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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

のびたインタビュー(ⅩⅩⅡ)-ヴェルトマイスターシャフト2006

 ノビタです。

 ブラジル戦は1-4の完敗でした。昨年、富山から永平寺・近江坂本をご一緒させていただきました。そのときに、オーストラリアの監督がヒディングに決まったことを教授にお知らせしたのですが、以来、日本代表に係わる教授の予測はことごとく的中しています。曰く、日本は予選リーグで勝点1(1分2敗)、またヒディングにやられる、ブラジルとオーストラリアが予選突破する等々。なぜこんなにあたってしてしまうのでしょうか・・・

N: 先生、まずはブラジル戦ですけど、ジーコは先発メンバーをかなりいじってきましたね
A: 巻を先発させたことは評価します。これで、久保も報われるというものです。巻は下手くそだけど、ひたむきさが伝わってくる選手だよね。
N: もう一人の先発FWは玉田でした。先生の評価は低いですが、先取点をとりました。
A: 素晴らしいシュートだった。2002年のアジア杯を思い出す玉田らしい得点だったね。動きはよかったと思うんだけど、わたしなら1トップで臨んだね。
N: どうしてですか・・・
A: 簡単だよ。ブラジルに対してクロアチアが1失点、オーストラリアが2失点で納まったのは、1トップにして中盤を厚くし、カカとロナウジーニョにプレッシャーをかけ続けたからだろ。あの二人を自由にしたら、前線への配球が自在になり、得点に結びつくのはあきらかだからね。
N: しかし、日本は2点をとりに行かなければならないから、攻撃的な布陣を敷かざるをえませんよね
A: 攻撃的な陣形で臨んだ結果が1-4でしょ。1点はとれたけど、4失点した。ブラジルが本気になれば、もっと点を取れたでしょう。
N: しかし、守備的なシステムで対応しても、ブラジルからは2点は取れないですよね。
A: そのとおりさ。だから、始まる前にゲームは終わっていたんだけれど、もしほんとうにブラジルに勝ちたかったとしたら、中盤を厚くしてブラジルの攻撃の起点を抑えながら、堅守速攻のパターンしかないんじゃないだろうか。それで、1-0で勝つ可能性が10%ぐらいはあったかもしれないね。さらに、最後のパワープレーで追加点をとって2-0という可能性は2%ぐらいかな。
N: 前半ロスタイムの失点が悔やまれますね・・・
A: そう言えば、そうだけれど、昨日のような攻撃的なシステムでブラジルに挑んだら、早晩逆転はくらいますよ。1-4はきわめて順当な結果でしょうね。
N: ブラジルの先発メンバーをみて、どう思われましたか。
A: そりゃ5人もレギュラーを外してくれたんだから、やっぱり手を抜いてくれたな、パレイラの温情だなって思いましたよ。
N: 5人レギュラーを下げても日本には負けない、という自信がパレイラ監督にはあったのでしょうか?
A: もちろん。なによりロナウドにとって絶好の調整試合になるだろうと、日本戦を位置づけていて、ロナウドもその期待にみごとに応えて2点をとった。ロナウドにしてみれば、日本のDF陣はおいしいカモにみえたんじゃないかな。
N: ジーコの采配については、どう評価しましたか?
A: 今日もまた過ちをおかした。小笠原を下げて、中田浩を入れたでしょ。下げるべき選手は中村俊輔でしたよ。
N: たしかに中村は消えていましたね。
A: 小笠原は好機を演出していたし、守備的にも機能していた。中村は初戦から3戦、ずっと不調だった。被害者は小野伸司だと思います。
N: どうしてですか?
A: 初戦の中途半端な途中出場で、小野に対する批判が高まったけれども、小野をああいう形でピッチに送り込んだのはジーコなんだから、悪いのはジーコであって、小野ではない。一方、中村はずっと不調をかこっているのに、ジーコは使い続ける。トルシェは中村を阻害したけれども、ジーコは中村を偏愛した。今日の先発は小野であってもよかったし、途中交替でまず下げるべき選手は中村でした。
N: 後半は退屈なゲームになってしまいましたね。
A: 力の差がありすぎて、日本はボールを奪えないからね。ブラジルにまわされるだけまわされて、あんまり退屈だから、途中からオーストラリア対クロアチア戦にチャンネルを変えたりしていたよ。
N: オーストラリア対クロアチア戦はいかがでしたか?
A: いや、凄い肉弾戦でね。終了間際に、クロアチアのスミッチが2枚目のイエローカードをもらうんだけど、主審が退場させるのを忘れてしまうぐらい、ピッチ全体が興奮していたよ。解説の反町さんが、「こんな格闘技的なサッカー、みたことありません」って絶叫していたからねぇ。
N: オーストラリアはやはりヒディング采配が奏功したのでしょうか?
A: 日本戦とおなじ采配ですよ。いつものカードの切り方です。守備にすぐれたクロアチアも2失点を余儀なくされてしまった。
N: オーストラリアの次戦はイタリアですね。
A: まぁ、イタリアまで食うことはないでしょう。リッピは甘くないよ。(続)

  1. 2006/06/23(金) 17:33:46|
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のびたインタビュー(ⅩⅩⅠ)-ヴェルトマイスターシャフト2006

 ノビタです。

 イタリア対チェコの大一番が終わりました。ガーナがアメリカに2-1で勝ち、イタリアがチェコに2-0で勝って、想定内ではありましたが、チェコの脱落が現実となってしまいました。

N: 先生、FIFAランク2位のチェコが予選敗退しました。
A: アメリカ戦でのコレルの負傷退場が最後まで響いたね。バロシュは本来の調子にはほど遠かった・・・
N: 最初はチェコが攻勢に出て、前半18分でネスタが負傷交替ましたよね。あそこでイタリアにはいやな風が吹いたんですが。
A: たしかに、代わりに入ったマテラッツィは国際試合であまりよい結果を残していないからね。ところが、そのマテラッツィがヘッドで先制弾をたたき込んでしまった。
N: 1点先取したときのイタリアは手がつけられませんね。
A: 打つ手がないよね。おまけに前半のロスタイムにチェコはレッド・カードをもらって、万事休すだよな。
N: なんなんですかね、あのロスタイムのファウルは。中盤であんな後からのタックルをする必要ないじゃないですか?
A: 薬物じゃないのかな?? すごく興奮していたような顔つきだった。常識的にはありえないファウルだよ。
N: たしかに。
A: 1点リードしてからのリッピの采配も見事だったよね。インザキの1トップにかえて、中盤のプレスを厚くして、ロシツキをまったく機能させなかった。
N: リッピは落ち着いてますね。
A: ただものじゃないよ。決勝トーナメント1回戦では、オーストラリアとあたる可能性が高いんだけど、さすがのヒディングも相手がリッピとなると、頭が痛いね。
N: オーストラリアは通用するでしょうか?
A: 日本戦のやり方でイタリアに迫っても、まず跳ね返されるね。リッピもフィールドの選手もヒディングの戦法を見抜いてしまうでしょう。
N: ヒディングは韓国の監督としてはイタリアに勝った実績もありますが。
A: あのときの監督はトラパットーニで、主審が例の八百長審判でしょ・・・イタリアからみると、イタリアに近い堅守速攻のクロアチアのほうがやりにくいかもしれんね。
N: 日本は??
A: 論外でしょ。
N: イタリアに弱点はみつかりましたか?
A: トッティは不調だね。いてもいなくても同じだ。
N: イタリアは国際公式戦で20戦連続不敗(PK戦のぞく)を更新中だそうです。
A: ところが、トーナメントで引き分けからのPKにはめっぽう弱いでしょ。
N: ということは、対戦チームは引き分けを狙えばいいわけですね。
A: そういうことだ。それが最大の問題点だろうね。
N: E組は一昨日の予想と変わってしまいましたね。ガーナ1位、イタリア2位の可能性を考えていたわけですが・・・
A: これで日本は勝利からますます遠ざかった。
N: ブラジルはイタリアとやりたくないから、あくまで1位通過をめざすわけですね。日本に負けている場合じゃない。
A: それにしても、アメリカは覇気がなく、弱くなった。日本とだぶってみえたよ。勝点も同じだしね。監督が選手のプレーを呆れてみていた。
N: 4年前と同じ監督で、選手もだぶっているんですがね。
A: じつはフランスも同じような症状なんだ。冷静なジダンがまわりの選手を怒鳴っている。中田英の表情とよく似ているんだわ。
N: 二人とも、こんなサッカーじゃいけない、と警鐘を鳴らし続けているんでしょうね。
A: すでにジダンのサッカー人生は終わったのかもしれない。
N: さて、あと1時間で日本対ブラジル戦が始まります。
A: というか、ジーコJAPANの最終試合だよね。
N: たしかに、そうなる可能性が高いですが、さきほどのテレビ解説で、ベンゲルは日本が2-0で勝つと言っていましたよ。
A: それは本心じゃない。マスコミ用のリップサービスさ。マスコミに雇われている評論家や現役選手は、決して悲観的なコメントをしてはいけないことになっているんだ。
N: その点、このブログは気楽ですね。
A: かの金子swatte達仁にしても、新聞のコラムで、言いたいことが言えないから、日本対クロアチア戦のドイツTV局の解説をしたリトバルスキーの発言を転載しているんだ。
N: どんなコメントなんですか?
A: 「こんなサッカーしかできないんなら荷物をまとめて帰ったほうがいい」「PKを与えた宮本はジーコのお気に入りだが、マンマークに弱い」なんて調子だよ・・・
N: じつは金子さんが言いたいことなんでしょうね。最後にひと言お願いします。
A: ジーコJAPANは危篤状態ですね。切腹間近です。その介錯をつとめてくれるのがブラジルなんだから光栄じゃないですか。思い切って攻撃的なサッカーで挑戦して、5点ぐらい失点して、華々しく散ってください。 (続)


  1. 2006/06/23(金) 03:01:13|
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