
2006年度に住宅総合研究財団の助成をうけた「
蛋民の家船居住と陸上がりに関する文化人類学的研究」の成果論文が『住宅総合研究財団研究論文集』№34(2007年度版、全488頁)に掲載されました。研究助成採択時にはタイトルに「蛋民」という用語を使っていましたが、実際の調査研究では広東の「蛋民」よりもベトナム漂海民のデータが多くなり、査読者から全体を総括する概念として「水上居民」という用語を用いるほうが適切であるとの指示があり、タイトルを下のように変更してます。
以下、文献の基礎情報を記しておきます。( )内は執筆者を示します。
長沼・張・浅川 「水上居民の家船居住と陸上がりに関する
文化人類学的研究 -中国両広とベトナムを中心に-」
1.はじめに (長沼)
2.ハロン湾水上集落の調査
2.1 ベトナム水上集落調査の概要 (浅川)
2.2 ハロン湾と水上集落 (浅川)
2.3 クアヴァン水上集落と筏住居 (張)
2.4 居住動態に関する予察 (張)
3.「蛋民」の陸上がりと社会変容 (長沼)
3.1 両広の「蛋民」
3.2 蛋民から職業集団へ
3.3 陸上がりにともなう水上人の変容
3.4 創られる水上人
4.水上居民の居住動態に関する比較検討 (長沼・浅川)
出典: 『住宅総合研究財団研究論文集』№34 : p.65-76
発行年: 2008年3月31日
発行所: 住宅総合研究財団
発売所: 丸善株式会社 出版事業部
印刷所: 株式会社 七映
ISSN 1880-2702
定価: 2,520円(税込み)
本論文には2006年度のチャック、エアポートの「
越南浮游」、2007年度の某院生、ハルさん、エアポートの「
越南浮浪」の成果がふんだんに盛り込まれております。
いまとなっては懐かしい想い出ですが、某院生くんにとっては想い出でもなんでもなく、修士論文のテーマそのものですね。まずはこの論文をよく読んでください!
- 2008/04/17(木) 08:17:31|
- 文化史・民族学|
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