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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

帰ってきた板戸

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 雪が積もり、寒さが一層増してきました。冬至も向かえ寒さの厳しい時期になってしまいましたが、23日の天皇誕生日から軸組の構造補強が始まる。加藤家住宅修復プロジェクトは大詰めに差し掛かり、他に妻壁の中塗り、裏木戸の復元、一部の建具修理を残すのみとなった。
 構造補強を翌日に控えた22日(火)、まず建具の修理が始まった。第2回ワークショップの際、歪んでのびた板戸の一枚板を池田住建さんに預け、矯正をお願いしていたのだが、そのケヤキの一枚板がようやく元の板戸の框に納まった。さらに板戸がスライドしやすいように上下の框を削り修正し、左右の框にはオカムさんが残していった打物を取り付けた。ケヤはもともと変形しやすく、板だけでなく框(縦桟)も外側に湾曲していた。板は矯正したとはいえ、元の真っ直ぐの状態には戻らなかったが、前回見たときより断然平たくなっていた。
 その板をはめ込んでみたところ、やはり長軸部分には隙間ができてしまった。枠自体が曲がってしまっているため、こればかりはどうしようもないとのことだった。しかし、一枚はめ込んで配置してみると、表具屋さんが「ケヤキの一枚板は良いもの」だとおっしゃっていた理由がよく分かる。扉自体の重厚感が良い。扉が重たいため開け閉めが大変だが、調整したことによって動かしやすくなった。敷居に蝋を塗ってやれば更に動かしやすくなるだろう。

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板をはめる前(左) はめた後(右)

 どうだろうか、ケヤキの建具をはめたことで、土間から奥の間を見るとまた室内の風景が変化したのがよく分かる。打物も後日古色塗をして目立たなくなれば、より空間の質が向上するのだろう。

 池田住建からは2006年度の修復工事で大活躍された虎キチのNさんが来られた。建具の修理と構造補強はNさんお一人の仕事である。構造補強は3日ほどかかるが、その設計図はわたしが描いた。だから、工事の記録もわたしがとる。建具修理の後、先生とくっ付いてきた数名で構造補強の最終確認をおこなったが、その内容などはまた今度ということで、あしからず…。
 次回は具体的な構造補強の説明と作業の内容をお届けします。明日以降、構造補強の記録も随時アップしていくのでチェックしていただけたら幸いです。(黒猫)

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  1. 2009/12/27(日) 00:00:24|
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asa

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