
鳥取市倭文(しとり)の旧加藤家住宅は、2002年以来、浅川研究室が調査を続け、本年6月末には国の登録有形文化財に認可されます。18世紀にさかのぼる古民家で、鳥取藩御殿医の旧宅としての歴史性が高く評価されています。しかし、その一方で、建物の劣化が非常に進んでおり、修復が急務になっています。ところで、空き家だったこの住宅に、今年の3月末から大城くんという学生が寄宿するようになりました。また、4月以降、鳥取環境大学プロジェクト研究「古民家のリサイクル」の一環として、学生が柱の傾斜・床のレベル・床下基礎・屋根裏の架構について調査を続けています。
これと関連して、2006年度から鳥取県環境学術研究費特別研究「ローコストによる古民家修復手法の開発-住むことと修理することの実践をとおして-」の採択が内定しており、鳥取県木造住宅推進協議会(木推協)と連携しつつ、加藤家住宅の修復をすすめていく予定です。この研究は、通常の文化財型修復では数千万円を優に超過する費用のかかる古民家の修復を戸建て住宅の新築費用(1000万円~2000万円)でなしとげる手法を確立しようとするものです。加藤家住宅をモデルに、学生・教員のセルフビルドを含め(イロリ・自在鈎等は学生の製作)、ローコストによる古民家修復のマニュアルを確立し、県内古民家の修復再生に貢献したいと考えています。
以上の研究状況を、以下の日程で報道諸機関に公開いたしますので、マスコミの皆様には是非ともご参集いただければ幸いです。
日時: 2006年6月22日(木)午後3時~
会場: 加藤家住宅(〒680-1151 鳥取市倭文491)
なお、この件につきましては、鳥取環境大学入試広報課からも、報道諸機関に照会しております。

↑復元するイロリの製作風景(環境大学)
- 2006/06/15(木) 23:48:24|
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「HPの作成に慣れた人がいない」というのが、web班の実情でした。そして、教えることや統率することに慣れていないわたし(某大学院生)がリーダーなのですからから、会話など30分に1回あるかないかの状況に陥りました。
それらの状況を打開すべく、パソコンの作業からはなれて、各班の活動を取材するスタイルに変えてみました。さらに、各班の活動を自ら体験(補助)します。そして、これらの取材をHPに反映しようと試みたのが今週のweb班の活動でした。この方式をふりかえるに、HPを制作したさいにブログと内容が重なることです。両者の差別化をどうするか。これを解決すには、もう少し知恵が欲しいところなので、どなたかアドバイスを頂けないでしょうか。
というわけで、本日のweb班は、デジタルカメラ3台を用意し、加藤家に向かいまいした。どういうわけか、web班が一番のりでして、民家の解錠後、本日の取材相手である測定班が到着しました。かれらとともに中に入り、今日の目的とカメラの操作法をメンバーに解説し、誰がどのカメラを担当するかを決めました。web班が上の手順を終えたときに、測定班は身支度を終え、各々の作業へと散っていきました。現在、測定班は①床下の調査、②柱の沈下箇所の調査、③小屋組の調査を併行して進めています。まずは、いち早く作業に取り掛かった「床下にもぐる女たち」で有名な①床下の調査を取材しました。作業着を着た女子たちが、するすると床下に潜る姿には感嘆します。ついで、②柱の沈下箇所の調査(Nさん)と③小屋組の調査(M、T君、F君[男組])に分かれて取材を続けました。男組は天井裏に上ります。天井裏はやはり暗いです。足元などに注意しながら、実測しているY君とY助手の写真を取りました。ここでは、「体験」は無理そうなので、早々に下に降りました。
下に降りると、Nさんは、柱の沈下箇所の調査に加わっていました。沈下測定班のメンバーとNさんは、デザイン学科で顔見知りのようで、作業とともに会話が弾んでおりました。その後、男組は床下調査に加わりました。裏の4畳アイノマの床板めくるなどの作業を補助しました。最後に、片づけを手伝い、お茶を飲んで解散となりました。
このたびのプロ研はいかがだったでしょうか。不平不満は遠慮なく言い渡してください。そして、HPにのせる文章の作成も心よりお待ちしております。(M:某大学院生)

T君(手前)は「床下に潜る女」を追って床下に潜っていった。

天井裏での作業ようす

柱の沈降を計測するようす

作業後の団欒
- 2006/06/15(木) 23:15:02|
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今日は5回目の床下探索です。小屋伏が終わったY.Yペア(♂)も床下探索に参戦!! 中の間、表8畳、囲炉裏の間を一気に実測しました。
作業開始30分で部長班の表8畳実測終が了し、Web作成班の方々の協力をかり、O先輩の住む部屋(ナンド8畳)とその隣の小さな部屋(裏のアイノマ4畳)の床板をはがしにかかりました。この部屋の釘ははかなり古かったらしく、釘の頭のみとれるというハプニング続出…気にせず続行。O先輩の部屋の床板をはがしたら、なんと!!第2の炉が出現しました!!!!!Y先生うはうはで写真をぱしゃり、またぱしゃり。(かなり無邪気ですね。)
そのあと中の間にてこずっていたヒラ班が実測終了。部長班は小さい部屋の、ヒラ班はO先輩の部屋の実測を開始しました。今回も作業終了は6時ごろ。皆ぐったりしていましたが、○野先輩たちの淹れてくれた紅茶とお菓子を目の前にしたとたん元気回復! 第3の炉を発見してうきう
きなY先生とWeb班の皆さんと実測班(レベルの2人はまだまだ作業中でしたが…)でおいしくお菓子をいただきました。
レベル依存症の2人は途中降り出したすごい雨の中、レベルを続行しました。あれがきっと水も滴るいい女なのでしょう…
来週には実測が一段落することを祈りつつ、皆様お疲れ様でした!!(環境政策学科1年 米眉)
[床下にもぐる女たち(+男たち) Ⅳ]の続きを読む
- 2006/06/15(木) 22:43:27|
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竹の油抜きと藁縄作り今日の自在鉤班は大変でした!自在鉤に必要な竹を山にとりに行き、良い竹を見つけたのですが…ヤギに追いかけられ危うく怪我をするところでした。結局、その竹はあきらめてヤギから遠く離れた場所の竹を切り出すことに成功しました!
その後、切り出した竹の節を抜き、水でよく洗い、火で直接あぶって油抜きをしました。ところが、油抜きの最中に竹が一回り小さくなっていることが発覚!仕方なく、前切ってあった竹に代えることになりました。苦労して竹を切り出してきましたが、仕方ありません…。今日の作業は、竹の油抜きを途中までして終わりました。
そして、プロ研の作業以外の時間を使って藁縄作りの練習をしてきました。Aさんのおばあさんに教えてもらいながら、藁縄作りに挑戦!!必要な縄の太さにあわせて藁を編んでいきます。苦戦するも我ながらうまく作れたと思います。藁縄作りは楽しくて短時間で1メートルできました。今回は練習だったので、本番もこの調子で作れればいいです。(環境政策学科2年M.Y&A.F)
汗をかくほどがんばった! 初めて、電動カンナを使った。初めのうちは、なかなか難しかったけど、慣れてくると楽しかった。次に、木をノコギリで切ったけどとても長く腕がとても疲れた。今回、私は、プロジェクト研究で初めて汗をかくほどがんばったと思う。(竹原)
- 2006/06/15(木) 21:47:37|
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