「おじさん」という生き物
10日の前夜祭は24時をまわって日付が変わり、いよいよ25時も過ぎようかという時間になって、わたしと学生たちは加藤家を引き上げ帰宅して眠りについた。本来ならば、主催側のおじさんであるわたしは加藤家に残り、六弦倶楽部のメンバーとともに加藤家に宿泊しなければならないはずなのだが、引っ越し騒動後のドタバタでついにシュラフ(寝袋)がみつからず、記者発表の疲れもたんまりと残っていて、体調不良を感じていたものだから、平身低頭し帰宅させていただいた。おかげで、11日は体調が上向きになっていた。

↑米子のエーチャン(キヨシさん)のシャウト ↓お馴染みディランさんの「アイ・シャル・ビー・リリースト」

それにしても、前夜祭でのおじさんたちのヒートアップは凄まじいものであった。我もわれもと仮設ステージに殺到して得意な歌を熱唱し、即興のインスト風ギグもジャガジャガ続いてとどまるところを知らない。
帰宅する前に玄関でエアポートが呟くのです。
「なんで、あんな元気なの・・・」
ったくその通りで、あのままお付き合いしていたら、完全にわたしの体はパンクしていたことでしょう。

それが、ですね。本番になると豹変するのです。なんで、みんなこんなに気が小さいのん?・・・いったい何にびびっとるん??
若者たちはみなそう感じていたでしょう。
ソロででようが、デュオででようが、みんなアガッりっぱなし。わたしのみた限りでは、いちばんアガッていなかったのはディランさんかな・・・次がキヨシさん・・・前夜、猛烈にヒートアップしていたチェリーさんは、得意のタクローの歌でストップしちゃったもんね。「もうやめた」って。
それにしてもチェリーさんの依頼にはびっくりしましたね。本番開始1時間前に「(マンドリンで)あわせてください」て言うんだもの。たぶん、「ホーボーズ・ララバイ」の練習をしているディランさんとわたしをみて、そう思ったのでしょうね。曲名は知らないけど、タクローの「バイ・バイ・ラ~ブ」というサビの曲でした(↑)。
1回も練習しないでいきなり本番ですからね。でもまぁ、1番を聞いたら曲を思い出して、なんとか歌についていけました。余計な一言とは承知のすけですが、ステージで隣に坐るとすごく酒臭いのね・・・いったいどれだけ飲んだですかね、前の晩に。

技術的なことを少しコメントしておきますと、3コードの短い曲ながら「ホーボーズ・ララバイ」のほうが伴奏が難しかったですね(↑)。とくにDキーというのはしんどかった。A7が使いづらいんです。3コードであれだけ綺麗なメロディになっているのは、それだけ音が動いているということで、間奏ではびびってしまいました。ともかくいい曲ですね。

さてさて、インスト組ですが、わたしを含めて、やっぱりみんなダメね。完全に指が凍っています。フリーズです。みんな自分の家で練習している時はもっと弾けるのにね・・・前夜の面影もなく、シュンと小さくなっちゃって、・・・これ以上言うのはやめましょうかね。
捲土重来、いつの日か。
- 2007/11/13(火) 03:19:43|
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