラーや細野晴臣に通じる歌唱法です。低音で落ち着いていて、聴衆をリラックスさせる力がある。伴奏しがいのある歌唱力をもってらっしゃいます。上の2曲に加え、「ブラザー軒」をやって高田渡三部作を完結させるそうです。「ブラザー軒」も、是非とも伴奏させていただければとお願いする次第です。


ところで、月太郎さん、出番を終えてテーブルに戻っても、次のパフォーマンスを見向きもせず、奥様に頼んで録音しておいた自分の歌と演奏をヘッドフォンで聴き続けておられたのでありました。対面に坐っていたわたしもお相伴にあずかりまして、ふむふむ、ギターとバンジョーのバランスも適度で、コーラスもぴったりあってましたね。こういうデジタル録音機を早速購入しよう・・・
さて、ここでお知らせが一つあります(↓)。11月8日(土)、米子水鳥公園で「ギターの夕べ」が開催されるそうです。門永さんほか、チョトロク代表やら月太郎さんも参加されるとのこと。どうぞ、みなさんひやかしに行ってください。
そうそう、門永さんには、前回のスコアに引き続き、今回はシューマンのLPを頂戴してしまいました。感謝申し上げます。加藤家住宅のロフトの蓄音機で聴いてみます。ありがとうございました。

*今回の練習会ブログ(連載)では、一部の写真を「
六弦倶楽部」および「
山陰オフ会」のサイトから転載させていただきました。撮影されたチョトロク代表とよしださんに深く感謝いたします。
- 2008/10/28(火) 00:27:33|
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先日はありがとうございました。浅川さんと門永さんには感謝、感謝!今度は「ブラザー軒」是非お願いします。三部作完成の折には一度練習会で録音しておきたいと思います。私の葬儀の際、流してもらえるよう家内に遺言しておくつもりです。今しばらくお付き合いの程よろしくお願いします。
- 2008/10/28(火) 19:34:52 |
- URL |
- 月太郎 #-
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「ギターの夕べ・・」広告ありがとうございます。今回月太郎さんも出演されるそうです。バードカービング展もやっています。閉園時間以降のハクチョウたちを見る機会はなかなかありません。 いいですよ~
- 2008/11/04(火) 20:25:31 |
- URL |
- 門永哲郎 #-
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あっ、そうか、もうすぐですね。
8日と言えば・・・入試の監督業務が入ってますね・・・残念です。フラマン弾きたいなぁ・・・
- 2008/11/04(火) 21:31:28 |
- URL |
- asax #90N4AH2A
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