FC2ブログ

Lablog

鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

『紅楼夢』第4章

第4章: 金鎖の吉祥文字
p.24-29:岡垣訳

1. 劉ばあさんは北京城外にある娘婿の王狗児の家に住んでいた。狗児と劉氏
   (劉ばあさんの娘)は毎日生計を切り盛りし、劉ばあさんは外孫の板児(男の子)
   と青児(女の子)の面倒をみて、とても貧しい生活をおくっていた。

2. この年の冬、王狗児は防寒の物を仕入れるお金がなかったので、家の中で腹を立て
   ていた。劉ばあさんは王狗児にお金を手に入れる方法を教えた。

   【セリフ】 劉ばあさん「腹を立てるだけでは役に立ちませんよ、いくらかお金を手に
                入れる方法を考えるほうがましだよ」
         王狗児  「おばあさん、言うのは簡単ですが、まさか私に物取りをして
                こいとでもいうんじゃないでしょうね」

3. もともと王狗児の祖先と王夫人の娘の実家とは親戚で、劉ばあさんは王狗児を
   王夫人のところに行かせて、あとは運にめぐりえば、と思った。

4. 劉ばあさんは言った。
    「時機が来れば、少しばかりは御利益があるかもかもしれないよ」
   王狗児は心を動かし、ただちに劉ばあさんに一度賈府に行ってもらうことにした。

   【セリフ】 劉ばあさん「私が思い切って、ちょっと行ってきますよ」

5. 劉ばあさんは王夫人の侍女にあたる周瑞の妻をよく知っており、板児を連れて、
   まず周瑞の妻を探しにいって、周瑞の妻に自分が来た意図を話した。

6. 周瑞の妻はかれらを連れて、王熙鳳の住まいに行った。王熙鳳の腹心の女中である
   平児は、劉ばあさんたちに王熙鳳が来るのを坐って待つようお願いした。

7. とても長い時間が経ち、劉ばあさんはやっと名前を呼ばれて王熙鳳の部屋に入った。
   王熙鳳は笑いながら言った。
    「親戚同士は往来が少ないと、すっかり疎遠になってしまうわね」

8. 劉ばあさんは恥をしのんで言った。
    「今日初めておめにかかって、本来ならいうべきではないのですが、この子
    (板児)の両親は、家にさえ食べる物がまったくなく・・・」

9. 王熙鳳は笑いながら、劉ばあさんのおしゃべりを遮り、劉ばあさんに二十両の銀貨
   を与えた。劉ばあさんは深く感謝して帰っていった。

   【セリフ】 王熙鳳「言う必要はなかったのよ。あなたの気持ちは分かっていたわ」

10. 劉ばあさんを送り帰すと、周瑞の妻は王夫人に報告しようとし、薛叔母さん
    (薛蟠の母)のところで王夫人を探し出した。薛叔母さんは薛蟠が誘拐してきた
    小娘の香菱に、いくつかの花かんざしを出させ、周瑞の妻に持って帰って
    侍女たちにそれらを分けるように言いつけた。
    
    【セリフ】 薛叔母さん「これは王宮の新しいデザインなのよ、あなたはこれを持って
                 帰って女の子たちに分け与えてほしいの。」

11. 周瑞の妻が最後に林黛玉に花かんざしを分け与えようとした時、林黛玉は賈宝玉と
    仲良く九連環(知恵の輪)を解いているところだった。

12. 林黛玉は訪ねた。
     「これは、私一人だけに届けてくださったのかしら、それとも他の人すべてに
      も届けたのかしら?」
    他の人すべてにも送ったことを知ると、冷笑を禁じえなかった。

    【セリフ】 林黛玉「わかったわ、他の人が選ばずに残したものしか私に与えられな
               いのね!!」

13. ある日、薛宝釵(薛叔母さんの娘で薛蟠の妹)は賈宝玉の玉(ぎょく)の上面に
    刻まれた文字について話し始めた。下女の鶯児が言った。
     「宝釵お嬢様の金鎖(くびかざり)の上の字と一対だとお聞きしましたけども。」
   
     【セリフ】 薛宝釵「莫失莫忘、仙寿恒昌(失くすな忘れるな、長寿と永遠の繁栄を!)」

14. 賈宝玉はそれを聞くと、薛宝釵に金鎖をはずすようにお願いし、見てみるとやはり
    この二句は吉祥の言葉であった。
     「不離不棄、芳齢永継(離すな棄てるな。若さは永遠に!)。」

    【セリフ】 賈宝玉「宝釵姉さん、この8文字と私の玉の文字は本当に一対だよ」

15. 三人が話をしているちょうどその時、
     「林お嬢様がいらっしゃいました」
    と言う者がいて、林黛玉がゆっくりと部屋の中に入ってくるのが見えた。

16. このとき、薛叔母さんはすでに茶菓と鵝掌(ガチョウの水かきの料理)を準備し
    ていた。賈宝玉は言った。
     「これ(鵝掌)を食べるんなら、お酒があれば最高なんだけどなぁ」

17. 賈宝玉が三杯お酒を飲んだところで、お伴で来た乳母の李おばさんは賈宝玉が
    これ以上お酒を飲まないようにせわしく注意した。林黛玉は乳母の李おばさんを
    いろんな言葉で皮肉り、賈宝玉はさらに何杯かお酒を飲んだあと、ようやく
    林黛玉と一緒に帰っていった。

    【セリフ】 李おばさん「今日は、旦那様が家におられることですし、あなたが勉強
                 しているかどうか旦那様が問われるかもしれませんので、
                 用心したほうがいいですよ」
          林黛玉  「もし叔父様が問いつめたら、すぐに叔母様が引き止めてくだ
                 さるわ」


[『紅楼夢』第4章]の続きを読む
  1. 2009/06/13(土) 00:17:08|
  2. 小説|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

asa

05 | 2009/06 | 07
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

Search