ラオス行きを断念するメールを旅行社に送信した。
3月に短期間だがラオスに行って、世界遺産のルアンプランバンを彷徨しようと思っていた。スケジュールが固まり、フライトもホテルも予約完了。そろそろ出張計画書を提出しようと思っていたら、ワイフが倒れてしまった。
昨年とよく似ている。
マカオ行きの旅程を固めて、手付け金を振り込んだ直後にワイフが倒れてしまった。その後の顛末は
大晦日イブに書いたとおり、大手旅行社のフリーツアーを使ったばかりに、キャンセル料が途方もない額になってしまうので、退院後まもない時期であったにも拘わらずマカオに行き、そこそこの収穫はあったものの、帰国した関空で携帯電話をなくすというアクシデントに見舞われた。
今回も、わたしがラオスに出発するころには、家内は退院して自宅で生活を送っているだろう。でも、やめた。これは東南アジアに行くな、と神仏がわたしを諫めているのだ。今回はフリーツアーではなく、馴染みの旅行社を使ったおかげで、キャンセル料は微々たる額(学生と飲んだら、これぐらいの額はすぐ消える)だったから、そんなに悩む必要もない。ラオス行きをあきらめた。

で、いつものように、病院に向かった。しかし、少しだけ回り道をした。まず、白髪染めを買うために薬局に寄った。じつは、もう染めるのをやめようか、とも思っているのである。3年ほど前からやめよう、と思うことがしばしばあって、ワイフに相談するのだが、返ってくる答えはいつも同じ。
「もう少し黒いままのほうがいいわね。白髪は50になってからでいいわよ。」
ところが、わたしは50歳になってしまった。だから、もう白髪を世に晒そうとも思うのだが、ワイフに相談すると、答えはやはり「もう少し待ったほうがいいわね」。まぁ、このあたりはパートナーの意見に従うことにして、だから、薬局に行って髪染めを買ったのだが、わたしにもちょっとした色気が湧いてきている。ちょっと遊んでみようかな、と密かに思っているのだ。もちろん、茶髪や金髪じゃありませんよ。なんたって、ネクタイ締めなきゃ教員じゃない、という大学なんだから(締めたことないけど)、茶髪や金髪で教壇にたったら懲罰委員会に呼ばれること間違いなし。ほんとに恐怖政治が吹き荒れる今日このごろなんだから、そんな馬鹿なマネはしません。目立たない程度の遊びを思案中なんです。
薬局からミドリ電化に移動。小さな携帯ラヂオを買った。患者は「テレビはなくていいけど、ラヂオが聴きたい」という。家にある愛用の古いラヂカセを持って行ってもいいんだが、少し大きすぎるのと、イヤホンがないのが問題なもんで、小さいラヂオを買うことにしたのである。そして、テレビ放送も聴ける白い小さなラヂオをみつけた。とても安い。ローコスト!です。

さて、ここからが問題。ミドリ電化の向かいには天理楽器があるんです。
1月29日に小振りのフォークギターを買った楽器店。驚かないでください。わたしは、また1台ギターを買ってしまいました。
これはですね、わたしの神経がそうとういかれてきている証拠です。滅入っている精神の裏返しでして、いわゆる「自棄買い」に近い行動ですね。衝動買いではありません。自棄糞だぁ! ラオス行きもやめたことだし、旅行に使う小遣い銭が浮いてしまった。もう3月はギターで遊ぶしかない。自分を癒せない、と思ったわけです。
値段は前回の半額以下。前回も、このギターにしようか迷ったんですが、ともかく小振りのフォークギターは鳴りが素晴らしい。それで、前回は高いほうのギターにしたんですが、ビニール弦のエレアコも頭から消えなかった。で、もう心境としては、繰り返しますが、自棄糞で2台めを買おうと決めてしまったのであります。
病院から戻って、二つのギターを弾き分けてみたんですがね、曲によってギターを替えるべきだってことがよくわかりました。たとえば、「
アローン・アゲイン」ならフォークギターが断然合うんだけれども、グレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」はビニール弦がしっくりくる。音質もそうだけれど、コードの握りやすさとも関係していますね。エレアコはクラシックギターだからネックが太い(こういうタイプをエレガットという)。当然、コードは押さえにくいだろうと思っていたんですが、「ムーンライト・セレナーデ」のボサノバ風のコードはこちらのほうが押さえやすいんで、驚きました。
というわけで、年度末はギターです。だいぶレパートリーが増えそうだね・・・
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- 2007/02/19(月) 03:38:00|
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