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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

患者感激! (Ⅳ)

 散髪に行った以外、とくに何もせず、というか、ただ患者のそばにいた一日であった。その患者をさきほど病院まで送りとどけてきた。
 今日は、昨日までのような頭痛を感じることもなかったようで、散髪を終えて家に帰ったら、掃除機を動かしていた。子どもたちは一斉に外に出ていった。父親がいるあいだは、母のことを任せていられる。だから、遊びに出たってかまわない。東京から帰っている長女は大阪まで買い物に出かけ、次女は美容室に行ってから、結婚して子どももいる中学校時代の友人の愚痴を聞くのだと言って京都に向かい、息子は高校の友人が呼びに来て西大寺の塾まで自習をしにいった。

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 夕方、大阪から戻ってきた長女を西大寺駅でひろい、患者と三人でレストランに入った。患者は発症後、はじめての外食である。最近しばしば通う「活魚」レストランでは、客席に囲まれた大きな水槽のなかで鯛や河豚や鰤がゆうゆうと泳いでいる。ハロン湾の筏住居を思い出した。ゾーさんが餌を求めて暴れまくる筏住居のアクアカルチュアだ。レストランで鍋を頼んだら、魚の切り身がまだぴくぴく動いていて、女たちはおののいている。隣の大きな水槽で泳いでいた魚が切り身になって食膳にならんだわけだ。
 こういうときは早くとどめを刺してやらないといけない。要するに、鍋の煮え湯に切り身を浸けてやるしかないのだ。いい出汁がでて、雑炊まできっちりたいらげた。
 病院の集中治療室に戻り、看護婦さんに3日間の状態を伝えて、体温と血圧を計り、パジャマに着替えて、歯を磨き、患者は床についた。
 9時をまわっていた。わたしは、いつもなら、あつかましく10時ころまで病室に居坐るのだが、今日は娘もいて、もちろん消灯時間はとうに過ぎている。患者はわたしたちに「早く帰って! 眠るから」と告げ、室内の電灯を消すように指示した。
 ほんとうは、まだ眠れるはずはない。『オシムの言葉』をおいてきた。右手と右目が不自由だから、読めるかどうか怪しいものだが、この本は読み始めたらとまらない。明日、感想を聞いてみよう。
 今週は患者専用のギブスができあがる。ギブスさえ履いていれば、2拍子歩行になんの問題もない。杖がなくても、歩けるようになっている。

20061203230541.jpg
↑ベトナムで買った家船チョコレートの容器はニス臭さも消えて、箸やフォーク入れのバスケットに変わっている。


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  1. 2006/12/03(日) 23:55:42|
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のびたインタビュー -Jリーグ頂上決戦

 ノビタです。

 11月はまさに教授の月でした。青谷や加藤家の報道が続き、連日、メディアに顔を出して華やかにみえる生活の裏側では、奥様が倒れられ、奈良の病院と大学の往復でずいぶんお疲れのことと推察いたします。大変な一月であったことはよくわかっていまして、インタビューもためらわれるところですが、でも、久しぶりにサッカーのお話をうかがいたくなりました。

N: 先生、ご無沙汰しております。奥様のご容体のほうはいかがですか?
A: 今日はね、杖を買いにでかけたんだ。ついでに、身障者用の靴も2足買った。そのあと、コープに連れてって、買い物にも付き合ってもらったよ。
N: へぇ、すごい回復ですね。
A: もともと足をひきづる症状がひどかったからね、杖をついているけれど、脳内出血の前の歩行状態に近づいているよ。
N: それじゃ、もう退院も近いんじゃないですか?
A: そうだといいんだけど、ただ、ときどき頭が痛い、と訴えることもあるんだ。
N: 早期の完全回復を祈っております。ところで、例の問題はまだがたがたしているんですか?
A: えっ、あのとおりですよ。ふだん偉そうなこと言ってるくせに、いざチャンスが訪れても動こうとしない。経営者というのは、サッカーで言えば監督だよね。監督というのはね、チームが勝てば「選手ががんばった」と言って自分は黒子に徹し、負ければ「自分の責任です」と言って辞任するもんだ。うちの場合、逆だからね。負ければ「選手のせい」なんだから・・・
N: トルシェみたいじゃないですか。
A: トルシェ以下だよ。
N: さて、サッカーですが、このまえの日本対サウジアラビア戦はご覧になったんですか?
A: いやいや、とてもそんな余裕はなかったね。病院の集中治療室に詰めているんだから、テレビなんか見てる場合ではない。ただ、結構、評判の良い試合だったと聞いている。
N: オシムの評価は上がる一方です。
A: かれの「ムーヴィング・フットボール」はクライフの「トータルフットボール」に通じるね。一人のプレーヤーがストッパーも中盤もサイドもストライカーもできる。コクゥとかゼンデンのようなオールラウンダーをたくさん抱えれば抱えるほど、理想的なサッカーが可能になる。3バックも4バックもない。相手のシステムにあわせて、自在にフォーメーションを変えられる。あとは海外の有能選手を如何に融け込ませるか、だけだね。
N: 浦和レッズ対ガンバ大阪の頂上決戦はご覧になりましたか?
A: みたよ。長居スタジアムで観戦した「セレッソ大阪対FC東京」からまる1年がすぎたんだな。今年は「浦和レッズ対ガンバ大阪」の裏で、「セレッソ対フロンターレ」が中継されていた。
N: レッズが3対2でガンバを下しました。
A: まぁ、実力どおりだとは思うけれど、レッズはそんなに良いサッカーをしてないね。
N: じつは『Number』667号に「超浦和主義」という特集が組まれているんですが、評論家の評価もあまり高くないんですね。どうしてなんでしょうか?
A: ポンテとワシントンでしょ。あの二人がいないレッズを想像してみたらいいよ。普通のチームでしょ。トゥーリオを前にあげないと点を取れないよ。オシムが指導していたころの千葉は、とくに突出した選手はいないけれども、組織全体で相手を崩して点をとるサッカーができた。そういう組織としての成熟度がレッズにはない。
N: ガンバと比べるとどうなんでしょうか?
A: 組織力やボール繋ぎの点では、ガンバが一枚上でね、西野はよくああいうチームを作ったと思います。2トップの播戸とマグノアウベスもよく切れている。ただ、守備がね。あの3バックでは、0点に抑えられない。真ん中の宮本が不安定だからね、昨日の試合はシジクレイの出来も悪すぎた。
N: 要するに、レッズの場合は守備を固めて、フォワードの突出した得点力に頼っているということですね。
A: そうだね。だから、ヴェルディとかアントラーズ、あるいはジュビロの全盛期と比べると、見ていてつまらない。魅力が足りない、と思いましたね。
N: 代表でも評価をあげている鈴木啓太は『Number』667号の表紙を飾っていますが。
A: そんなに良い選手なのか、ってね。やっぱり思います。フィードが悪いね。もっと正確にパスを散らさないと。トゥーリオが前線に上がった時のカバー以外になんか取り柄があるのかってね。稲本や中田浩より能力が高いと言われても、信じられないね、昨日の試合をみているかぎり。
N: セレッソはまた2部落ちしてしまいましたね。
A: ジンクスだからね。リーグや天皇杯で優勝争いをしても、必ず決勝で負けて、その翌年には成績ががた落ち。最悪の場合、2部に落ちる。
N: なかなか根が深い問題だと思うんですけど、いったいどこに原因があるんでしょうか?
A: 指導体制というか経営体制というか、それを根本的に改めないといけないんじゃないかな。オシムのような監督が必要だよ。オシムはベンゲルやヒディングに匹敵する監督だと思うね。ああいう監督は、そうそう転がっているわけじゃないけど・・・
N: 日本人ならどうでしょうか?
A: 岡田武史が空いてるでしょ。岡田は札幌を2部から1部に引き上げた監督だし、なにより天王寺高校出身でしょ。大阪人だぞ。早くオファーしといたほうがいいよ。(この項、完)


  1. 2006/12/03(日) 00:09:55|
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asa

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