
プロジェクト研究「古民家のリサイクル」の発表会と打ち上げが終わった。
虚脱感に襲われている。
とても恵まれたプロジェクト研究だった。2004年度の「ツリーハウス」~「廃材でつくる茶室」以来の、というか、それ以上の経験を学生と共有できた一年であったと思う。振り返ると、楽しい思い出がいっぱい詰まっている。ただ、学生たちの知らないところでは、事業の推進をめぐって何度かぎりぎりのところまで追いつめられ、苦しい思いもした。じつは、この2日ほどのあいだにも卒倒しそうな事件が発生し、それをなんとか鎮火して臨んだ発表会であった。


学内での展示が盛況だったのか、そうでなかったのか、よく知らない。昼休みに展示スペースを訪れたときはだれもいなかった。しかし、その後の報告を聞くと、結構大勢の学生が
「置水屋」をみてくれたそうだ。加藤家での準備は、居住者O君のほかケンボーが朝から進めていた(大学院生は最初居たらしいが、まもなく帰宅し爆睡。結果は大遅刻!)。掃除と、いつも手間取る「火おこし」の準備である。このあたりの詳細は
「倭文日誌」を参照されたい。
発表会が動きはじめたのは、午後2時すぎから。まずN紙の取材を受けた。いつも取材してくれた女性記者が転勤になり、代わりに若い男性記者が取材にやってきた。あっさりとした取材であった。加藤家修復の重要なポイントをきちんと理解してくれただろうか。
その後、大学に待機していたチャックから連絡が入った。
BDFバスがロータリーを出発した、という知らせである。BDFバスの乗客は、まず古材倉庫(山田班)を視察し、3時15分ころに加藤家に到着した。関係者以外、そう多くはなかったが、「古民家のリサイクル」班の学生のご父兄がなんと東京から駆けつけていらっしゃったのには驚いた。この段階で、S紙の記者も登場。さすがベテラン記者だけのことはある。一日のなかで、いちばん賑やかな時間に取材時間がドンピシャであってしまうのだから。

今回の展示のメインはロフトだが、昨日、土間の足場が撤去され、スライド式のスティール梯子がかけられた。これがよく揺れる。古材倉庫班の学生たちには全員ロフトにあがってもらったが、一部の女子たち(↑右)の五月蠅いこと、五月蠅いこと・・・
キャー、ヒーィィィ、ハァァ~、モウダメェー、シンジャウゥゥゥ~、キャー
大工さんたちは、ただただあんぐりとその騒ぎをみつめていた(若いN君は涎を垂らしていた・・・)。
BDFバスが大学を離れ、加藤家の囲炉裏を囲んでの打ち上げが始まった。一年生女子の準備は周到。豚汁から始まって、ジャガバター、水餃子、焼き鳥、おにぎりなどが次つぎと出てくる。さらに、パーティは「1ディッシュ1ボトル」システムのため、各自がもちよったサンドイッチやら、キンピラやら、和え物やら、チーズケーキやら、エッグタルトやらが参加者から参加者へ手渡しされていった。どれも美味しい。学生たちのエネルギーに、ただただ圧倒されるばかりであった。

さらに今日は、卒業アルバムのためのゼミ写真を撮影した(↓)。一昨年の舞台は「茶室」、
昨年は4409演習室であったが、今年はもちろん加藤家の囲炉裏しかないだろうと思っていた。その後、1・2年プロジェクト研究メンバーの記念撮影もおこなった(↑)。
その打ち上げも9時すぎには終了した。1・2年生は、明日の午前から期末試験。これから勉強するのだという。
わたしのほうは、脱力感がなかなか消えない。こういう時はどうしたらいいのだろうか。家に帰っても、家族のいない淋しさを感じる一瞬である。
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- 2007/01/24(水) 00:09:59|
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