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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

環境学フィールド演習(居住環境プログラム)

 公立鳥取環境大学の名刺を大学から頂戴しましたよ。授業も動きだしました。10日(火)、「環境学フィールド演習」のオリエンテーションがあり、居住環境プログラムの担当分3コマを説明しました。そうか、居住環境プログラムと言っても、何のことやら分からないでしょうね。環境学部環境学科は自然環境保全プログラム、環境マネジメント・プログラム、循環型社会形成プログラム、居住環境プログラムに分かれています。ここにいうプログラムは「コース」や「領域」などの組織とは違います。文字通り、履修のプログラムを示すものであり、学生はプログラムに所属するわけではありません。学生は一つのプログラムに限定した授業等の履修をすることもできますし、複数のプログラムに跨る横断的な履修をすることも可能です。
 
 居住環境プログラムは、以下のようなスケジュールで「環境学フィールド演習」を実施します。

1.活動日時
 6月19日、6月26日、7月3日(火)4~6限に実施。

2.班編成と活動内容
 3班に分かれるローテーションするが、1班は天候にあわせてA・Bのどちらかを選択する。どちらを行うかは掲示板やメールで告知する。

1班A(晴天の場合): 摩尼山の遺跡と文化的景観
自然とヒトとの融合作品としての「文化的景観」を因幡随一の霊山「摩尼山」の散策により学ぶ。[担当 浅川]
  【行程】大学→(バス)→摩尼寺門前(茶屋と椎茸原木栽培)→(以下トレッキング)
   →摩尼寺「奥の院」遺跡{余裕があれば清掃ボランティア}→摩尼山頂・立岩
   {山陰海岸・砂丘・湖山池・大山などを眺望}→摩尼寺本堂→仁王門→門前→
   (バス)→大学
1班B(雨天の場合): 尾崎家住宅と倉吉の町家・町並み
鳥取県東部を代表する古民家「尾崎家住宅」(庭が国指定名勝、建造物は県指定文化財)と倉吉の打吹玉川重要伝統的建造物群を訪ねる。[担当 浅川・中治]
   【行程】大学→(バス)→尾崎家住宅→打吹玉川重伝建地区(玉川周辺→
    本町通商店街→淀屋→谷口ジローの漫画『遙かな町へ』に描かれた風景探索
    →河原町周辺→(三仏寺投入堂遙拝?)→大学
2班: 智頭宿の町並みとIターン(田舎暮らし)促進活動 
歴史的景観の保全が進む智頭宿で石谷家住宅(重要文化財)と上町・下町の町並みを見学後、集落ごとNPO法人化して活動する西谷新田の村おこしを視察する。[担当 遠藤・中治]
   【行程】大学→(以下バス)→石谷家住宅と上町・下町の町並み散策→西谷新田
       地区(パン工房アイ、清流の里、茅葺民家集落と石積棚田)→
       那岐の廃校カフェ「ポスト」?→大学
3班: 若桜鉄道と八頭・若桜の地域おこし  
  若桜鉄道に伴う八頭町と若桜町の地域おこしを視察する。[担当 チョン]
   【行程】大学→(バス)→きらめきプラザ八頭(案山子など八頭町の活動)
    →郡家駅16:50発→(若桜鉄道)→若桜駅17:20着→駅舎と鉄道関係
    近代化遺産→蔵通り・寺通り・カリヤと清流の町並み→
    (不動院岩屋堂遙拝?)→大学

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  1. 2012/04/11(水) 23:31:55|
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池の鶴山舎

2012おんた003ワイン立01
↑使用後  ↓使用前
2012おんた003ワイン立02


 上の写真は間伐材を加工して作ったワインボトルの・・・なんてったらいいのかな・・・ワインボトル刺し? ワインボトル入れ?? ワインボトル立て???・・・ぜんぶしっくりこない。娘は訊く。「なんで倒れないの」
 それはですね、要するに、物理学における力の釣り合いがX軸とY軸の両方で成立しているからということなんですが、いや、時計まわりのモーメントと半時計まわりのモーメントが釣りあっていると説明するほうがよいのかな・・・そうか、「ワインボトル・バランサー」なんてどうだろう?
 ちなみにこのワイン、朱雀生協で仕入れたスペインのドンルキアーノ(赤)ですが、お値段が、なんと、ほんとに、驚きの、信じられない、嘘のような、正真正銘、噂の398円。きっと不味いだろう、不味ければ料理酒にすればよいと開き直って買ったんですが、これが、あっさりして美味しいの。一回の夕餉で空っぽになってしまいました。この情報が流布する前に買い占めてしまおう。

2012池の鶴山001


 重要文化的景観「小鹿田焼の里」を構成する棚田「池の鶴山」への初詣では39ヶ月前。犬に噛まれた。棚田のいちばん上に民家があり、その前にレンタカーを停めさせてもらった。そして、大急ぎの写真撮影。夢中で棚田の俯瞰をレンズで捉えていると、犬が飛びかかってきた。民家の飼い犬で、飼い主のおじさんと息子は笑っている。その場所を再訪した。今回は犬も人間もいない。山道の向こうに小型のトラックが停車している。その車が動き始めた。あぁぁ、すれ違いか・・・この細い道でやっかいだな、と頭を抱えていたところ、トラックの近くで手招きする人がいる。おそらく「この駐車場に入れ」という指示だと察知し、そのとおりに車を動かした。
 そこは「池の鶴山舎」の駐車場だった。キャッチコピーをそのまま拝借すると、棚田の宿・木工房「池の鶴山舎」。上の写真の左側に映っている銀色トタンが犬飼いの民家で、右端にちょこんと見えるのが鶴山舎である。

2012池の鶴山004

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  1. 2012/03/27(火) 23:54:52|
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摩尼寺「奥の院」遺跡の環境考古学的研究(Ⅱ)

 今年度、摩尼寺「奥の院」遺跡については、ボーリング以外で、花粉分析・放射性炭素年代測定・岩石鑑定などの自然科学分析をおこなう予定です。これらの分析を委託する業者さんをナオキ君が整理してくれたので、以下に掲載しておきます。これは研究室のためでもあり、また、一般の皆様のご活用に資するものでもあるでしょう。

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①パリノ・サーヴェイ株式会社(花粉分析・放射性炭素年代測定・岩石鑑定)
  本社:東京都中央区日本橋本町一丁目10番5号日産江戸橋ビル2階
     Tel:03-3241-4566
  研究所:群馬県藤岡之郷戸崎559番3号  Tel:0274-42-8129
  大阪支店:大阪府吹田市南金田2丁目3番26号 ファーイースト21 503号
     Tel:06-6193-9885
  http://www.palyno.co.jp/inquire.htm


②文化財調査コンサルタント 株式会社(花粉分析)
  島根県松江市下東川津町131
  Tel:0852-23-8847
  Mail: info@cons-ar.co.jp

③株式会社 古環境研究所(花粉分析・放射性炭素年代測定) 
  本社:埼玉県さいたま市西区土屋1795-24
  研究所:奈良県天理市田町447 Tel:0743-63-3341
      宮崎県宮崎市赤江1417 Tel:0985-51-7784
  http://www.kokankyo.jp/gaiyo.htm

④株式会社 大和地質研究所(岩石薄片鑑定)
  福島県福島市北中央3丁目9-2 Tel:024-528-5735
  Mail: info@daiwageolab.jp

⑤株式会社 ミュー技研(岩石・鉱物鑑定)
  東京都府中市緑町2丁目2番地の1 陽輪台府中マンション303
  Tel:042-333-0711
  Mail: mu-giken@sa2.so-net.ne.jp

⑥株式会社 加速器分析研究所(放射性炭素年代測定)
  神奈川県川崎市多摩区登戸新町129-1
  Tel:044-934-0020(代)
  http://www.iaa-ams.co.jp/faq.html

⑦株式会社 地球科学研究所(放射性炭素年代測定)
  本社:名古屋市天白区植田本町一丁目608番地
     Tel:052-802-0703
我孫子研究所:千葉県我孫子船戸3-2-5
     Tel:0471-82-5590
     Mail: geoinfo@geolab.co.jp

⑧株式会社 パレオ・ラボ(放射性炭素年代測定)
  本社:埼玉県戸田市下前1-13-22 ビコーズ戸田Ⅲ 1F
     Tel:048-446-2345
  東海支店:岐阜県羽島市小熊町島5-63 アルビアル羽島 1F
     Tel:058-391-0881
  Mail: info@paleolabo.jp
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  1. 2011/08/24(水) 00:18:06|
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殿ダム

01殿ダム01


 3月9日。久しぶりに池田家墓所を訪問することになり、昼前に家をでた。集合時間まで一時間ばかりある。お腹が空いていた。蕎麦だ。蕎麦が食いたい。国府町の蕎麦屋と言えば「門や」ではないか。わたしはハンドルを切って、懐かしい神護への道をひた走った。途中で茅葺きの民家が左手にみえるはずだ。それが「門や」だ。しかし、それらしい建物をいつまでたっても視界にとらえられない。代わって、右手におそろしいほど深い渓谷を見下ろせる。正面には神護トンネル、拾石トンネルがあらわれ、それらを突き抜けて進むと、いきなり雪深くなった。通い慣れた神護への脇道すらどこだか分からないまま、見覚えのない集落まで車は進み、そこでUターンした。道は高速道路のようだった。高架にも似た橋の上で車を停め、渓谷を埋める広大な水面に気圧された。これが殿ダムか・・・ダムの壁の外側ではまだ工事が続いている。
 その景観におののいた。恐怖を感じた、と言ったほうがよいのかもしれない。自然破壊とは、こういう行為をいうのですね。目を覆いたくなる想いをこらえて、シャッターを切った。

01殿ダム02


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  1. 2011/03/12(土) 00:00:48|
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鳥取環境大学大学院一般入試の願書受付中!

2010大学院パンフ01表紙01圧縮


 たまには公務の広報もしませんとね。
 来たる9月17日(木)に実施される鳥取環境大学大学院一般入試(Ⅰ期)の願書受付中です。出願期間は8月17日(月)~9月9日(水)、研究計画書提出締切は9月1日(火)となっています。
 推薦入試は6月に終えており、受験者・合格者ともすでに昨年の実績をうわまわりました。今年度はさらに大学院への進学者が増えるものと予想しています。昨年は「内定取り消し」の年でしたが、今年は「内定なし」の年ですからね。こんな時代にあくせくしたって始まりません。自分を安売りするのも得ではありませんよ。学生諸君は自分を磨くしかないのではありませんか。あと2年間、大学院修士課程で自分を磨きあげ、社会が必要とする人材に成長してほしいと願っています。

2010大学院パンフ02挨拶 本学大学院の場合、学部とちがって理系・文系で授業料に差はありません。一律100万円(1年)です。もちろん、この額でも高いですね。しかし、授業料減免制度/鳥取環境大学優秀学生奨学金/日本学生支援機構奨学金/アパート代助成制度/兄弟姉妹施設費免除制度などの学生支援制度(←)が充実しています。これらの優遇制度を活用すれば、修士課程2年間の経済生活も決して苦にならないはずです。

 大学院は「社会環境学」「環境デザイン」「情報システム」の3つの領域からなっています。それぞれの概要については下の画像をご覧ください。画像をクリックしていただければ拡大されますので、細かい文字まですべて読み取れます。

 学内外の大学4年生諸君、あるいは社会人から大学院に進もうと考えている皆様、ぜひとも本学大学院の修士課程で学んでください。実りおおい2年になることを保証いたします。募集要項・パンフレットのお取り寄せは、本学企画広報課入試室までお問い合わせください。

 2010大学院パンフ03社会環境 2010大学院パンフ04デザイン 2010大学院パンフ05システム
↑左から社会環境学領域、環境デザイン領域、情報システム領域の概要説明です。

  1. 2009/08/21(金) 04:01:01|
  2. 環境|
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