祝セルビア優勝! スポーツの秋。この週末はレッドソックス、カープ、ドジャース、ソフトバンクがファイナルに進みました。そんな野球の試合よりも、はるかに興奮したのが世界女子バレーです。えっ、6位に滑り込むのがやっとの日本女子なんて、どこがええの、と反論されそうですが・・・
日本じゃない。決勝を言っているんだ、わたしは。BS-TBSで放送されたセルビア対イタリア。凄い試合だったんだから。セルビアが3-2で逆転勝ちし、初の世界一に輝きました。日本の比じゃないの。とくに旧ユーゴは、一人ひとりが強くて(美しく)、おまけにスーパーエース格のスパイカーを2枚も揃えている。画面に映る、その雄姿じゃなかった雌姿はまさに金メダルの風格を漂わせている。レギュラー全員がそういう顔をしている。これはね、わたしの持論なんですが、メダリストにはメダリストにふさわしい顔があるんだ。一方のイタリアは、モンスターと称賛すべき19歳の主砲がいて、この女(ひと)はもう巨神兵だわね。あれはルール違反だ。イタリアの場合、この怪物的魔女がいなければ日本でも五分に近い状態で戦えるでしょうが、あれは駄目。セルビアのブロッカーの上からスパイクをフロアに打ち付けてくる。結果としてみれば、モンスター1枚対スーパーエース2枚の戦いを後者が制したことになります。
我が家は3名でこの試合をみていましたが、全員セルビアを応援していた。だって、あのモンスターは規則違反だから。セルビアの女子はちょっと癖になりそうなチームだね。東京五輪でも応援するだろうな、日本を粉砕せよ!
さて、女子スポーツといえば、父の命日に、なぜかバードスタジアムで撫子がノールウェイ代表と戦います。その情報は夏ごろから掴んでいたのですが、先週、営業活動のため蹴球酒場を訪れた際、トイレに撫子戦の小さなポスターが貼ってあったので、じつは「賽の河原」トレックの翌日だから観戦に行こうか、と思ってるんだと告白すると、えっ、あっ、来ていただけるんですか、あの、そのっ、チケットのノルマがあるんで是非お願いします、と懇願されたの。
こうなると、交渉だわね。こっちのイベントに来るなら、有料の試合をみてやるぜってとこでしょうか。それがおもしろいことに、父の命日にはクラシック・ギター演奏会のお誘いまで来てるんだわ。さらに驚いたことに、11月11日には、智頭の山郷小学校のライブまであることが分かりましてね。これら3つのイベントの開演/キックオフはほぼ同時(14:00~)っていうんだから、あたしも悩もうってもんだ。父の命日にふさわしいのはどれでありましょうか。
- 2018/10/24(水) 16:19:19|
- サッカー|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
紙一重 長崎から帰っています。長崎は「小外国」だったからか、時差ぼけのような症状に苦しみ、1日半へばっておりました。撫子の第3戦(対中国)は、どういうわけか、車中のワンセグで聞いていました。赤信号で停車するときだけ画面があらわれますが、走行中はラジオ状態です。それでも十分すぎるほど撫子の不調が伝わってきました。アナウンスとスタジアムのどよめきなどで試合の内実を感じ取ることができるのです。
前半開始からしばらく放送を聞いていて、いつ先取点を取られてもおかしくないと感じていたところ、14分にあっけなく失点してしまった。「熊谷と田中がお見合いしてしまいました」とアナウンサーが嘆息し、いったい何がおこったのかは分からないのだけれども、この時間に自殺点まがいの失点をしてよい試合ではありませんからね。帰宅後、映像をみて仰天しましたね。この試合はここで事実上終わってしまった。
バックパスをした川村さんに対する非難がネット上で殺到し、炎上しているだろうと徘徊してみたのですが、思いのほか「川村は良い選手だ」という意見がある。その理由として、「川村は2015年度なでしこリーグのベストイレブン」だからという説明があり、さっそくまた検索してみました。ここで驚くべき事実を知るのであります。以下、2015年度なでしこリーグの最優秀選手です。
【プレナスなでしこリーグ1部 ベストイレブン】
GK:山下 杏也加(日テレ)
DF:岩清水 梓(日テレ)
DF:有吉 佐織(日テレ)
DF:村松 智子(日テレ)
MF:阪口 夢穂(日テレ)最優秀選手
MF:川村 優理(ベガルタ)
MF:上尾野辺 めぐみ(新潟L)敢闘賞
MF:原 菜摘子(日テレ)
MF:柴田 華絵(浦和)
FW:菅澤 優衣香(ジェフL)
FW:田中 美南(日テレ)の
どうですか、このデータをみてどう思いますか。撫子JAPANを構成する主力チームたるINAC神戸の選手が一人も含まれていない。代表主将の宮間さんも含まれていない。撫子JAPANの主力はなでしこリーグで活躍できていないのです。だから、どうすべきだったとまでは言いたくありません。上の11人で予選に臨んでいたら勝点が2~3点上積みされていたかどうか、何の保証もありません。
昨年6~7月に開催されたカナダW杯からわずか8ヶ月でこの悲惨な劣化はなぜか、監督の采配がわるいのか、というコメントも散見されます。これはおかしい。そもそも勝負事は紙一重です。紙一重のところをぎりぎりで勝者の側に這い上がっていただけのことです。恥ずかしながら私個人は、東日本大震災に係わる超自然的存在(つまり神様)のご加護のようなものを感じておりました。敵のシュートがバーやポストにあたって跳ね返るのはそうしたご加護の賜であったと思うのですが、そのバリアーが解除されてしまった。結果、紙一重から敗者側に転がり落ちてしまったのではないか。
こうした紙一重からの転落はしばしばみられることです。ブラジルW杯で3位になったオランダ代表がユーロ予選で惨敗したり、ラグビーでベスト4に進出したスコットランドが6ネーションでは大不振だとかね(エディHCのイングランドは全勝中)。昨夜の世界卓球男子準決勝でも、イングランドに楽勝だったわけでは決してないですからね。水谷、吉村ともピッチフォードに敗れる寸前までいったんだから、準決勝敗退は十分ありえた現実です。しかし、結果は紙一重の勝者側だった。
もうひとつ別の覚悟から反論があります。いま画面に映る悲惨な劣化は突然訪れたわけではありませんよ。9位に終わった一年前のアルガルベ杯(ポルトガル)での不出来について、以下のサイトに的確なコメントがあります。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10142725545 [緊張の夜(3)]の続きを読む
- 2016/03/06(日) 14:06:57|
- サッカー|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
3位決定戦 イングランドは3バックの布陣でドイツ戦に臨んだ。ドイツの実力を認めている証拠である。攻めては3-4-3(3-5-2)、守っては5-4-1に変わる守備的陣形。120分で30本以上のシュートを打たれたが、結果として勝利したのだから、この守備的布陣は成功だったと評価していいだろう。
サンプソン監督は準決勝の日本戦を4バックで戦い、べつの奇策で日本を苦しめた。ボランチのジル・スコットをトップで使ったのだ。エースのカーニーを控えにしてまで、スコットを前においたのは、もちろん彼女の身長(181㎝)が日本を苦しめると予想したからである。
後半15分すぎから、イングランドは立て続けに3本の決定的シュートを放った。1本めはバーを叩き、2本めは海堀が横っ飛びのセーブではじき出し、3本めはストレートのコーナーキックをスコットが頭であわせた。天井をみあげ、視線を画面に戻すと、ボールはポールの外に消えていっていた。あの試合、ジル・スコットのヘディング以上に怖いものはなかった。
そのころから、早く岩渕を、と念じるばかり・・・後半25分をすぎて、ようやく岩渕がリズムを変え、交替出場のカーニーがトップに入ってスコットがボランチに下がることで、ようやく日英の勢いが五分の状態に戻った。
3位決定戦でスコットはボランチの定位置にいた。独英の戦いではスコットさえもさして目立たない。欧米における181cmは「やや大柄」程度なのだろう。全体に男同士のぶつかり合いのようなゲームだった。ただ、ドイツにはもうひとつ執念が感じられない。3位も4位も同じ・・・というW杯的な感覚でいたのに対し、イングランドはメダルにこだわっていた。
早く風呂に入って眠りたい。8時起床だ。
アンカーをおいてほしい。 (7月5日記)
- 2015/09/05(土) 02:08:49|
- サッカー|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
だれがどうみても、イングランドのゲームだった。なりふり構わず90分間守りきって延長に入らない限り潮目は変わらない、と思って画面をにらんでいた。川澄のアーリークロスにしても、そんなに早くボールを離さずにキープしろよ、と呟いていたら、あれれれ・・・のオウンゴールでゲームは幕を閉じた。
イングランドとの相性はほんとによくない。オランダや豪州の放り込みはつながらないのに、イングランドのそれは成功率がとても高い。また、撫子が中盤でパスまわしをしようとするときの守備組織が絶妙だ。これ以上ない距離感でパチンコの釘が並び、撫子のパスコースを消していた。
岩渕の投入は10分早くてもよかったんじゃないか。大野は前半から走れてなくて、まわりの選手とのコンビもあきらかにずれていた。なにより後半に攻め込まれる時間が長すぎた。いつ失点してもおかしくない状況が続いていた。
澤のワールドカップ連続出場試合の記録が途絶えたんじゃないかな。あの状況では替えようがなかったけれども、かりに延長になったら監督はどういうカードの切り方をしただろうか。
決勝進出はおめでたいことだが、ゲーム終了後の選手とマスコミの喜びようは如何なものか。内容では負け試合であり、反省すべき点の方が多かったし、敗者に対するレスペクトが足らなかったように感じたのは私だけだろうか。
観戦に疲弊した。睡眠不足もあって心身へなへなになったが、アスピリンとユンケル2本で講義1コマ、演習2コマを乗り切った。
- 2015/07/03(金) 01:45:45|
- サッカー|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
以下は「
オランダ」の追記です。
--
W杯の優勝チームには、世界一にふさわしいスパースターが必ずいるものです。今回の場合、一にメッシ、二にネイマールというところでしょうか。この二人をA++と評価するならば、続くロッベン、ミューラー、ロドリゲスらはA+でしょうね。
では、メッシは優勝できるのか。よく考えてみると、優勝チームは世界一にふさわしい監督が指揮をとっているものです。この点、4チームを比較すると、どうでしょう。わたしの監督評価は以下のとおりです。
ブラジル=A+ ドイツ=A アルゼンチン=A- オランダ=A+
ネイマールの消えたブラジルのスター選手はA評価として、選手と監督の足し算をしてみましょう。
ブラジル=AA+ ドイツAA+ アルゼンチンA++A-=AA+ オランダ=A+A+=AA++
というわけで、私の独断と偏見に満ちた数学によると、準決勝のうちブラジル対ドイツはドロー、アルゼンチン対オランダはオランダの勝利となって、最終的にはオランダが優勝するという結論を導けます。
南米の地で欧州勢が初めての栄冠を獲得できるのか。ジンクスという風土性は強烈ですが、前回大会で「開催国以外では優勝経験国のみ優勝できる」というジンクスがスペインにより覆されました。ユーロ2012GL3連敗のチームが奇蹟を呼び起こせるか!?
デレク・ベイリーとハン・ベニンク・・・強烈だぁ
- 2014/07/08(火) 21:29:25|
- サッカー|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0