昨年度後期のプロジェクト研究2&4「
歩け、あるけ、アルケオロジー」は「
とっとり知の財産活用推進事業」と連動し、各方面で好評を博しましたが、今年度前期は10日からプロジェクト研究1&3「魔法の山 -谷口ジローの風景-」という1・2年生の3学科合同演習が始まりました。
トマトさんが
卒業論文でとりあげた『
父の暦』と『はるかな町へ』に引き続き、谷口ジローが昭和の鳥取を描く最新作『
魔法の山』を手がかりに、鳥取城跡を探索しようとする演習です。
メンバーは1年生5名、2年生5名の計10名。全員が1位志望で、なによりでした。これを4年生・院生5名がサポートします
以下、シラバスの講義概要を転載します。
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鳥取城の城跡がある久松山(きゅうしょうざん)には戦国時代に掘られた秘密のトンネル(抜け道)があちこちめぐっているのですが、いまはその入口がどこにあるのかもよく分かっていません。その迷路のようなトンネルを深く進んでいくと、山の中心部に聖水の湧く泉があり、山の精霊が棲んでいるんですよ!? その精霊は、ときに山の外まで遊びにでてきます。山の外にでると、精霊はオオサンショウウオに姿を変えてしまいます。ひょっとすると、県立博物館の水槽に飼われて展示されているオオサンショウウオも「山の精」なのかもしれませんね。だとすれば、早く泉に返してやらないと・・・
以上は鳥取出身の漫画家、谷口ジローがヤングジャンプ誌に連載した「魔法の山」(フランス語訳されてヨーロッパでは単行本になっています)のストーリーの一部を示したものです。今回のプロジェクト研究では、谷口ジローの漫画に導かれながら、久松山を駆けめぐり、その秘密の世界に忍び込んでみましょう。
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つい
先日のべたように、わたしはこれまで意識的に鳥取城跡を避けてきたところもあり、いままで天守跡のある山頂にすら上っていません。しかし、このプロジェクトを進めるからには城跡を歩きまわらねばならないと観念しています。ちょうどいま、鳥取市は久松山の中世城郭遺構の踏査も進めており、そういう事業に貢献できれば嬉しいかぎりです。市の関係者のみなさんや石垣修復現場のみなさんには、いろいろご支援をお願いするかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。
あっ、そうだ、伸太もいた!
そちも参加せい!!
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- 2008/04/11(金) 00:34:29|
- 漫画|
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