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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

青谷上寺地遺跡出土建築部材検討会

 青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡と言えば、弥生人の脳で全国を席巻した低湿地遺跡である。この遺跡では、約12000点の木器・木製品も出土していて、そのうち6412点が建築部材の可能性があるとされ、この整理・分析が待望されていた。ようやく、この日、そのスタート地点に立つことができた。検討会の委員は、わたしのほか、工楽善通さん(大阪府立狭山池博物館長、元奈文研センター長)、渡邉晶さん(竹中大工道具館学芸部長)の3人。このほか県市の文化財関係者が13名出席した。会場は県埋蔵文化財センター秋里分室。出土部材を目の前においての検討会である。
 わたし自身は、今回会議室と収蔵庫に陳列していただいた木製品の大半をすでにみている。部材を同定できる材は、約半数。他の遺跡にくらべれば多いほうだろう。
 報告書の刊行は、平成21(2009)年度末が予定されている。6412点という数量から考えて、古典的な報告書のスタイルでは、全貌を捉えきれない、というのがわたしの意見である。現在、進めているデータベース化の作業(画像含む)を整理・分析のために限定せず、そのまま公開資料とするのがよいと考える。まず『青谷上寺地遺跡出土建築部材目録』をできるだけ早く刊行したい。その目録には、挨拶文、例言、一覧表のみ印刷し、6000点を超える部材データベースはDVDRに収録して、報告書に添付する。こうしておくと、たとえば「垂木」のデータが必要な場合、「垂木」で検索すれば、すべての部材を短時間でチェックできる。これをホームページ経由で公開するのもよいだろう。
 従来の報告書とはかなり異なったスタイルだから反発もあるかもしれないが、膨大なデータ処理と省エネルギー(時間・労力・印刷費)に有効で、時代にみあった情報公開のシステムではありませんか? これを第1段階として、つぎに優品300点程度を選んで実測データを示し、さらに復原研究などを含む『青谷上寺地遺跡出土建築部材 実測資料・考察篇』を刊行する。
 もちろん、以上は私案にすぎない。

20050809202642.jpg

↑さて、この板材は何でしょう?

20050809202701.jpg

↑この棒状の長い材(7m以上)は??



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  1. 2005/08/08(月) 23:59:36|
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asa

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