3月25日(行程6日目)。またもや天候は芳しくなく、小雨が降っていた。この日はハノイ市内視察で目をつけていた建物3件を中心に歩いてまわった。その3つの建物のおおまかな位置は、ホアンキエム湖周辺のエリアで、ハノイ大教会と玉山祠、旧市街地区内に旧家保存館がある。
ニャートゥー通りを西に進んだ突き当たりにハノイ大教会がある。ここは仏教寺院の跡地に建てられたハノイ市内最大の教会で、1900年代初頭に現在の2つの尖塔をもつネオ・ゴシック様式へと改築されている。土曜と日曜にはミサが催され、その際中にだけ内部を見学することができる。なので、10時から11時のミサに乗じて、内部へと踏み込んだ。ミサの際中なのだから、ずかずかと歩きまわれる雰囲気なはずではなく、堂の中央位置に座って、儀式の様子を見ていた。教会堂に入るのも初めて、ミサに参加するのも初めてなものだから、ここにいても邪魔なのではないだろうかと戸惑っていたのだけれども、ミサはおかまいなしに始まってしまった。参拝者はそう多くなく、欧米の人が主体であった。賛歌はパイプオルガンではなく、アコーステック・ギターで伴奏されており、なんともアットホームなミサというのが、個人的な感想だった。
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- 2007/03/30(金) 02:09:06|
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