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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

笹尾神社薬師堂の修復案板図

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 笹尾神社薬師堂の全面配付垂木の修復について、板図に描いた棟梁の案が送られてきた。こういう板図をみる機会は少ないだろうから、ここに転載させていただこう。

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 わたしはここで、敢えて板図の説明はしない。読者諸兄自ら解読いただきたい。以下の4点について検討をお願いした。
  1)野小屋でいちばん外側に立てる束を鉛直方向にできないか?
  2)はね木と金具で繋ぐ垂木だけ太くできないか?
  3)桁の外側に「垂木掛け」として機能する長押をまわせないか?
  4)垂木の上面を裏甲・茅負とL字形金物でつなげないか?

 棟梁からは仲介者を介してやや否定的な回答があり、それに対して再びわたしの意見を送信したところ。

> 1)について
 母屋桁から束を鉛直方向に下ろした場合、ハネギではなく茅負・裏甲部分に載せることになる。全体の強度を考えるとこれはハネギの上に乗せたいので、束を鉛直に向けるのは難しい。吊ボルトは鉛直方向としているので、相互に補いあっており、現状の方向で進めたい。
  →吊ボルトの力は鉛直方向に働くが、この力が束を前方に引き倒してしまう。束をはね木の上に立てればよいのでは?

> 2)について
 この部分の垂木については新材に交換し、材料をヒノキとする。若干(1寸9分角を2寸~2寸2分角程度)太くするが、見栄えの問題があるのであまり極端に太くしない方が良いと思う。
  →見栄えは当初からあまりよくない。あれほど細い垂木を金具で貫いてもまた折れるだけ。一部の垂木を「力垂木」扱いするなら、太くなっても仕方ない。そのほうが耐久性がある。

> 3)について
 現状をみると、長押を設けても効果が薄いように思われる。また、おさまりがよくないのでできれば避けたい。
  →なぜ効果が薄いのか理解できない。唯一心配なのは、組物(大斗)との取り合い関係では?
>  ハネギ受けの上側に、抑えの材を横向きに打ち付け、垂木の取り付け部分を補強する方法も考えられる(ハネギの部分は避ける)。
   →意味不明です。  

> 4)について
 垂木の上面にはカスガイを入れるための掘り込みがあり(「続き」の写真参照)、L字金物の使用を検討したが、打ち付ける場所がないので旧材には使えない。現在、カスガイまたはボルトによる固定を検討している。
  →新しい材についてもカスガイを使う必要はあるのだろうか? 吊りボルトを使うならば、こういう危なっかしいカスガイの使い方はやめるべきでは??

[笹尾神社薬師堂の修復案板図]の続きを読む
  1. 2007/06/14(木) 03:52:10|
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asa

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