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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

「盃彩亭」の竣工

 3日ほど外まわりの仕事をしているあいだ、大学に残った4年生たちは「廃材でつくる茶室」の内装・外装仕上げに精をだしていた。本日、茶室を訪れ、ステンドグラスのおさまった側窓をみて、わたしは息を呑んだ。いや、すばらしい出来映えである。結果のだせなかった吉田が、ようやく結果をだした。城間さんのサポートなしにはなしえなかったことだが、それにしても、凄いことである。土間と畳間境の欄間も完成した。2枚のブリキの廃材の間に、焼き入れした割竹を挿入したもので、ブリキには板をはめこみ、上板の表側には「看脚下」、下板の裏側には「盃彩亭」という書を城間さんがしたためた。前者は有名な禅問答の常套句、後者はこの茶室の号である。なぜ、茶室の名前が「盃彩亭」になったのかを説明すると、時間がかかりすぎるので、とりあえず秘密としておこう。要するに、いくつもの掛詞の重ねあわせなんですが。

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  1. 2005/07/27(水) 21:54:14|
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新聞報道のホントとウソ -旧加藤家住宅の場合

 山陰中央新報に旧加藤家住宅(倭文)の記事が掲載された。こういう記事をみると、いつもドキリとする。記者は、生まれもって、物事を大げさに書きたがる人種だから。今回の見出しをみると、
 「江戸中期の古民家残存」
とある。これは正しい。つぎに、
 「鳥取に鳥取藩御殿医居宅」
とある。これも正しい。問題はつぎの
 「国文化財に匹敵」
である。この「国文化財」というのは、ちょっと迷惑な表現だ。大半の読者は「国指定の重要文化財」と勘違いしてしまうではないか。本文を読むと、「国の有形登録文化財」と書いてある。「国指定の重要文化財」と「国の有形登録文化財」はまったく異なる質の文化財であって、前者は選びに選ばれた優品であるのに対して、後者は築後50年を経た建造物で、その所有者が保存の意欲をもっている場合、ほとんど無条件に登録の対象となる。わたしの正確なコメントは、
 「旧加藤家住宅は県市の指定文化財レベルの建造物であるが、登録文化財にするのもよい」
というものであった。それが見出しでは、「国文化財に匹敵」となるのだから、まぁ、びっくりしてしまう。この記事を書いた記者さんはベテランで、非常に信頼のおける方なのだが、この人物をもってしても、こういう大げさな表現になってしまうのだから、いわんやその他大勢をや、と言ったところか。もっとも見出しについては、いつも「デスク」という魔物が介在して修正・誇張してしまうのが新聞の常であり、まぁ、これも困ったものである。
 さて、わたしが旧加藤家住宅について強調しておきたいことは、以下の3点に収斂する。
 1)旧市内730件の歴史的建造物を悉皆的に調査した結果、とくに価値が高いと判断された建造物である。
 2)年代を確定する棟札は残っていないが、家伝・当初の間取り・規模・木柄・材料の風蝕や傷み具合などを総合的に判断して、建立年代が18世紀にさかのぼるものと推定した。
 3)鳥取藩御殿医の家系が住み続けた住宅である。
じつは記事のなかに、もうひとつ間違いを発見した。最後のほうのわたしのコメントで、「・・・・次は調査範囲を旧町村部まで広げて約二千件を調べたい」とあるが、「二千件」ではなく、「千二百件」が正しい。
 
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  1. 2005/07/27(水) 21:23:53|
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asa

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