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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

峠のカデンツア

 中国自動車道は加西パークで福崎特産の「もち麦麺」を啜りながら、今日は山崎インターで降りようか佐用インターにしようかと思案しつつ車に乗り込んだ。しばらくして、「山崎-佐用間工事走行停止」の案内表示を発見。
 というわけで、おそらく1年半ぶりに戸倉峠を越えることになった。今夜は直接田園町の宿舎に戻って休もうと思っていたのだが、29号線ですからね、大学に寄らないわけにはいかない。で、こうしてまた雑文を書いています。
 加西パークを出てから、しばらくクラレンス・ホワイトのアルバムを聴いていた。ホワイトは中川イサト先生ご推薦のブルーグラス・ギタリストで、アマゾンで5つ星がついていた『33アコースティック・ギター・インストゥルメンタルズ』(1962録音)を取り寄せたんだが、未開封のままにしていた。いや、ほんとに33曲もあるのですよ、おんなじようなカントリー・ギターのインストばっかり。5曲も聴いたら、もう十分だ。中国庭園のようなもんですね。一つめで驚き、二つめで慣れ、三つめで飽き、四つめでうんざりして、五つめで拒否反応に震える。これが33回続くんだから拷問のようなものでして、唯一の救いは33曲めの最後がフラットマンドリン・メドレーだったこと。こういうギターを弾きたいとは思わないが、こういうフラマンの演奏技術は覚えてみたいですね。

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 口直しにというわけでもないけれど、高速道路を降りたあたりから、木村大の『ザ・カデンツア17』(1999録音)に切り替えた。もう数年聴いていないCDだが、録音当時、木村はたしか高校3年生=17歳であったと記憶する。テレビで演奏を聴き、とんでもない速弾きのクラッシック・ギタリストに正直びっくりしたんですが、世間の評価は結構きびしく、「速けりゃいいってもんじゃないよ」と誰かさんのような評価をする人が少なくありませんでした。しかし、久しぶりに聴くと、やっぱり素晴らしいギタリストだと思います。対向車すらいない戸倉峠の暗闇と妙にマッチした緊張感があって、とても心地よかった。当時、高校3年生なんだからね、これだけの技術があれば、大人になってどれだけ成熟しているのか、その後を知らないだけに気になってしまいます。
 で、こういうギターが弾いてみたいか、と問われれば、即座に「弾けません」と答えるしかない。これは無理だ・・・ふと、渡辺香津美の『ギター・ルネッサンス』を思い浮かべた。わたしは、あのシリーズを1枚しかもっていない。それも一度聴いたきり。カンドウのカの字も覚えなかった。渡辺香津美ぐらいの技術があれば、バッハだのスパニッシュだのやってみたくなる気持ちはわかるけれども、クラッシックという分野に限っていえば、やっぱり17歳に敵いませんよ。わたしが「禁じられた遊び」や「アルハンブラ」をやるようなもんだね。
 渡辺香津美にはジャズの王道を歩んでもらいたい。ナベサダだって、フュージョンやってるときよりも、パーカー吹いているときのほうがはるかに良いからね。パーカーをギターで表現するとか(ジャコは「ドナ・リー」が弾けるようになるまで9年かかったと語っていた)、チャーリー・クリスチャンを再解釈するとか、ギター界のウィントン・マルサリスになって欲しいものです。

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  1. 2007/06/13(水) 01:13:19|
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