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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

男はつらいよ-寅さんの風景(16)

風景になる役者

 笹野高史(1948-)が若いタレントを引き連れぶらぶらする番組をみた。ロケ地はバス停の前。そこで笹野さんはしみじみ呟く。

  「バス停で思い出すのは、男はつらいよ、だよな~」

 続けておっしゃる。

  「山田監督(1931-)に言われたもんだよ。ほら、ごらんなさい。渥美さん(1928-96)
  は風景になる役者さんだ。あぁいう役者になってください、って」

 「寅さんの風景」というプロジェクトを企画したのは間違いではなかったと思う。バス停といえば、「寅次郎の告白」(1991・鳥取篇)の出会橋以上のシーンはないだろう。寅さん・女将・泉ちゃんの3人は見事な風景になっている。 




↑↓ギタリストは痩せてないと駄目ねぇ??

  1. 2017/08/19(土) 12:39:53|
  2. 景観|
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寅さんの若桜鉄道


若桜鉄道時刻表
http://www.infosakyu.ne.jp/wakatetu/jikoku.html

 
 4月13日のP1第2回「男はつらいよ-寅さんの風景」で若尾文子主演の第六作「純情篇」を1年生にみてもらったところ、なかなかの手応えを感じました。なかに1名、「じつは鉄道マニアなんです。若桜鉄道安部駅が楽しみ」という学生がおりました。
 6月には「寅次郎の告白」のラストシーンの舞台となった若桜鉄道安部駅を訪問することになっております。若桜鉄道に乗ってもらいたいとも思っているのですが、交通費はあまりないし、時刻表を眺めても、なかなかうまいこと時間があわなかったりしてね。車は4年生2台にわたし1台を加えて計3台。乗車人数の上限は9名だから1学年でぎりぎりだ。上方往来とあわせてバスをチャーターするかな?
 あんまりDVD、買うんじゃなかった・・・と反省しきり。


*環境大学前の若桜線バス[日本交通] https://www.navitime.co.jp/poi?node=00447948


 
↑をみてから↓もみてください。

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  1. 2017/04/23(日) 12:29:41|
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河原宿の思い出

WEB12河原



 上下は昭和40年代の上方往来、河原宿の景観です。世はエレキブームでして、世界をビートルズが席巻し、日本ではベンチャーズ、寺内たけしとブルージーンズ、加山雄三の全盛期。この時代のSPレコードで育ち、兄の買ってきたエレキギターでギター小僧としての人生をわたしはスタートさせたのでした。


10河原WEB



 いちばん上の木造の住宅が下のように変わっていったのは昭和50年代以降でして、下の写真の撮影はたぶん1980年ころです。住宅はもとは六間取りの茅葺き民家だった。それが瓦葺きになり、表側がコンクリート仕上げになったけれども、六間取りの平面は変わらなかった。じつは奥座敷がハネムーン期の新居でしたが、わたしはまもなく中国に旅立つのです。


5河原web

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  1. 2016/10/16(日) 11:53:25|
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らっきょう畑をつきぬけて

151028 らっきょう畑1


因幡の文化的景観を歩く

 10月28日(水)。先生、ケントさん、3年生と私は、先生が新たに発見されたらっきょう畑のルートを視察しました。その新しいコースは、山湯山農業センターから「愛の小径」をつらぬき、らっきょう畑に入る所まではこれまでと同じですが、畑の中の農道を砂丘オアシス広場の手前のT字路を右に折れます。その道は大きく馬蹄形のカーブを描いています。その先端まで行くと、最高の写真が撮影できます。日本海に浮かぶ鯨島と紫色の花咲き誇るらっきょう畑を一望にできるのです。ただし、11月7日の巡礼トレッキング大会では、ラストスパートの区間であり、全員が疲れているでしょうから、ここでも少し手前のT字路を左折れして、海岸沿いの遊歩道まで歩き、海岸沿いをオアシス広場にむかうルートを採用することになるでしょう。

らっきょう畑新ルート

 
 これまで構想していた原ルートでは、雑草抜きが進み、やや興ざめのエリアもあったので、上に述べた新ルートの方がよりらっきょう花の景観を楽しむことができるでしょう。また、農道のT字路からはトレックの中継地点である摩尼山の全容を一望にできます。今回のイベントは大雲院から樗谿を経由して摩尼寺の歴史を遡りますが、摩尼寺門前から砂丘まではむしろ因幡の「文化的景観」を堪能できます。山湯山の山麓には梨園が広大に展開しており、浜湯山の砂丘エリアではさらに広大ならっきょう畑が展開しています。こうした風土・生業の景観を地元の方々ばかりでなく、県外の訪問者にも味わっていただきたいと願っています。(Nobody)

イラストマップ(最終)圧縮01


  トレックの詳細は「続き」に詳しく掲載しています。↑右のチラシをクリックすれば、申し込み用紙があらわれます。面倒くさいかたは、     

    【WEB申し込み専用フォーム】  http://prt.nu/0/mani

が圧倒的に便利です。  以下も参照してください。

   http://tkserv.kankyo-u.ac.jp/news/2015nendo/20151024/ 

最終サムmani_flyer_ura4_FIX_01 巡礼トレッキング参加証001sample_01

(左)申し込み用紙 (右)トレック参加証 *クリックすると拡大します

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  1. 2015/11/01(日) 00:34:15|
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第3回「修験道トレッキング -山と巨岩の信仰を訪ねて」その2

0426iwaya神仏習合


神仏習合の空間

 悪天候のため摩尼山の登山を断念し、今回は不動院岩屋堂(ふどういんいわやどう)と舂米(つくよね)の棚田を見学した。
 不動院岩屋堂は八頭郡若桜町岩屋堂にあるお寺で、国指定重要文化財に指定されている。高さ約13m、間口約7m、奥行約10mの天然の石窟内に嵌め込まれようにして建てられた建物であり、岩窟の中に建てられたことから窟堂(いわやどう)と称された。先生曰く、この岩窟は人の手によって掘られた人工の可能性が高いという。岩窟の中に堂の建つ様は力強く、神秘的でまさに不動明王が祀られる場所にふさわしいと感じた。また、不動院岩屋堂のすぐ隣には神社もある。この神社は巨岩の影にあり、仏教・神道とも巨岩を特別なものとしてみる考え方があるようだ。仏教と神道の融合を「神仏習合」といい、日本独特の文化である。二つの宗教の建物が隣り合わせで建てられているのは、非常に興味深くさらに詳しく調べてみたいと感じた。
 舂米の棚田は八東川の支流春米川の上流域、陣鉢山・氷ノ山などに囲まれた山間地に位置する棚田である。舂米の棚田は「日本の棚田100選」に選定されている。「響きの森」でのミーティング後、棚田を俯瞰するビューポイントをめざしたが、土砂崩れのため通行止めとなっていた。今回は横から見学することになった。山の斜面の上に作られたため段々になった田を見ていると、狭い土地で何とか稲作をしようという昔の人の工夫を感じた。今はまだ田植えはしていないが、稲が成長した夏や秋には非常に美しい棚田を見ることができるのではないかと思った。米が実った時期にまたここにきて、棚田をもう一度見てみたいと思う。
 不動院岩屋堂から舂米の棚田へ行く途中、氷ノ山自然ふれあい館「響の森」に立ち寄り、ゴールデンウィークの登山計画について話し合った。自家用車をもつメンバーを含むC班とD班は、やや遠方の山に行くことになった。
 以下のような計画を組んでいる。(情報システム学科2年E.M)

  C班: 4月28日 三徳山三仏寺投入堂(建造物が国宝)
  D班: 5月6日  三徳山冠巌(かんむりいわ)経由で山頂をめざす。


R0036007.jpg
↑「響の森」でGWに登る山の相談 
[第3回「修験道トレッキング -山と巨岩の信仰を訪ねて」その2]の続きを読む
  1. 2012/04/30(月) 15:40:51|
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