
2日と4日、摩尼寺を訪問した。門脇茶屋喫茶部のご夫妻が椎茸の原木栽培をしており、ちょっとした打ち合わせをしたかったのである。ごらんのとおり、楢の原木を長さ1m前後に伐って縦に並べかけ、穴をあけて菌を植え付ければ、1~2年で椎茸が大きく成長する。原木の伐採は10月以降がよく、しばらく乾燥させ、積雪の消えた3月に菌を植えつけるのだという。
昨年末に冬(どんこ)をいただき、その肉厚と旨みに唸った。2日、またしても、たくさんいただいた。その日の夕食は、次頁に示したとおり、椎茸を焼いて、生姜醤油をかけるだけ。猛烈に美味い。昨日紹介したコノスル(
チリのシャルドネ)とよくあう。

4日の入学式後、一人の青年が訪ねてきた。4期生で、環境政策学科卒業のO君。そうだな、愛称はハルキとでもしておこうか。チャックの親友で、ウクレレの弾き方を教えた記憶がある。ハルキ君によれば、「友達のいないチャックの唯一無二の親友」だそうである。かれは養蜂家(bee keeper)をめざしている。2年間千葉で修行し、このたび1年間、鳥取市国府町の農家で修行を積むことになった。
わたしはハルキ君に摩尼山のことを話した。ナオキというリーダーを失って困っているという事情も説明した。バイト代も奮発すると話した。バイト代の時給を聞いて、ハルキ君の瞳孔は大きくひろがった。どうやら貧乏しているらしい。
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- 2012/04/05(木) 23:20:06|
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黒いマミオ 町ごと世界遺産のルアンプラバンはラオス第一の観光地になっていて、立派なホテルに泊まっています。おかげで、ネットも難なく接続したんですが、まだちょっとレポートを書く元気はありません。
猫の多い町です。
空港から直行したレストランで、まず2匹の黒猫をみつけた。ごらんのとおり、上品な猫です。すらっとして、柳腰で、色気がある。「おまえなしではいきていけない」にでてきた向田邦子のマミオ(正式名称はマハシャイマミオ)は銀色のコラット種でしたが、こっちは黒猫で、おまけに1匹は鼻まで黒い漱石の福猫にも似ている。食卓の下で戯れる猫に、ディッシュの食材を落としながら、
「日本に連れて帰りたい」
と従業員に告げると、「どうぞ、どうぞ、うちには10匹いるので、1匹ぐらいかまいませんよ」と来た。わたしは真剣に、何度か「日本に連れて帰ろう」と口にした。
「名前は何というの?」
と訊ねると、「ミアウ」だという。早晩気づきました。この名前は個人名ではない。日本人が猫のことをニャーと呼ぶのと同じですね。ミアウは猫の鳴き声であり、転じて、猫の一般名称となった言葉でしょう。「この猫の名前は何というの?」と訊ねた質問を、従業員は「この動物は何というの?」と取り違えたということでしょうね。
わたしは時間をおいて、またしても真剣に「日本に連れて帰ろう」と謂った。
みんな、無理だという。飛行機に持ち込めないから。クアントーンという覚えにくい名の有能なガイドさんは、「冷凍ミンチにしてもって帰る手がありますよ」などというブラック・ジョークを飛ばして笑っているが、かれも相当な猫好きらしい。
仕方がないので、たくさん写真を撮った。それから、いろんな場所で猫に出会った。また写真を撮った。いつからこんな性になってしまったのだろうか。
こうして、わたしのルアンプラバンが始まった。
- 2011/08/29(月) 00:18:29|
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先週、BSプレミアムで4夜連続放送された「おまえなしでは生きていけない -猫を愛した芸術家の物語」をご覧になった方は多いでしょう。わが家でも4話すべて録画し、2話は放送時に、残りの2話は録画でみました。
うぅ~ん、飽きないなぁ。猫という動物が、その不可思議な生態によって飼い主を虜にすることについては、いちいち納得せざるをえないし、その一方で、猫を溺愛する「人間」について考えさせられる番組でした。愛猫家として登場する藤田嗣治、内田百、向田邦子、夏目漱石は、いずれもきわめて個性の強い芸術家もしくは作家であり、どちらかといえば「人間嫌い」だった人たちでしょう。社会から距離をおき、猫とともにアトリエに隠棲する。そういう日々を愛している。
厳密にいうならば、男は女と猫との3人、女は猫との2人で自分の隠れ家を築いている。男には男友だちなんて要りません。女と猫がいないと生きていけないの。
- 2011/07/04(月) 01:06:33|
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6月16日は生憎の雨でした。梅雨に入り、じめじめとした天候が続きます。皆様体調を崩されないよう、お気をつけください。
雑草抜きから想うこと さて、6月16日、ガーデニング班はまず、毎週恒例の「雑草取り」から始めました。畑に到着して、まず驚いたのは「モロヘイヤが予想以上に成長していたこと」です!!
先週、先々週の雑草取りでは「モロヘイヤの新芽の画像」をみながら、雑草を取っていましたが、正直見分けがつきませんでした。しかし、今回は交互に大きな芽が出ていたこと、さらにその芽を「モロヘイヤの新芽の画像」と照らし合わせたところ、ほぼ一緒だったこと等の理由から、その芽をモロヘイヤと判断しました。まだ、芽が出ていない株もあることから、念には念をということで、モロヘイヤの新芽を判別しながら、雑草取りをおこないました。
先週から食品・ガーデニング班の一年生女子2名が「池田家鳥取藩の薬膳料理」について調べるため、市立図書館へ行き、様々な文献を読んで、調べています。以前は4人でやっていた雑草取りですが、先週から2人で雑草取りをやり始め、急激な疲労感と予想以上の時間経過に驚愕しました。しかしながら、一年生女子2名が必死に池田家鳥取藩の薬膳料理を調べているのだから、俺らも頑張ろうという気持ちで、ひたすら雑草を引っこ抜きました。以前、あまりにも水が足りなかったのか、枯れてしまった植物がありましたので、天候は雨でしたが、念のため水やりもしました。
現時点で、モロヘイヤとオクラの発芽率は50%ほどです。残り50%も発芽するように祈りながら、これからも雑草取りと水やりをするつもりです。また、畑で小さな実をつけている草がありました。ぼくは以前から雑草取りをしていて感じていたことがあります。それは、「この畑に生えている雑草が食べれたらいいのに」ということです。さすがにすべて食べることはできないとしても、中には食べることができるものもあるかもしれません。小さな実をつけている草も含め、来週は畑の草にも注目し、もし食べることができる野草であれば、効能等も調べたいなと考えています。
[第9回「医食同源 -福祉のむらおこしと古民家再生」その2]の続きを読む
- 2011/06/22(水) 00:00:45|
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今春のガーデニング熱は衰えることを知らず、奈良の庭をハーブや夏野菜の鉢が埋め尽くしただけではなく、里仁の畑でも学生諸君に十数株の苗を植えて育ててもらってますが、その余波がついに研究室にまで及びました。なんちって、奈良の家のハーブが育ち過ぎたものですから、若干株分けして、先週、研究室にもってきたしだいです。
ごらんのとおり、パセリとバジルとミントの3株。残り株ですが、立派に育ってほしいね。研究室にはキームンの茶葉があるので、ミントの葉が収穫できれば、フレッシュなミント・チャイを楽しめるでしょう。パセリとバジルはパスタ用だね。最近ようやく、まともなトマトソースがつくれるようになってきたので、楽しみです。バジルとトマトソースの相性は抜群ですからね。
研究室に人は減ってしまったけれど、こうして緑を増やせば、なかなか良い気分です。
本と漫画はどうするかな?
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- 2011/06/11(土) 00:00:25|
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