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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第14回「魔法の山」 -谷口ジローの風景

プロジェクト研究発表会のお知らせ

 17日(木)、最後のプロ研1&3の授業を終えました。1週間後に控える発表会に向けてのプレゼン練習を「漫画・風景班」「歴史・史跡班」「自然班」の順で10名全員がおこないました。この日、わたしのコメントは辛口でしたね。最近、1・2年のゼミでは学生を誉めることに徹して、あまり貶さないように心がけているのですが、なにせ最終授業でして、最初で最後のプレゼン練習なので、ちと気合いを入れるためにモードを切り換えた次第です。
 では、発表会のスケジュールと概要をお示しします。

  日時: 7月24日(木) 09:45~10:45
  会場: 鳥取環境大学13講義室
  発表:
       第Ⅰ部 漫画・風景班
         1.谷口ジローとその作品(谷口)
         2.『魔法の山』のストーリー(荒川)
         3.風景データベースとデジタルマップ(前田)
       第Ⅱ部 自然班
         4.久松山の植生(宮島)
         5.植物標本データ(入江)
         6.泉の精霊 オオサンショウウオ(北村)
         7.カスミサンショウウオとハコネサンショウウオ(伊藤)
       第Ⅲ部 歴史・史跡班
         8.城跡の風景と歴史(岡)
         9.仁風閣とロープウェイ基地(山崎)
         10.精霊のイメージ -吸い付き婆の正体(岸本)

 わたしたちのチームとセットで発表する指定聴講のチームは「鳥取市中心市街地主要街道の調査研究」です。アドバイザはお馴染みの某准教授です。

 夕方5時ころから、打ち上げのバーベQを予定しております。会場は再び裏山の茶室「盃彩亭」前です。このたびのプロジェクトでは、鳥取市教育委員会のみなさまをはじめ、多くの方がたのお世話になりました。紅茶専門店「ダウラ」のマスターも忘れられませんね。皆様方には、ここに記して感謝もうしあげます。
 ご多忙のおり、お願いするのも恐縮ですが、もしお時間が許すようでしたら、学生たちの拙い発表を聴きに来てやっていただければ嬉しく思います。とはいっても、やはり勤務時間中に職場を抜け出すのはなかなか難しいでしょうね。ですから、せめて、打ち上げのバーベQ大会にでもお越しいただければとお願いする次第です。

 今回の「魔法の山」プロジェクト、学生はしんどかったかもしれませんが、わたしはほんとうに楽しかった。良い学生に恵まれ、身近にありながらこれまで遠い存在だった久松山の魅力を思い知らされました。それもこれも、みなさまのご援助の賜です。繰り返し感謝申し上げます。       

  1. 2008/07/18(金) 17:20:12|
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第13回「魔法の山」-谷口ジローの風景

 今回はめずらしく13講義室でのゼミとなりました。3つの班ごとに発表しましたが、歴史・史跡班と自然班は「まとめ」の作業に入っています。歴史・史跡班はとくにプレゼンテーションが上手く、とても解り易く感じました。動物班は、地域によって違うサンショウウオを示していました。植物班は、久松山の植生分布について整理しています。ただ、先生のいう久松山の「遠景」を「円形」と聞き間違えているところがおもしろかったです。歴史班、植物班ともに、よくまとめられていたと思います。今回のゼミの最後には、発表会での順番とテーマを決めました。次回は、発表会に向けてのプレゼンテーションを全員がひとりずつする予定です。

プレゼンの順番


 漫画・風景班がこの1週間でおこなったことを書きます。
 漫画『魔法の山』で描かれている風景と実際の風景を照らし合わせたデータと、デジタルマップをほぼ完成させました。はじめは、デジタルマップを作る上で、完成への見通しが立たなかったのですが、院生のホカノさんに手がかりを教えていただき、ほぼ完成させることができました。感謝しています。
 漫画『魔法の山』で、ほら穴とお化けのことで知りたいことがあったので、7月7日(月)に、聞き取り調査に行くことになりました。まず、久松地区公民館と連絡をとりました。幸運にも、「久松山を考える会」会長の岸根さんとお話ができることになりました。岸根邸は裁判所の近くにあり、190年の歴史のある建物でした。岸根邸の茶室は、以前環境デザイン学科の1期生が卒業研究のテーマにしていたそうです。私は、私たちがどんな研究をしているかを説明しました。岸根さんはそれを聞いて、感心していたようです。「久松山を考える会」がどんな活動をしているかを聞きました。久松山の西坂道は、「久松山を考える会」が舗装を行ったそうです。ロープを取り付けたのも「久松山を考える会」です。他に、何枚か資料をもらいました。その中には、「久松連山ルートマップ」という地図も含まれていました。中坂道、西坂道以外にも、久松山の周辺には何種類か登山道が存在します。まだ登ったことのない道があるので、登ってみたいと思いました。
 さらに収穫がありました。谷口ジローのお母さんがご存命で、樗谿神社をよく散歩されているのをみかけるそうです。近い将来、谷口ジローのお母さんのお話を聞ける機会があるかもしれません。
 肝心の、ほら穴、お化けのことについてのはっきりとした回答が得られなかったのは残念でした。そのことについて岸根さんは、「わからない」と言っておられました。久松山に詳しい「考える会」の会長さんがなにもご存じない、ということは、ほら穴の中にひろがる空間やお化けの話は、谷口ジローの創作なのではないかと推測されます。今回の調査を元に、発表へとうまく繋げられたらいいと思います。(環境デザイン学科1年「漫画・風景班」M.T)


  1. 2008/07/11(金) 00:34:48|
  2. 漫画|
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吸い付き婆のブレスケア

 ブレスケアと「吸い付き婆」の関係について考えたことはありませんか。

 前夜、焼肉か餃子かイタメシを食べたガールフレンドが部屋にやってきた。ではでは、いつものごとくというタイミングになっても、

   「ちょっと待って」

ともったいぶっている。女はキャンディらしき物体の詰まったプラスチック容器をビニール袋から取り出した。

   「それ、何?」
   「さっきね、ローソンで買ってきたのよ」
   「だから、何?」
   「ブレスケアよ」

 そして、女はプラスチック容器の蓋をあけて、水色のブレスケアをポイッと口に放り込むのだ。

   「あぁぁぁ~、これっ、なかなか効くわね~~、はぁぁぁ~」

 こういう状態に陥った場合、決してあせってはいけません。ことを急ぐとえらいメにあいますぞ。いまではもう懐かしく美しい想い出の一コマとして微かな記憶と残像にのこるのみですが、ブレスケアを含んだ口の中は「吸い付き婆」状態に変化しております。
 『魔法の山』の冒頭部分、城山のお濠で釣りする大人が子どもたちをからかう場面は、間違いなくセクハラというか、放送禁止用語が連発されており、この漫画を教材として良かったのかな、と冷や汗がたらりんこんとこぼれ落ちるのですが、しかし、あれはストーリー上なくてはならない伝承であり、城山(久松山)のイメージを捉えるに不可欠な話題なのであります。
 政策学科2年のK君は、この伝承が『鳥府志』の記事に由来するかもしれないという発言をして周囲を驚かせました。城内の井戸に婦人が何度か落ちて死んでいるのね。その霊が吸い付き婆であり、祠さまだという発想であります。そして、吸い付き婆や祠さまは地上にでてくると、オオサンショウウオに姿を変えてしまうというアイデアを谷口ジローは披露しています。が、久松山にオオサンショウウオがいた可能性は低く、むしろ井戸にたむろしていたカスミサンショウウオかハコネサンショウウオの「異物」としてのイメージが井戸で死んだ女の霊と重なりあっているのではないか??

 それはさておき、「吸い付き婆」の被害にあった男はあとで後悔して、

   「ねぇ、一粒頂戴よ」

と女に頼み、ブレスケアを口に入れてみる。ここで、すべての謎は氷解する。石棒が水虫と化したのは何故か、よく理解できてしまうのです。
 ねちゃねちゃしてるのね。ねばねば、というほどではないけれど、ねちゃねちゃしている。これが粘膜から離れない。これで吸い付かれちゃったんだから、水虫になっても仕方ありません。訳が分かって、男は少しほっとしたりしてね・・・

 今日の噺、お分かりになりましたか?
 お分かりになった方は、ぜひとも拍手をくださいね。お分かりにならなかった方はメールをください。そっと教えてさしあげます。
 では。


  1. 2008/07/09(水) 00:35:22|
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第4回「魔法の山」 -谷口ジローの風景

 GWもあけ、プロジェクト研究1&3が再開した。連休中の課題は『魔法の山』の感想文。ワード1枚にみな力作を書いてきてくれた・・・1年生の3名はまだ手書きでしたがね・・・
 その後、2回めのアンケートをおこなった。

1.久松山に登った感想を書いてください。
   登った日にち   月   日

2.久松山に関して興味のある分野に順位をつけてください。

    歴史 【   】
    遺跡・景観(石垣・郭跡など) 【   】
    植物 【   】
    動物 【   】
    地形・地質  【   】
    漫画「魔法の山」と風景の対比  【   】
    谷口ジローの漫画論 【   】  

 上の2の順位に基づいて、以下の班割が決まった。

   A.自然班  A-1 植物班: 入江、宮島
            A-2 動物班: 伊藤、北村

   B.文化班  B-1 歴史・遺跡班: 岡、山崎、岸本、(荒川)
            B-2 漫画・風景班: 谷口、前田


 A班の決定事項 

 私の班は自然班で、その中で植物と動物について調べることにしました。どちらの方もまず本・インターネット・図鑑などで、久松山の動物・植物を調べ、次に実際に久松山に登ってどんな植物・動物を見つけたかを記録していこうと考えました。そして、どの植物のところにはどういった動物がいるかということを自然班の大きなテーマとして研究することにしました。
 しかし、私たちはこのプロ研のタイトルである「魔法の山」に沿っていませんでした。なので、オオサンショウウオについて調べたり、魔法の山に出てくるような植物について調べたりしていこうと思います。19日には山に登り、調べてきたいと思います。

目的・内容
 動物班
  *来週までに文献を探してくる(博物館・図書館など)
  *水辺で生き物探し(魚・両生類)
  *昆虫・鳥・爬虫類を見つけたら図鑑で調べる。
  *足跡を見つけたら、その動物を調べる。
 植物班
  *来週までに文献を探してくる。
  *調べた植物を見つけたら観察し、調べていなかった植物については調べる。
  *どういう植物のところにどんな動物がいるか。

日程
 18日(日)に久松山に登る。その前に博物館やインターネットで調べる。

課題「魔法の山とどう結びつけるか」
  *オオサンショウウオについて調べる
  *城跡の壕でザリガニを採ったり、山で蝉を採ったり・・・
                      (環境政策学科2年K.Y)


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  1. 2008/05/09(金) 00:24:42|
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第2回「魔法の山」 -谷口ジローの風景-

仁風閣01見学02外01

 今日のプロジェクト研究1&3は課外授業で、鳥取市の仁風閣と鳥取県立博物館へ出かけました。私は鳥取市出身なので、仁風閣の名前と場所は知っていたのですが、実際に建物の中に入ったの
は今日が初めてでした。仁風閣の外観の第一印象はというと、本当に立派でお洒落な建物で、フランスルネサンス様式という名のとおり、中世のヨーロッパの建築物はこのような造りだったのだなぁと感じたりしました。内部も本当に立派で様々な展示物が飾ってありましたが、その中で私が一番驚いたのが、木造の螺旋階段です。階段を支える支柱もなく、1階から2階まで巻貝のようにのび上がっています。木造の階段が螺旋状に曲がっている状態で造られたと知りびっくりしました。教授がおっしゃっていたとおり、本当に日本人の木造の建築技術は素晴らしいものだと実感しました。

仁風閣03シャンデリア02複合

 宝隆院庭園をひとまわりして、次に鳥取県立博物館へ。小学生のときから何回か博物館へ行ったことはありますが、本当に久しぶりの訪問でした。目的は、私たちの研究テーマ「魔法の山」の鍵を握る山の精霊(オオサンショウウオ)の見学です。生け簀で買われているオオサンショウウオは、体長60~70センチといったところでしょうか。昔見たときより若干小さくなったかな?と思いましたが、おそらくそれは私の勝手な思い込みでしょう(笑)。しかし、そのとなりにはそれよりもさらに大きいサイズのオオサンショウウオの標本が展示してあったのです。私は飼育されているオオサンショウウオの存在は知っていましたが、あのビッグサイズの標本が展示してあるのを見たのはこれまた今日が初めてでした(笑)。体長約140センチのその姿は、死体ではあっても、ものすごい威圧感を放っている様にさえ感じられました。
 今日の課外授業は自分にとっても本当に納得のいく内容であったと思います。鳥取市在住なのでまた機会があれば自分で足を運んでみて、あらためて実感できる何かを求めに行こうと思います。(環境デザイン学科2年 A.K)

オオサンショウウオ03大きな口


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  1. 2008/04/18(金) 00:42:53|
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