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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

3つの復元模型制作にむけて

プレゼン01門脇01

 30日(木)のプロジェクト研究は、再び加藤家住宅を会場としましたが、1年はロフトで限界集落に関わる座談会の録画を視聴、2年生は3年生がスタートさせた3つの復元模型に関わるプレゼンを聞きました。以下の文章を読むと、模型制作に燃える3年生とそれにしらけた反応を示す2年生のずれがよく分かります。復元建物の模型制作については、2年対象プロジェクト研究4(専門科目)「建築と都市の歴史」応用編のシラバスに明記しており、それを承知の上で、わたしを1位指名したのですから、教師としては当然のカリキュラムと考えていますが、正直、受講する2年生がこれだけ冷めた反応を示すとは思いませんでしたね。なんでわたしを1位指名したんだろう?? ただ、2年のS君が最後に書いているように、模型制作を続けるなかでやる気が生まれてくればよかろうかと思う次第です。昨年の後期は、2年がとてもレベルの高い模型を制作したので、今年も負けないで欲しいな。

 ともかく、チェスト! 
 自分を超えていこう!!

模型制作、本格的に始動! 
 本日はプロジェクト研究2&4で2年生に協力を求めるため発表をしました。トップはわたし(ガード)。岩手県一戸町の御所野縄文博物館でのインターンシップ報告とこれから取り組む野田遺跡の焼失住居跡(奈良時代後半)の概要説明です。次に黒帯君。北海道常呂町でのインターンシップ報告と常呂チャシ遺跡9号住居跡(オホーツク文化)の概要説明です。最後に.エアポートさんのパワーポイントデータを使って教授とアシガル君が発表しました。エアポートさんは、見寺本堂復元コンペの〆切日で、自ら滋賀県立大学まで作品をもっていくので、プレゼンできなかったのです。岩手や北海道の復元建物と違い、信長創建の寺院の複雑さに2年生は目をシロクロさせていました。
 わたし個人の発表について反省すると、まだ私が遺跡や遺構をよく理解できていなかったことで、2年生に不安を与えてしまったようです。発表を聞いた2年生から「難しそう」「不安だ」といった嘆きの声があがりました。
 しかし、そこは我が教授! そんな2年生にむかって一言。「チェスト! 自分を超えていきたいと思わないか!!」。 この一言と教授の熱い言葉で2年生もやる気をだしてくれたようにみえたのですが・・・。来週からはアシガル君の熱い指導のもとに、2年生も見寺本堂の模型制作に取り組みます。その熱さに乗っかって、私と黒帯君も本格的始動していきたいです。(3年ガード)
 
  チェスト!!

プレゼン03おおたび01


正直、あまり乗り気ではないですが・・・
 今回は、加藤家住宅にて3年生のインターンシップと安土城ソウ見寺の復元についてのプレゼンを聞きました。インターンシップについては2人の先輩が話をしてくれました。はじめは、岩手県二戸郡一戸町にある御所野縄文博物館。縄文時代の文化を体験したり、いろいろな建物を見学したそうです。そして、その経験をいかして野田遺跡の竪穴建物の復元に挑戦するそうです。奈良時代後半に作られたとされる竪穴建物です。柱の配置により屋根の形は2種類、予想されるそうです。蒸し焼きの状態で倒壊した建物跡で、垂木などの部材の位置がよくわかるそうです。
 つぎに、北海道北見市常呂町にあるトコロチャシ跡遺跡について聞きました。トコロチャシ跡遺跡のオホーツク文化住居は平面が5角形か6角形をしています。北海道には稲作が入ってこなくて弥生時代・古墳時代が存在せず、続縄文という時代が続いていました。その時代の終わりころから、オホーツク海の向こうから海獣狩猟民がやってきて、アイヌの祖先にあたる人びとと戦いながら文化を融合させていったそうです。海で船上生活を続けた人たちがオホーツク海の沿岸域に定住化した結果、その人たちの住居は、船の形に似た5角形・6角形になったのだろうと教授は推定されていました。
 最後に、安土城見寺本堂復元の話を聞きました。これは復元設計コンペの提出作品で、申請者である4年生は自ら提出に向かい、代わりに先生が説明をしてくださいました。この建築は、織田信長が作ったお寺です。本堂の1階に仏を祭り、それより高い位置に、「盆山」(信長のご神体)をおく2階を増築したのだそうです。織田信長は、自分の分身である盆山を仏よりも高い位置におくことで、自分が中世の神仏の上にあること示そうとしたとのことですが、そこまでして権力を誇示したいものかと思いました。
 すべての話が終わって、今後は3つの建物の模型作りを手伝うということになりました。正直、あまり乗り気ではないですが、やっているうちに楽しくなればいいと思っています。(環境デザイン2年S.T)

 それでは最後に、チェスト!

プレゼン02聴衆01


  1. 2008/10/31(金) 02:04:23|
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