
久方ぶりの青天に夏らしい季節をようやく感じた8月3日(月)、4月に視察した県立高校東グラウンドの発掘現場を再訪しました。教授は午後2時すぎからダウラでH県教委の方がたと面談しておられ、どうやら遺跡整備関係の委員就任依頼の打診があったようですが、「縄文・弥生関係の活動を控える」という今年度の方針にぶれはなく、お断りになった模様です。
ダウラにはエアポートさん、市のSさんが続々と集結し、最後にわたしが松岡利郎先生(大阪府立だいせん高等聾学校)をエスコートして揃ったのが3時すぎでした。
松岡先生は日本建築史の専門家で、城郭復元を得意とされています。鳥取城の二ノ丸や御三階櫓を復元された実績があり、今回のご来鳥も鳥取城関係の史料収集が目的です。わたしはこれまで松岡先生に鳥取城関係の発表論文や復元図をご提供いただけないか、と何度かお願いする手紙をだしてきたのですが、いつでも先生は迅速に史料をお送りくださいました。自分の卒業研究に係わる基礎資料がどんどん増え、心底感謝申し上げる次第です。
そんな松岡さんが資料収集のためご来鳥されるというので、今回はぜひ直接おめにかかってお話をうかがおうということで、わたしとエアポートさんと教授、さらに以前、市の博物館時代に松岡さんに鳥取城の復元図(模型のための図面)を依頼したSさんの4人が集結したのです。さいわい、三の丸外側の発掘調査現場もちょうどみごろであり、この現場をみていただきながら、お話を伺おうということになりました。
なお、松岡先生は難聴の障害を抱えられており、質問は筆談の形式をとりました。ダウラでアイスティーを飲みながらの問答です。
ボクは松岡先生に質問するリストを前日にプリントアウトし、アンケート形式の質問リストの空白部分にコメントを書いていただきました。松岡先生はともて気さくな方で、丁寧にコメントを書いてくださいました。質問の前半は三ノ丸御殿に関することで、復元の参考となる城郭や、三ノ丸御殿の中で重要な場所などを教えていただきました。御書院や御居間、走櫓などが重要だと松岡先生は考えておられるようです。後半は、史跡と共存する現代建築についての質問で、松岡先も城跡の活用について深い考えをお持ちのようです。
この意見は卒業研究の重要なテーマであり、今後、中心的な位置を占めることなるだろうと思いました。この日、松岡さんにお目にかかり、さまざまな意見を伺えたことに心から感謝申し上げます。
対談のあと、松岡さんやH県教委の方がたとご一緒に発掘調査現場を視察しました。現場の進捗状況については、エアポートさんが後日レポートすることになっていますが、ブログに現場の状況を書いてよいのかどうか、まずはお伺いをたててみます。 【アシガル】

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- 2009/08/08(土) 00:05:25|
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