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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

武田勝頼(Ⅰ)

 横山光輝の『武田信玄』全5巻は、昨年の大河ドラマの影響であろうが、アンコール版が出回っており、そこいらのコンビニの棚にも並んでいる。それにわたしは捉まってしまった。同じようなオヤジはたくさんいるだろうし、チャックのように、それを股読みしてはまっていく若者も少なくないだろう。
 老若を問わず、全5巻を読み終えた読者は、信玄という武将の偉大さを思い知らされる。かの徳川家康を蹴散らす宰相なんだから。家康を策にはめて浜松城外におびき出し、三方原の戦で壊滅的な打撃を与えたのはご存知のとおり。この一戦だけとっても、信玄の偉大さが分かろうというものだ。相手はそこいらの武将ではない。家康ですぞ。いくら甲斐の騎馬軍団が強力だと言っても、家康を倒すのが容易であるはずはない。家康を知略でも上まわらなければ勝利はありえないのだ。信玄は家康を兵力でも知略でも圧倒していた。事実、徳川軍は武田軍に何度も敗北している。結果、徳川とその背後にいる織田は、信玄と武田の騎馬軍団を異常に恐れ始める。そして、研究に研究を重ねていく。
 
    いったいどうすれば、武田軍を倒せるのか。

 信玄は家康が引きこもった浜松城を顧みることもせず、ただ京へ向かう。さぁ、いよいよ信長との決戦、というところまで兵を進めたのだが、持病の労咳が悪化し、息をひきとる。
 読者はみな思うだろう。信玄があと5年生きていたら戦国の世はどうなっていたのか。近江か京で織田と武田が対戦していたならば、果たしてどちらが勝ったのか。あぁ、残念・・・・という思いにかられながら、裏表紙のあたりをめくっていると、続編の『武田勝頼』全3巻の広告に目を奪われる。原作はもちろん新田次郎、画は横山光輝である。『武田信玄』全5巻を読破した者が『武田勝頼』全3巻を読みたくなならないはずはない。さっそくわたしはネットで『武田勝頼』全3巻を注文した。

 アマゾンを検索して驚いた。横山光輝の作品たるや、その数は無数と言ってよい。何度「次(頁)」をクリックしても、終わることがないエンドレス・ロードだ。ここまでくると、手塚治虫に匹敵する漫画家と位置づけざるをえないのかもしれない。ご存知のとおり、アマゾンで検索すると、売れ行きのよい順にその著者の本が並んでいる。ここでもういちどそのサイトを開いてみよう。予想どおり、横山光輝の売り上げトップは『三国志』。『平家物語』や『徳川家康』がそれに続く。『武田信玄』は第2巻が26位で初登場、第1巻の80位で全巻が揃う。一方、『武田勝頼』はしばらくでてこない。108位に第2巻があわられるも、3巻は254位、500位を過ぎて1巻はまだあらわれない・・・もうやぁめた・・・

 奈良に戻ったら『武田勝頼』全3巻が届いていた。文庫本だった。字が小さくて読みづらいが、帰宅したその夜、3巻を一気に読破した。
 悲しい物語である。 (続)

  1. 2008/01/27(日) 00:36:21|
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asa

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