仏教考古学を専攻する大先輩からメールで連絡が入った。
加藤家の屋根裏で3枚の「上」様が発見されたことを
12月1日のブログで紹介したが、「五岳真形図の中岳嵩山」に該当する「霊符」ではないか、との指摘である。その図形は、大宮司朗『霊符の呪法』(学習研究社、2002)に掲載されており(↓)、同書によれば、「五岳真形図を手に入れれば、山河神が迎送し、保護してくれる。もし家にこの符があれば、心に思うことが実現し、家運は隆昌するとされている」と書かれているという。

なるほど、ほんとうにそっくりの図形だ。急ぎ、大宮司朗氏の『霊符の呪法』をアマゾンで検索すると、類書がわんさと出てきたので、まとめて注文したところ。
文様は理解できたから、あとは色の違い、方位、「上」の意味などについて知りたいものだ。
続きは本が届いてからお知らせします。
- 2007/01/17(水) 19:49:15|
- 文化史・民族学|
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コメント:2
検索で偶然みつけたので既に解決済みなら恐縮ですが、「上」というのは、御札を御祭りする際に「上にする側」という意味だと思います。
社寺で頂く御札入れ等にも「上」と記されていますよね。
五岳真形図は古くから日本へ伝来していた中国の霊符の一種で、例えば奈良の金峯山寺などでは現在でも信徒に頒布されていますし、近世にはそれらを集成した書物が幾らか刊行されるなど、ポピュラーな霊符だと思います。
実際にそれが民家で使用されていたことを示す点で、加藤家の事例は大変興味深いですね。
- 2007/12/06(木) 01:42:03 |
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- やませ #-
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コメントありがとうございます。そうですか、「上」とは「上の側」なんですね。あれから類書を買いあさり、五岳真形図についてのだいたいの意味は理解していたのですが、「上」についての理解は不足していました。ほんとうにありがとうございます。
- 2007/12/09(日) 15:50:16 |
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- asax #90N4AH2A
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