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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ホーボーズ・ララバイ(Ⅰ)

 六弦倶楽部第3回練習会で月太郎さんが歌った「ホーボーズ・ララバイ」の印象が鮮烈だったので、わたしはさっそくネットで検索し、アーロ・ガスリーの『ホーボーズ・ララバイ』を取り寄せた。1972年のアルバムである。
 『ホーボーズ・ララバイ』に含まれる11曲を以下に示す。

   1. Any Time (H.Lawson)
   2. The City of New Orleans (S.Goodman)
   3. Lightning Bar Blues (H.Axton)
   4. Shackles and Chains (J.Davis)
   5. 1913 Massacre (W.Gathrie)
   6. Somebody Turned On The Light (H.Axton)
   7. Ukulele Lady (R.Whiting & G.Kahn)
   8. When The Ship Comes In (B.Dylan)
   9. Mapleview Rag (A.Gathrie)
   10. Days Are Short (A.Gathrie)
   11. Hobo's Lullaby (G.Reeves)

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 ライナー・ノーツを書いた鈴木カツによると、このアルバムは「アーロがフォークからロックへと新たな道を歩んだフォーキー・サウンド満開という素晴らしい内容」をもつ作品であるという。素晴らしい作品であることに異を唱えるつもりはまったくなく、むしろ大変な「傑作」の一つだと思っているのだが、「ロック」という表現がどうもひっかかる。
 このアルバムを聴いて、わたしは「ジャグバンド」系のフォーク・ミュージックに属する音楽という印象をうけた。日本で同類のグループを敢えてあげるとすれば、高田渡を中心とする武蔵野たんぽぽ団やヒルトップ・ストリングス・バンドのサウンドに近いものではないか。ライ・クーダーのボトルネックが全面に満ちあふれ、バンジョー、フラットマンドリン、アコーディオン、フィドルの名手たちが脇を固める。これが「ロック」なのか。
 アルバムが発表された1970年代の前半では、こういう剽軽なサウンドすら「ロック」と認識されていたのだろうか。実際、リズム・セクションは豪華なメンバーで、ドラムスにはクラプトン、ニール・ヤング、ステーリー・ダンなどのバックを務めてきたジム・ケルトナ-、エレクトリック・ベースにはクルセイダーズのウィルトン・フェドラーらが名を連ねている。このあたりは、たしかに武蔵野たんぽぽ団~ヒルトップ・ストリングス・バンドの系列とは異なるところではある。
 こういうサウンドが「ロック」と表現されるのは、『ホーボーズ・ララバイ』以前のアーロの音楽が純粋な「フォーク」の範疇におさまるものであったからにほかならない。そのフォークとは、アーロの父であるウディ・ガスリー、あるいはその弟分ランブリン・ジャック・エリオットらの生ギター弾き語りの音楽である。

20070923034940.jpg

 一昨日、ジャック・エリオットの『シングズ・ザ・ソングズ・オブ・ウディ ガスリー』が手元に届いた。ギターだけ(稀にハーモニカも使う)のシンプルな弾き語りで、何曲か「ホーボーズ・ソング」を含んでいる。エリオットの弾き語り、すなわち1960年代以前のフォーク・ソングを聴き直してみれば、アーロの『ホーボーズ・ララバイ』との差は歴然であり、後者を「ロック」と呼びたくなる気持ちが理解できないではない。そのジャグバンド風ロックは『ホーボーズ・ララバイ』の1曲めから10曲めまで続く。
 しかし、フィナーレを飾る「ホーボーズ・ララバイ」だけはアレンジが異なっている。非常にシンプルでデリケートなアルペジオのギターとチェロの伴奏だけ。ギターはもちろんアーロ自身が弾いている。つまり弾き語りだ。すでに何度聴いたかわからない。またやられてしまった。しばらく車の6連奏チェンジャーにおさまったままだろう。


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  1. 2007/09/23(日) 02:00:49|
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asa

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