
すでに〆切を過ぎて、「待ってください」と担当の女性職員に泣きついている書類を抱えているにもかかわらず、筆がまったく進まないので、ぶらりと散歩にでたんです。もう春ですね、近畿では。土手の大きな梅樹の「
紅い花」が満開となり、小中学校のグラウンドは少年野球やテニスで賑わっていて、「うららか」という形容詞がぴったりの季節を迎えています。
正月このかた、まるでカマクラのなかで生活しているようでした。一月いっぱいで積雪の峠は超えたものの、2月になっても週末になると吹雪がくり返し、そうしたなかで入試や公聴会や会議や占拠などをこなしてきたのですが、修士論文の報告会を終えて、がくっと疲れがでてしまいました。因幡弁でいうところの「けんびき」状態なんでしょう。
奈良に戻ってきても、頭が働きません。こんなときこそスロージョギングなんでしょうが、豪雪の影響で運動していないから、いきなり走る度胸がなく、スローウォーキングから始めた次第です。ただ、わたしには家事がある。ストレス解消は料理三昧に限ります。ずいぶんいろんなものを作りました。
ひとつだけ報告しておきましょう。ピンクの林檎ジャムができあがりました。
近くのコープに
ジョナゴールドはなかったのですが、「紅玉」を発見。その皮は真っ赤な色をしています。林檎のスライスと皮を煮込むと、またたくまにソース(煮汁)がピンクに変色し、その色がスライスに付着していきました。赤蕪の甘酢着と同じですね。蕪皮の赤い色が白いスライスを桃色に変えていくように、林檎のスライスも紅玉の皮の色を吸収していったのです。
ジョナゴールドの皮を煮込むとピンクのジュースになることは分かっていたので、紅玉でも同じだろうとは思っていました。しかし、少々不安もありましてね。ジョナは水煮だったけど、ジャムでは白ワインや柑橘汁を使う。そういうものを混ぜると、ピンクの色が消えてしまうのではないか、と・・・白ワインは水で薄めました。レモン系の果汁は、このたびは「なし」とした次第です。ビタミンCには脱色能力がありますからね。紅茶にレモン汁を注ぐと、茶色が薄まっていくでしょう。せっかく桃色に染まった林檎ジャムの色彩を奪われるのが怖かったのです。ジャムを試食してみましたが、酸味は十分あるので、レモン汁を加えなくても美味しいです。
なんとか、ひとつ課題をのりこえましたね。「果実のイメージにふさわしい色をジャムに与える」という課題。いまは金柑と林檎だけですが、もうすぐ金柑の季節が終わるので、少しバリエーションを増やさないとね。キーウィにしようかな。キーウィなら家庭菜園でも栽培できるでしょうしね。
緑鮮やかなキーウィのジャム・・・はたして作れるかな?

↑ジャムはもっぱらヨーグルトのトッピングに使います
- 2011/02/21(月) 12:14:24|
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実家の庭で蕗の薹が顔を出していましたので、摘んで帰ってふき味噌を作りました。
昨年は苦すぎたので、今年は程々のところで収まりました。
ご飯に乗せるもよし、味噌汁に入れても春の香りが味わえます。^^
- 2011/02/21(月) 19:32:17 |
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- よしだ #-
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ふきのとう味噌ですか。このまえ平田の宴会で、地元主婦の方々の手作り「ふきのとう味噌」がでました。ほんのり苦みのある大人の味がしました。
わたしは、今日、「空芯菜の間引き菜」の酢みそ和えを作りました。野菜にはそれぞれ癖があるのに、間引き菜だと、どんな野菜も癖が消えて、純な味覚がしますね・・・お酒によくあいます!
- 2011/02/22(火) 00:31:45 |
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- asax #90N4AH2A
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