「鳥の巣」の悲劇 いやぁ、ほんと生まれてくるんじゃなかった・・・またまた、やりました、大チョンボ!
じつは15日夜のレセプションもバスに乗り遅れてしまい、結局、近くの餃子屋さんで夕ご飯を食べたんです。おかげで、原稿は進みましたがね・・・D社の担当者は分かってるんかな。弥生の連載、終わらせたんですよね、北京のホテルで。あぁぁぁ、しんどかった。
17日(金)はポストツアーの日。午前9時出発だとばかり思っていたところ、8時15分にバスがでるというので、慌てたのなんの。バスには乗ったものの、肝心の「鳥の巣」入場券を部屋に置いてきてしまったんです。若い二人の同僚がいれば、こういうことはおきなかったはずなんですが、かれらは初めての北京でして、故宮&天壇ツアーを選んだのね。わたしは故宮も天壇も飽きるほど行ったので、オリンピック公園ツアーを選んでこのザマです。でも、バス・ツアーの案内役(中国建築学会の女性通訳)がよくしてくれました。いったんもう駄目だって言われたから、「算了、我走!(もういい、わたしは行きます)と言って、道ばたのタクシーに乗りこもうとしたんですが、彼女はそこまで駆け寄ってきてくれて、「等一下! 一起去、我想弁法(ちょっと待って! 一緒に行きましょう、なんとか手だてを考えてみるから)」と言って、わたしを引き留めてくれたんです。それから、彼女はあちこちに電話してましたね。で、なんとか水立方(アクア・キューブ=国家水泳場)に入れるようにしてくれました。

その案内役の姓は李さん。河北省出身。
中国の場合、歳下の女性については、「小」を姓の前につけて呼ぶと親称になります。李さんなら、「小李」(シャオリー)と呼ぶのね。逆に歳上の男性の場合は、「老」をつけて呼びます。たとえば羅さんなら、「老羅」(ラオルオ)というふうにね。
さてさて、
小李と言えば、みなさん、覚えてますか。『薬研堀慕情』にでてくるマカオ洋館のメイドの一人(利蔵の恋人)でして、わたしはつぶらな瞳をもった小柄な少女をイメージしてました。またしてもここだけの話ですが、1983年に浙江省天台山のホテルで出会った小張(シャオチャン)という服務員をモデルにしてます。
一方、北京の小李は、なんと身長173㎝のモデルさんのようなスタイルの持ち主でした。かの松下奈緒が174㎝だから、そうか、
松下奈緒と相対すればこんな感じなんだと思ったりしてね・・・・なんちゃって、どうでもいいことですが、小李は水立方に入らなかったので、ここで離ればなれになってしまった。これが致命傷でね、結局、「鳥の巣」にわたしは入れなかったんです。でも、べつに全然悔いはなかった。北京の小李は最大限の尽力をしてくれたと、ただただ感謝しています。じつはダフ屋がいて、「鳥の巣」のチケットを60元(1000円)で売ってたんですが、チケットを2重買いしてまで中に入りたいというほどの執着心はありませんでした。

「鳥の巣」を諦めたわたしは、ひとり北京飯店へ。北京飯店のロビーでは5種類ぐらい無線ランが飛んでいて、ネットに自由にアクセスできるので、そこで昼食をとりながら3時間ばかり仕事をしましたよ。下の写真は、北京飯店からみた長安街ですがね、ご覧のとおり、北京は「霧の町」から「スモッグの町」に変わってしまいました。
[我従北京回来了]の続きを読む
- 2008/10/21(火) 00:24:25|
- 建築|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0