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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第1回「限界集落」アンソロポロジー

 10月2日(木)からプロジェクト研究2&4(1・2年演習)がはじまりました。前期のプロジェクト研究1&3は、1・2年ともに人間形成科目ですから、共通のテーマ(今年度は「魔法の山」)で良かったのですが、後期は1年のP2が人間形成科目(3学科合同)、2年のP4が専門科目(環境デザイン学科のみ)なので、テーマは別々に設定しなければなりません。昨年の「歩け、あるけ、アルケオロジー」もじつは1年のテーマで、2年は別のテーマだったのです。
 今年は、以下のような二つのテーマを設定しました。

   P2: 「限界集落」アンソロポロジー
   P4: 「建築と都市の歴史」応用編

 P2は環境政策学科4名、P4は環境デザイン学科4名の編成です。本日はガイダンスのみなので、学生諸君のブログへの投稿は来週から。今回は、シラバス掲載の授業概要を転載しておきます。

P2: 「限界集落」アンソロポロジー
 「限界集落」とは「集落人口の50%以上を65歳以上の高齢者が構成する集落」と定義されています。2006年の調査によると、全国で 7,878もの限界集落が存在し、そのうち423の集落が今後10年以内に廃村化する恐れがあると言われています。鳥取県は全国有数の過疎地であり、中山間地域を中心に過疎と高齢化が進んでいます。県内にどれだけ「限界集落」が存在するのか、その実数は把握できていませんが、相当数の集落が「限界集落」化しつつあるのは間違いありません。鳥取にとって、過疎はなにより重要な社会問題です。その一方で、山間地域の限界集落には豊かな自然環境や文化的景観(里山、民家など)が残っており、訪問者の心をいやしてくれます。それは都会で失われた日本の原風景と言えるものです。
 このプロジェクトでは、「限界集落」の暮らしや環境を現地での体験に基づいて学ぼうとするものです。場合によっては、ムラの民家に合宿するかもしれません。清流の水で米を炊き、イロリで魚を焼いたりして、限界集落の生活を肌で感じながら、その再生のあり方をみんなで考えてみませんか。
 ちなみに、アンソロポロジーとは「人類学」という意味です。

P4: 「建築と都市の歴史」応用編
 前期の必修授業「建築と都市の歴史」、お疲れさまでした。みなさん、とても熱心に受講してくれました。期末試験の平均点もほぼ70点に達し、教師として嬉しく思っています。後期のプロジェクト研究4は「建築と都市の歴史」の応用編です。前期はただ授業を聞きレポートを書くだけでしたが、後期は大学の近くにある名建築・町並み・名勝庭園・城跡などを実際に見学しながら、日本建築・都市・庭園の理解を深めようと思います。また、簡単な木造建築の模型(1/20)を制作し、日本の木造建築構造の基礎を学びましょう。いずれも、頭だけでなく、身体を通して建築の理解を深めようというレッスン(演習)です。「建築と都市の歴史」講義に興味を抱いた学生諸君は、ぜひとも、このプロジェクトに参加してください。

チェスト!!

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  1. 2008/10/02(木) 23:35:51|
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後期のゼミ、スタート!

3年4名


 ご無沙汰してます、研究室のピヴォです。

 9月30日(火)、夏休みも空け、後期のプロジェクト研究6&7(3・4年ゼミ)がスタートしました。で、初回から加藤家住宅です。この日、加藤家にてプロ研を開いたのは、私ピヴォの卒業研究「加藤家住宅 -縁と門の復元-」の準備がまず第一。そして、後期から新しく浅川研究室のメンバーになった3年生フォレスト君(仮称)に、われわれのアジトともいえる加藤家住宅をみていただくためです。後期から3年生は4名(↑)、ゼミの学生・院生は計9名になりました。昨年の人数にもどったんですね。

華 さて、私ピヴォ以外の4年生は夏休み中に着々と卒業研究の準備を進めてきたのですが、私ピヴォのみ準備不足であることを教授が察し、この場を設けていただいたのです。
 先週末、教授から電話があった。「来週火曜日のプロ研は加藤家で、加藤家の概要を説明してもらうから。しっかり準備してくるように。それとその日までに加藤家で実測してきなさい。遅れているから。もう逃げられませんよ(苦笑)」と寝ボケながら電話を受けた私であったが、教授からの一報にプレッシャーを感じ、その足で倉吉の実家から加藤家住宅の現場へと実測に向かったのはだれも知らないであろう。
 なにせ私、今のいままで加藤家住宅に関する知識などまるでなく、ただ土間の菱格子欄間の修復の経験しかない。今回はじめて口頭での説明ということなので、正直、びびってしまっていた。4年生研究室リーダーのエアポート君のように、これまで加藤家住宅に携わってきたメンバーではない私に果たして案内役が務まるのだろうかと、自分との葛藤の毎日を過ごしていた。
 やるしかねぇ…。

 急ピッチで加藤家住宅の実測と概要の詰め込みをおこなった私の週末は終わり、迎えた加藤家でのプロ研。いつもは遅刻がちな私もこの日は一番乗りに加藤家へ。つれづれに研究室メンバーも集まる。教授も到着した。
 まずは火おこし。加藤家ではいつもイロリの火おこしからはじまる。最近恒例となってきた感もあるトウモロコシとジャガイモの炭火焼き。みんなで歓談しながら食べると格別にうまいものだ。

 模型案内01 杉苔 彼岸花


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  1. 2008/10/01(水) 23:46:27|
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