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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

のびたインタビュー(ⅩⅩⅩⅩⅡ)-ヴェルトマイスターシャフト2006

 ノビタです。

 ドイツW杯の決勝は、イタリアがフランスをPK戦の末下して、優勝を遂げました。延長戦は圧倒的にフランスが押していましたが、マテラッツィに対するジダンの頭突きによる退場で流れが変わり、後味の悪さを残してしまいました。
 さて、2ヶ月あまりにわたり連載してきた「のびたインタビュー」シリーズも今回で最終回を迎えることになりました。計42回の連載で、予想をはるかに越える大勢の皆様からアクセスいただいたことを、心より感謝申し上げます。それでは、最後のインタビュー、存分にお楽しみください。

N: 結局、先生が昨年から予想されていた通り、イタリアがヴェルトマイスターシャフトの黄金トロフィーを手にしました。さぞかしご満悦のことと存じますが?
A: それがさ、またワイフの機嫌が悪いんだわ・・・・
N: えっ、どうしてですか?
A: 二人で実況中継をみたんだけど、わたしはイタリア優勝、ワイフはフランス優勝で予想が分かれていてね、PK戦でフランスが敗れてしまい、すっかり彼女は落胆して、「ジダンが可哀想だ、マテラッツィはひどいことを言ったんだ」を繰り返していてね、「あなたはイタリアが勝って嬉しいんでしょ」ってすねちゃって、またコーヒーも淹れてくれないんだから・・・
N: たしかにジダンの暴力行為が試合の流れを変えてしまいました。
A: でも、あれほどクールなジダンを怒らせるからには、マテラッツィもそうとうな挑発を繰り返してきたんじゃないの?
N: ネットで「マテラッツィ」を検索してみたんですが、名うてのワルですね。
A: シエナ戦のチリッロ事件で名を馳せたんだっけ?
N: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』は更新が早く、昨日の事件まで取り込んで、以下のように解説しています。 マルコ・マテラッツィ(Marco MATERAZZI)は、「闘争心旺盛な性格が災いし、ハードマークなどでファールを献上、カードを貰うことがしばしば。また熱くなりすぎでラフプレーも侵すことがある。この最たる例として、2004年2月1日のシエナ戦において試合に欠場したマテラッツィはシエナのDF、ブルーノ・チリッロに対し汚い野次を飛ばし続け、これに苛立ったチリッロが試合終了後にマテラッツィに詰め寄ったところ、マテラッツィはチリッロを暴行。チリッロが生中継に顔面あざだらけで現れこの事態を告白。マテラッツィは罰金と2ヶ月の出場停止を受けた。 2006年FIFAワールドカップ決勝では、フランスの先制点となるPKの原因を作り、自らのヘディングで同点に追いつき、さらには延長後半にはジダンを挑発し、頭突きを受けジダンを退場処分に追い込んだ。」
A: それで、ワイフはさ、マテラッツィはあなたそっくりだって、言いがかりをつけるんだわ。
N: たしかに、・・・・そういうイメージがなきにしもあらずですね。この前の事件なんか、「あっ、またやっちゃてるぜ」と周りは思ってますよ。
A: 阿呆! あの会議では、わたしがジダンで、わたしと木造建築を誹謗中傷した現地の責任者がマテラッツィだろうが!!
N: 先生がジダンですか? だれもそんな風には思ってませんよ。かりにジダンだとしたら、やっぱり、暴力行為を働いたことになりますね??
A: あのね、頭突きもパンチもくらわせてません。代わりに椅子を蹴り上げたら、足の甲が腫れちゃったの!
N: そういえば、ドメネク監督もスポーツドリンクの容れ物を蹴り上げてましたね。
A: そっ、その程度ですよ、わたしの行動は・・・
N: まぁいいや、そういうことにしときましょう。しかし、本大会のイタリア代表にとって、マテラッツィはずっと鍵を握る存在だったのではありませんか?
A: そうなんだ。一次リーグ最大の難関であったチェコ戦では、ネスタ負傷退場の後をうけて出場し、ヘッドで先制点を決めた。ところが、次のオーストラリア戦では、悪質なファウルで一発退場。チームを苦境に追い込んだ。そして、決勝では、PKを奪われるファウルを犯して、ジダンに先制され、コーナーからのヘッド・シュートでその汚点を払ったかと思いきや、ジダンに対する執拗な挑発で、ジダンを退場させ、ジダンの最終試合でもあるW杯決勝を汚してしまった。
N: とんでもない脇役ですね。
A: トリックスターだよ。
N: マテラッツィはどんな言葉でジダンを挑発したんでしょうか?
A: 思い出すのは、90年のイタリア大会でね、決勝トーナメント1回戦で優勝候補のドイツとオランダがいきなりぶつかったんだ。ドイツには、インテルに所属するマテウス、クリンスマン、ブレーメがいて、オランダにはミランに所属するファンバステン、フリット、ライカールトがいたんだ。この試合でライカールトはストッパーに入っていて、フェラー(当時ローマ所属)のマークについていた。ここで、唾吐き事件がおこるんだよ。ライカールトがフェラーに何度か唾を吐いてしまうんだ。
N: それで、レッドカードですか。
A: そう。しかし、フェラーの挑発も、そうとう問題視されたんだよ。「人種差別」発言を含んでいたらしいんだ。ライカールトはスリナム出身の黒人選手でしょ。その出自に対する暴言があったらしい。こうなると、ライカールトが悪いのか、フェラーが悪いのか、ということになって、結果は両者退場。けんか両成敗ではあるけれども、ライカールトはオランダ代表チームの心臓だから、チームにとっての損失は計りしれなかった。結局、ドイツが2-1でオランダを下したんだ。
N: ということは、やはりマテラッツィの発言内容が問題になりますね。
A: 場合によっては、再び2ヶ月程度の出場停止処分を受けるかもしれんね。
N: 先生、いま朗報が飛び込んできましたよ! FIFAは本大会のMVPにジダンを選出しました。
A: えっ、そうなの。ちょっと待って、ワイフに伝えてくるから。


N: 先生、どうでした、奥様のご機嫌は直りましたか?
A: 直った、直った・・・「ら麦」にイタリア料理食べに行くことになりました。グラッパで乾杯だ! ボーナス入ったんだから、少しぐらい分け前がほしいよね・・・・
N: えっ、先生のボーナスは奥様が管理しているんですか?
A: 給料もボーナスも全部管理されてますよ。お小遣い制ですよ、わたしは。
N: そうでしたか、そうとは知らず、いつもご馳走になってばかりで、すいません。こんどトマオニで弾丸ハンバーグご馳走させていただきます。
A: おまえは口ばっかりだ・・・
N: ジダンに戻りますが、大会最優秀選手に選ばれたことについて、どう思われますか?
A: まったく妥当ですよ。朝日新聞はベスト11からジダンを外していたが、わたしはちゃんと入れているでしょ。トップ下というマークの厳しいポジションで、あれほどボールをキープできる選手はどこにも見あたらなかった。すごい存在感でした。
N: 同じポジションにあたるトッティは決勝戦で完全に消えてしまいましたね。ヴィエラとマケレレのマークがきつかったんでしょうが。
A: イタリアは実質ピルロがゲームメーカーなんだな。低い位置で、必ずピルロを経由するから、ピルロのボールタッチ数は非常に多い。ところが、トッティをベンチに下げてピルロを前線にあげた途端にピルロのタッチ数は激減した。ジダンは、ああいう高い位置にいつもいるんだけれど、どんな試合でもタッチ数が多いからね。ガットゥーゾとカモラネージに挟まれても、ジダンはボールがキープできる。プレッシャーに強い唯一のファンタジスタだよ。
N: 決勝戦の流れを振り返ると、前半はイタリアが押し気味、後半から延長戦にかけてはフランスの優勢が持続しましたね。
A: 決勝戦の采配に限っていうと、リッピをドメネクが上回っていたように思う。
N: リッピ監督の動きは早かったですね。
A: 後半15分頃に、デロッシとイアキンタを投入して、トッティとペロッタを下げてしまった。デルピエロを入れる時間帯も早かった。
N: フランスに攻め込まれていたからでしょうが、いつものリッピ監督なら、もう少し我慢して延長戦の勝負に駒を残しておきますよね。
A: 替えた3つの駒が期待どおり動かなかったでしょ。やはりジラルディーノが欲しかったね。トニは疲れ果ててしまい、1トップとして機能できなくなっていた。トニを替えるためには、トッティかペロッタのどちらかを残しておく必要があった。はっきり言うとね、デロッシを投入せずに、トッティを残しておけばよかったんだ。
N: トッティを残しておくと、どうなるんですか?
A: 攻撃陣は、最終的にジラルディーノ、デルピエロ、イアキンタ、トッティの4名を確保できたはずだろ。しかし、昨日の延長では、疲れたトニのほかデル・ピエロとイアキンタの3名だけだった。あれでは点が取れないよ。
N: フランスのドメネク監督は延長戦に2枚のカードを切りましたね。
A: まずトレセゲを入れたでしょ。アンリとトレセゲの2トップになった。これは威力がある、イタリアはやばいと思っていたら、アンリが故障してしまった。
N: アンリに替えてヴィルトールを投入しました。
A: ここで再び4-2-3-1の1トップに戻ってしまった。イタリアは一安心さ。
N: そして、ジダンが切れてしまった・・・
A: そのあともフランスはよく攻めたけれどね。
N: PK戦になれば、フランス有利と予想されていましたね。
A: そりゃ、イタリアはPK戦連敗中だからね。ただ、PK戦についても、リッピ監督はあらかじめ人選していたらしいね。監督が替わると、運も変わるものだ。
N: ブッフォンは球筋と違う方向にばかり飛んでいましたね。
A: 少し動き出しが早いんじゃないかな。PKに関しては、レーマンの方が上だと思ったよ。もっとも、ドイツの場合、コーチがキッカーのデータを収集し尽くしているからセーヴ率が高いんだろうけどね。
N: PKを外したのはトレセゲ一人でした。
A: やはりユベントスが鍵を握っていたね。
N: 八百長疑惑で、みんな他のチームに移るらしいですが・・・
A: そんなことはどうでもいいよ。そろそろ「ら麦」に出かけるぞ。グラッパで乾杯だ!
N: 奥様にはカルヴァドスを用意しなきゃまずいんじゃないですか?
A: そうだな、こんど探してみよう。ノビタもネットで検索しておいてくれよ。 (完)


  
  1. 2006/07/10(月) 19:46:58|
  2. サッカー|
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のびたインタビュー(ⅩⅩⅩⅩⅡ)-ヴェルトマイスターシャフト2006

 決勝戦のキックオフまで1時間を切りました。さきほどみていた「ヤベッチFC」では、ヤベッチが1-0でフランスの勝利を予想していましたが、さて運命の女神はどちらにほ微笑むでしょうか。

N: 先生、宿題考えてきてくださいましたか?
A: ・・・ベスト11かいな。
N: そうです。最近ややアクセス数に翳りがみえてきていまして、ちょっと梃子入れしたいんです。
A: まぁ、今回を含めてあと2回でおしまいだからな。ほんとは厭なんだけど、出しましょう。これが、わたしの選ぶヴェルトマイスターシャフト2006のベスト11です。

20060710022857.jpg

N: えっと、システムは4-3-2-1ですね。
A: 違うよ、4-3-1-2です。
N: あれっ、てっきり1トップの陣形だと予想していました。フランス式の4-2-3-1か、イタリア式の4-4-1-1でメンバーを組むんだと思っていたんですが。
A: 今大会の主流はたしかに1トップだが、それだとどうしても守備的すぎて、フォワードの選手を選びにくくなるからね。
N: 簡単に説明していただけますか?
A: GKはブッフォン。ディフェンスは左からザンブロッタ、カンナバロ、アジャラ、ミゲルと並べる。
N: 強力ですね。ドイツのラームを推す声も強いですが・・・
A: 初戦のイメージが強かったんだね。相手がコスタリカだから目立ったけど、たとえばイタリア戦をみてもザンブロッタの圧勝だったでしょ。
N: 続いて中盤をお願いします。
A: 3ボランチにして、左からガットゥーゾ、ヴィエラ、ロシツキーと並べ、トップ下にジダンをおく。
N: これまた強力ですが、ピルロが外れるんですね。
A: ガットゥーゾをピルロに替えてもいいんだけれど、その場合、中盤の守備が弱くなる。スターを並べるのではなく、強いチームにしたいんだな。ロシツキーをピルロに替える手もあるんだが、チェコから一人は入れたかった。
N: フォワードはルーニーとクレスポですか。
A: うん、アンリが次点かな・・・・
N: ドイツとブラジルが一人も含まれていませんね。
A: コンディションが良ければ、前の3人はロナウド、ロナウジーニョ、アドリアーノが独占しただろうけれど、なにぶん不調だった。とてもベスト11には選べない。ドイツもバラックかクローゼあたりが頭に浮かぶが、ベスト11というほどの出来ではなかったね。
N: どうもありがとうございました。スター11人ではなく、強いチームとしての11人ということで納得できますね。ところで、最後に川淵キャプテンと中田英寿選手の問題についてもコメントをいただけないでしょうか?
A: まずジェフ千葉からの損害賠償請求は当然だよね。代表監督の人事を、マスコミの前でぽつりと漏らすんだから。呆けていたんだか、意図的だったんだかは知らないが、サッカー協会の会長としては、失格ですよ。きちんと責任をとってもらいたい。
N: あの一言で、マスコミは一次リーグ大敗の検証よりも、次期代表監督の人事にフォーカスが移りましたね。
A: ジーコの指導のどこが悪かったのか、少しでもよいところはあったのか。ヒディングやリッピとの違いはどこなのか。監督とチームの4年間を丸裸にして、徹底的に自己批判する義務が協会にはある。この分析を急ぎ、成果報告書を公刊してほしい。
N: 協会の自己批判作業をオシム騒動がかき消してしまいました。また、つい最近の報道によると、川淵キャプテンはラジオ番組で、引退する中田英寿が「15年か20年後にサッカー協会の会長になれば最高だ」と述べたといいます。
A: まったくふざけた発言だと思うよ。現在のサッカー協会長が15~20年先の会長候補について言及するなんて、ナンセンスの極みだ。そのころ、いったいだれが人事権や投票権をもっているのか、だれもわからない。権力をもつと、こうして時間を支配したくなるんだ。
N: どういうことですか?
A: 権力者と呼ばれる一群の人びとはさ、よく考えてごらんよ、もう年寄りなんだわ。中田がどうのこうの言う前に自分が引退しなきゃならない年頃なんだ。ところが、組織を意のままに動かして、その将来までも決めてしまおうとするんだよ。まもなく、その人物は居なくなるんだから、その組織の将来は若い人たちが作りあげていけばいいはずなのに、どうしても自分で決めたがる。まわりがどんなに反対しても、組織を改編しようとする。未来という時間帯まで、自分が支配したいんだ。こういう権力志向の人物には、一刻も早く、現役から退いていただきたい。
N: ヒデは、川淵さんとは反対で、あっさりサッカーの未来を捨ててしまいましたね
A: 潔いとか、糞切りがいい、とか賞賛の声が止まないけれども、さて、どうなんだろうね。泥臭さが足りない、というか、あまりにスマートすぎて反感を買っている面も少なくないんじゃないだろうか。
N: 大学に憧れているんじゃないですか? 元宝塚のスターだった天海祐希さんも「大学に行きたかった」とトーク番組で吐露していました。
A: ノビタは大学生活、楽しかったかい?
N: そうですね。できれば、戻りたいです。
A: おれはね、鳥取城の卒業研究で必死になっていたころのノビタが好きだったね。就職してからというもの、去年までのノビタではなくなってしまったような気がしてね・・・・
N: そう言われても仕方ありません。
A: 中田の場合、噂されているのはハーバード大学MBAでしょ。そして実業家に転身。安藤忠雄とニューヨークで空間デザイナーの修業だろ。なんか、おかしくないか?
N: 自分たちとは住んでいる世界が違いますね。
A: でもさ、中田ももとは山梨の田舎もんだぜ。
N: 韮崎高校時代は東大合格間違いなし、と言われたそうです。
A: おれだって、偏差値はそれぐらいあったんだけど、そんなもん、たいしたことないだろ・・・
N: いいえ、とんでもない。恐れおおいです。
A: おれはさ、大学なんてぬるま湯だと思っているんだ。
N: ハーバード大学のMBAは別世界じゃありませんか?
A: たしかにそうかもしれない。しかし、MBAをもたないと実業家にはなれないのかな? あるいは、サッカーをやめないと、空間デザイナーとやらになれないのかな? その空間デザイナーが作る空間はわれわれが取り組んでいる民家の空間にまさるものなのだろうか?
N: そんなこと、中田にはわからないでしょうね。
A: もとは山梨の田舎者なんだよ、中田は。故郷の山や川や民家の風景が体内に刷り込まれているはずだ。間違いないよ。
N: 先生の言われたいことがよくわからないんですが・・・
A: 要するに、中田は背伸びをしているんじゃないか、ということなんだ。ファッション・リーダーだとか、ソーホーのビルの改築だとか、それがほんとうの中田の姿だろうか、疑問に思えてならない。
N: どうしろっとおっしゃるのですか?
A: 燃え尽きてほしい。ペルージャやローマのころの中田は、ヨーロッパで十分通用するサッカー選手だった。それが怪我を境にコンディションを落として、元の状態に戻れなくなっている。今はそういう状態なんだ。しかし、再生できないわけではない。
N: 再生さえすれば、もう一度トップ下で蘇ることができる・・・
A: そうさ、ジダンやチュラムやヴィエラやフィーゴが30歳をすぎても汗にまみれてサッカーをしている。34歳のジダンは、2006年W杯の決勝まで勝ち上がった。
N: 中田は、一年もすれば、サッカーがしたくなるでしょうね。
A: 間違いないよ。そのときは逡巡することなく、サッカーに戻ってきてほしい。背伸びをせずに、泥まみれになって、燃え尽きてほしい。実業家も空間デザイナーも、みんな幻想なんだから。 (続)


  1. 2006/07/10(月) 02:21:11|
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asa

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