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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第2回「限界集落」アンソロポロジー

記念撮影001


 第2回のP2&P4は1・2年が合同で、登録文化財「加藤家住宅」を訪問し、そこで4年生ヒラさん(別名キムさん)の卒業研究に係わる発表を聞きました。ヒラさんの卒業論文題目は「限界集落と文化的景観」です。以下、ジャンケンで負けた2年(P4「建築と都市の歴史」応用編)のT君の感想文とヒラさんの反省文です。 
 とにかく、チェスト!!

加藤家デビュー!
 「加藤家住宅」に到着しての第一印象は驚きでした。土壁に瓦屋根(庇)に鉄板の屋根・・・不思議な感覚でした。しかし実際、鳥取県東部に残る茅葺屋根民家の大半は茅の上から鉄板で覆っているそうで、これまた驚きました。鉄板で覆った茅葺屋根は断熱層の役割も果たしているそうです。修理前の加藤家住宅には鉄板(トタン)の下にあるべき茅が撤去されており、断熱効果が得られず雨漏りもするということでした。新しく茅を葺くには1500~2000万円ぐらい費用がかかるので、加藤家住宅では杉の板(地域産材)を二重に張り、その中間部分を空洞にして断熱層を作り、上側の板の上に防水処理をして鉄板を被せたものと聞きました。この構造は防水・断熱効果が非常に高いそうです。
 玄関に入ると昔ながらの土間がひろがっていました。(その「昔」に私は生まれてないですが・・・)ひんやりとした空気と土壁の匂いで幼いころ通った書道教室を思い出しました。中にあがると畳と板間があり、そこに小さな囲炉裏が切ってありました。テレビや写真では見たことはありますが、囲炉裏を実際に目で見るのは初めてでした。囲炉裏は屋根裏から見つかった江戸時代の自在鉤を一部に使って復元したそうです。
 加藤家住宅は江戸時代からあるものをできるだけ形として残しつつ修理をしたのだと先輩に伺いました。囲炉裏のほかにも、柱・梁もほとんどが昔の形のまま残っています。腐敗が進んだ柱などはジャッキアップして根継(ねつぎ)する方法で、古い材を残しつつも修復したそうです。1階は大きく修理されながらも、古い材がよく目に付き、しかしながら綺麗な内装をしていて、とても江戸時代からあった建物とは思えませんでした。

ロフト見学001

 屋根裏に床板を張って作られたロフトに上がると、上に鉄板が乗っていただけという古い屋根のサスも新しいサスと混在する形で残っていました。そして、古民家には不似合いな洋風のインテリアがレイアウトされていました。「不似合い」とは言いましたが、屋根裏は1階とは少し違って欧州のログハウスのようで、洋風のインテリアと間接照明(?)がとてもいい雰囲気を醸し出しています。それらの家具は先輩方がプロジェクト研究(2006年度前期)で、廃棄家具を修復したものだそうです。そして、ロフトの手すりには床下から発見された江戸時代の梯子を使っていました。こういうリサイクルを「セルフビルド&ゼロエミッション」というそうです。「自分たちで建物や家具をつくり、廃棄物を再利用して建設材料費をゼロに近づける」という意味です。

 内装の見学を終え、縁側でたわいもない話をしながら(「たわいもない」って(笑))少しおしゃべり・・・その後は庭を見学しました。裏庭に蔵が7棟もあったというお話を聞き、たいそう立派なお宅だったと想像しました。
 建物の見学を終え、4年生の先輩の発表を聞きました。テーマは『限界集落の今とこれから』。限界集落とは65歳以上の人口比が50%以上の集落で、次の代を継ぐ人が少なくなって集落の機能維持が困難になり限界に達している集落のことを言うそうです。限界集落の例として、東伯郡三朝町の中津という集落と八頭郡智頭町の坂井原という集落の紹介がありました。坂井原で本当に生活しているのは1世帯のみで、冬の間は行き来をすることさえ困難な地域だそうです。
 発表と質疑応答の後、囲炉裏端で焼いたとうもろこしとジャガイモをいただきなが、星座&血液型トーク等等をしました。が!その時挟まったとうもろこしが歯にいまだに挟まったままで、この文章を書いている現在も気になって仕方ありません(笑)
 まあ、そんな感じの「加藤家住宅デビュー!」でした。(環境デザイン学科2年T.Y)

 杉苔001 池001 花001


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  1. 2008/10/09(木) 22:53:36|
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asa

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