古巣にて

　今日は古巣の研究所に顔を出した。相手をしてくれたのは、「奈良の人妻たち」である。人妻たちは、相も変わらず、韓流にはまったまま。
　　「韓国俳優のおっかけは浮気願望のあらわれですよ」
とたしなめると、
　　「そんなことはありません」
と返ってくるが、某諜報機関の調査によると、あれは「浮気願望の裏返し」行動だという結果がでているのです。
　まぁ、そんなことはどうでもいい。なぜ研究所に行ったのか、というと、最近刊行された『「楼観」再考』を知人に配布するため。これを８冊ばかり人妻たちに預け、馬鹿話をしてから、家に帰ってきた。人妻たちによると、かつての部下だったボックス君が来ているというので、電話をかけてみたのだが、ちょうど行き違いで、すでに帰宅していた。ボックス君は丸の内のクマさんと同学同級。二人そろって、わたしの部下だった。ちなみにボックス君のイニシャルはH。「ボックス」という愛称はそのイニシャルとも関係しています。なお、「ボックス」以外にも、「ピストン」とか「マース」というリング名をかれはもっていて、ピストンHとかマースHとも呼ばれていました。『鳥取県の近代化遺産』報告書を編集した人物です。
　もう一人会いたい男がいたのだが、かれは休みをとって東京に戻っていた。この人のイニシャルもH。こちらのH君は丸の内の高級官僚生活に疲れ果て、古巣の研究所に転勤になったばかり。ただし、東京に愛妻と乳飲み子を残しており、こうして休みになると家庭に帰っていく。わたしと似たような生活だわね。じつは、かれの奥さんもわたしの部下だった。奥さんのイニシャルもH。つまり、ダブルHのカップルなんです。
　今日のネタはこれぐらいで・・・。