
サロマ湖の牡蠣が届いた。常呂の史跡整備に係わるようになって、はや15年。毎冬「お歳暮」として殻付きの牡蠣が大量に送られてくる。鳥取でも岩牡蠣が名物だが、サロマの牡蠣を毎冬浴びるほど食べているので、正直、ピンと来ない。
牡蠣は缶ごと蒸してしまえばよいのだが、それではあまりに量が多いので、大鍋に分けてワイン蒸しにする。その味は極上で、白ワインとの相性も抜群。食卓脇の発砲スチロール箱はまたたくまに「貝塚」と化す。
昨夜はワイン蒸しで、今日の昼は残りを牡蠣フライにしてタルタル・ソースで食べた。たぶんこの2日で、日本人一人あたりの年間消費量をはるかに上まわる牡蠣をたいらげたであろう。もちろん患者もたくさん食べた。調理は二人の娘がやってくれた。牡蠣の殻の片づけが大変だったようだ。
そういえば、大きな蜜柑も一箱届いた。実家が山口の蜜柑農家なのだというハマダバダ君からの贈り物である。


家事はすこしだけ楽になっている。先週、患者は娘に連れられて外出し、家電ショップで自動食器洗浄機を買った。健常なころは見向きもしなかった自動食器洗浄機を、とうとう購入してしまったのである。わたしは、以前からなんどか購入を薦めていた。
「いろんな人に聞くんだけどね、自動食器洗浄機は夫婦円満の秘訣らしいよ・・・」
などというわたしのアドバイスに患者は耳を貸さなかった。さすがに右手がまともに動かなくなった今となっては、この機械は必需品である。
今日は、「楽々便利チェアー」という小さな椅子を買った。これを玄関の土間に置く。患者が坐ってギブスをつけ、リハビリ用シューズを履くための椅子である。
じつはさきほど、外泊をもう1泊延長させてほしいという電話を脳外科に入れて許可された。あと1週間ぐらいで退院してほしい。
あの11月10日から、まる一ヶ月がすぎてしまったんだ。
- 2006/12/10(日) 21:55:17|
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