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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

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健康第一

 東京から一足先に帰ってきた長女と二人で「ゆららの湯」に行った。記録を調べると、ゆららの湯は3月11日以来。50日振りということだ。わたしも移動で疲れているが、長女も東京からの夜行バスに疲労困憊。二人の思惑が一致した。患者も誘ったのだが、やはりまだ億劫なようだ。娘が二人そろったのだから、一緒に湯に浸かって体をほぐせばよいと思うのだが、まだそういう気分にならないらしく、家のお風呂に入って先に寝てしまった。

 今日はおかしな電話が2本もかかってきた。いずれも大先達からである。一人目は、わが夫婦のことを心配してくださっての電話だからさておくとしても、二人目には面食らった。携帯電話にでると、すでに十分ぷりぷりしている。わたしにはなんのことだかわからないのだが、環境大の某卒業生からなんの連絡もないと言って怒っているのだ。もちろんわたしとは直接関係のない話である。その怒りは徐々に高揚していき、「あなたの研究室との関係が分からない」だの「鍵はどうした」だの立て続けに詰問されるので、こちらも辟易して「いい加減にしていただきたい」とクレームを発した。その人物は、この年初にも、ある町の町長と助役に電話して怒鳴りつけているのだが、こんどはその矛先がわたしに向いてきたようなのである。数年前までジェントルマンを絵に描いたような方だっただけに不思議でしかたがなかった。
 いったいどうしたことなのか、訳がわからないので、二人の息子さんに電話して事情を確かめることにした。とくに東北在住のご長男からは、つい先日大学に電話を頂戴したばかりだったので、詳しく事情をお聞かせいただいた。聞けば、その先達は「脳血栓」の手術を受けてからおかしくなり、ついには奥さん(息子さんの母親)も相手にしなくなってしまったらしいのだが、一人にされると、あちこちに電話して怒りをぶちまけるのだという。今日はたまたまわたしがそのお相手をすることになった、ということのようだ。
 その先達の病は「脳血栓」で、うちの患者は「脳動静脈奇形からの脳内出血」。人ごとではないし、家族の心労が思いやられる。
 まだ70歳をすぎたばかりで、呆ける年齢でもないはずだが、脳の病はおそろしい。勉強しすぎてはいけません。お酒も飲み過ぎてはいけませんよ。高血圧に注意しましょう。なにより健康。健康第一です。





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  1. 2007/04/30(月) 23:55:26|
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レンゲソウ

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 昨夜は加藤家のソファで眠ってしまったのだが、3時ころになると寒くなってきて目が覚めた。で、院生と二人、イロリに再び炭を入れ暖をとった。さらにしばらくすると、院生の愛車ライフのバッテリーがあがっていることが判明。結局、院生がわたしの車を運転し、二人は田園町の宿舎に移動した。いつもの通り、客人は1階の炬燵で眠り、わたしは2階で床につく。
 眠る前にソルマックを1本飲んでおいたのだが、目覚めても、ひどい二日酔いの症状で吐き気がとまらない。どうにもこうにも苦しいので、院生にソルマックをもう1本買ってきてもらった。
 ソルマックという薬品は、なかなかよく効く。飲むと、とりあえず吐き気がおさまり、しばらくすると下腹部が変な感じになってきて、トイレに駆け込むのである。つまり、上から出そうな排泄物を下から出してくれる効能があるはずなんだが、今日は2本飲んでも、あまり症状が変わらなかった。昼下がり、加藤家で片づけがあるので、再び院生の運転で出発。わたしは3本めのソルマックをコンビニで飲んだ。ようやく吐き気は失せ始めた。
 加藤家に着いても、ゼミのメンバーはだれもいない。そこで、わたしたちは、蕎麦切り「たかや」に向かうことにした。食欲があったからではない。「たかや」には辛み大根を使った「激辛おろし蕎麦」がある。タカジアスターゼの固まりのような辛み大根おろしを飲み込めば、胃腸を清掃してくれるだろう、と期待したのである。「たかや」にはチャックとけんボーもやってきた。激辛おろしのおかげで、お尻がむずむずしてきた。効果があったのだ。それから充電ケーブルを仕入れ、加藤家で片づけをした。

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 奈良へ向かう途中、田んぼ一面にレンゲが咲き乱れていた。レンゲという花名は花びらが「蓮華」(ハスの花)と似ていることに由来するというが、音声では「蓮華」と同じだから紛らわしい。ただし、レンゲには、ゲンゲまたはレンゲソウという別名もある。マメ科ゲンゲ属の越年草植物で、日本では緑肥(くさごえ)や牛の飼料として古くから栽培されてきたのはご存じのとおり。一時栽培されなくなっていたが、最近再評価のきざしがあるという。原産地は中国で、中国名は「紫雲英」という。




  1. 2007/04/29(日) 23:33:02|
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夕暮れ

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 加藤家住宅で学生人材バンク主催の「古民家の匠」の会が開催された。加藤家住宅にとっては、初物尽くしの一日であったと言える。2006年度の修復完了後はじめてのイベントであり、わたしの講演は完成したロフトをはじめて活用する機会になった。さらに宴会については、1階イロリ間の板敷きフロアーを覆っていたブルーシートを外して、はじめて板間を活用した。これまで養生していた二つの新しい板間-ロフトとイロリ間がはじめて対外的に開放され、活用されたという点で後世まで語り継がれる記念日になるかもしれない(ちと大袈裟ですな?)。

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 昼に家を出て、蕎麦切り「たかや」でもりの大盛りを一枚たいらげ、たっぷりそば湯を啜ってから加藤家に移動。すでにゼミのメンバーや学生人材バンクのスタッフが準備を進めていた。今日はもっているギターをすべて車に積み込んでおいた。フォーク・ギターの6弦に不安を抱えていたからである。暇な時間を利用して、エレガットとセミアコも調音し、少し弾いてみた。
 まもなく学生が続々と集まり始めた。結局、鳥大と環境大をあわせて30名ばかり。ロフトにはちょうど良い人数だ。鎖骨骨折をしたゴルゴさんも自力でロフトにあがってきた。びっくりしたのは、大城(かつての「居住者O君」)が鳥取に残していったガールフレンドのKさんがあらわれたこと。大城に電話をかけて話をしているので、ちょっとだけ代わってもらった。大城はとても忙しそうで、ブログを読む暇もないらしく、今日イベントがおこなわれることも知らないでいた。しかし、元気そうな声が聞けてほっとした。今日こうして加藤家でイベントを開くことができるのも、大城らの獅子奮迅の活躍があったればこそである。

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 講演は午後4時スタート。講演のタイトルは、

    ・学生によるセルフビルド&ゼロエミッション
      -「廃材でつくる茶室」から「加藤家修復プロジェクト」まで-

 聴講してくれた学生諸君には、まことに申し訳ないことだけれども、この講演のために新しいパワーポイントをつくる余裕はなかった。昨年のアイスブレイク講演のデータに倉吉「出前公聴会」のデータをくっつけて修正したパワーポイントである。著作権の関係上、制作者を示しておくと、岡村(1期生)・大城(3期生)・安田(同)の卒業研究用パワーポイントを活用させていただいた。3名には心から感謝したい。
 ところで、わたしは「講義」が苦手。一般市民向けの「講演」のほうがずいぶん気楽だ。今日は「講演」であって「講義」ではない。とはいうものの、聴講者は全員学生なんだから、どうしても「講義」っぽくなってしまうだろう。しかし、「講義」ではなく、あくまで「講演」として学生諸君に語りかけようと努力したつもりなんだが、うまくいったのかどうかは分からない。講演は1時間足らず。時間が余ったので質問をたくさん頂戴した。講演のあとにたくさんご質問いただくのは、講演者として大変嬉しいことだ。日本人の場合、-とくに考古学の研究集会で多いのだが-講演時はおとなしくしておいて、懇親会(つまり酒の席)になったら荒れに荒れて不躾な質問をする者が少なくない。その点、今日の講演会は爽やかだった。

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 5時半にはロフトから下り、1階で宴会がスタート。ゴルゴさんが元気に船岡の民家「風輪」での生活を映像で紹介した。「風輪」は70年ほど前に建てられた瓦葺きの古民家で、学術用語を使うなら、むしろ「近代和風住宅」と呼ぶべき建築であろう。加藤家と同様、イロリをセルフビルドしているが、炉端の四方にテーブルをめぐらすなど自由な発想で新しいイロリを作っている。こういうイロリの作り方も楽しいだろう。加藤家でも、新しいタイプの創作イロリを作っても良かったのだが、なにぶん18世紀前半に建立された「登録文化財」建造物で、おまけに屋根裏で江戸時代の自在鉤が発見されたものだから、どうしても旧状に復したいという欲求を抑えられなかった。職業病だね。
 宴会は愉快に進んだ。うちのゼミの学生はほとんどみんな人見知りで、あまり外部の学生諸君と交流しようとしないのが少し気になったが、院生が結構社交上手なので驚いた。

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 さて、問題はコーラスだが、いきなりというわけにはいかないので、まずはクロマッチク・ハーモニカのタッチ(S君)とのデュエットから始めた。タッチの得意な曲は「アメイジング・グレイス」と「星に願いを」。今日もってきたスコア集には、二曲ともちゃんと入っている。「アメイジング・グレイス」は初見でも弾けるレベルなんだが、「星に願いを」はアレンジが複雑で、高音域で単音ごとにコードが変化するから、相当練習しないと譜面についていけない。というわけで、伴奏したのは「アメイジング・グレイス」のみ。はじめての共演の割には、うまくいったんじゃないかな。ただ、ワルツのスピードがずれていたので、もう一度演奏した。少し良くなったね。
 タッチくん、「星に願いを」はぼちぼち練習しておくので、またやりましょうね。

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 いよいよ、コーラスの時間になった。曲目は高田渡の名曲「生活の柄」。ブログを振り返ってみればよくわかるが、ほんとによく練習した。サビのコーラス部分(3声)なら、軽く300回は歌っただろう。とはいえ、リハーサルなしはきついので、いちどコーラスの練習をさせてもらった。拍手が多かった。そして、本番。そこで手拍子がついたので・・・ストップ。
  「あのね、そういう曲じゃないの・・・放浪者の歌だから・・・しんみりとね・・・」
 というわけで、もういちど初めから。1番のソロはわたし、サビは全員、2番のソロは女子、再びサビは全員でコーラス、3番のソロはわたしに戻って、サビのコーラスを2回リフレインし、お終い。まぁまぁの出来だったんじゃないだろうか。
 そして、ザ・ラバールのリーダー岡野泰之がリードボーカルをとる「銭がなけりゃ」に。これは完全にすべりました。やるんじゃなかったね。

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 演奏が終わり、中締めとなった。そこで、鳥大の一人の女子学生がわたしのところに駆け寄ってきた。「アメイジング・グレイス」を歌いたいので伴奏してほしい、という。とても嬉しかった。彼女は英語と日本語の2バージョンを歌った。今度はハーモニカとギターと歌と3人でやりたいですね。
 それからギター&ウクレレ好きの男子学生が集まってきた。エレガットを使って、ちょっぴりレッスンした。そして、学生たちに訊ねてみた。「アコギ・ソロ」のプロジェクト研究1~3(1・2年対象演習)をやりたいのだが、できるだろうか、と。すると、かれらは答える。
  「右手はともかく、先生の左手にはついていけませんよ」
 そんなこともないと思うのだけどね。なんとか、民家を会場とするソロ・ギターの会を開きたい、というのが最近のわたしの願望であります。

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  1. 2007/04/28(土) 23:21:45|
  2. 講演・研究会|
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岡野泰之とザ・ラバール

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 昼休みに電話をかけた。患者は娘の運転するワゴンRに乗って、第2阪奈道路の長いトンネルを走っていた。行先はもちろん奈良の自宅である。今日の十時、患者は吹田の国立循環器病センターを退院した。
  「こちらは忙しくて、あっというまの2週間だったけど、おまえは長く感じただろ?」
  「うん、長かった・・・」

 わたしは年度末に少しばかり鬱の症状を自覚していた。患者ではなく、介護するわたし自身がである。できればずっと側にいてやりたいが、どうにもならず、不安な気持ちのまま新年度を迎えた。年度始めというのは、妙に不安を感じるものだ。自分の授業や演習がうまくいくのかどうか、溜めている執筆や編集の責務を果たすことができるのかどうか、新しい研究申請がパスしているのかどうか等々、いろいろなことを考えさせられる。そんなこんなで、いちど奈良に戻ると、鳥取に帰ってくるのが厭になった。帰鳥しても、しばらくは気もそぞろ。ともかく一刻も早く奈良に戻ることばかり考えていた。
 しかし、4月も下旬になる。なんとか授業のペースは掴めてきたし、科研申請も内定通知が届いた。忙しいことは忙しいけれども、落ち着きを取り戻せている。毎日がおそろしいスピードで動き始めている。2週間なんてあっというまだった。鬱など感じている余裕はない。唯一の不安材料は患者の症状なのだが、最も安全なリスク管理は「入院」であり、患者にとっては退屈きわまりない入院生活のおかげで、わたしは気持ちを落ち着けて公務に没頭できたのである。

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 昨晩からまたコーラスの練習を再開している。昨日はプロジェクト研究1&3(1・2年演習)のあとの加藤家で、今日は明日のイベントの準備を兼ねて、やはり加藤家で3・4年ゼミをおこない、そのあとたっぷり練習をした。おそらくもう300回ぐらい同じ曲を合唱した。昨晩はソプラノが不安定だったが、今日は綺麗に響くようになった。ところが、今日はアルトが不安定で、メンバーの入れ替えとともに猛特訓をおこなった。左SHはサッカー試合のため、明日のイベントに参加できないから、今日は聞き役に徹してくれた。音を外し気味なのがだれなのか、だいたいわかるんだが、いまさらあれこれ言っても仕方ない。多少下手なほうが受けると信じて、明日の本番に望みましょう。

 じつは一つだけ気になっていることがある。ギターの弦を新品に替えたのだが、6弦の納まりがよろしくないのだ。店の推薦もあって、ライトゲージを使ってみたのだが、元はスーパーライトだったようで、若干音色が変わった。ピッキングにも影響が出るかもしれない。

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↑バンド名は「岡野泰之とザ・ラバール」に決定しました。リーダーの担当は「リード・ヴォーカル」です。


  1. 2007/04/27(金) 23:52:48|
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ロフトに上がって -プロジェクト研究1&3

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 プロジェクト研究1&3の日。第3回目の今日は、まず先週のアンケートに基づいて、20名の学生を以下の4班に振り分けた。

  1.アトリエ・リサイクル班
     宇田川、澤(1年)、森田、由川、木下
  2.家具製作班(含パフォーマンス)
     屋原、向井、坂本、稲荷、安治、奥田
  3.古材倉庫修理・運搬班
     澤(2年)、大坪、井上、小谷、川口
  4.廃材廃棄実験班
     寺戸、伊藤、角脇、宮脇

 それから倭文に移動し、古材倉庫と加藤家住宅を見学した。今年も院生に昨年までのプロジェクトの解説をさせたのだが、毎度のことで上手くしゃべれない。わたしは院生を叱った。これは、このプロジェクトが甘くないというメッセージを1・2年生たちに伝達するためのパフォーマンスでもあるが、ただ演技として怒っているのではなく、やはり院生の説明に不備がありすぎるからである。

 最後は全員がロフトに上がり、これから取り組むプロジェクトの概要を説明した。GWが長いので、そのあいだにやっておく宿題も出した。あとは、今年のリーダーが感想を述べてくれるはず。

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ロフトに上がって(*⌒▽⌒*)
 今日のプロジェクト研究では、実際に加藤家住宅に行ってまいりました(*⌒▽⌒*)。
 僕は去年、1年次にこのプロジェクト研究で参加していたので懐かしかったな~~。加藤家に行ってまずみんなで院生のホカノさんのお話を聞いて加藤家がどういった住宅なのか、今までに何を取り組んできたか、これから何をしていくのかなどをみんな静かに聴いてました。説明の際、囲炉裏に関しては3年エアポートさんの説明、火棚に関しては僕が説明させられ大変でしたー。(==;) 説明が終わると天井裏にあるロフト?にみんなで上ったんですが、これがたいへんではしごで1人1人恐る恐る上がる(なかにはとっとと上がるものも)のは怖かったと・・・。じっさいにこれから作業していく現場を見て、意外と広いけど、天井低―-!!これからどうなるかわからないですが満足できる空間にしたいと思いますね。(2年 デザイン学科K.U)



  1. 2007/04/26(木) 23:07:40|
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助教の結婚祝賀会

 今夜、某助教の結婚祝いが「しいたけ会館」で開かれ、学科のメンバーが集まった。ちなみに、今年度から大学では役職名が変わり、「教授」はそのままだが、「助教授」は「准教授」、助手は教育を主導できる「助教」と教育を補助する「助手」に分かれ、某助手は4月1日で助教へ昇任にしたのです(これも目出度いことですね)。
 さて、某助教のお相手は、なんと台湾の女性。大学研究室の同窓であります。酒席での話では、鳥取に着任する前は何もなかったのだそうだが、着任早々恋しくなって付き合い始めたとのこと。こうみると、遠距離も悪くはないということですかね。ともあれ、おめでとうございます!
 愛知県にある某●●環境大学のA准教授夫妻(やはり奥さんが台湾出身)のような理想的な一家を築いてくださいね。

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↑↓その祝賀会の前、市内を徘徊し、ある建物を見に行っていた。寺町にある昭和40年代の木造住宅。耐震的には弱いだろうが、まだ十分居住可能。またひとつ面白い教材がみつかった。
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  1. 2007/04/25(水) 23:29:08|
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黄色い尻尾

 わがビアンキにもガタがきている。今日は出がけに近所の自転車屋に寄って、チェーンに油をさしてもらった。しかし、具合は良くならなかった。21段変速なのだが、実際に使うのは中段の2~6速だけ。ところが、いちどギアを軽めに上げてしまうと、もういちどギアを下げてもしばらく元に戻らないのである。油で滑りやすくなったら回復するだろうと期待していたのだが、駄目だった。
 こういうスポーツ・サイクルを買い換えるのには度胸が要る。高いですからね。修理に出すしかないだろうな・・・

 大学に着くと、途方もなく重たい郵便小包が届いていた。開くと、2冊の報告書が詰まっている。『愛知県の近代化遺産』と『愛知県の近代和風建築』。ともに、400ページを超す大作である。いま県庁では、『鳥取県の近代和風建築』が最終校正に入っている。厚さでは適わないが、中身で勝負しましょうかね。
 ところで、上の2冊の報告書を編集したMさんは、このブログに実名で登場したことがあります。今回は匿名にしておきますが、分かる人は分かるでしょう(当たり前だ!)。同封された手紙によると、かれは「浅川さんの一番弟子を自認」しているのだそうだが、じつのところ年齢は3~4歳しか離れていません。で、さらにその手紙によると、2番弟子はクマさんなんだそうです。いまや丸の内の官僚にまで出世したクマさんです。クマさんもこのブログに実名で登場したことがあるんですが、今回はやはり匿名にしておきましょう。最近、町並み関係の研修会があり、そこで二人はわたしのことを肴に飲んで騒いだらしい。

 ここだけの話なんですがね。
 そのクマさんは、だれがどうみても日本人とは思えない黒い肌をしているんですよ。イカスミのスパゲティを食べて口元に墨がついても、顔の色はまったく変化なし。ただ、白い歯だけが黒色に染まるのみ。出身は鞆の浦ですが、平家の末裔なんて上品なもんじゃありませんね。あれは、たぶんメラネシア方面から瀬戸内海に漂流してきたノン・オーストロネシアン、つまりパプア系かオーストラロイド系の子孫だろう、と秘かに推測しているのです。その先にみえるのは、ジャワ原人ことピテカントロプス・エレクトス(北京原人ことシナントロプス・ペキネンシスは京田辺におります)。なぜかというと、かのクマさんには、尻尾がついているんですよ。これをわたしは1992年の夏に、御所野遺跡近くの奥中山温泉で確認したのであります。
 手のひらと歯だけが真っ白で、それ以外の肌は真っ黒けなんですが、尻尾は少し黄味を帯びていました。それはほとんど退化してしまった尻尾で、尻尾というにはあまりに短い。よくみないと尻尾だとわからないほど短いんです。
 で、驚いたことにですね、その尻尾は後についていない。
 前についていたんです。

 
  1. 2007/04/24(火) 19:58:42|
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科研申請 新規採択!

 2年連続で「科研が書けん」とこぼしていた科学研究費の採択内定通知が届いた。研究種目・題目等は以下のとおり。

 研究種目: 科学研究費補助金(萌芽研究)
 研究題目: 文化的景観としての水上集落論
        -世界自然遺産ハロン湾の地理情報と居住動態の分析
 採択年度: 平成19~21年度
 補助金額: 330万円
 研究概要: ベトナムのハロン湾は、1994年に世界自然遺産に登録され、2000年には第2次申請が認められて、その範囲を拡大した。現在、さらに審美(芸術)的価値と歴史・文化的価値をこれに加えることによって、「世界複合遺産」への登録をめざしている。この問題は「文化的景観」としてのハロン湾の価値と直結している。ハロン湾は地形と海面が織り成す自然景観もさることながら、そこで生活する水上居住民たちの集住形態が、ハロン湾の景観の質を大きく向上させている。漁民の水上集落がない海域とある海域で、景観は大きく印象を変える。これはまさしく「自然景観」と「文化的景観」との差異を示すものである。本研究は「自然景観」ではなく、「文化的景観」としてのハロン湾の価値を分析・評価するために、ハロン湾の水上集落に関する地理情報および視覚情報を集成・分析するとともに、水上居民が関わる「文化的景観」に内包された生活・生業上の問題点を「居住動態」という視点から洗い出し、景観保全の方途を模索しようとするものである。

 いうまでもなく、この研究は昨年9月におこなったハロン湾 Hang Tien Ong 村での調査を継承・発展させるべく考案したものである。昨年度の実績が奏効し、こうしてなんとか採択にはこぎつけたが、申請額の497万円からは大きく減額されており、昨年の加藤家プロジェクトと同様、資金繰りに骨を折ることになりそうだ。とりわけ今回はDGPSとハンディ光波測距儀を連動させた新しい測量技法を採用するため、備品費だけで今年度予算(200万円)の半額以上を占める。何人で調査に行くのかは決めていないが、できれば再び学生諸君にも参加してもらいたいので、調査旅費の工面が当面の課題となる。

 ところで、科研費については、すでに報道されているとおり、地方の国公立・私立大学で採択率が大きく下がっており、大学運営に波紋を投げかけている。文科省は中央の拠点機関に研究費を集中させる姿勢を崩しておらず、本学のような地方の弱小私学は、これからも科研費の獲得に苦労させられそうだ。実感として言えば、前の職場にいたころの3倍ぐらいのエネルギーをもって申請書を書かないと通らないのではないか。おそらく拠点的な研究機関にあっては、あらかじめ研究費の配当額が決まっていて、その内部でいかに予算を配分するかだけが問題となるのに対して、「その他大勢の研究機関」については、一定の配分額が前提づけられているようには思えない。すなわち、研究者個人が平等の立場になく、所属機関の格付け(あるいは機関の研究遂行能力)が申請者の評価に上乗せされているのではないか。ここ2年の新規採択状況をみる限り、以上は邪推ともいえないように思うのだが、近隣研究者の感想もぜひ聞いてみたいものだ。


  1. 2007/04/23(月) 23:30:17|
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病院通い

 今日も吹田の病院に行った。やはり奈良からは結構時間がかかる。高速代も馬鹿にならない。病院にいる時間はだいたい3時間弱だから、往復に要する時間とおなじぐらいだ。昨日は1週間の具合を聞くのに終始したが、今日は病室でおしゃべりしながら、レポートの採点をした。とりあえず「鳥取学」の150枚が片づいた。結局、今年の履修者は180名を超えている。講師のみなさんは大変でしょうが、採点のほうもよろしくお願いします。
 患者は順調。木曜日のカテーテル検査が終わったら、一日でも早く退院したい様子。わたしのほうは28日(土)の「古民家の匠」の会が終わらなければ帰ってこれないので、ひょっとすると娘と二人でさっさと帰宅することになるかもしれない。
 主婦とばあちゃんの消えた自宅はシーンとしている。娘はゼミで山登りだからと言って京都に泊まり、息子は塾の自習室で友達と受験勉強。深夜のリビングにはだれも居ない。いや、デブがいた。猫のデブ。じつはDVD『タカダワタル的』に出てくる高田家の猫が、うちのデブにそっくり。ほんと瓜二つなんです。さいきんデブはいつでもDVDプレーヤーの脇にもぐりこんでいるから、そのままDVDを経由してテレビの画面に入っていったのかと思ったぐらいだ。
 ところで、猫と言えば、遠藤賢司だわね。鳥取からの帰路、遠藤賢司の『満足できるかな』(1971)を聞いていた。これも懐かしいアルバムだが、いつものとおり、中古品を安く取り寄せた。『満足できるかな』という作品は、音楽的な質の高さでは群を抜いていると思う(70年代フォークのなかでは)。ただ、どうも歌詞が凡庸なんだな。モチーフは「君」と「猫」のことばかり。「君」とはウラタさんという彼女で、「猫」の名は「寝図美(ねずみ)」という。その寝図美ちゃんという猫が太平洋をみて驚いたと歌う「寝図美よこれが太平洋だ」は、ウクレレを駆使したはジャグバンド風の名作。バックには、ご存知「はっぴぃえんど」の面々が名を連ねる。このレベルなら、うちのゼミでも、頑張れば歌えるようになるかもしれない(ただし、わたし以外にもう一人楽器のできる人材が必要だな・・・ベースとギターの持ち替えができる人がいちばん良いかな??)
 今日の往来では、ジョン・ウィリアムスを聞いていた。クラシック・ギターの大家で、若い頃の作品だが、一音一音が鮮明に耳に響いてくる。本物は違います。


  1. 2007/04/22(日) 23:24:46|
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ウォッチ・ウァット・ハプンズ

 昨日はあれから田園町の宿舎に集結した。3年前から毎年退居が囁かれていた公務員宿舎なんだが、とうとう昨日、正式な退居勧告が県庁の担当部局から発せられた(退居期限は9月末)。この記念すべき日に、ゼミ生が宿舎に集まったのである。
 まずは高田渡DVDの2枚めを観ながら、食事をした。左SHは日本酒が好きで、気が付けば、小さなビールグラスで10杯近く飲んでいる。しかし、顔色はまったく変わらず乱れない。院生も大の日本酒党だが、この日はなんでもかんでもごっちゃに飲んでいた。院生もアルコールには強いので、ほとんど変わらない。いつもの通り、とぼけている。
 飲んで、変わって、ハイになったのはMr.エアポート。昨晩のエアポートの飲み方はいけない。自虐ネタばかり連発して盛り上げようとするが、それは、要するに「主人公」になりたいだけのことであって、まわりは白気ている。このさいだから敢えて苦言を呈しておこう。
 男女付き合いはもちろん結構だ。若かろうが、老けていようが、色恋沙汰なんて世界中どこにでもあふれてる。しかし、少なくとも日本という社会においては、一定のグループで飲んだり遊んだりする場合、カップルはカップルとしての存在を消去すべく振る舞わなければならない。これまでうちのゼミの飲み会では、かりにカップルが含まれていたとしても、学生カップルはその「カップル性」を隠そうと務め、自ら仲の良さを誇示しようとはしなかった。自分たちは、「仲の良さを誇示している」とは思っていないだろうが、まわりはあきらかに白気ている。自分たちの意識とまわりの意識がちがうということを自覚してくれないと、ああいう会が開きにくくなる。

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↑↓コーラス風景。障子の破れ方がひどいね・・・
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 しばらくして、学生人材バンクの3名が合流した。もちろん、4月28日に開く「古民家の匠」の会の打ち合わせのためである。環境大OGのゴルゴさん、同政策学科のS君(クロマチック・ハーモニカをもっていた)、鳥大のT君。打ち合わせになったのかならないのか、ずいぶん愉快な談笑が2時間ばかり続いた。偉かったのはゴルゴさんで、船岡から原付で来ているので、お酒を一滴も飲まなかった(当たり前か)。

 学生人材バンクの3名が席を立ってから、うちのメンバーはコーラスの特訓を始めた。曲はですねぇ、スティーリー・ダンの「Do it again!」。カッコいいでしょ、サビの「Back(Back) just(just) do it again!」のところ。スティーリー・ダンのオリジナルも良いし、BAHOのカバー・バージョンもしびれるね。こういうですね、カッコいいけれど、そんなに難しくない歌を探してくるのが大変なんです・・・なんちゃって、それは真っ赤な嘘でして、練習したのはまったく別の曲ですが、もちろん曲名は言えません、ふふふ。昨夜は3声にするか4声にするかで悩んだが、とりあえず3声で練習した(4声に変えるかもしれません)。もうみんな酔っているので、正しい音を喉から出しているのかどうか怪しい限り。それでも、練習を繰り返した。

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 そうこうしていると、「すいません」と玄関で声がする。あれれ、ひょっとしたら、近所からの苦情かな?・・・冷や汗を流しながら、おもてに出ると、あらわれたのはゴルゴさんであった。しかも怪我をしている。
 ゴルゴさんは交通事故にあっていた。帰途、宿舎に近い交差点で代行の車と原付が接触してしまったという。玄関前に立って話をしているが、なんと鎖骨骨折で、病院で治療をうけてきたところ。もちろん代行の運転手がついてきていて、代行が用意したタクシーを待っているのだが、故障した原付をあずかって欲しい、と彼女はいう。
 タクシーはなかなか来なかった。ゴルゴさんには家に上がってもらい、申し訳ないが、コーラスの練習を聞いてもらった。最初は??という反応だったけれども、だんだん上手くなってきたらしい。「よくなってきましたね」とコメントされるころになって、ようやくタクシーがあらわれた。
 今日、彼女は牧場の軽トラで原付を取りに来ているはずだ。わたしは、奈良に戻ってきたので仔細を知らない。


  1. 2007/04/21(土) 23:25:21|
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コーラスの前に

 さきほどまで3・4年生、院生とともにDVD『タカダワタル的』を観ていた。観たのは2枚組のうちの本編1枚のみ。そのあとCD『ごあいさつ』から代表的な2曲を聴いてもらった。そして、一人ひとりに感想を問うた。( )内はわたしのコメント。

 けんボー:「なんか、ぼ~としたイメージがある」
       「趣味に生きてる」(そうかな?)

 チャック:「自由だな・・・と思った」(自由?)
       「(酒は)飲みたいから飲んでいる」(そうかな??)

 とまと:「(音が)耳に残る」
      「(酒は)飲みたいから飲んでいる」(そうかな?)

 はるの: 「涙が出てきた。細かく観ていたら、もっと涙が出てきそう・・・」
 
 左SH:「すげぇおっさん、だと思った。あんなおっさんになりたい」
     「なんか、『ゆるい』って感じです」

 エアポート: 「CDで音楽を聴いていた通りの人だった。・・・人間らしくて、素の人」
 
 院生: 「*#$&%=+~)”!?*#$」(意味不明)  

 部長: 「CDを聴いた時、すっと入りやすかった。聞きやすい。人なつっこい」
     (酔っぱらい方が君とそっくりだね・・・)  

 キム(2代目): 「部長が口ずさんでいるのを聴いて、だいたい曲のイメージが
      つかめていて、その通りだった」
 
 かれらは、全日本フォーク・ジャンボリーがおこなわれていたころの時代を知らない。その後、高田渡がどのような道を歩んできたかもまったく知らない(わたしも知らなかった)。ピート・シーガーもウディ・ガスリーもボブ・ディランもニール・ヤングも知らない。ビートルズの曲でさえたぶん2曲ぐらいしか知らない。ジャズも知らない。だから、「春一番コンサート」の「生活の柄」でソロをとっているアルト・サックスの坂田明が山下洋輔トリオの全盛期を支えた凄腕のフリー・ジャズメンであることも知らない。「わたしの青空」が有名なデキシーの小唄で、戦前にエノケンが十八番としていたことも知らない。古今亭志ん生という偉大な落語家の存在さえ知らない。
 要するに、前提条件がまったく違う。わたしが逝去2年前の高田渡を聴く心情とかれらの印象とは大きくずれるはずだ。だから、心にどう響いたのか、正直なところ分からない。

 漁民の話をした。
 今から25年ほどまえ、大分県杵築市のある漁村を調査していた。そこで、川谷拓三のような風貌の漁民と出会った。かれはいつも酔っぱらっていた。朝から、茶碗酒を2~3杯。昼もまた酒を飲む。夜はもちろんだ。かれは、わたしたちをよく怒鳴った。
  「市長、つれて来い!」
とわたしたちに喰ってかかった。殴りかからんばかりの勢いだった。
 調査を進めていくうちに、かれらがなぜ朝から酒をあおるのか分かるようになってきた。古老が教えてくれたのだ。
 「板子一枚むこうは地獄、言いましてな、漁で海に出たら生きて帰れる保証はないですわ。だから、宵越しの銭はもたねぇ、とか言うて、みんな遊びまくる。若いのは、ソープランドにもよう行きます。朝から酒を飲むのはね、怖いからなんですよ。海に出るのが怖い。だから、酒を飲んで紛らわす・・・」

 高田渡は17歳のころから歌い始め、死ぬまで、その芸の軸をぶらさなかった。世の中には流行り廃りがあるけれども、かれの軸はぶれない。そういう頑固な芸術家は、しばしば干される。ライブハウスから声がかからなくなり、オムニバスの大きなコンサートにも呼ばれない。CDも出ない。当然、収入はなくなる。音楽活動をやめようかどうか、悩み、そして酒を飲む。不安を紛らわすため酒を飲む。気がつけば、アルコール依存症さ。
 でも、お金が必要だ。食っていかなきゃならない。女房子供を養わなきゃならない。
 だから、乗るんだよ、電車によ。
 仕事にありつきたいから・・・







  1. 2007/04/20(金) 19:24:04|
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裏山を歩く -プロ研オリエンテーション

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 今日はプロジェクト研究1&3の2回め。1・2年生20名を連れて、4409演習室、修復建築スタジオ、ツリーハウス、茶室をまわった。今回のプロ研のテーマは、

  「アトリエを作ろう -古民家ロフトの活用計画-」

と銘打っている。もちろん、昨年度の加藤家修復プロジェクトの続編で、今年度は内装のリフォームに取り組むが、すでに屋根裏に完成している杉板張りのロフトをアトリエとして再生させる設計案を考え、自主的制作にも取り組もうというものである。さて、前期でどこまで進むか分からないが、4月はオリエンテーションの期間に位置づけており、今日はまず加藤家プロジェクトの前史としての「ツリーハウスに挑戦!」と「廃材でつくる茶室」の取組を1・2年生に紹介した。いずれも2004年度のプロジェクト研究としておこなったものであり、あれから3年もの歳月が流れてしまった。
 昨年度はプロジェクトに参加した1・2年生に大変恵まれて、加藤家という民家の修復に大きく貢献できた。みな加藤家や民家が大好きな学生ばかりであった。
 ところが、どうも今年は感触が異なる。今日の見学ツアーを終えたあと、取り組んでみたいテーマを複数選ぶアンケートをしたのだが、なぜわたしたちのプロジェクトを選んだのか理解に苦しむ回答が少なくなかった。キーワードは「民家」や「ロフト」や「アトリエ」であるはずなのに、それらとはまったく無縁な嗜好を示す学生が若干名加わっている。不幸にも、抽選で5位以内から漏れてしまった学生だけでなく、1位指名の学生にもそういう嗜好性が読み取れてしまい、アンケートを眺めながら、共同主催者の某助教(助教は新しいポストで、助手でも助教授でもありません)と失笑するしかなかった。
 しかし、興味のない学生をこちらの世界に振り向かせることも教育者としての重要な役割だ。もちろん半数以上の学生は、民家や木造建築、家具の制作、アトリエの設計に興味をもっている。いろんな学生のいろんな嗜好性にあわせた教育ができるかどうか、わたしたちの手腕が問われている、ということだろう。

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  1. 2007/04/19(木) 20:48:31|
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「六弦倶楽部」の情報

 昼にガソリンスタンドに行って、ようやくスタッドレスを夏のタイヤに替えた。気がつくと、電話にたくさん着信履歴が残っている。そういえば、今日は某大手新聞東京本社の記者さんが来鳥され、インタビューを受けることになっていたのだ。すかっり失念していたが、約束の時間は13時なので、まだ時間はある。後にもスケジュールが詰まっていたので、近くのイタリア・レストランまで来ていただくことにした。なぜわたしにインタビューなのか、というと、古代出雲歴史博物館に展示されている出雲大社大型本殿の復原模型を全国面の文化欄でとりあげたいからだという。
 ところで、イタメシ屋の昼食は二人1セットになっていて、なんだか恋人同士のように、二人の中年が大皿に盛られたパスタとピザを取り分けた。ちょっと変な感じだったんだが、記者さんはノートをとるのに必死で、あきらかにわたしのほうがゆっくりたくさん食べることができた。ちなみに、パスタは野沢菜の漬物とシラス干しで味をつけた和風のテイスト。話はいつものように、発掘調査でみつかる建築遺構の復元に関わる確実性/不確実性に行き着く。まぁ、持論を展開するだけだ。
 自分は「復元」に関しては反対派であり、いつも批判的な立場をとってきたが、結果としてみればたくさんの復元事業に携わってきた。しかし、いつも思う。
  「自分はなぜこんなことをやっているのだろうか。気がついたら、こういう仕事の専門家としてみられるようになってしまったが、こういう仕事はほんとうはあんまりやりたくないんですね・・・なのに、いつでもこういうインタビューを受けることになってしまう・・・」

 それから話を変えた。「ローコストによる古民家修復」つまり加藤家プロジェクトの話に切り替えたのである。いまでも、ときどき加藤家で活躍する大城の姿が目に浮かぶ。大城という学生がいかに素晴らしい一年を過ごしたのか、をぽつりぽつりと漏らした。すると、驚いたことに、東京からやってきたその記者さんは、
  「わたしも、どちらかと言えば、そちらのほうに興味があります。復元の話よりおもしろい。凄いですね、そんな学生、いまどきいませんよ、都会には・・・。いずれ、その話題を記事にさせていただきます。」
と言うのである。
 ほんとうに昨年は凄い一年だった。今年はどうなるのか想像もできないが、昨年の今頃を振り返ると、まさかあんなに強烈な一年になるとは予想だにしていなかった。だから、これからどう展開していくかは分からない。昨年の卒業生と同様、今年の4年生だって大化けする可能性は十分あるだろう。

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 ところで、昨日のブログをよくご覧いただきたい。非公開のコメントが入っている。「倉吉在住のアコギ好き」の方からの匿名コメントで、
  「(略)以前お探しになってた高田渡氏の著作は、鳥取県立図書館にあったと思います。」
という貴重なご指摘を頂戴した。これにメールで御礼したところ、さらに返信があり、以下のサイトをご紹介いただいた。

  http://blog.livedoor.jp/chotoroku1090/

 米子を拠点とする「六弦倶楽部(むげんくらぶ)」のBlogで、解説によると、「鳥取県西部地域の45歳以上のアコスティックギターが大好き、60年、70年代フォークが大好きなオジサン達(オバ様も含む)の語る会を発会しました。入会、退会は自由、入会金も不要です。 2ヶ月に一度程度『練習会』と称して集まり、大いに語り合い、歌を歌ったり、ギターの腕前を披露し合ったりしながら、メンバー同士の親睦を深めていきたいと考えています。ギターの弾けない方、これから始めようとする方,歌だけが歌いたい方も大歓迎です。以後、このブログの中で随時活動状況を報告していこうと思っています」とある。
 そして、来たる4月20日(金)が初の「練習日」だとのこと。金曜日は講義と演習でいっぱいだから参加は難しいが、いずれどこかでニアミスすることもあるかもしれませんね。貴重な情報をほんとうにありがとうございます。今後は、是非「公開」のコメントをお寄せください。

  1. 2007/04/18(水) 23:21:07|
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駅前の楽器屋さん

 今日は午後1時から県庁で某ヒアリングがあった。面接官の一人がハマダバダ1号だったものだから、羽目が外れていけない。
 そのあと駅前をぶらぶらした。銀行に行って振り込みし、皿蕎麦の店で釜揚げを食べてから、シャミネに行ったら毎月第3火曜日は休館ということで、お目当ての「無印」では何も買えなかった。疲れたので、唯一オープンしていた「服部珈琲」でカフェオレを飲んだ。やっぱり、自宅で淹れるカフェオレのほうが美味いと思った。
 それから大丸へ。一般的にですね、デパートというところには何でも売ってあるはずでして、ある楽器にねらいを定めて入店したのだが、このデパートに楽器店は存在しなかった。某講演のギャラとして頂戴した全国百貨店共通商品券をもっていて、ずっと使うタイミングを見計らっていたのだが、またしても振られてしまった。それにしても、楽器店はふつうあるでしょ、デパートには。ピアノが並んでいて、そのまわりにいろんな楽器や楽譜のおいてあるスペースが・・・??
 仕方ないので、駅のインフォメーションで楽器屋さんの所在地を聞くと、駅前に2軒あるという。まずは近いほうのお店に入って、ギターを4本試奏させていただいた。もちろん、買ったわけではない。この店はおもに高校生を相手にしている店で、スタジオやステージも併設している。売り物はロック系。わたしとはもちろんずれている。いまいちばん欲しい楽器はフラットマンドリンなんだが、若い店員に訊ねると、
  「それはいったい何ですか?」
という顔をされてしまった。
 結局、もう何年も替えていないセミ・アコのスチール弦とウクレレのナイロン弦だけを買って店を出た。そこから400メートルほど離れたところに、もう一軒の楽器屋さんを発見した。そこは雑貨屋のような楽器屋だった。店中モノで溢れている。ところが、驚いたことに、この店にはフラットマンドリンが吊してあるではないか(もちろん1台だけ)。さっそく手にとって弾かせてもらった。フラットマンドリンを弾いたのはおよそ30年ぶりのことだが、すぐに音階とフレットの位置を思い出した。ところが、弦が錆びていて、音は悪い。値段を聞くと、3万円以上すると言われた。
  「それなら大阪の専門店で買います。」
と答えたら、さんざん、
  「あなたはいったい何者で、どこから来たの?」
と問いつめられた。
  「東京の人、それとも大阪の人。プロのミュージシャンなんですか?」
と訊かれるのだが、プロが3万円のマンドリンを弾くわけがない。
  「ただの楽器好きですよ、・・・じつはちょっとだけ上手かったりしてね、ふふふ・・・」
  「あのね、大阪から帰ってきた人でね、すごいサキソフォンの上手い人がいるんですよ。ジャズのバンド組んでますよ!」
  「いえいえ、そんなに上手くはないですよ・・・」
なんて会話を交わした。何も買わないで出ようと思ったが、五線譜のノートだけ買った。315円。
 それから「リファーレンいなば」に電話した。
  「捨てられた楽器はおいてありませんか? 前にギターを500円で購入したことがあるんですけど、マンドリンとかピアニカとかアコーディオンとか??」
  「ありませんね、いまおいてあるのはオルガンが一台だけです・・・」

 というような具合に3時間ばかり彷徨していたら、駐車場代がとんでもない額に跳ね上がっていた。弦や五線譜より高くついた。



  1. 2007/04/17(火) 23:55:03|
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ジャルディーノ

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 今日の昼下がり、3月に卒業して松江の「ラバール」に勤めているY2号が、研究室で横になって寝ていた。一見すると、服装が黒一色、横顔しかみえないから、それが誰だか分からなかった。だから、近くにいたH君(Y2号と同期で親友)に訊ね、その人物がY2号で、深夜に松江から鳥取へ移動してきたと教えてもらった。そういえば、この2~3日前に「研究室に俺の定規がないですか」と連絡が入っていたことを思い出した。

 そんな話をしていたら、黒づくめのY2号はムクリと起き上がった。それに対して「おはよう」と声をかけてみるけど、寝起きだからなのか応答なし。次に、その格好は何故と訊くと、職場の指定服装だという。どうやら、職場から直接こっちに来たという。それから、彼は「ラバール」について熱く語り、米子にある姉妹店「ジャルディーノ」の宣伝まで及んだ。ご丁寧にそのお店のチラシを持参し、机の上において帰っていった。そういえば、例の営業活動に関しては、迷惑そうな顔をしていたが、ブログ上で「ラバール」の名前が頻繁にアップされていることに関しては「いい宣伝効果です」とご満悦のようすだった。(某大学院生)

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↑↑&↑「ジャルディーノ」のチラシ   ↓これは「ラバール」の宣伝です。
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  1. 2007/04/16(月) 23:50:56|
  2. 研究室|
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再々入院

 吹田の国立循環器病センターに入院した。出血後、3度目の入院。国立循環器病センターに限っていうと、ガンマナイフの手術以来、一年半ぶりの入院である。入院と言っても、症状が悪化したわけではない。あくまで予定の行動。なぜ病院を変えたのかというと、もちろん手術をおこなった主治医に症状を分析してもらうため。今日はさっそくCTスキャンを撮った。異常なし。今週はさらにMRIも撮影し、来週木曜日にはカテーテルの撮影をおこなうとのこと。結果、2週間の入院になる。退院はGWに入ってから。
 淋しいが仕方ない。病院にいれば安全だ。GWになれば、また家族が増えてリスク管理がゆきとどく。珈琲メーカーで淹れた珈琲はそれまでオアズケです。




 
  1. 2007/04/16(月) 22:15:30|
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珈琲メーカー

 わが家の珈琲メーカーには、赤い鉢巻きがまいてある。ずいぶん昔のこと、ドリップ中に水タンクが暴発するようにして外れてしまい、あたりを水びたしにした。以来、水タンクの暴発防止に鉢巻きをまいているのである。
 「家族がたくさんいないと、珈琲メーカーなんて使わないね。」
という話をしながら、珈琲メーカーで淹れた珈琲を3人で飲んでいた。一人ぼっちのときは、いつでもネスカフェだ。奈良でも、鳥取の下宿でも大学でも、ブラックのインスタント・コーヒー。

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 3月29日に退院してからこのかた、家内の母がずっとつきそっていて、奈良の家は賑やかだった。珈琲メーカーで珈琲を淹れるのは、わたしの役割。濃いめにドリップして、たっぷりホット・ミルクを注ぎ込む。すると、スタバのラッテよりずっと美味しいカフェ・オレができあがる。ネスカフェでは決して味わえない、人間らしい味をした珈琲さ。
 こういう美味しい珈琲も、またしばらく飲めなくなる。明日から家内は再入院。吹田の国立循環器病センターで1~2週間療養し、検査を受ける。わたしとばあちゃんが吹田まで連れていって、そのままばあちゃんと鳥取に帰る。
 今度、美味しい珈琲を飲めるのはいつのことやら。ゴールデン・ウィークになるかもしれない。

 踏ん張らなければいけない。ぼちぼち気合いを入れて。新しい年度が動いている。


  1. 2007/04/15(日) 23:24:21|
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『「楼観」再考-青谷上寺地のながい柱材をめぐって』刊行!

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 鳥取県埋蔵文化財センターから『「楼観」再考 -青谷上寺地のながい柱材をめぐって-』が刊行された。
 本書は、昨年11月18日に青谷総合支所で催された同名の特別講演会の記録に浅川教授が大きく加筆・修正されたものである。A4版全27頁カラー刷りのあか抜けた紙面デザインで、なんと1冊410円という安価で頒布されることになった。以下に、全体の構成を示す。(某大学院生)

  1.口絵・例言 p.1-2
  2.講演(浅川滋男/鳥取環境大学教授) p.3-22
     建築部材データベースのネット上公開
     データベース閲覧のデモンストレーション
     青谷上寺地の部材と妻木晩田の復元建物
     細くて長い柱材の発見
     淀江の土器絵画と茶畑第1遺跡の遺構
     長い柱をもつ「楼観」の復元
     倭人伝にみる建築表現
     「屋室」とは何か
     「邸閣」とは何か
     「宮室」とは何か
     「楼観」とは何か
     戦国時代から漢代の高層建築
     吉野ヶ里と唐古・鍵の復元をめぐって
     新しい文化複合の一部として
     建築「文法」の復元をめざして
  3.質疑応答 p.23-24
  4.参考文献/挿図出典 p.25
  5.付図 「楼観」復元図 p.26-27 
     (作図:鳥取環境大学浅川研究室・岡野泰之)


問い合わせ先
 鳥取県埋蔵文化財センター
 〒680-0801 鳥取市国府町宮下1260
       ℡0857-27-6711
 同センター秋里分室
 〒680-0902 鳥取市秋里390
       ℡0857-25-5650 
       e-mail:maibuncenter@pref.tottori.jp

 

  1. 2007/04/14(土) 02:49:05|
  2. 建築|
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模様替え、そして・・・

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 3限に「建築と都市の歴史」講義オリエンテーションを終え、4限から今年度初の3・4年ゼミ(プロジェクト研究5&7)。お馴染みの顔が揃うなか、FC鳥取ブラジルの左サイドハーフが新顔として登場。他のメンバーはかれのために自己紹介をした。左サイドハーフのスペシャリストと言えば、タクオ以来ではないか。リフティングなら1000回はいける、という強者(つわもの)である。
 今日のゼミは、まず4月28日に予定されている「古民家の匠」イベント対策からスタート。会場は加藤家で、講演はわたし(浅川)だから、圧倒的なホームのようにもみえるが、主催はあくまで鳥大&環大政策学科なのであって、わたしたちではない。わがゼミは当日は「お客さま」扱いであり、そういう意味では一種のアウェーなのだが、「古民家」の本家本元としては、手をこまないてみているわけにはいかない。こちらも、受けて立とうではないか、ということになった。じつは昨夜、『「楼観」再考』の出版祝いだ!と銘打って一部のメンバーが「ほたる」に集まって酒盛り、そのあと田園町宿舎において秘密の会合をもち、さらにはある特訓をおこなった。その延長で、あるパフォーマンスをすることになりそうなのだが、もちろんその中身については秘密です、ふふふ。
 Lablogの読者にだけちょっと漏らしておくと、今日のブログに掲載されている3枚の写真のなかにヒントがあるんですね。

 それから、遅れている報告書編集の分担を割り振った。以下のような分担で昨年度の卒業生の卒業論文を報告書に衣替えすることが決定。わたしは退席して、出雲から来鳥している宮本および事務所の社長・上司との面談にでかけた。残るゼミ生は、3班に分かれてスケジュールを練った(という報告がメールであった)。
  
  ・尾崎家住宅: 某大学院生
  ・加藤家住宅: チャック、けんボー、Mr.エアポート
  ・倉吉: とまと&はるの

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↑は全員が編集ソフトの「イン・デザイン」を練習しているところ(でしょう)。

 さてさて、一番上と一番下の写真は修復建築スタジオです。卒業生たちが使ってドシャメシャになっていたスタジオをチャック、けんボー、Mr.エアポートの3名で整理し模様替えしたら、こんな具合になったらしい。かくして、かの置水屋は加藤家ではなく、スタジオに納まってしまったのでありました。次は教授室だね。あれはなんとかしないといけない。人の活動する空間ではない。増え続ける資料を整理するためには、まずは新しい本棚を用意しないといけないな。教授室整備委員長にはチャックが適任だ。本棚は専門の業者に頼むか、それとも学生が作るか。それをどう配置して、住みよい教授室にするか、考えてください。

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↑スタジオには「リファーレンいなば」でゲットしたガット・ギターがある。金500円なり。


  1. 2007/04/13(金) 23:00:35|
  2. 研究室|
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「地域生活文化論」オリエンテーション

 「地域生活文化論」講義がスタートした。昨年度はじつに160名の履修登録をみたマンモス授業だったが、今年は一昨年までの環境デザイン学科主体の講義に戻った。もちろん環境政策学科の3・4年生も履修可能なのだが、今日のオリエンテーションを受講した政策学科学生は10名にみたない。昨年は政策学科の学生だけで80名いたんだから、いや大変でした。
 講義の構成も少し変えた。昨年まではオリエンテーションのあとに「住居の始原」という話題をもってきていたのだが、それは「建築と都市の歴史」講義の第2回「人類と住居の起源」とかなり内容が似ているので、今回はいきなり「民族建築の射程と方法」からスタートした(昨年までは第2講義)。昨日の「鳥取学」でもそうなんだが、オリエンテーションには小難しい理論的な話題をもってくるのがわたしのやり方でして、これには、かなりの学生がたまげたみたいだ。みんなシーンとして聞いていたが、「理解度チェック」(授業内レポート)の「感想・意見」の項を読むと、「難しい」という感想が少なくない。たしかに、難しいでしょうね。もともと4年前期のために用意した講義だったのだが、2期生に評判がよく、3年生も受講できるようにすべきだという意見があって、昨年から3年生も受講できるようにしたのだが、いまの講義内容はやはり4年生向きかもしれない。ともかく、難しい問題をわかりやすく話すのが教員の務めだから、来年度はまた話し方を考えなおさなきゃならないな。
 ただ、頭と心に響いた学生もいたようである。自分たちの生きている時代の「意識」、わたしが民族建築の分野にのめりこんでいった理由、文化としての建築を解読するための「言語」「分類」「認識」の問題、多民族社会の都市民・文明人としての「漢族」の位置づけ等等。
 分かってほしいな。
 来週からはずっと具体的な話になります。

 今年度のラインナップは以下のとおり、1回では短すぎた最終講義「日本民家の座標」を2回に分けた。
 先にも述べたように、この「地域生活文化論」講義は2期生(4年生)に評判が良かった(はずだ)。本にすべきだという大学院生もいた。それが昨年から少しずつ変わってきている。5期生諸君には、なんとかついてきてもらいたい。

-------------------------
第1講: オリエンテーション-民族建築の方法と射程
第2講: 漢族建築の文法-「四合院」の成立と持続
第3講: 文明と生態のはざまで-江南漢族の水郷民居を中心に
第4講: カマド神と住空間の象徴論
第5講: 園林都市 蘇州
第6講: 稲作と高床の民-西南中国から東南アジアへ
第7講: 狩人の住まい-アムール流域のツングース
第8講: オンドルと茅葺屋根の家-中国黒龍江省の朝鮮族
第9講: 雲南に流れこんだ北方文化-遊牧民の南下と定住
第10講: 舟に住む-東方アジアの水上居民
第11講: 海に生きる-ミクロネシアの分棟型住居
第12講: 離島の建築-日本列島の周縁
第13講: 日本民家の座標(Ⅰ)
第14講: 日本民家の座標(Ⅱ)


  1. 2007/04/12(木) 18:44:00|
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自転車にのって

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 今年は冬からこのあいだずいぶん暖かかったから、鳥取の桜ももう散っているだろうと思っていたが、桜土手は満開。思わずペダルをとめて携帯で写真をパチパチ撮った。ところが、携帯のカメラは具合が悪いのか、何枚も撮った写真が全部ぼけている。このまえ、中国縦貫道を降りて某大学院生の乗る高速バスを撮影したときにはずいぶん鮮明に映っていたのに、今日のは全部ピンボケで、衝撃か何かでカメラが壊れてしまったんじゃないかと勘ぐっているところです。
 それにしても桜土手の桜は美しい。湯所のあたりから若桜橋あたりまではほんとに満開で春爛漫。環境大学に近づくと、散り初めの状態に変わっていった。田園町のほうが少し寒いということなんだな。というわけで、今日は重い体にむち打って自転車のペダルを漕いだ甲斐がありました。歩いたり、自転車に乗ったりすると、車では感じ取れない街や田園の風景を体で味わえる。これで、体調が少し戻ってくれればいうことはないですがね・・・
 そういえば、昨夜、高田渡の名盤『ごあいさつ』(1971)が届いた。中古でさ、500円で買えるんですよ、こんな傑作が。昨夜は仕事を終えて車に乗り、このCDを聞き始めたらとまらなくなった。「ごあいさつ」「アイスクリーム」「自転車にのって」「値上げ」「銭がなけりゃ」・・・そして「生活の柄」。みんな懐かしくて涙が出ました。「生活の柄」は、ほんと泣ける。

   歩き疲れては 夜空と陸との 
   隙間にもぐりこんで
   草に埋もれては 寝たのです。
   ところかまわず 寝たのです。
   歩き 疲れては 
   草に 埋もれて 寝たのです。
   歩き疲れ 寝たのですが 
   眠れないのです。

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  1. 2007/04/11(水) 18:20:15|
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アコギな教授/古民家の匠

 3月15日4月5日にお知らせした仮称「古民家の会」のスケジュールが決定し、主催者である「学生人材バンク自由空間プロジェクト」の担当者からチラシのデータが送られてきたので、ここに転載します。結局、会の正式名称は「古民家の匠」に決まったようです(わたしは「匠」ではないのだけれど)。以下、会の次第です。

 1.日時: 4月28日(土)
       15:30 受付開始
       15:45 ごあいさつ
       16:00 浅川講演
       18:00 夕食
           ゴルゴ女史講演
       21:00 解散
 2.会場: 加藤家住宅(国登録有形文化財)
        〒680-1151 鳥取市倭文(しとり)491
              ℡ 0857-53-7786
         加藤家HP: http://katohkejutaku.web.fc2.com/
         同ブログ「倭文日誌」:http://shitorinisshi.blog59.fc2.com/          
 3.参加費: 700円

 この会は、わたしのゼミ(環境大学環境デザイン学科)の学生ではなく、鳥取大学と環境大学環境政策学科の学生有志が企画したものです。
 デザイン学科も負けてはいられませんね。みんな、よろしく!            
  
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  1. 2007/04/10(火) 23:39:01|
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BAHO

 今週は授業が3つもあるので、週末はその準備に追われていた。本日未明2時ころ、なんとか授業2つ分の資料を完成させ、奈良の中央郵便局から大学宛にエクスパックで発送した。そのあと、ブログのネタにすると決めていた新聞記事の縮小カラーコピーをコンビニでとって帰宅した。それから、オムニバスの講師陣に資料データを送信した。
 目覚めると、世の中は激変している。水曜日4限に迫っているオムニバス「鳥取学」の何名かの講師から「授業概要」が更新されていない旨、連絡が届いているのだ。
 そんなバナナ・・・。だって、昨年と講師は12名もだぶっているのだから、新たに「授業概要」を書いていただく必要なんてない。だから、そんな依頼は出していない。原因は学内における行き違いであって、外部の講師の方がたにはなんの責任もありません。大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありませんでした。
 結果は惨めなもので、資料は全部作りなおし。ワードの資料も、パワーポイントも大幅な修正を余儀なくされた。チャーと石田長生だけがBAHOなんじゃない。奴らが歌っているとおり、「おれもBAHO、おまえもBAHO、みんなBAHO」だ。だけど、なにがいちばんBAHOなのかって、担当課に届いているデータを講義の2日前になっても、まだわたしのところに転送していないことですね。黙っていたら、どうなったか。いったいいつになったら、わたしの手元に新しいデータが届いたのだろうか。繰り返すけれども、講義は明後日に迫っているんですよ。
 ともかく、この事件で半日潰れた。おかげで、なんにもやる気がなくなり、3つめの授業の準備はまだできていない。
 昨年も書いたが、授業の準備というのは大変なんです。これは手が抜けない。昨年配布した資料をそのまま、というわけにはいかない。ほとんど同じ内容の資料を使うとしても、ひととおり見直しておかないとすべってしまうんだから。高田渡みたいに即興でおもしろい話を連発できればいいが、そんな芸当がわたしにできるはずはありません(いちど14コマすべてを資料なしのアドリブでしゃべってみたいものだな)。

 ところで、深夜コンビニで縮小カラーコピーした新聞記事はどこに行ってしまったのか。探せども探せども、どこにも見あたらない。たぶん、おばあちゃんがゴミだと思って「可燃物」の袋に入れてゴミ出ししてしまったのだろう。
 それは、栃木県の某私学が、過疎の村を「第2のキャンパス」と位置づけて、学生と村人が共同で村おこしをはじめる、という報道であった。うちの研究室の場合、すでに加藤家は「第2の研究室」のようなものだが、これを集落全体にひろげるとなると大変だ。わたし一人の力ではどうにもならない。ただ、過疎地の大学なんだから、過疎の中山間地域を第2のキャンパスとする発想は決して悪くないだろう。
 だれかが動かなければ始まらない。あとは出会いだ。






  1. 2007/04/09(月) 23:15:04|
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生活の柄

 今夜はやられてしまった。
 
 家内の母、つまり、おばあちゃんもそろそろ家事に疲れてきていて、今晩は外で食べようということになり、息子がお気に入りの「丹永亭」に行くことになった。そこで、患者は「天丼」を注文した。なんで「天丼」なんだろう、と訝しく思いながらも、わたしと息子はいつもの「ひもざる定食」を注文した。このうどん屋さんはうどんはもちろん美味しいが、「玉丼」が抜群で、「ひもざる定食」を注文すると、その「玉丼」と「ざるうどん」の両方が食べられるのである。
 ほかの4名のオーダーはテーブルに並んで、みんな食欲旺盛に箸を進めているのに、家内の天丼だけがなかなかできてこない。ようやく、おねぇさんがテーブルに天丼をもってきた瞬間、
  「あっ、ちがう。わたしの注文したのは・・・これじゃなくて、・・・それ・・・」
  「それって玉丼??」
  「そう、玉丼・・・」
 息子はやさしい。大好物の「玉丼」をさっと母親に差し出し、母親の「天丼」をとりあげてパクパク食べ始めた。母親はなんども「玉丼」を息子に返そうとするが、息子は頑として受け取らなかった。
 じつは、このうどん屋さんには因縁がある。2月12日に2度めの出血をみた前夜、息子と家内とわたしはこの店で夕食を食べたのである。その夜も、わたしと息子は「ひもざる定食」を注文していた。「天丼」という失語症状が、そんな記憶を蘇らせた・・・

 帰宅とほぼ同時に、アマゾンから宅急便が届いた。一昨日注文した高田渡のDVDとCDである。それからまる2時間、わたしは「タカダワタル的」と題する2枚組のDVDに吸い込まれていた。知事選の結果なんてどうでもいい。戦艦大和の映画もどうでもいい。ただ、横長のパソコンのモニターに映る高田渡の映像にだけ神経を集中させた。じつは、いまも「Wataru Talkada Ren Takada “27/03/03”」というCDを聞きながら、このブログを書いている。映画「タカダワタル的」の撮影が真っ最中だった2003年3月27日、NHK-FMの番組「ライブビート」のために収録された伝説のライブ。高田渡が息子の漣と二人だけで競演した希有なライブ録音であり、解説文を執筆しているNHKのディレクターは、これを「奇跡」と表現している。

 DVD画面のなかの高田渡は、わたしたちが高校生のころのアイドルだった高田渡とは別人のようにもみえる。50代前半にしては顔の皺が深く、歩き方も頼りない。しかし、かれの唄と演奏の芯にあるものはいっさいぶれていない。純なまま大きな幹になって、だれも達し得ない次元の世界に踏み込んでいた。これ以上、言葉にならない。こんな音楽と30年も離れていたなんて。一度もライブを聴きにいかなかったなんて・・・
 こういう気持ちになったのは久しぶりのことだ。2年前の夏休みにスコットランドの離島を訪れて、夕暮れの湖の風景を眺めながら、「なんて馬鹿げた生き方をしてきたんだろう」と感じ入り、自分の存在を消してしまいたくなった。あれ以来のことではないだろうか。
 今夜は駄目だ・・・
 合掌。



  1. 2007/04/08(日) 23:51:09|
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2007年度の「鳥取学」講義

 昨年度に引き続き、環境大学人間形成科目のオムニバス授業「鳥取学」(Regional Studies on Tottori Prefecture)のコーディネーターを仰せつかっている。すでに先月には今年度の陣容を固めていたのだが、ようやくオリエンテーションの資料作成を終えたので、授業概要をお知らせしたい。
 この講義のメイン・コンセプトは「環境と文化の地域学にむけて」。内容は鳥取という地域の「文化史」を軸にしているが、「文化のなかに環境認識の仕組が組み込まれている」という立場にたって「環境」をとらえようとする取組でもある(昨年4月10日のブログを参照)。とりわけ考古学と民俗学の専門家には、こういう視点から鳥取の「文化」についてアプローチしていただければと願っている。以下、今年度のスケジュール。

  第1週 4月11日: 浅川 滋男[鳥取環境大学環境デザイン学科]
           「鳥取学オリエンテーション -環境と文化の地域学にむけて」
  第2週 4月18日: 矢野 孝雄[鳥取大学地域学部]
           「鳥取の自然Ⅰ -地形」
  第3週 4月25日: 清末 幸久[鳥取県立博物館]
           「鳥取の自然Ⅱ -植物」
  第4週 5月 9日: 川上  靖[鳥取県立博物館]
           「鳥取の自然Ⅲ -動物」
  第5週 5月16日: 濱田 竜彦[鳥取県教育委員会文化課]
           「鳥取の考古学Ⅰ -縄文・弥生時代の暮らしと社会」
  第6週 5月23日: 高田 健一[鳥取大学地域学部]
           「鳥取の考古学Ⅱ -古墳と地域社会の成立」
  第7週 5月 30日: 中原 斉[鳥取県教育委員会文化課]
           「鳥取の考古学Ⅲ -古代の役所と寺院」
  第8週 6月 6日: 岡村 吉彦[鳥取県史編纂室]
           「鳥取の歴史学Ⅰ -中世の因幡・伯耆:戦国時代と「境目」地域」
  第9週 6月13日: 坂本 敬司[鳥取県史編纂室]
           「鳥取の歴史学Ⅱ -鳥取藩と城下町」
  第10週 6月20日: 佐々木孝文[鳥取市教育委員会文化財課]
           「鳥取の歴史学Ⅲ -モダニズム時代の鳥取:都市と文化」
  第11週 6月27日: 原島 知子[鳥取県教育委員会文化課]
           「鳥取の民俗 -集落・家の年中行事」
  第12週 7月 4日: 眞田 廣幸[倉吉市教育委員会]
           「山岳信仰と仏教美術 -浄土へのあこがれ」
  第13週 7月11日: 松本 絵理[鳥取県教育委員会文化課]
           「歴史的建造物と町並」
  第14週 7月18日: 張 漢賢[鳥取環境大学環境デザイン学科]
           「鳥取地域のまちづくり -過疎地の居住問題(仮題)」

 今年度は新しいメンバーを2名お迎えしている。一人は鳥取大学地域学部教授の矢野先生。昨年、講義できなかった「地形」の専門家で、第2週にご登場いただきます。もうひとりは民俗学の原島さん。新進気鋭の若手民俗学者で、第11週を担当していただきます。講義の副題「集落・家の年中行事」はいいですね。講義室の片隅で聞かせていただこうかな・・・
 なお、講義形式は昨年と同じ「理解度チェック」システムを採用する。講師のスピーチの時間は60~70分程度。残りの時間に、講義の核心をつく部分の内容について質問し、学生はそれを授業時間内にレポートとして提出する。このレポートを毎回10点満点で採点し、その合計点で学期末の評点をつける。

 講師のみなさまにお願いしたいのは、以下の3点です。
  1)スピーチの時間を長引かせず、学生に20分以上の回答時間を与えるようにしてください(学生は次の時限にも別の授業があります)。
  2)「理解度チェック」の質問は、スピーチ終了まで公開しないようにしてください。
  3)昨年「内容が難しかったかな」と自覚されている講師の方については、どうか講義内容・質問とも微修正お願いします。



  1. 2007/04/07(土) 17:41:27|
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アコギな奴ら

 昨夕、さんざん悩んだあげく、奈良に向かって発車した。田園町に戻り、「昇龍」で久しぶりにピータンと餃子をサカナにして紹興酒をすすり、最後は中華丼で締めて、あとは爆睡という筋書きを描いていたのだが、考えてみれば木曜日で「昇龍」は定休日。これは「田園町に戻るな!」という神のお告げだと判断し、国道53号線を南下、智頭の「因幡っこ」で定食をたいらげ、大原のファミリーマートでユンケルを注入して、体に気合いを入れた。しかし、今回はユンケルがさっぱり効かない。ドライバーは睡魔に悩まされ続けた。結果、加東市社町にある父母の家で休憩し、1時間以上眠ってしまった。おかげで体力は回復したが、奈良の自宅に戻ったら日付変更・・・

 1週間ほど前、ソロ・ギターのスコアが5冊になったことをお知らせしたが、スコアに付いているCDは教則用としてだけでなく、音楽作品として十分通用するものが少なくない。これを車でよく聞いている。いちばん驚いたのは、『ソロ・ギターの饗宴』というスコア。吉川忠英、吉田次郎、古川昌義という3人の名手が以下の6曲を競演している。

  1.チェンジ・ザ・ワールド(E.クラプトン)
  2.哀愁のヨーロッパ(サンタナ)
  3.ロマンス~禁じられた遊び(N.イエペス)
  4.ダンス・ウィズ・ミー(オーリアンズ)
  5.少年時代(井上陽水)
  6.第三の男(A.カラス)

 この6曲は、季刊『アコースティック・ギター・マガジン』の読者アンケートによって決定したものだという。そこでわたしは、はじめて『アコースティック・ギター・マガジン』という雑誌の存在を知った。
 帰宅すると、注文していた3枚のCDとともに『アコースティック・ギター・マガジン』のバックナンバーが1冊届いていた。同誌№27は「高田渡特集号」。2005年4月16日、55歳で他界した高田渡の追悼特集号である。わたしが高田渡に影響を受けていないわけはない。1971年に出たLP『ごあいさつ』の「銭がなけりゃ」はある時期、わたしの十八番であった。1971年というと、高校1年生なんだな。あのころは、マーチンD35そっくりのモーリスのギターに加えて、バンジョーとフラット・マンドリンをもっていた。そういえば、最近出たニールヤングの『ライブ・アット・マッセイホール』も1971年の録音で、『ごあいさつ』と同時代だったんだと思うと感慨一入である。
 ところで、アコースティック・ギターのことを世間では「アコギ」と略称しているらしい。わたしは、そんな呼び方を知らなかったのだが、この2ヶ月あまりのあいだに、アコギストたちの音楽をずいぶんたくさん聞いてきた。やや分析的になってしまうけれども、アコギストたちは以下の3グループに大別できるのではないか。

  A.ジャズ系もしくはロック系のエレクトリック・ギタリストがアコギを使って演奏するケース: 渡辺香津美、吉田次郎、BAHO(チャー&石田長生)、クラプトンなど
  B.フォーク・ギターの表現力を最大限に活かしてインストルメントな音楽を追究している演奏家たち: 中川イサト、吉川忠英、古川昌義、石川鷹彦、岡崎倫典など
  C.ギターは唄の伴奏楽器だという認識のもとに、唄を引き立てる演奏に徹しているシンガー&ソングライター: 高田渡、西岡たかし、ニール・ヤング、ジャクソン・ブラウンなど

 Aのグループのうち渡辺香津美や吉田次郎は高度な音楽教育を受けており、技巧と理論で群を抜いているが、どこか「研究者」っぽいところがあってつまらない。テクニックには度肝を抜かれるけれども、人の胸を打つ音楽を作っているか、と言えば?? 個人的な感想を述べるならば、クラプトンはもちろんのこと、BAHOのほうが渡辺や吉田よりもユニークな音楽活動をしていると思う。言い換えるならば、教育・教養が音楽を無機質なものにしてしまっている(その点、坂本龍一は異質だ)。音が生き方を映し出しているのであろう。
 Bのグループは基本的に有名な歌手のバック・ミュージシャンとして生計をたてている。アコースティック・ギターに大変なこだわりをもっていて、自らソロ・アルバムも作っているが、そのアルバムはマニアックすぎて、あまり売れない。しかし、アコギに対するこだわりには爽快感を覚える。スコア集を出版しているのもこのグループ。
 Cはたたき上げのシンガー兼作曲家。この人たちの演奏技術は決して高度ではないが、きわめて個性的で、唄を引き立てるツボを心得ている。なにより、人を感動させる得体の知れない力をもっている。

 高田渡の記事を読み、わたしはまたしても、ネットでCDとDVDを注文してしまった。これを買わないわけにはいかない。残念だったのは、かれの唯一の著作『ヴァーボン・ストリート・ブルース』(山と渓谷社)が絶版になっていること。古本ならなんとか手に入るが、値段は1万円近くまでつり上がっている。だれか貸してくれないだろうか。



 
 

  1. 2007/04/06(金) 23:00:09|
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鳥大生との交流始動 -「民家」を通して

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 昨日の天気が嘘のような快晴! 
 ニュースによると、鳥取の桜は現在六分咲きとのことであり、週末あたりが満開だという。この天気が続けば週末は最高のお花見日よりであろう。こんなときに限って今週末は1日中バイトだ…無念。
 本日、加藤家に来客があった。そのお客さまは鳥取大学工学部の4年生で、「学生人材バンク」のグループに所属しているとのこと。すでにお伝えしたように、先月15日、浅川教授を訪ねて環境大学政策学科のS君とOGのゴルゴさんが来室してきており、鳥大の学生との交流を「古民家」を通して計りたいとの依頼があった。そのとき教授から会場を「加藤家住宅にしたら」というお薦めがあったようで、今日はじめて鳥大側のメンバーが加藤家を視察しに来たのである。もちろん打ち合わせを兼ねている。
 ただし、今日は朝からアクシデントがあった。仲介係を務める政策学科のS君から早朝メールがあり、「身内に不幸があった」とのことで初の打ち合わせに参加できなくなってしまったのである。結果、鳥大のメンバー二人だけで加藤家に来ることになり、どうやら道に迷ってしまったらしく、午後1時半集合予定が午後3時までずれこんでしまった。教授は4時に入学生ガイダンスを控えていたので、実質半時間ほどしか打ち合わせにたちあえなかった。

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↑↑ロフトを見学する鳥大生 ↑炉端の教授と鳥大生 ↓ゼミ生は縁側でひなたぼっこ
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 まずは浅川ゼミの学生と簡単に自己紹介をし合い、「古民家の会(仮称)」の打ち合わせが始まった。自己紹介の後、教授はまもなく大学に戻られた。その後、お互い初対面である学生同士で打ち合わせが続けられた。鳥大からのお客さまは緊張しているのか、なかなか「古民家の会」の趣旨や内容、こちらへの要望をお話ししてくださらない。こちらの側も、この会が交流会であるということと開催日時が4月28日という情報以外は全く知らないので、まずはいろいろと説明をしていただきたいものである。ところが、かれらも十分にこの会のことを把握しているわけではなかったため、打ち合わせはギクシャクした。どうも今日の夜にあちらのグループの会議があるとかで、こちらは加藤家を会場として使用する場合のアドバイスをするぐらいとなってしまった。
 とりあえず、今日得た仮称「古民家の会」の情報を記すとしよう。開催日時は4月28日の18時から加藤家住宅の1階の板間でおこなう予定。内容は浅川教授の講演から始めて、現在古民家に住んでいる環境大学政策学科の卒業生(ゴルゴさん)によるスピーチに続くが行われる。その後、イロリや土間を使って簡単な食事をしながら交流をするとのこと。一般の方がたが参加できるかどうかなど詳細はまだ決まっていない。こちらは会場の準備をしてもらいたいとの要望であった。
 とてもありがたいことだと思う。こうして、環境デザイン学科以外の学生や鳥大の学生にLablogとか「倭文日誌」を読んでもらえていることだけでも嬉しいし、古民家について興味を抱いてくれていることも大歓迎である。会場設営に限らず、ゼミ全体で協力させていただきます。まずは十分な情報を提供してくださいね。 (Mr.エアポート)

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↑今日は電気工事の打ち合わせがあり、そのあと待ち時間を利用して、院生は新しい秘密兵器「墨出レーザー」を持ち出したが・・・

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  1. 2007/04/05(木) 20:57:35|
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尾崎家報告書表紙写真の撮影

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 今日は4月4日。桜も見ごろを迎える春真っ只中な日。なのに、雷・雨・霰・霙・雪という天気は一体何なんでしょうか?吐く息が真っ白でトナカイになりそうです。
 そんなきびしい天気ではありましたが、今日は湯梨浜町の尾崎家住宅の大判写真を撮影しに行ってきました。この写真は、尾崎家住宅調査報告書の表紙やグラビアに使われます。そのため、松江から撮影にいらしたカメラマンのYさんを主とし、先生・Oさん・Sさん・Mr.エアポートさん・部長さんでパシャパシャと撮影しました。

 室内から庭に向かってパシャリ。
 逆に庭から住宅全体をパシャリ。
 正面からパシャリ。
 近くのお寺からパシャリ。

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 一部ブルーシートがかかっていた部分もありましたが、元気な御主人に撮影時だけ撤去していただきました。寒い中感謝です。やっぱりブルーシートが見えると見えないでは全然迫力が違いますね。
 迫力といえば、Yさんが使用していたカメラも迫力ものでした。日常ではそう簡単に御目にかかることが出来ない、結婚式場で見るようなあの(?)カメラです。
 私にとって、初めて行った尾崎家。初めて間近で見たあのカメラ。・・・と初めてづくしで自分のカメラで撮影することはおろか、撮影の手伝いもろくに出来ずにただおろおろしてばかりでした。次の機会のときは、もう少しやるべきことが出来たらと思います。
 そして、温かく迎えてくださった尾崎家の御主人・奥様、大変お世話になりました。 by デザイン学科3年 A.キム(書記)

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↑安楽寺の鐘楼から四脚門越しに尾崎家の越屋根を望む(クリックすると画像が大きくなります)
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↑結婚式場で見るようなカメラ?


  1. 2007/04/04(水) 20:24:27|
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卒業生たちへ -入学式の日

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 今日は入学式。昨日の快晴が嘘のような大荒れの天気だった。朝方から雪が降り、分厚い曇り空が天を覆い、耳をつんざく強烈な雷鳴が鳴り響いた。宿舎を揺さぶるような稲妻が閃光をちりばめ、近くの交通信号は停電、窯焼きピザのイタリア・レストランは煙突に落雷して「本日休業」。雷神の入学祝いは、あまりにも手荒いご挨拶の連続ではないか。
 少し天候が落ち着いてきた昼前から移動を始め、午後1時前に湯梨浜町宇野の尾崎家住宅に到着。今日は、松江の山村カメラマンを招いて、尾崎家報告書の表紙・グラビアの写真撮影をおこなうことになっていたのだが、朝から天候があまりにも強烈で心配された。山村カメラマンの使うカメラは、もちろんシノゴの大判。シノゴとは4×5インチ(96×120mm)のフィルムサイズの略称である。
 天候は「キツネの嫁入り」現象が断続的にあらわれたが、曇りの時間が比較的長く、撮影は案外順調に進んだ。これについては、研究室の2代目キムさんが別にブログをあげてくれることになっている。

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 さて、山村カメラマンは松江市在住。少し前まで田和山の近くに住んでいた。田和山といえば、いまや「ラバール」ではないか。田和山のラバールか、ラバールの田和山か、というぐらい山陰全域に名を馳せているらしい。
 2日前、松江市教委のSさんから以下のようなメールを頂戴した。
  「田和山では大変お世話になりありがとうございました。先週土曜日に、田和山のラバールに来店してきました。ブログでの***さんにお会いして先生の直筆チケットを渡したところ、最初この人は一体誰??と不思議がっておられましたが、お話してすぐに分かったそうです。先生にお聞きしてたとおりの鋭い眼光に真新しいウェイター姿もきまってカッコいい方でした。」
 んんん、予想通り、わたしの経営戦略は奏効し、ラバールには客が集まっている。かの山村カメラマンもラバールにはよく行くほうだとおっしゃるので、今回わたしは「年間パス」なる割引チケットをさしあげることにした。こうした地道な努力により、ラバールは徐々に繁栄をきわめていくことだろう。
 下は「鳥取環境大学通信」の最新号。3期生の就職特集号で9名の卒業生のコメントが写真入りで掲載されていて、そのうちの一人に浅川ゼミのモリさんが選ばれている。モリさんは設計事務所に就職した。3期生で設計事務所に就職したのはわずか2名。浅川研究室の卒業生では、昨年の宮本に続き二人目で、デザイン系の研究室よりも多いんじゃないだろうか。ところで、宮本は「卒業設計・制作」部門の最優秀賞だったから問題ないけれども、モリさんは「卒業論文」部門の金賞だった。というわけで、二人とも研究室を代表する優秀な学生なんだけれども、設計事務所に行く学生に「論文」を書かせた指導教員にいささか問題ありかもね。

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 このほか、「北から来たの」さんとは尾崎家報告書の細部について質疑応答中。また、米子のあっこちゃんからも、尾崎家での撮影中に以下のメールが届いた。
  「元気にやってます。先生には仕事の事で心配かけてしまいましたね。働いてみて大丈夫そうです。今なんとか慣れようと頑張ってます。」
とのこと。あとは大城か。元気でやってるかい?
 今年の3・4年生はしっかりしているよ。心配なのは「2年生」の約1名だけです。
 卒業生諸君、みんながんばれ!

  1. 2007/04/04(水) 19:41:05|
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新年度に建具を戻す -加藤家第2期修復工事の準備

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<↑修復前の加藤家 ↓修復後の加藤家>
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 ついに黄砂が舞う季節となった。
 おそらく多くの人が黄砂が舞うと気分が優れないだろう。おいらもご機嫌ななめである。何せ、こいつが舞う度にバイクが真っ黄色になる。おいらのバイクは車体色が黒っぽいので大変目立つ。先ほどセルフのスタンドでガソリンを入れるついでに「ご自由にお使いください」と書かれた据え置きの雑巾でタンクやフェンダーを拭いてやった。
 鳥取は黄砂のため視界が4kmほどに狭まっているという。飛行機の離着陸に影響が出るとか出ないとか…ご存知かと思うが、この黄砂は中国の華北西部の黄土地帯の細かい砂が強風で吹き上げられ空を黄色く覆う現象であり、これが偏西風に乗って日本列島まで飛来してくる。時にはニューヨークまで飛んでいくとか。これも一種の環境問題であろう。なるほど環境問題はボーダレスである。もしも温室効果ガスやNOx、SOxが黄砂のように目に見えたとしたら、気分が優れないどころの問題じゃないだろう。

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<↑床の掃除をしている様子 ↓ユニットから畳を運び出す>
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 加藤家住宅の修復工事が終了した3月17日(111日目)から2週間が経ち、昨日(4月2日)、久しぶりに作業をこなした。瓦葺きに使われた足場も撤去され、ようやく修復前と修復後の加藤家の姿を比較することができる。錆びて赤茶けた古トタンの屋根だった頃の加藤家がちょっと懐かしい。本日の作業は、加藤家住宅の庭においてあるユニット内の片付けである。Mr.エアポート、ホカノ、ケンボー、床下に潜る女の部長と書記の学生5名と大工さんが2名、そして管理人さんも来られて合計8名で作業を行った。学生のチャックも参加する予定であったが、風邪をこじらせたため大事を取ってもらった。
 昨年の10月11日、O1号が生活する為の工事用ユニットハウス1基(2階建)と修復工事期間中の加藤家内の建具や畳などを保管する為のユニットハウス1基(平屋)が運び込まれた。そのユニットのリース期限が今年の4月10日だということで、本日はユニット3基の中にある建具や畳などを運び出す作業をおこなった。まず加藤家に到着して縁の雨戸や窓を開けて空気の入れ替えをし、畳を敷くために各部屋の床の掃き掃除が始まった。しかし柱の傾きを修正したため、傾きに合わせて取り付けられたのだろうか、加藤家の雨戸は容易に動いてくれない。なんとか2枚を戸袋に収納できたが、あまりの動きの悪さのため全開は断念した。大工さんに相談したところ、今年度の内装工事のときに直していただけるとのことである。ちょっと大掛かりな作業になるらしい…

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<↑座敷に建具を運び込む様子 ↓座敷に出来た建具のタワー>
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 予定では畳を各部屋に敷くつもりだったが、今期の内装工事の事や土壁の続きの作業を考えると今敷くのは適当ではない。大工さんと相談の結果、畳を座敷の中心に積み上げその周りに建具を立てかけていくことにした。そうすることによってユニットハウスから運び出された建具たちは壁や柱から一定の距離を置き、今後の作業に差し支えることはない。1時間ほど作業をすると、建具を保管していたユニットハウス1基が空になった。残りはO1号が寄贈したのであろうかソファーやコタツなどの家具やホカノのよくわからない物ぐらいなので後の作業は学生のみでおこなった。
 今年度の修復工事がいよいよ始まる。今後この加藤家はどのように変化するのか楽しみである。(Mr.エアポート)

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<↑管理人さんと床下に潜る女たち ↓床下に潜る女は力持ち>
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  1. 2007/04/03(火) 00:11:25|
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