
賀露神社のホーエンヤ祭りから帰ってくると、通販で注文していた筋トレ用具が届いておりました。
* 山善(YAMAZEN) ホームシットアップベンチ FT1046-3
* トータルフィットネス(TotalFitness) プッシュアップバー STT020
* トータルフィットネス(TotalFitness) エクササイズウィル STT021
の3つです。学生諸君はみな知識が豊富なんで、驚いた
「あっ、それ家にあります。めっちゃ、きついですよ」
「これ、家でお父さんがやってます・・・きつそうですよ」
「・・・・角度、変わんないの?」
「もうちょっと値段がはるヤツでないと変わりません。
これはきついですよ・・・」
というわけで、エアポートとわたしのウェストを復原するために注文した器具でありますが、みんな「きつい、きつい」の連呼で、なかなかやろうとしません。若者たちですらたじろぐ筋トレマシーンを買ってしまったんだ。
この2週間でスロージョギングの1時間コースを6本走りました。蝶野正洋仕様のサウナスーツを着て走ると、1時間で1.2~1.5kg減量できます。しかし、リバウンドが速いんだな。夕ご飯が美味しくて満腹になり、そのあと2時間ぐらい眠りに落ちてしまったりして、冬に増えた体重がなかなか削れません。
一念発起しましてね。筋トレ用具を注文した次第です。なんとか、わたしとエアポートのウェストを「復原」しなければいけない。この場合、「リコンストラクション」ではなくて「レストレーション」です。つまり、「復元(再建)」ではなくて、「復原(修復)」。雨が降れば、ジョギングもサイクリングもサッカーもできないわけですから、室内で筋トレに励むしかないではありませんか!?
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- 2010/04/30(金) 12:56:35|
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会議だらけの1日でした。水曜日はいつもこうです。「鳥取学」の講師さんたちにご挨拶に行く余裕さえありません。みなさま、お疲れ様です。なにとぞよろしくお願いいたします。
それにしても、期待外れの一日だったな。ランドスケープなんだけどな、鍵を握っているのは・・・世の中、うまくいかないことばかり・・・
夕方から山陰中央新報米子総局の取材を受けました。じつは、4月3日の
宇豆柱発見10周年記念講演を聞いて、記事にしてくださったんですが、本日、その新聞を初めて目にしました(↓)。4月6日にメールがあって、研究室に取材しにきたいという申し入れがあったんですが、ようやく昨日それが実現した次第です。もともとは政治・経済関係の記者だったそうですが、石見銀山遺跡の担当をしてから、遺跡や文化財建造物に強い関心をもつようになったそうです。今日の取材も、大社より石見銀山の話題のほうが多かったですね。そういうこっちも、直前に市教委の訪問をうけたこともあって、話題は鳥取城にそれていってしまいましたが・・・
大社の取材については、「明窓」というコラムで紹介するとメールには記してありましたが、さてどうなるか。山陰中央新報はまれに「道」か「吾妻蕎麦」で読む程度ですので、記事を目にした方はぜひともお知らせください。
さて、『出雲大社の建築考古学』のほうは初校がすべて出版社に届き、そろそろ再校が著者のもとに舞い込んでいるころです。600頁を超える大作であることは何度もお知らせしていますが、価格は2万円を切り、1万7千円代の模様。高くはないですよ。この内容とヴォリュームなら1万7千円は決して高くありません!
- 2010/04/29(木) 12:50:22|
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ザ・セクションのメンバーで最も評価が高いのは、おそらくリー・スクラーでしょうね。あの、なが~い白髭のお爺さんベーシスト。バイオグラフィをみると、セクションの活動が半ば休止していた時代でも、いろんなジャンルの有名ミュージシャンに呼ばれてアルバムやツアーに参加してます。シンプルながら、安定感のある良いベースを弾くからね。じつは、今日、松たかこのシングル『君となら』とライブの中古CDが2枚届いたんです。びっくりするぐらい安いですよ。で、『君となら』のおまけDVDをみると、アメリカでのレコーディング風景のなかに白い長髭を発見しました。だれがどうみたって、リー・スクラーだよね。
松たかこは十年来のファンです。歌よりも演技がはるかに上だと思っていたのですが、歌も上手くなったなぁ・・・『君となら』に目をつけたのは日本語バージョンの「500マイル」が入っているから。歌詞は
中川イサト版ではなくて、忌野清志郎版でした。こういう曲にリー・スクラーはうってつけですね・・・と書こうとしたら、「500マイル」の歌伴はギター1本でした。シンプルなギターにあわせて、松さん、しっとり唱ってます。とてもいい出来です。3曲のなかでいちばんいい。ギターは、素朴なアルペジオだけなんだけれども、音色がとても綺麗で、歌声によく合っています。
こういうバック・ギタリストは男冥利に尽きますね。あんなに綺麗な女優さんの歌伴ができるんだからね。なにより「500マイル」という曲の良さが分かる松さんが偉い・・・ということにしておきましょう。(完)
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- 2010/04/28(水) 13:05:44|
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ジェイムズ・テイラーっていう人はとんでもない大男です。ジャイアント馬場みたいだった。ギターが上手な人には大男が多いんだって話、どこかで書いた記憶がありますけど、手のひらが大きいってのは、ほんと羨ましい。ジェイムズの手のひらを見たわけじゃありませんけど・・・でもね、ギター、上手いですよ。ジャズのコードを開放弦を使ってうまく弾いてます。上手い人はね、変則チューニングなんて使わないんだ。ベックもディアンスもエマニュエルも、原則スタンダードでしょ。いま書いた3人が現代ギターを代表する各分野の突出した弾き手ですが、シンガーソングライター部門ではジェイムズ・テイラーがそれに当たります。そもそもシンガーソングライターで「ギターが上手い」と絶賛される人なんて、ほんと少ないんだけどね。すぐに思い浮かぶのはブルース・コバーンぐらいかな? かれは変則調弦の名手で技巧的派ですが、J.T.が負けているということはありません。なかなか真似のできないコードワークとフィンガリングです。
もちろん作曲も素晴らしい。ジャズの要素がいっぱい詰まったフォーク調の曲が多くて、左隣でいちゃついていた社長さんは「フォークだからな・・・」と蔑んでましたが、そんなに単純じゃない。ご存じのように、パット・メセニーは「ジェイムズ」という曲をかれに捧げています。わたしはアンドリュー・ヨークの曲を弾くたびに、ジェイムズ・テイラーのコード進行とよく似ていると思っておりました。両者の共通は、たとえばDキーなら、D→C→B♭maj7→A7なんていう1音もしくは半音下がりの進行を多用するところです。普通はベース音だけ下げていくんだけど、二人ともコード全体を下げていく。この場合、CはA7、B♭maj7はDの代理コードと考えればよいのでしょうが、響きは全然ちがいます。格好いいですよね。初期のニール・ヤングもこういうコード進行をよく使っていました。D→C→G→A7とか、D→F(Am)→C→Gなんて進行は、日本人の頭のなかにはなかったから新鮮でした。「老人」なんて曲がその代表で、ニールの傑作ですよね。
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- 2010/04/27(火) 13:14:36|
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ザ・バンドというバンドが存在したことはよくご存じでしょうが、ザ・セクションというリズム・セクションが存在したことも少なからず知られているでしょう。1970年代、ウェスト・コーストにシンガーソングライターの若き巨人たちが躍動していたころ、そのバックバンドとして活躍したグループです。ザ・セクションのメンバーは、ダニー・クーチ(g)、クレイグ・ダーギ(key)、リーランド・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)です。メインはジェイムズ・テイラーのバックでしたが、キャロル・キング、ジャクソン・ブラウン、ナッシュ&クロスビーらのサウンドを支えていた4人組。そのうち、ダーギをのぞく3人がやってきました。
なぜかって、ジェイムズ・テイラーとキャロル・キングのジョイント公演があるからです。2007年にトルバドールという倶楽部でジェイムズとキャロルの共演が実現し、そのときも上の3名がバックを固めたようです。アマゾンでは、5月4日発売予定の『Live at the Troubadour』を大宣伝中でして、現在、予約注文受付段階ですが、ちょっと高めの値段がついているので、わたしは様子をみているところ・・・きっと輸入盤はもっと安くなるんじゃないかな? あるいは『
One Man Band』のときと同じように、DVDが発売されてから買ったほうが感動するかもしれませんね。
コンサートは、素晴らしかったですよ。右隣はほぼ同年代の夫婦、左隣は社長さん風の男と銀座のお姉さん風のカップルでして、左隣のじゃれあいが五月蠅かったんですが、ある事件が発生して大人しくなりました(わたしが叱ったわけじゃありません)。すこし前のコンサートなので、曲順などよく覚えてません。ライブ@トルバドールの曲順とよく似ていたように記憶しているので、ここにCDのラインナップを引用しておきましょう。(アンコールは『カバー』の曲が3曲だったかな?)
1. Blossom
2. So Far Away
3. Machine Gun Kelly
4. Carolina in My Mind
5. It's Too Late
6. Smackwater Jack
7. Something in the Way She Moves
8. Will You Love Me Tomorrow?
9. Country Road
10. Fire and Rain
11. Sweet Baby James
12. I Feel the Earth Move
13. You've Got a Friend
14. Up on the Roof
15. You Can Close Your Eyes
1曲めの「ブロッサム」(果実の花)は、恥ずかしながら、高校2年のとき学園祭で演りまして、今でもまだ弾けるかな?? この曲をトップにもってくるとは思わなかった。懐かしかったな・・・こうして並べてみると、やっぱりライブとは違いますね。ごっつう盛り上がった「スティーム・ローラー・ブルース」が入ってないし、最後が「君の友だち(You've Got a Friend) 」だったんです。いやいや、ほんとに恥ずかしながら、ジーンときましてね。二人が共演する「
君の友だち」に目頭が熱くなってしまいました。これも高校時代によく練習した曲です。いちばんよく練習した曲なんだけど、音域があいません。ああいう低い声で歌えない自分が情けない。月太郎さんに歌ってもらおうかな? (続)
- 2010/04/26(月) 20:43:06|
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ジェフ・ベックの新作『エモーション・アンド・コモーション』をすでにお聴きになりましたか。7年ぶりのスタジオ録音です。メンバーはライブ@ロニースコッツ倶楽部と同じ。Tal Wilkenfeld (bass), Vinnie Colaiuta (drums), Jason Rebello (keyboards)です。
いや、凄い。ロック・ギタリストがこれほどの高みに達してしまったということに驚きを禁じえません。だれだったか忘れたけれども、ロック・ギタリストは「ジェフ・ベックとジェフ・ベック以外に分かれるだけ」と言ったそうですが、もっとひろく、エレクトリック・ギタリスト全体をみわたしても、「ジェフとジェフ以外」という分類を受け入れざるをえない状況に至ってしまいましたね。ジャズ、フュージョンのどんなギタリストを引っ張り出してきても、ジェフには敵わない。ロックという音楽ジャンルがあまり好きでなく、ジャズをこよなく愛してきたわたしがそう言うのだから、結構説得力があるでしょう?
このブログでジェフが初登場したのは、2008年の
大晦日。その一年で最も衝撃をうけたギタリストとしてジェフの名をあげました。これには自分でも驚いた・・・ヨークやディアンスの作品を必死で練習していたわたしが、年間最優秀ギタリストに選んだのがジェフ・ベックだったんですからね。その2ヶ月後、埼玉スーパーアリーナでベックとクラプトンの共演コンサートをみて、ますますベックの虜になっていきました。あの日のジョイント・コンサートについては、「
ア・デイ・イン・ザ・ライフ」というシリーズでレポートしていますが、このビートルズの代表的なバラードのカバーは、2009年度グラミー賞ロック・インストルメンタル部門の最優秀作品に輝きました。まことに妥当な評価ですね。フィギュアの世界でも、こういう真っ当な審査をしていただきたいものです。
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- 2010/04/25(日) 23:40:25|
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新学期がスタートして早くも3週間たちましたが、ご挨拶が遅れてしまいました。
今年から大学院修士課程に進学しましたアシガルです。昨年は、多くの方にお世話になりました。これから修士課程で一層勉学に精進したいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
4月23日(金)。午後から3度目のゼミでした。先週の金曜日は教授が重要な会議で、ゼミメンバーは全員自習でしたが、ついに本格的にゼミがスタートしました。最初、外の空気を吸ってリフレッシュしようと大学裏にあるカマドからビオトープまで散歩しました。黄色い山吹が綺麗でした。カマドはかつて助教だったY先生が「セルフビルダー養成講座」でつくったものでして、ガード君ときっかわさんが第1期の作品、ハイランダー君が場所を変えて再建した第Ⅱ期の作品に関わっています。じつはエコキャンパス委員会から撤去するかどうかの打診があったそうですが、学科は「保存」を要望したと先生から教えられました。雨風に負けず、中近東風のアーチ型カマドは姿を残していますが、たしかに傷みも目立ってきており、今後のメンテには頭を悩ませそうです。

ゼミ後、ついに、2010駐車場ミニサッカーリーグの開幕を迎えました。
チーム構成は、学部生+教授 VS 院生チームとなりました。今年度のアソックスとスローソックスのメンバーは以下のとおりです。
Aソックス: 教授、ハイランダー(旧名「武内」)、轟
Sソックス: タクオ、エアポート、アシガル
昨年から黒帯、黒猫、ガードの3名が抜け、新3年生は女子なので、現状では3対3のチーム編成ですが、これからミッキー君などに連絡をとり徐々にメンバーを増やして行く予定です。
5時半にキックオフ!
試合開始からおよそ10分後にタクオさんのシュートが決まり、Sソックスが先制。続けざまにSソックスが追加点を決め、院生の実力だと言わんばかりの快進撃でしたが、隙をついてAソックスの轟くんが反撃の1点目を決め、さらに教授が左足で1点を決めて同点(2-2)においつき、前半終了。みな、運動不足のようですでにバテバテ。私も思うように体が動きません。6時から3分間の休憩をとりました。ここでAソックスは入念に作戦を練ったようです。
その作戦が奏功し、後半はAソックスのペースでゲームが進みました。気がつけば、3点連続ゴールを割られ、2-5に。Aソックスはここで勝負がついた、もう試合は終わりという気が抜けた状態に。そこに、衝撃が走りました。タクオさんが3点シュートを決めたのです。しかし、ただちに反論したのはいうまでもなく教授で、「アレは、1点だろ!」と主張されます。しかし、ここで引き下がれば負けが決まるので、私たちもすぐさま反論。そのかいあって、3点いただきました。その後、両チームとも1点を決めて6-6。
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- 2010/04/24(土) 23:02:37|
- サッカー|
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21日、研究室に県埋文センターから2名のお客さまが来室され、できたてほやほやの青谷上寺地遺跡関係の印刷物をたくさん贈呈されました。その報告書・パンフ類は以下の通りです。
<報告書>
・青谷上寺地遺跡11 第10次発掘調査報告書
・青谷上寺地遺跡出土品調査研究報告5 骨角器(1)
・青谷上寺地遺跡発掘調査研究年報2009
・調査研究紀要3
<パンフレット>
・青谷上寺地遺跡の建築部材
ASALABと最も関係が深いのは、いうまでもなく『青谷上寺地遺跡の建築部材』パンフですね。青谷上寺地の主要部材がカラーで満載されており、また、わたしの描いた復元図も使っていただいております。全8頁。表紙を上に転載させていただきました。
『公立埋文協会報』第44号も刊行! 一方、全国公立埋蔵文化財センター協議会『公立埋文協会報』第44号(平成22年3月)も刊行されました。こちらは全14頁。昨年
11月19日に開催された第22回研修会「弥生建築の現在」の概要が掲載されています。浅川先生の特別講演「弥生時代の建築」の要旨(p.4~5)を下に転載させていただきます。画面をクリックすると大きなサイズでご覧になれます。じつは、恥ずかしい話なんですが、ASALABはまだ昨年度の報告書を刊行できていません。頑張らないといけませんね。(Mr.エアポート)

↑浅川「弥生時代の建築」『公立埋文協会報』第44号、2010:p.4-5
- 2010/04/23(金) 23:00:57|
- 研究室|
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4月22日(木)。生憎の悪天候で、当初予定していた岩美町の「渚交流館」と「山陰海岸学習館」へいくことができなくなった。このメンバーになって初めてのトレッキングの予定だったので、残念だった。
そこで急遽、予定を変更して「世界ジオパークネットワーク」に加盟している鳥取砂丘に行くことになった。悪天候のため、鳥取砂丘には足を踏み入れなかったものの、資料館や翌日(4/23)開館予定の「鳥取砂丘ジオパークセンター」を見学させていただいた。一昨年まで環境大学の副学長だったK先生も開館準備で奔走されていた。
センターの休憩室には砂丘の不思議Q&Aや、砂丘に生息する生き物についての資料や写真の展示、小学生の砂丘研究レポート(↑)などがあり、とても興味深いものであった。私たちは、この「ジオパーク・トレッキング」を通して小学生のポスター展示を超える発表が出来るだろうか。それほどレベルの高い展示だった。
また、職員の方が鳥取砂丘について話してくださった。鳥取砂丘の成立過程や、ジオパークへの活動等について、私たちは基礎的な知識をえることができた。話をしてくださったオンダさん(通称ジロケンさん)は、環境大学とは砂丘自由楽園を通して縁があり、とても楽しく砂丘について話してくださった。パンフレットと山陰海岸ジオパークのロゴ入りおせんべい(↓右)もいただき、嬉しかった。
帰りは海岸沿いをドライブしながら、今回のトレッキングは終了。次回は晴れますように。(2年 建築・環境デザイン学科 N・N)
[第2回「ジオパーク・トレッキング -山陰海岸の自然と文化-」]の続きを読む
- 2010/04/22(木) 23:59:12|
- 景観|
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科学研究費補助金(基盤研究C)が新規採択されたのは
既報のとおりです。3年度計画のうち、平成22年度の研究計画を申請しました。驚いたのは「間接経費」の制度です。昨年から始まったそうなんですが、研究費の3割が間接経費にあてられることになっていまして、ひっくりかえりました。わたしの場合、初年度の総経費が234万円なのですが、うち54万円を交付後ただちに大学に譲渡しなければならないのです。54万円って凄い額ですよ。大学からいただく個人研究費の額より大きいですからね・・・
遅ればせながら、研究の目的と初年度の計画をお知らせします。さきほどまで埋文センターのみなさんが来室されており、さっそく相談にのっていただきました。「奥の院」の発掘調査(トレンチ調査)を夏休みにおこなおうと思います。また、いろいろな方がたのご支援をお願いすることになると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
石窟寺院への憧憬 ―岩窟/絶壁型仏堂の類型と源流に関する比較研究― 研究の目的:
山陰地方の密教系諸山には、三仏寺投入堂に代表される絶壁に形成された懸造の仏堂のほか、岩窟・岩陰に石仏・石塔等の信仰対象を祀る古式の仏堂が少なくない。これらを「岩窟/絶壁型仏堂」と総称して、その立地・縁起・構造・祭祀形態などを詳しく調査し、おもに空間構造の特性から類型化を試みるとともに、中国の初期石窟寺院や懸造寺院との比較を通して、「8世紀以前に成立した初期山岳仏教の岩窟/絶壁型仏堂が南北朝~初唐ころの中国石窟寺院のミニチュア」であった可能性について検証する。現状では山陰地域でのデータに限られるが、岩窟/絶壁型仏堂は少なくとも以下の4類型に分類できるという見通しをえている。
A型:岩窟(岩陰)単独内陣型
B型:岩窟・懸造複合型
B-1型:岩窟(内陣)/懸造(礼堂)型
B-2型:岩窟=懸造(内陣)型
C型:懸造単独内陣型。
この4類型を前提にして、今後、国内では紀伊山地の霊場(吉野・熊野地方)などを踏査し、類型のバリエーションを精査したい。ただし、この問題は日本国内の事例分析だけでは解決できない。ここで南北朝~初唐時代の中国石窟寺院・懸造寺院の様相に視野をひろげたい。本研究においては、石窟と木造建築の複合性に焦点に絞って中国石窟寺院の発掘調査報告を網羅的に分析し、類型の年代的変化をまずは把握した上で、その変遷モデルを応用しつつ日本におけるA型、B-1型、B-2型、C型の前後関係・併行関係の解釈を試みる。なお、日本と華北を結ぶ結節点としての朝鮮半島の状況については、旧新羅地域の慶州南山で岩窟仏堂を踏査し、日中の類例と比較する。
この研究の最終目標は、8世紀以前(とくに6~7世紀)の日本に存在したであろう岩窟/絶壁型仏堂が中国南北朝時代~初唐の石窟寺院をモデルにして、それをミニチュア化したものではないかという仮説を検証することである。これについて確実性の高い証拠を得るために発掘調査を実施する。最も注目しているのは、鳥取市の摩尼寺「奥の院」に残る岩窟・岩陰の2重仏堂とその下の平坦面に展開する礎石群である。2重仏堂のうち初重の岩陰には2ヶ所に石仏・木彫仏を祀る。一方、二重の岩窟は最奥に小さな仏龕をほりこんでいて、なかに「石塔」を祀っており、雲崗石窟寺院のなかで最初に掘削され、内部に塔柱を祀る第1・2窟のミニチュアのようにみえる。祭祀対象が仏像ではなく「塔」である点、仏舎利崇拝を最重視した初期仏教の姿をよく示す遺構のように映る。本研究では、摩尼寺「奥の院」の主要部分に複数のトレンチを入れ、遺構面・土層断面を確認しつつ、各文化層から出土した遺物の年代判定により、岩窟・岩陰の2重仏堂や礎石建物の年代観を示すとともに、懸造建築の存否をあきらかにし、さらに復元研究に取り組む。
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- 2010/04/21(水) 17:41:51|
- 研究室|
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もんじゃ焼きを食べたことあるかい、と問うて、「ある」と答える人はとても少ない。西日本におけるもんじゃ焼き食体験パーセンテージはおそらく10%ぐらいでしょう。ASALABのいまのメンバーでも一人いるかどうか?
わたしは東京に出張すると、ほとんど毎回「もんじゃセット」を買って帰ります。で、家族4人が夕食にそろう日を待っている。しかし、最近はなかなかそろいません。息子がね、蛙の子でして、朝帰りが多かったりしましてね・・・それが昨夜勢揃いとあいなりまして、もんじゃを焼きました。
もんじゃはお菓子です。というか、駄菓子を集めて焼いちゃうどろどろのお好み焼きでございます。関西人は必ず怪訝な顔して論評しよります。
「お好み焼きのほうが美味いで!」
間違いない。お好み焼きのほうが美味しいという事実を疑う余地はありません。

しかし、もんじゃも捨てたもんじゃない(ぐふふ、決まりましたね・・・)。みんなで鉄板をごしごししごきながら食べていると、なんと申しましょうか、失われた家族の絆を取り戻せたような錯覚にとらわれます。作り方は簡単でして、セットについてるソースを水で割ってキャベツの千切りを絡めるだけ。我が家ではこれにタマネギの刻みも混ぜます。こうすると、まろやかな味になります。が、江戸っ子の味ではござんせん。鉄板に土手をつくります。まわりにキャベツの土手をドーナツみたいにつくって、中に残った汁をひたしておく。そこに、小エビやら天かすやら、ベビースターラーメンやらスルメやらお餅を混ぜていく。駄菓子のオンパレードです。ぐつぐつ煮たってきたら箆で全体を絡めていくのです。よく煮たってきたと判断されるころ、一面に青海苔と鰹節を散らします。
さて、食べましょうか。
どういう風に食べるのかと申しますと、鉄板にこびりついた焦げの部分から食べていくのです。上のほうはまだ半生ですが、鉄板との接着面は食べ頃でして、そこを剥がすと上のゲルが鉄板に落ちていく。それが焦げたらまた箆ですくって食べる。この薄いお焦げのことを、わが家では「障子」と呼んでおります。みんなふうふう言って、汗をかき、箆で救ってもんじゃを口に・・・ビールがよくあう。昨夜は肥満対策で炭酸水にしました。
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- 2010/04/20(火) 12:45:16|
- 食文化|
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昨日も1時間コースを走りましたよ。一昨日の逆回りコースでね。辛かったです。平坦な道はよいのですが、登り坂が厳しい。スェットスーツの下にジェフベック・ツアーのTシャツを着たんです。ベックも今年で65歳だからね。負けてられません。走り終わると爽快そのもの。ウェストと胸部の脂肪分が少しとれた気分になります。
さてさて、恒例のアクセス解析です。年度末の3ヶ月(1~3月)はどうだったのでしょうか。まずは
ユニークアクセス(UA)とトータルアクセス(TA)をお知らせしましょう。毎度のことですが、以下の表記は、月総数(1日平均)をあらわします。
2010年1月 UA=7665(247) TA=14366(463)
2010年2月 UA=7299(261) TA=14774(517)
2010年3月 UA=8578(277) TA=15142(488)
TAは2月、UAは3月にアクセスが比較的のびていますが、まだまだですね。全体的にみると、
夏期、
秋期から停滞している様相です。当面の目標は1ヶ月のUAが1万アクセス、TAが2万アクセスなんですが、なかなか遠い夢のようですね。
つぎに、ヤフーやグーグルなど検索エンジンによるアクセス総数の推移をみると
1月:4519 2月:4198 3月:4492
となっています。やはり顕著な伸びは認められません。検索エンジンによるアクセスを都道府県別にみてみましょう。左から1月→2月→3月のパーセンテージを示しています。
1位 鳥取20.16% → 鳥取23.36% → 鳥取24.93%
2位 東京13.54% → 東京12.90% → 東京13.60%
3位 大阪10.00% → 大阪 08.52% → 大阪08.42%
4位 京都05.72% → 京都06.23% → 京都0 4.73%
5位 埼玉05.29% → 埼玉04.42% → 千葉04.31%
6位 兵庫04.43% → 神奈川004.42% → 埼玉04.28%
7位 神奈川04.00% → 兵庫04.38% → 神奈川04.28%
8位 愛知03.77 % → 愛知03.57% → 愛知03.93%
9位 島根03.58% → 千葉03.49% → 兵庫03.55%
10位 千葉03.42% → 島根03.21% → 島根03.03%
埼玉の快進撃は相変わらずですが、3月は千葉が躍進し、埼玉をベスト5から蹴落としてしまいました。
[プルシェンコ! -2010 FC2アクセス解析1・2・3月篇]の続きを読む
- 2010/04/19(月) 14:15:56|
- 研究室|
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昨日はあれからスロージョギング1時間コースを走りきりました。苦しかったけど、体調は一気に上向きましたよ。ゲーリー・ピーコック症状も完治です。夕ご飯が美味しかった。
さて、久しぶりにジャム作りのお話です。
家内の実家が梨農園をやっていて、3月下旬になっても季節外れの大きな梨が残っていたもので、ジャムにしようということになって、フードプロセッサにかけたのが大間違いでした。梨に含まれる水分たるや尋常ではありません。ジュースにはなるけどジャムにはならない。仕方ないから、片栗粉を混ぜてゲル状にしたのです。4月になって、こんどは林檎をたくさんいただきました。実家では林檎もつくっているのです。
金柑ジャムでプロセッサ・ゲルと半割金柑を併用したのが奏功したので、林檎ジャムでもそうしたのですが、やはり失敗でしたね。梨ほどではないけれども、水が出るので片栗を使わざるをえなかった。ネットでレシピをみました。林檎は皮を剥いてスライスにするだけ。ただ、わたしは林檎の皮が好きなので、皮を剥きたくなかった。皮付きのスライスを煮込むのです。ざっとこんな具合です。
1)スライスをレモン汁(わが家ではシークワサ汁)と白ワインを絡めながらボウルに
ためていく。こうしないと、林檎がただちに変色します。
2)適当に砂糖をいれてラップで蓋をし、1時間置く。
3)ホーローびきの鍋に具を移し、水分がなくなるまでとろ火で煮込む。
これで完成。
鉄鍋でなく、ホーロ-鍋を必ず使いましょう。いつでもジャムは慎重に煮込むんですが、なにぶん仕事しながら、テレビを視ながらの調理になってしまうので、時を忘れてしまう。鉄鍋だと焦がしてしまう危険性が高いんですね。実際、1度目に林檎スライスを鉄鍋で煮込みまして、あわや大焦げ寸前。結果としていえば、プリンにかけるキャラメル状態になってしまいましたが、これが結構おいしかったりして・・・

家族によりますと、やはり林檎ジャムは皮を剥かなきゃいけない。だから、今回は皮を剥きました。しかし、
大根と同じように、皮をなんとか使いたい。考えにかんがえたあげく、浦沢直樹の「マスターキートン」(4月24日註:学生や家族によりますと、「美味しんぼ」の間違いではないか、とのことです)を思い出しましてね。イングランドのお話です。ある男が「母親のアップルティ」の味を探し求める一話があったはずです。林檎の「皮」なんですよ。美味しいアップルティを淹れるコツは林檎の皮なんです。林檎の皮(と芯)を水に浸して沸騰させ、茶葉の入ったポットに注ぎこむ。最高のフレイバーです。家族も感心してました。
「この酸っぱいの何? 砂糖入れたの??」
レモンも砂糖もなんにも入れてません。この甘さと酸味はすべて林檎の皮と芯からでたものです。生まれて初めて本物のアップルティーを飲んだ気分になりました。マスターキートンのアップルティというか、リンゴ・スターのアップルティというか、リバプールの風がリビングにながれたひととき・・・
[林檎スターのアップルティ]の続きを読む
- 2010/04/18(日) 15:37:41|
- 食文化|
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一月ぶりにお目にかかった方に言われたんです。「あっ、顔が黒い・・・目の下に隈ができてますよ」と。言葉を続けて、「お腹も出ましたね・・・」。いや、ほんと、体重計にのってがっくりしてるんです。昨年春先の体重に戻ってしまいました。スロージョギングとトレッキングとフットサルで4~5キロ絞っていた体重が戻ってしまった。それからしばらくして、お腹が鳴りましてね。お馴染み、ゲーリー・ピーコックでした。その日のお昼は「すきや」でおろしポン酢定食だったんですが、決して食中毒などということはありません。
疲労です。疲れが一定限度を超えると、ピーコックになってしまうのです。アレルギー症状もでます。体が痒くなる。これを抑える薬はもっています。ピーコックさんに関しては、正露丸を大量に飲むしかありません。そして、体を休めるしかないのです。
一夜明け、先ほどまで「ガンバ大阪 vs 清水エスパルス」の試合をみていました。小野伸二をライブでみるのは、いったい何年ぶりでしょうか。小野は日本のメッシだった時代がある。技術だけなら、ヒデよりも俊輔よりも上です。フェイエに所属してたころは、日本代表における突出した存在でした。清水では3トップの右サイドですが、ボランチ位置まで下がってきたり、上がったりでいい味を出しています。問題はスピードと運動量ですねぇ・・・
わたしは日本代表がホームでセルビアの2軍に大敗した試合をみていません。が、ホームで、韓国に1-3、セルビア2軍に0-3ですからね。W杯ベスト4なんて阿房なこと言っているから、こんなことになるわけでして、世の中はまだ岡チャン続投の趨勢にありますが、わたしはW杯でかれの采配をみたくない。このままやらせても悲惨な結果に終わるのは目にみえているのだから、監督を変えるしかないではありませんか。遠藤主体のチーム編成も変えればよいのです。
[そしてまた、ゲーリー・ピーコック]の続きを読む
- 2010/04/17(土) 16:53:11|
- サッカー|
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2010年度前期のプロジェクト研究1&3は4月15日(木)に第1回目のオリエンテーションを迎えました。今回のテーマは「ジオパーク・トレッキング」です。昨年後期は「修験道トレッキング」で山に登りましたが、今度は主に海岸線をトレッキングすることになります。
舞台となるのは、京都府・兵庫県・鳥取県にまたがる「山陰海岸ジオパーク」です。平成20年12月に日本ジオパークに認定され、現在は世界ジオパークネットワークへの加盟申請中です。鳥取県内でよく知られているところとしては、鳥取砂丘や浦富海岸があります。最初のうちは、こういったところやガイダンス施設を訪れることになりそうですね。
メンバーは1年生4名、2年生3名の計7名ですが、これを3~4年生、院生がサポートしていきます。皆様、どうぞよろしくお願いします。(部長)
以下にシラバス掲載のテーマと授業概要を転載します。
ジオパーク・トレッキング -山陰海岸の自然と文化- 「ジオパーク」とは地質学的にみて特別に重要な価値をもつ遺産を複数含む一種の自然公園です。山陰海岸国立公園を中心とする「山陰海岸ジオパーク」は京都府・兵庫県・鳥取県にまたがる海岸線地質遺産であり、日本海と日本列島が形成される太古の歴史を地形に刻み込んでいます。また、海と地形と緑地が織り成すその自然美により、全国有数の名勝地として知られています。
このプロジェクトでは地質・地形・植生など山陰海岸の「自然」だけでなく、厳しい自然条件の中で人が育んできた「文化」にも着目します。リアス式海岸の岩礁を生業の場とした漁民・海女の活動、海岸線に立地する神社の振興、漁村の生活空間、急傾斜地の畑作・放牧などに視野をひろげながら、人と自然(海岸線)の係わりを表現する「景観」を体感し、ジオパークの未来を考えてみましょう。
【スケジュール】
4月:ゼミの時間を利用して鳥取県内の山陰海岸国立公園を視察。
5~6月:「自然」班と「文化」班に分かれて活動開始。各班でテーマを設定し、調査と文献収集。
7月:パワーポイントの作成と発表練習
- 2010/04/16(金) 12:45:49|
- 景観|
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いまシャワーを浴びてきました。もちろん共同のシャワーです。シャワー2つだけの壁のない浴室。大小のバスタオルと歯ブラシ&カミソリは各室についています。シャンプーとソープは浴室に大きなボトルが置いてあります。
今日の部屋番号は15、昨日は20でした。毎日、部屋を変わります。ロッカーも部屋にあわせて変わります。奇数が1階、偶数が2階です。出入りは断然1階が楽だけど、セキュリティ上危険ですね。危険があぶない!
訳あって、東京の町をずいぶん歩きました。タクシーには絶対乗らない、と決めたんです。小さなスーツケースをがたごと揺らせて、結構な運動になりますね。地下鉄の階段が深いのなんの・・・スロージョギング1時間ぶんぐらいの運動にはなったかもしれません。
さて、寝ます。8時半起床の予定。だれかモーニングコールしてくれませんかね?
なんちって、この記事がアップされるころ、ちょうど鳥取空港に着陸しているはずです。
それから授業が3つもあるんだ、とほほ・・・
- 2010/04/15(木) 12:50:15|
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カプセルホテルに泊まっています。黒川紀章が設計したカプセルタワーみたいなモダン建築を想像してもらっちゃ困りますよ。飯場の一室ですね。起きて半畳、寝て一畳とはよく言ったものだ。布団一枚敷いて、その横に30㎝ばかり空きスペースがあり、カバンなどをおいています。部屋の高さは140㎝ぐらいかな。コンパートメント車両の2階部分が少し大きくなったぐらいですかね。それでもテレビはあるし、無線LANもこうしてつながっていて、ブログが書けます。机はなし。小型のスーツケースの上にパソコンを置いてます。マウスは使えません。
値段は1泊2200円也。ホテルの玄関に「長期滞在歓迎!」のチラシが貼ってあるのですが、精算は1日単位でして、毎日10時には荷物をもってチェックアウトしないといけないみたい。でもまぁ、インターンシップの宿舎には使えますね。なかなか良い経験をさせてもらっております。中国留学時代を思い出しました。
あぁ、眠い・・・おやすみなさい。
- 2010/04/14(水) 12:39:33|
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オムニバスの人間形成科目「鳥取学」の取り纏め役を仰せつかってからはや6年目になるのでしょうか。昨年あたりから講師がぼつぼつ変わり始め、今年も辞退者2名がでまして、年度末に交替人事を急ぎました。辞退したくなる気持ちもよく分かります。地方公務員には謝礼をお支払いできないのです。大学側は支給したいのですが、自治体がお断りになる。こういう非常勤講師も「公務」なんだそうです。そうかなぁ???
今年から大学の講義コマ数も半期15コマになりました。というわけで、オリエンテーションだけでなく、締めの15回目も小生がうけもつことに・・・演題は「大山・隠岐・三徳山 -世界遺産と文化的景観」です。
シンポジウムではすべってしまいましたが、深く反省し、学生用の分かりやすいパワポに仕上げる予定です。
以下、今年度の布陣です。講師の皆様、なにとぞよろしくお願い申し上げます!
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第1講: 浅川「鳥取学オリエンテーション -環境と文化の地域学にむけて」
第2講: 矢野「鳥取の自然Ⅰ -地形」
第3講: 有川「鳥取の自然Ⅱ -植物」
第4講: 川上「鳥取の自然Ⅲ -動物」
第5講: 濱田「縄文・弥生時代の暮らしと社会」
第6講: 茶谷「地下の弥生博物館 -青谷上寺地遺跡」
第7講: 中原「古墳から寺院へ」
第8講: 岡村「戦国時代の鳥取」
第9講: 大嶋「鳥取藩と城下町」
第10講: 佐々木「地域モダニズムのかたち -鳥取の場合」
第11講: 眞田「山岳信仰と仏教美術 -浄土へのあこがれ-」
第12講: 樫村「民具からみる鳥取の生産と暮らし」
第13講: 松本「歴史的建造物と町並み」
第14講: 張「鳥取地域のまちづくり -過疎地の居住問題」
第15講: 浅川「大山・隠岐・三徳山 -世界遺産と文化的景観」
- 2010/04/13(火) 13:17:54|
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「たくみ21」6月例会 -予報1 ついに、アシガル君の卒業制作「鳥取城三ノ丸高等学校-史跡と共存する校舎の設計-」の学外デビューが決まりました。じつは、結構苦労しましてね。いつものように文化財関係者に声をかけたんですが、「お断り」の返事ばかり。いまや西高問題は県下最大のアンタッチャブルな社会問題にまで上り詰めてしまいましたね。浅田真央に対する国際的ハラスメント(ISU審判団買収疑惑)か西高問題かと言われるぐらい、県内文化財関係者のあいだではタブーとなっております。
いつもお世話になっているから言いたくないけど、西高問題に関する限り、文化財関係者は頼りになりません。みんな尻込みしている。三ノ丸に4階建の校舎が建っても構わない、と思ってるわけじゃないでしょうが、「保身」と言われても反論の余地はありませんね。妻木晩田の教訓がまったく活きていない。一方、文化財保護審議会の委員は、と言えば、「意志決定のプロセス」が問題なのだそうです。議論不十分であるところが問題で、しっかり議論を積み重ね合意形成がなされるならば、現地改修もやむをえないんだとかなんとか・・・だったら、民間レベルででも、議論を積み重ねるしかないではありませんか!?
昨日、「たくみ21」の代表Kさんに電話しました。建築家で、民芸運動の推進者です。「鳥取城三ノ丸高等学校-史跡と共存する校舎の設計-」の話をもちかけると、即快諾。6月例会でお話しさせていただくことになりました。以下、概要です。
「たくみ21」6月例会 日時: 6月15日(火)
18:15 講師集合
18:30 聴講者集合
18:45 講演(挨拶紹介5分・講演40分)
19:30 懇親会
21:00 閉会
講師: 森・浅川
演題: 鳥取城三ノ丸高等学校
-史跡と共存する校舎の設計-
割烹料理屋さんを会場にした20人余りの集まりではありますが、まずはこの会を突破口として活動を始めますので。院生となったアシガル君は、しっかり準備を進めてください。
- 2010/04/12(月) 23:11:54|
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ようやく暖かくなりそうだと思った翌日にはまた冬が舞い戻ってくる、そんな油断ならない日々が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
鳥取で迎える春も四度目となり、4月なのに雪やみぞれと出会うことにも慣れ始め(入学式のあと凍結した道路で転んだのが遠い昔のよう…)ましたが、今年は例年以上に日によっての気温差が激しかったように思います。
とはいえ、満開予想日を過ぎてもまだ咲いていいのか迷っているように見えた桜も、市内では今週になって文句無しの満開を迎えました。
毎年のことながらやはり桜の舞う景色には心和みますね!異常気象や季節のずれがニュースのトピックにのぼる今、こんな風にその季節ごとに、季節を代表する花が咲いている姿を見られるのは、実はとても貴重なことなのではないかなとふと思いました。そんなちょっとだけ環境大学生”らしい”思いを綴りました今回のブログ担当は、4年生になりました、きっかわです。
さてさて、9日(金)には恒例の新メンバーの歓迎会を兼ね、3・4年生、院生合同ゼミをおこないました。
新院生のお二人(LABLOG読者のみなさまにはおなじみ、タクオさん、アシガルさん)と新3年生のM.Hさん(同じくおなじみ、昨年の「修験道トレッキング」のメンバー)を迎え、今年も元気にASALAB始動です!
前述の3人に、先生、去年からのメンバー5人を加え、総勢で9人。
昨年のメンバーが11人でしたから、人数は減ってはいますが、なかなかに賑やか…と言えるのではないでしょうか。
ちなみに……上とか下左の写真をよくみると、「あれ?先生を入れると、10人になるんじゃ?」と思った方がいらっしゃるかもしれません。
実はこのうちの1人は……
おとなりのゼミからのゲストなのでした。
ゲストにケーキをご馳走し、先生はひとりライトミールを口にされていましたよ!?
[2010 ASALAB 始動!]の続きを読む
- 2010/04/11(日) 23:00:10|
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ピオのマスターはビアンキをみた瞬間、「サスが抜けるだけえなぁ・・・」と言ってハンドルを上に引っこ抜こうとした。が、抜けない。
サスって「叉首」のこと? そういえば、引き抜こうとした部分は車輪を挟んで二股のフォークのようになっているから、フォークの日本語訳として「叉首」が使われているのか、と思ったりしつつ、
「リコールが出てるんですか?」
と訊ねた。
「いや、こんなに昔の型はリコールがあったとしても対象にならんですわ・・・」
側にいた常連客のおじさんが教えてくれた。サスが抜けて乗り手が自宅前でひっくり返り上半身麻痺。訴訟をおこしたことが新聞記事になったばかりだという。わたしは、そういう自転車にあしかけ7年も乗ってきたのだ。驚くには驚いたけれども、7年乗ってサスが抜けることもなかったわけだから、たぶん大丈夫だろうと思った。しかし、不安になって、代わりの自転車を探すことに・・・マスターはルイガノ(カナダ)のマウンテン新古車を推薦してくれた。6万円近くする。もちろん安いほうなんだけれども、給料激減の現状にあっては手がでない。いちばん格好良かったのは、やはりビアンキのロード。21万円でした。こんな自転車、駐輪場に停めておいたら、すぐに盗難にあうだろう。訊けば、こういう高級車のオーナーは自転車を部屋にもってあがるらしい。
その常連客のおじさんはヴィンテージ・ギターの蒐集家でもあった。マーチンとギブソンの年代物を何本かもっているらしい。自転車とギターの蒐集家。わたしもそうだと言いたいところだが、違いますね。わたしの場合、ギターも自転車も大好きだけれど、持っているのは安物ばかり。貧乏ですからね。高いギターは買えません。老後のために蓄えんとね・・・安物ギターでなんとか、腕を磨きたい。そういう欲張りな男です。そう言えば、ようやく六弦倶楽部が第13回練習会に向けて動き始めた模様・・・常連客のおじさんにも声をかけてみようかな?

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[ビアンキの叉首]の続きを読む
- 2010/04/10(土) 23:00:48|
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今週は授業がないと思っていたのだけど、大変な勘違いで、金曜日(9日)スタートであることが7日に分かり、帰省をあきらめた。というわけで、木曜日は鳥取でお休み。ついにハニーキッチンに行きました。3月15日に開店したばかりの新しいお店です。
天気は快晴。桜は満開。そして、ビアンキ初乗り。4ヶ月ぶりにお寺さんの駐輪場に行くと、荷台に固定していたオストリッチのバッグが盗まれていた。あんなボロボロのバッグでも盗難にあうんだ!?
ビアンキに乗って駅裏に向かいました。ハニーキッチンは駅裏の日本海新聞社ビル1Fにあるというのですが、どこなんだかよく分からない。ノビタに電話したんですが、留守電につながった。すると、道ばたに綺麗な女性があらわれましてね。話しかけた途端、怪訝な顔をされました。でも、訊きました。「新聞社はどこですか?」と。すぐ近くでありました。あった、あった。ハニーキッチン、発見!

お店に入る前からすぐに分かったそうです。冬用の大きなダウンを着て自転車漕いでましたからね。「登山にでも行くんですか!?」って訊かれましてね。大学からの帰りは深夜になるんで防寒着なの、と説明したら、にこっと笑われた。ご自慢の日替わり定食はすでにソールドアウト。でも、まかないのうどんとお総菜を出してくれました。だれにでも出してくれるわけじゃありませんよ。わたしだから出してくれるの。
そのあとは取材です。ブログに掲載するから、と提案したら大喜びなんですが、あんまり近づいて撮影したらいけないんです。美人の母娘なんだから大写しになったって構わないだろうと思うのだけれども、やっぱり恥ずかしいそうです。ビアンキに跨ってくれたらいうことないのにね。
というわけで、皆様、ハニーキッチンをよろしくお願い申し上げます。

その後、学校へ。じゃなかった、まずはピオに行ったんだ。簡単なオーバーホールが目的だったんだけど、バイクをもって行くと、いきなり、マスターは「あっ、サスが抜けるんじゃないかな!」と口にして、ハンドルを上に引っこ抜こうとした。(続)
- 2010/04/09(金) 12:56:12|
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2009年度「実績報告」シリーズの第3弾をお届けします。
鳥取県環境学術研究振興事業費補助金研究(課題番号B0807) 文化的景観」の解釈と応用による地域保全手法の検討
-伝統的建造物群および史跡・名勝・天然記念物との相補性をめぐって-(Ⅱ)
2004年度の文化財保護法改正によって、日本の文化財保護にもようやく「文化的景観」の概念が導入された。本研究では初年度(
2008)に「限界集落と文化的景観」「中世山城・城下町と文化的景観」の2テーマを設定し、調査研究を進めた。前者は智頭町の板井原集落(県伝統的建造物群保存地区)、後者は若桜町の鬼ヶ城(国史跡)と城下町地区を対象に地域保全のあり方を提案した。2年度(2009)は、「限界集落と文化的景観」の調査研究を継続しながら、「山岳信仰と文化的景観」のテーマを新たに進める計画を立てていたが、後者が世界遺産申請と関わる大きな課題となったため、前者についての研究は進展していない。一方、「山岳信仰と文化的景観」課題については、鳥取県がここ数年進めている「三徳山世界遺産暫定リスト登録」の問題点をえぐりだすため、三徳山だけでなく山陰の密教系諸山に残る文化遺産と景観をひろく対象にすべく、隠岐・出雲・伯耆・因幡各地で円仁再興伝承をもつ寺院や岩窟・絶壁型仏堂を訪れ、その遺産と景観の価値について検討した。また、円仁が密教を学んだ五台山を中心に中国山西省の古代仏教建築を歴訪し(海外旅費は県研究費では認められていないので、個人研究費・私費によった)、日本との関係について考察を加えた。その成果を2010年2月27日の国際シンポジウム「大山・隠岐・三徳山 ―山岳信仰と文化的景観―」で討議した。
残念なことではあるけれども、2007年に鳥取県が暫定リスト入りを目指して申請した「三徳山 -信仰の山と文化的景観-」は
カテゴリーⅡという低い評価にとどまった。このままでは世界遺産暫定リスト入は絶望的な状態であり、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」との差別化、複数の自治体を巻き込んだ主題と資産構成の再検討を文化庁より要望されている。そこで、わたしたちは大山隠岐国立公園に注目した。国立公園は自然公園というよりも、複合遺産としての性格が強く、内部に豊富な文化資産・文化的景観を含んでいる。三徳山と大山隠岐国立公園を包括エリアを対象にして、8世紀以前の初期仏教(雑密)遺産を対象とすることで文化庁の要求をクリアできる。以上を上記国際シンポジウムで発表・討議した。鳥取県環境学術研究費による当該研究は終了したが、2年めの「山岳信仰と文化的景観」は今後も調査研究を続けることで鳥取県の世界遺産登録に貢献できると考えている。幸い、「石窟寺院の憧憬―岩窟・絶壁型仏堂の類型と源流に関する比較研究―」が学術振興会の科学研究費(H22-24)に採択されたので、持続的な研究を進めていきたい。
- 2010/04/08(木) 12:47:43|
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先月28日あたりから「科研費 採択通知」などのサーチワードが少しずつ増えているので、「気のはやい同業者が多いのだな」と思っていましたが、近年は採択通知が4月第1週になっていることを知りました。ちょっと呆れてしまったのは、かの2チャンネルで、大学教員が「通った」だの「落ちた」だの、「届いた」だの、「まだ届いてないの」などの情報交換をしていることです。個人の自由ではありますけれども・・・
昨日、内定通知を頂戴しました。おかげさまで、無事、採択されました。じつは昨年度後半に3つの研究申請を書いておりまして、すでに1敗を喫しておりました。科研が通ったので、これで1勝1敗のドロー。3つの研究申請のなかで最も重要な科研費に勝利したので、やや勝ち越した気分です。というか、安堵しております。大学院生も4名になったことですし、全力をあげて研究に取り組まなければなりません。題目等は以下に示すとおりです。
研究種目: 科学研究費補助金(基盤研究C)
研究題目: 石窟寺院への憧憬
―岩窟/絶壁型仏堂の類型と源流に関する比較研究―
採択年度: 平成22~24年度
補助金額: 394万円
大きな大学の先生方からみれば、「基盤研究Cなど、たいしたことない」とお笑いかもしれませんが、以前にも書いたように、いまや
地方大学の科研採択率はガタガタに落ちております。学内の状況をみても、こうして通ったことが奇跡だと思われるほど惨憺たるものです。
わたしはずっと科研費を頂戴しております。ほんとうにありがたいことです。
ところで、上記科研のテーマ、どこかで聞いたことあるでしょ?
オオタビト君が
金賞を受賞した卒業研究のテーマでもあり、大山・隠岐・三徳山
シンポジウムで学生2名が発表した講演題目でもあります。すでに蓄積は十分あります。オオタビト君(別名「黒帯」)が大学院にトップ合格しながら、結局、ホカノ君の居る日本住宅***組合に就職したことはとても残念ですが、かれの業績を受け継いで、研究を深めていきたいと考えていますので、関係各位のご支援を切にお願いする次第です。
- 2010/04/07(水) 13:06:35|
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3日は講演後、鳥取にトンボ帰り。じつは運転中にまたしても睡魔に襲われ、途中の「道の駅」で仮眠をとりました。その後、赤碕の「安陵」で焼肉を食べたら、少し元気がでた。
4日は入学式。入学者数は昨年とほぼ同じです。もちろん、また壇上に登りました。相変わらず、壇上が似合わないと思います。学部の入学生総代は建築・環境デザイン学科の女子学生でした。一方、大学院入学生は昨年の3人から13人と大きく数を増やしました。不況にともなう就職不振が影響しているのでしょうが、研究科長としては嬉しい限りです。大学院入学生には、アシガル君とタクオ君(社会人入学)も含まれています。タクオ君は嘱託職員兼大学院生ということになります。結果、ASALABは大学院生4名を抱えることになりました。
上の写真は「空手道」の演技です。空手部といえば、オオタビト君(別名「黒帯」)が所属しておりました。その顧問は建築・環境デザイン学科のN先生であります。N先生は元国体選手の有段者(6段)。オオタビト君によりますと、「無茶苦茶強い!」とのことです。N先生は、2人の女子学生を率いて演技しました。その二人の女子学生は、一昨年のP2「限界集落アンソロポロジー」と昨年のP2「修験道トレッキング」のメンバーであります。
みんな見違えるほど、格好良かった。
新年度もよろしくお願いいたします。
- 2010/04/06(火) 18:04:17|
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4月3日(土)。快晴。風はやや冷たいが、宍道湖沿いのドライブは快適そのもの。一路出雲をめざしました。何度走っても宍道湖と出雲の景観は飽きませんね。午前11時すぎに島根県立古代出雲歴史博物館に到着。暖かい歓迎をうけました。
「
出雲大社境内遺跡出土品重要文化財答申記念・発見10周年記念講演会」の題目と構成は以下のとおりです。
出雲大社の建築考古学 -掘立柱建物からみた神社本殿 1.纒向遺跡大型建物群の復元
-青谷上寺地の建築部材による応用研究-
2.出雲大社境内遺跡大型本殿の復元
3.神社本殿の原型と修辞
4.「天之御舎」と「天皇之御舎」をめぐって
今回は「卑弥呼の館」とも推定されている纒向遺跡大型建物群、すなわち最高位の豪族居館と出雲大社巨大本殿の復元を並列させながら、両者の関係性をさぐるという大胆な試みに敢えて挑戦しました。これは出雲大社本殿、あるいは大社造本殿が2間×2間(9本柱)の高床倉庫を母胎として大型化・格式化したものであるという解釈への批判に対するわたしなりの解答でもありました。倉庫起源説に対して、一部の研究者はそれを否定し、「豪族居館」や「家形埴輪」との比較のほうがはるかに生産的だと述べています。わたしにしてみれば、「気楽なことをいうものだ」と、そういう意見をやや冷淡に受けとめていましたが、纒向の復元研究に伴い、「豪族居館」「家形埴輪」に関わる研究を深めることができましたので、今回、敢えてこのような内容の講演をおこなったのです。
その内容についてここで詳述する余裕はありませんが、まもなく出版する『出雲大社の建築考古学-山陰地方の掘立柱建物-』の結論をご参照いただければ幸いです。
[満員御礼! 宇豆柱発見10周年記念講演会]の続きを読む
- 2010/04/05(月) 23:39:37|
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松江の
定宿にいます。深夜11時半着。閉店間際の焼鳥屋に飛び込んできつい酒をあおったらすぐに眠れた。しかし、いつものように目覚めてしまった。今日(3日)の午後、出雲博で
講演です。パワポの準備でわたしの春休みは終わってしまった。いや、多くの国民とともに熱狂的な
浅田信者となった1週間でもありましたね。みなさん、浅田真央に対する国際的ハラスメントを駆逐すべく一丸となって戦いましょう!
さて、東北在住の考古学者から「
林謙作先生を偲んで」の記事に拍手コメントを頂戴した。短いながら、感情のこもった名文であり、ここに転載させていただきます。
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先月17日18日の林先生の「偲ぶ会」「お別れの会」に参列してきました。遺影のスクリーンの下、花に囲まれ眠ってられる棺がありました。ご令嬢の演奏するピアノに合わせ、家族で撮られた何枚かの写真が映し出されました。鋭く、時に過激と思えるほどの論文の印象とは裏腹に、どの写真の顔も笑みに溢れていました。幸せな人生だったことを最後に皆に知らせてくれているようで、深い安堵の念に浸ることができました。会を取り仕切った娘婿の牧師さんが、25年前になくなられたご父君、竹二先生のご葬儀で謙作先生ご自身が挨拶した言葉を紹介してくれました。
人が長く、よく生きた涯に死ねることは幸福なことだ
少し短すぎたのではないか、でも、この上なく”よく”生きられた林先生に合掌です。
- 2010/04/04(日) 00:00:25|
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激震、遂に裏木戸竣工! 3月24日(水)~27日(土)は裏木戸の完成にむけて疾走しました。
3月24日(水)。裏木戸をより頑丈にするため、再度基礎にコンクリートを流し込みました。何度か経験したのでお手のものです。しかし、この日は一人での作業だったので少し寂しさを感じながらの作業でした。午前中になんとか完成しましたが、やはり一人だったので時間がかかってしまいました。この日は、池田住研さんが別件で鳥取市に来られていたので、今後の作業のアドバイスをいただきました。その結果、扉板の取り付けに助っ人の方を一人呼んでいただけることになりました。
3月25日(木)。扉板の取り付けを池田住研の職人さんとナオキさんと私の3人でおこないました。まず扉板の状態、裏木戸の状態を見ていただきました。裏木戸を見て、「良くやってるじゃないか」とお褒めの言葉をいただきました。早速作業開始です。まずはじめに扉板の修復。扉板は唯一残っている裏木戸の古材であり、なにより古いもので修復・補強が必要になっています。最悪の場合、L字金具なども使わないといけないかもと言われていましたが、職人さんの技で新しい楔を打って固定し、歪んでいる木材は鉋をかけ修復されました。やはり職人さんはすごいです。金具を使わず、扉板を使える状態に戻してしまいました。これにはナオキさんも驚きです。この後、昼休憩をはさみ蝶番を取り付けました。扉板を少し加工するので、職人さんにお手本を見せてもらい、私たちも挑戦です。職人さんはスパッと綺麗に加工するのですが、私はなかなか上手くいきません。職人さんにフォローしてもらいながら完成です。早速取り付けにいったのですが、ここでアクシデント発生。扉板が予定位置に納まりません・・・冷や汗がドバドバ。すると職人さんから二つの解決法が示されました。一つは「柱に打物をする」、もう一つ「は扉板をあと少しだけ削る」。すぐさま教授に連絡をとった結果、「新品の部材に打物をするのはおかしい」とのことで、建具をもういちど削ることに。
そして、扉板の取り付けに成功しました。これを見て私は歓喜の雄叫びをあげそうになりました。この後、コンクリートを再度流し込んでほぼ完成となりました。
[さおびきどっこ(FINAL)]の続きを読む
- 2010/04/03(土) 00:00:04|
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屋根骨組 3月12日(金)~15日(月)、屋根の骨組を作りました。
3月12日(金)は、まず腕木と桁を裏木戸本体に取り付ける作業から始めました。この作業は仮組で何回か経験しているので、すんなり完了しました。次に垂木と登り淀の加工に入っていきます。この二つの部材の加工はそれほど難しいものではないのですが、数が多く時間をたっぷり取られ、作業が終われば15時です。次の工程に取り掛かろうとしたところ、アクシデント発生。用意していたビスの長さが足りず、この日の作業がストップ。買いに行こうにもすでに時間は15時半をまわっており、残された作業時間はわずかしかありません。ここでナオキさんと話し合い、翌日めに集まり作業を進めるという事になりました。
3月13日(土)。早朝集合、作業開始。前日に購入しておいた9mmのビスを取り出し、垂木を打っていきます。いきなりビスで取り付けるのではなく、あらかじめドリルでビスを打つ箇所に穴をあけ、その後にビスを打っていきます。これは木材がビスを打った時の割れを防ぐためにおこないます。少し苦戦しながらも取り付けに成功。垂木がすべて取り付け終わったところで、棟木・冠木・桁の長さを合わせ切断します。そして垂木の長さも合わえ切断します。部材は取り付けてあるので、少し自信がなかったのですが、今までの積み重ねで思いのほか上手く切断する事ができました。その後、昼休みを挟んで、小舞・広小舞・破風板を取り付けていきました。ここでまたもやアクシデント発生。素屋根の設計を間違えていたのか、裏木戸の屋根の高さと素屋根の高さが数10cmしか離れておらず、作業スピードを下げさせました。それでも狭い空間のなかビスを打っていきました。破風板が付け終わる頃には辺りは真っ暗に・・・。
3月14日(日)。この日は化粧野地板・淀・登り淀を取り付けました。この作業も前日同様、ビスを打つ箇所にはドリルで穴をあけます。それが終わると取り付け開始です。まず、化粧野地板から。化粧野地板はビスではなく、金槌と釘を使いました。やはりここでも素屋根が私達を阻みました。素屋根を解体してやろうかとも思いましたが、あいにくこの週は天気が悪く、素屋根を解体してしまうと雨に濡れてしまいます。ここはぐっと我慢し、狭い空間でなんとか取り付けていきました。ともかく作業がしにくいので、化粧野地板の取り付け完了時にはお昼を過ぎてしまいました。すぐさま淀・登り淀の取り付けに移行。狭い空間にも慣れ始め、1時間程で完了です。次の部材を取り付けるための下準備をしたところで、この日は作業終了。
3月15日(月)、残りの捨て野地板・二重淀・登り淀を取り付け、屋根の骨組完了を目指しました。捨て野地板から取り付けていきます。前日に下準備が終わっていたので、すぐにできるだろうと思っていたのですが、強風のため素屋根のトタンが外れてしまい、すぐさまナオキさんが応急処置を施しました。しかし、風は強く、ちょっとやそっとの応急処置では対処できません。そこで針金を使いトタンを固定しました。なんとか強風にも耐え、作業再開です。強風の対処に時間がかかってしまいましたが、夕方には屋根の骨組を完成することができました。
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- 2010/04/02(金) 00:00:28|
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このシリーズは昨日で終わろうと思っていたのですが、真央ちゃん帰国の報道に接し、もう一度だけ筆をとることにしました。
わたしは家内や娘に呆れられているのです。パワポをやっているようで、じつは真央ちゃんのユーチューブを覗いてるのんがバレバレでしてね・・・なにみても癒されます。初心者はとりあえず「総集編」1~8あたりから入ってください。ほんと、この娘、天使だわ。底抜けに明るくて、上品でね。カップ豚麺とか、焼肉とか、山葵抜きのお寿司とか、駄菓子とか、モノを食べるシーンがやたらと多いのだけれど、「卑しさ」などとはまったく無縁の天真爛漫。愛犬エアロと戯れる姿をみているだけで癒されます。風の谷の住人が、ナウシカを「姫さま」って慕うあの気持ちがよくわかる。ヨナさんが隣国民の「妹」なら、真央ちゃんは日本の「お姫さま」だね。救世主としての姫だから、やっぱりナウシカだってつくづく思います。
2008年まで、彼女は天真爛漫だったんだ。その純なハートを砕いたのはだれか?
夕方のスーパーニュースを視たのです。例の8チャンネル、安藤局です。2008年の世界選手権を制して凱旋帰国した真央ちゃんを生出演させて、リンクに転んだ彼女の等身大パネルをずっと画面中央に飾り、「なんでこけた、なんでこけた」ってしつこく質問しまくった安藤局の番組にまた生出演したのです。今回の世界選手権は8チャンネルの独占放映だから、彼女も高橋くんもスケート連盟の指示にしたがって仕方なく出演したのでしょう。いやだったでしょうね。また、安藤局からどんな意地悪な質問が浴びせられるのか、想像するだけで虫唾が走ったでしょう。だから、無口だったんだ。いつもの姫さまとはちがって、笑顔もなく、憂鬱な表情で、寡黙を通した数分間でした。8チャンネルは、優勝したからといって真央ちゃんを出演させなくてよろしい。お宅はバンクーバーのときのように、ヨナさんの特集だけやっていればよいのです。視聴率上がりますよ、そのほうが・・・
- 2010/04/01(木) 00:00:20|
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