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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

イングランド戦評

 韓国戦の悪夢から日本代表が蘇生し始めている。新聞報道によれば、スイス入りしてから、選手たちは自主的な話し合いを始めたという。川口の招集で選手全員があつまって1時間以上議論したというその成果がイングランド戦にあらわれていた。逆転による1-2の悔しい敗北ではあったが、イングランド代表選手とカペッロを本気にさせた点で、いまの代表チームを評価してやろうではないか。
 この日のシステムは4-1-4-1(岡田は4-1-2-3と表現しているらしい)。前回のドイツW杯で流行ったシステムだ。イングランドもまたエリクソン元監督がこのシステムを採用し、1トップで前線に孤立したルーニーと衝突したことはよく知られていよう。
 日本の4-1-4-1は正解だった。前日からこのシステムの採用が報道されており、トルシエの3-6-1のアイデアとも近く、W杯仕様のシステムとして決して悪くはないと思っていた。じじつ、岡田のいう4-1-2-3と同じアイデアを、わたしは昨年9月12日の記事(ガーナ戦評)で披露している。わたしと岡田の発想の違いは、このシステムの心臓となるアンカー(わたしは古い世代なので「ワイパー」という言葉を使ってきた)の人選である。わたしはアンカーに稲本を起用し、稲本を中心とするチームづくりをおこなうべきだと主張してきた。ところが蓋をあけると、アンカーに起用されたのは阿部だった。阿部はW杯で通用するのだろうか・・・今回に限っていうと、阿部のアンカー起用は正解だった。「水を運ぶ」選手が一人増え、センターバック前のスペースに「パチンコの釘」が一つ増えた格好になって、イングランドは中央を攻めあぐねた。
 阿部の活躍で、オシム時代のサッカーに少しだけ戻ったような錯覚すら覚えた。それにしても、稲本はどうしたのだろう。控え選手団の映像にも映っていなかった。怪我がひどいのだろうか。前にも述べたような記憶があるのだけれども、センター・オブ・ミッドフィールドはビエリ型とマケレレ型に分けられる。前者はストッパーからゲームメークからゴール前への飛び出しまで、なんでもできる万能選手。まさにチームの心臓である。フランク・ライカールトやアントラーズ時代のジョルジーニョがこのタイプだ。ビエリを含めて世界のベスト11に入るような選手でないとなかなか務まらない。後者はいわゆる「守備的ハーフ」として献身的に汚れ役に徹する雑用係。「汗かき役」と表現すべきか。日本代表では、森保→本田→福西→鈴木→長谷部という系譜がある。稲本はビエラ型の選手であり、阿部はマケレレ型の選手である。こうしてみると、アンカーにふさわしいのはたしかに阿部のほうだろう。
 阿部の前の2枚の中盤は遠藤と長谷部だった。遠藤は韓国戦で完全に消えていたが、この日はそこそこの存在感を示した。とくに前半の中頃、1タッチパスを数本つないだ場面があったが、ああいうサッカーの中軸に必ず遠藤がいる。そのほか何回か攻撃で「溜め」をつくった。しかし、遠藤の場合、「パスのためのパス」という指向性が強く、崩しのパスはほとんどみられない。守備もしつこくない。わたしなら、遠藤のポジションに稲本をおく。稲本は当たりが強くてボール奪取能力が高いだけでなく、スルーパスを通す力があり、点も取れる。ビエラやライカールトやジョルジーニョのような力を発揮できる唯一の日本人選手だと思っている。

 さて、本田である。出来はよくなかった。1本のミドルシュートが敵の驚異になっただけで、あとは仕事らしい仕事をしていない。VVVやモスクワでの、あのフィジカルに強い姿をついぞ代表ではみせてくれない。本当に冗談ではなく、「ユーチューブの中だけの選手」だと揶揄されても仕方のない出来だろう。中田英寿にはほど遠いレベルであり、世のサッカーフリークたちは過大評価が過ぎるのではないだろうか。中村俊輔を悪者にして、本田を「正義の味方」に仕立てる輩がやたらと多いけれども、中村がコンディションをあげてセルティック時代のプレーレベルに近づいたとすれば、本田ではなく、断固として中村を使うべきだと私は思う。もちろん、コンディションの悪い中村を使う必要はないが、だから前線は本田に任せるというのは如何なものか。俊輔のコンディションはたしかに悪いが、本田のコンディションも良くない。冷静に韓国戦とイングランド戦を振り返るならば、そう判断するしかないのではないか。右サイドの高い位置で使える他の選手はいないのだろうか。石川の不選出が惜しまれる。駒野はどうだろう??

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  1. 2010/05/31(月) 03:48:15|
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センセーの悲劇

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 今日は、我々ゼミサッカー選手達にとって悲劇の日となった。いつものようにゼミを終え、駐車場サッカーを始めた我々。ちなみに今日のチームは以下のとおり。

  浅川先生・エアーポート チーム
  タクヲさん・轟     チーム
  武蔵(わたしです)     フリー

 さて、恒例のパスまわしと鳥かごを行い、キックオフ! 本日も和気あいあいと試合を行っていたのです。しかし、試合の中盤に放たれた一本のシュートが悪魔と化しました。2点のビハインドを背負い、なお攻め込まれながらも執念のクリアで防ぎ続ける先生&エアーチーム。しかし、轟が放ったシュートが先生の股へと吸い込まれてゆく……この日、先生は男性機能を失いました。その場で倒れこむ先生、土下座する轟くん。心配そうに駆け寄るゼミ生一同(完璧に笑っていました)。その後のことは覚えていません……。
 結果としてはタク&轟チームの勝利で終わった第三節。次節、先生は出場できるのでしょうか。では、また次回までさようなら。(武蔵)

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  1. 2010/05/30(日) 12:45:43|
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摩尼寺「奥の院」の発掘調査(Ⅰ)

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 28日(金)、この日のゼミは入稿班、摩尼寺班(先発)、摩尼寺班(後発)の3班に分かれて活動しました。
 今回は、わたくしハイランダー……あれ?名前が変わってる……おーい。まあイイ!わたくしハイランダー改め武蔵(たけぞう)が、摩尼寺班の活動記録を報告いたします。ご存じのように、先生の新しい科研費が採択されまして、そこに「摩尼寺奥の院の発掘調査」が含まれているですが、「だれも興味ないんじゃないか??」と先生自身は相当迷われていました。ところが、学生たちに訊いてみると、「やってみたい」という声が過半を占め、「そいじゃ、やっぱしやるべぇ」ということになって、エアポートさんを中心に申請書類の準備が始まっています。
 そして、この日、久しぶりに摩尼寺奥の院を訪れました。先生や轟くんは授業があるということで部長、エアーポートさん、私の3人が先発班として出発。ぶつくさ言いながら山へと登ってゆきます。
 道は青々と茂る植物でふさがれ、地面はぐちょぐちょ。まずは道を確保するために草刈から始めなければ・・・クマって眉間にパンチで倒せるのか?なんて考えながらコツコツと斜面を登り、GPSで奥の院のポイント座標をとって下山しました。

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  1. 2010/05/29(土) 12:44:52|
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第6回「ジオパーク・トレッキング-山陰海岸の自然と文化-」

なんでやねん!?

 5月27日(木)。今回のプロジェクト研究の活動は「アマガエルの粘膜に含まれるテトロドトキシンはフグの毒と同じで、殺*可*だ・・・」という先生の力説から始まった。なんでも、先週の山陰海岸ジオウォークで先生の車に同乗したヒラク君から聞いたとのこと。ヒラク君は生物、とくに魚類に詳しいらしい。
 さて、今回はあいにくの雨模様だったこともあり、当初予定していた田後(たじり)での集落見学は中止。代わって鳥取市内にある「加藤家住宅」の裏木戸を見学した。現地に着くと、建ったばかりの裏門から雰囲気が出ていて、庭に入るととても幻想的で気持ちが高ぶった。このような建築がプロジェクト研究の成果だと聞き、とても驚いた。
 それから大学に帰り、学生だけで今後の予定と、グループ分けについて話し合った。内容は以下のとおり。

 ~みんなでグループ発表を目指して~
   文化を中心に、グループを「漁業」と「まつり」の大きく二つに分ける。

    ・漁業班・・・茗荷、佐古、中田
      漁民の暮らし方、生態系、魚類・漁具・漁法などについて研究する

    ・まつり班・・・梅谷、仲佐、森、宮川
      神社、信仰、地名由来(地形・環境の認識)などについて研究する

    ※地域を限定(2~3地域)して研究対象とする。候補は田後・福部など
    ※岩美町役場、田後の集落、図書館などから情報を得る
    ※調べてまとめたことは情報の共有ができるように!!

  上記のことをさらに詳しく決めるために来週の火曜日18:00にメディアセンターに集合する。ミーティングではリーダーの梅谷さんを中心にみんなが意見交換をし、とても充実した内容だった。今後の方針は先生にも好感触であった。ヒラク君提案の、漁具の調査も良い視点だと言っていたが、当の本人は、なぜかタメ口。とくに、先生がからかうと「なんでやねん!」と関西人ばりのツッコミをみせていた・・・。面白い反面、いいのかな?と複雑な気持になった。あれは癖だと思うので、将来のためにも改善をしたほうがいいのではないでしょうか。
 来週から少しずつ発表に向け動き出すので自分が調べたいこと、調べなきゃならないことをきちんと理解し、みんなと協力していい発表ができるよう、楽しく真面目に取り組みたいと思う。個人的には、フナ虫の生態が知りたいのでフナ虫も同時に調べられたらいいなと思う。(環境政策経営学科1年M.Y)

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  1. 2010/05/28(金) 12:59:32|
  2. 景観|
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鳥取城三ノ丸高等学校プロジェクト(Ⅹ)

「たくみ21」6月例会 -予報2

 スペイン、ブラジル、イングランドなどの優勝予想が目立つなかで、ただ一人??(じつはあまり好きなチームではない)ドイツの優勝を予想した私ですが、ここに来て暗雲立ち籠めております。バラック(チェルシー)がFAカップ決勝で大けがしたようで、W杯は絶望・・・代表の第1ゴールキーパーも離脱だそうです。でも、いまさら優勝予想国を変えるわけにはいきません。プレミアを制したチェルシーの大黒柱が抜けるのはきついけれども、バイエルンはチャンピオンズ・リーグで準優勝しました。2年前のユーロでもドイツは準優勝ですからね。気が付いたら勝ち上がってきた、といういつものパターンで一泡吹かせましょうかね・・・

 というわけで、南アW杯の第1戦(vsカメルーン)が6月14日に迫ってきました。その翌日がまた大変です。まだまだ先と思っていた「たくみ21」での「鳥取城三ノ丸高等学校」の発表が6月15日夕刻におこなわれます。先週からチラシのための情報を整理しはじめ、代表Kさんに送信したところ、たちまちチラシが完成したので、下に貼り付けておきます。

たくみ21チラシ 「たくみ21」6月例会

  日時: 6月15日(火)  
      18:15 講師集合
      18:30 聴講者集合=開演
      18:45 講演(挨拶紹介5分・講演40分)
      19:30 懇親会
      21:00 閉会
             講師: 森・浅川
             演題: 鳥取城三ノ丸高等学校
                  -史跡と共存する校舎の設計-
             *「たくみ21」のブログは こちら をクリックしてください。
(↑画像をクリックするとチラシが大きくなります)

 上のチラシの写真に白い文字で「西高移転をめぐり昭和36年吉田璋也・川上貞夫は鳥取県文化財保護専門委員を辞任しました。(略)この度の鳥取西高の改築計画に対し鳥取県文化財保護審議会委員はそれに異議を唱え・・・」と上書してあります。これは代表Kさんの前言です。文化財保護審議会(専門委員会)について拘っておられるので、鳥取市文化財保護審議委員でもある私からひと言申し上げておきましょう。文化財保護審議会の委員は、真の「文化財の専門家」であるとは私は思っていません。委員の大半は歴史学や考古学や美術の大家であり、その見識が文化財保護に大きな貢献をもたらしていることは言うまでもありませんが、その一方で、委員の多くは「保存の理論」を本格的に学んだこともなければ、史跡整備・修復などの「実務」に携わったこともない人ばかりです。都市・地域計画や緑地・景観計画などの関係分野についての知識も十分あるとは言えません。だれしもそうですが、自分の専門領域に偏向したモノの見方しかできないのです。だから、歴史や考古の専門委員はしばしば「歴史至上主義」に陥ってしまう。「今」から遠い過去の遺産であればあるほど価値が高い、と思いこんでしまいがちなのです。

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  1. 2010/05/27(木) 12:45:09|
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吟遊詩人の再会(Ⅲ)

 キャロル・キング&ジェイムズ・テイラーの『ライブ・アット・ザ・トルバドール』(CD&DVD)が届きました。「先行予約」しなかったのは大正解でして、発売後、ただちに中古品が出回り、安く仕入れることができました。良かった。武道館ライブの原型となった2007年のライブ音源であり、ジェイムズ・テイラーのファンとしては嬉しい限りですが、正直、なにか足りないなという感想を抱いてしまいます。
 まず車中でCDを聴き通しました。わたしの車のオーディオはおんぼろなので、音が悪いから仕方ない・・・大型テレビでDVDを視ればまた印象も変わるだろうと期待していたのですが、映像を視ても結局なにも変わりませんでしたね。
 ギターの音が聞こえてこないのですよ。J.Tファンにとって、かれの生ギターの音が聞けないのは「残念」を通りこして「苦痛」です。あの柔らかくて低い歌声の伴奏に、かれが自ら弾く独特のフィンガリング・ギターがあるから、わたちたちは安心し満足できる。鍵盤担当のラリー・ゴールデンだけを従えた『ワン・マン・バンド』は、その点、J.Tファンの極楽でしたね。同じライブでも、トルバドール倶楽部のそれは全然ちがっている。第一にセクションの演奏が五月蠅いのです。とくに、ダニー・クーチのギターがよくない。武道館のときより控えめのリードで、その点は評価してあげないといけないのだけれども、なによりギターの音色がよくありません。J.Tのバラードにあわない。J.Tのギターがクーチのエレキギターに掻き消されている。J.Tの伴奏にはクーチのいないセクション(リー・スクラー&ラス・カンケル)だけのほうがいい。もっというと、カンケルはたまにドラムスを叩けばいい。大半の曲ではコンガかカホーンでも触ってくれてれば十分です。あっ、そうか・・・こうなると、キャロル・キングのピアノについても触れないといけませんね。やはりJ.Tファンにとってはないほうがよい楽器です。だって、ピアノの音が大きくて、ジェイムズのギターが聴こえにくいんだもの。DVDを視ていて、アンドリュー・ヨークのコンサート(@カザルス・ホール)を思い出しました。途中から日本人の女性ピアニストがでてきて、「サンバースト」まで共演してくれたものだから、肝心のヨークのギターが聴こえにくくなって、欲求不満に陥りました。そもそもギターとピアノの相性がよくないのだという話をそのとき書いたように記憶しているのですが、「ワン・マン・バンド」におけるラリー・ゴールデンの伴奏はジェイムズの声とギターを両方ひきたてていて見事でした。

 今回の感想は、圧倒的にJ.Tファン側からのものです。C.Kファンがどういう感想なのか分かりません。下はニューヨークでのJ.Tのライブ。曲はキャロル・キングの「君の友だち」です。これくらいの控えめな伴奏がジェイムズの歌とギターによく合いますね。


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  1. 2010/05/26(水) 13:00:24|
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岡田更迭、トルシエ 新監督に電撃就任!?

 重症ですね。サッカーになっていない。わたしたちの駐車場サッカーよりも低いレベルの試合を日本代表がしている。なんでこんなに人が動かないのだろうか。Jリーグ発足以来、これほど弱い日本代表をみたことがない。ホームで韓国に1-3、0-2の連敗。このような悲劇が許されるはずはなく、流石の岡田も「責任を感じて犬飼会長に進退を伺った」そうだが、「慰留されたので、前に進むしかない」と結局は開き直っている。慰留されるかどうか、の問題ではないだろう。ここは潔く切腹しなさい。慰留を拒否し、辞任するのです!
 メンバーの入れ替えが可能かどうか分からないけれども、今の日本代表ならばJ1の単独チームのほうがあきらかに強い。アントラーズ、エスパルスあたりのチームをW杯に送ったほうが善戦できるにちがいない。冗談ではなく、そこまで代表のレベルは堕ちてしまった。
 しかし、予想されたとおりの結果ではある。緩い横パスを主体とするチームが激しいあたりの本戦で通用するはずはなく、その現実を赤い悪魔たちが教えてくれた。

 監督を変えたら大混乱が生じるという危惧を今でも抱いているとしたら、協会はただの愚鈍だ。監督なんて、だれだっていい。わたしの嫌いなトルシエだって構わない。あのナルシストでも、いまの岡田よりはましだろう。トルシエは「3-6-1で臨めばカメルーンに3-2で勝てる」というコラムを書いていた。それぐらいの大手術をしたほうがよいのではないか。3-6-1と言えば、チャ・ブンクン監督(チャドリの父親)の得意なシステム。3-4-3の両ウィングをハーフの位置まで下げた陣形で、両翼に2枚のサイドプレーヤが縦に並ぶのでサイドを制圧しやすくなる。このシステムに加茂JAPANはずたずたにされた。山口の先制ループ(↓)が水泡に帰す逆転劇を喫し、加茂JAPANは奈落の底へと堕ちていった。そのときのコーチが岡田である。加茂が更迭されて岡田が監督に昇任した。今度は岡田が更迭される番だろう。もう我慢の限界だ。犬飼会長に告ぐ。日本国民のサッカー離れを防ぎたいのなら、岡田監督を即刻更迭しなさい。これは世論であり、国民の総意です。



 ともかく選手を替えないことには話にならない。二人の中村と遠藤を使ってはいけない。この3名を使うと緩い横パスの「逃げサッカー」から脱しえない。
 駄目もとではないか。トルシエはアフリカのサッカーと風土を熟知している。3敗して帰ってきても、岡田と同じなんだから、怖いものは何もない。

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  1. 2010/05/25(火) 02:32:06|
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新歓コンパ@コモグラ食堂

 5月21日(金)。ゼミと駐車場サッカーが終わった後、コモグラ食堂というお店で歓迎会をしてもらいました。まずは乾杯!!から始まり、そして料理が登場。ちりとり鍋が出てきて、ノリの良い店員さんより調理方法が伝授されました。浅川研の隠れテクニシャンにより、美味しくいただきました。
 ゆっくりと料理を食べていると、少し遅れて、先生がお目見えされました。その前に先生のキライなキュウリだけの料理も一足お先にお目見えし、証拠隠滅と言って先輩が食べてました。
 お酒も入り、酔っ払らった?頃、前触れなく先生をはじめ男子メンバーによるコーラスが始まりました。軽く指導も入ったりと、何を目指しているのかと思ったり思わなかったり・・・。皆さまの美声に、耳も喜ばしい限りでした。あとはプロレスの技とその使い手を順番に言ってましたが、どんな技なのかわからなかったです。

 続いてカラオケへ行きました。ここでも数々の美声が飛び交っていました。たまに奇声も聞こえたり。先生は歌も上手でしたが、間奏にはさむ語りも上手でした。部長先輩の「天城越え」は驚異でした。最後にユーミンの「ルージュの伝言」をみんなで歌って終わりました。

 歓迎会はとても楽しかったです。ASALABは厳しくもあるけれど優しくもあり、先輩たちも面白くて楽しいところなので、一メンバーとして頑張ろうと思います。(3年ヒノッキー)

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  1. 2010/05/24(月) 12:52:56|
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浦富海岸ジオウォーク -ジオパーク・トレッキング番外篇(Ⅱ)

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 5月22日(土)、透き通るような青い空を眺めながら鳥取環境大学に集合したのはAM8:15。朝は苦手だが、ジオウォークの受付時間がAM8:30~9:30という事なので仕方がない。とにかく全員集合して、開催場所である鳥取県岩美郡田後の田後港へ向けて出発。
 到着して見てみると、予想以上の参加者数にびっくり!無事受付を済ませて、いただいた領収書を見ると数字が・・・”166”?何やらウォーキング後に抽選会もあるそうなので、楽しみにする事にした。待つ事約30分、開始式が始まり、いよいよジオウォーク開始!
 今回の「浦富海岸ジオウォーク」には、約4.5kmの「感動いっぱい”山陰海岸ジオパーク”コース(Aコース)」と約3.4kmの「ゆったり満喫”日本の渚百選”コース(Bコース)」の2コースがある。今回は、ジオパーク・トレッキングということなので、勿論Aコースを選択した。
 自分はまだ若い(若干18歳)ので、余裕で歩けると思っていた。

 ・・・が、岩美の傾斜は尋常ではなかった。開始5分、単なる住宅地を歩いているだけなのに、大阪育ちの私(多少、多汗体質)はすでに汗をダラダラと流していた。そして、追い討ちをかけてきたのは、天気である。朝は綺麗に晴れていたお天道様が雲に隠れてしまったのである。天候を気にしながら歩いていると、最初に目に入ったのは、どこまでも続いているようにしか見えない水平線。いくら湿気で暑くても母なる海から吹く偉大な浜風の前では無力に等しかった。
 城原展望台では、美しい日本海を眺めながら、ジオウォークスタッフから日本海の生い立ちについての説明を聞くことができた。そこから、20~30分くらい歩くと折り返し地点。ここからは、階段を下り、磯辺を歩く事になった。折り返し地点までの道のりで、途中、NHKの取材を受けた。「当日の昼に放送」との事だったので、自分が見るのは断念したが、果たして、誰か録画していないだろうか?(笑)

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  1. 2010/05/23(日) 12:26:56|
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還暦シューズ記念サッカー!?

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 こんにちは、轟です。
 日中蒸し暑くなってきました。そろそろ梅雨の季節ですね。ジメジメにも負けず、駐車場サッカー第3戦がおこなわれましたので報告します。

 今回も前回同様5人による、2対2+1(フリー)でゲームをします。まずは恒例のパスまわしと鳥かごのウォーミングアップ。体も暖まってきたところで、チーム決めのジャンケンをします。その結果、メンバーは以下の通りになりました。

  タクオ&エアポートチーム
  先生&轟チーム
  武蔵(フリー)

 今回フリーの武蔵(「たけぞう」と読みます。旧名「ハイランダー」)くん。前回フリーだった先生からボールを奪われるというハプニングがあったため、「今度は先生からボールを奪おう」と、なんだかタクオ&エアポートチーム寄りの発言がありましたが、ちゃんと中立の立場でお願いしますよ。

 さぁキックオフ!!
 序盤は互いに攻めたり守ったりと均衡状態でしたが、武蔵くん(フリー)をうまく使い、徐々に攻めはじめるタクオ・エアポートチーム。先生&轟チームも攻撃を耐えつつ、隙を見てシュートを打つもなかなか決まらない。均衡を破り、先制したのはタクオ&エアポートチーム。そして、さらにカウンターを決められ、一気に2-0と点差をひろげられ、なんとか追いつきたい先生&轟チーム。
 そして、最大のチャンスと思われた、武蔵から轟へのパス、ちょっと触ればゴールというところだったが、それをスルーする轟。ゴールしたものの、フリーはシュートできないというルールを把握しきれていなかった轟の失態で絶好の機会を逃すことに。このため、わたしがブログの原稿を書いているのです。

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  1. 2010/05/22(土) 14:04:23|
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第5回「ジオパーク・トレッキング-山陰海岸の自然と文化-」

砂丘


ジオパークセンターと鳥取砂丘

 5月20日(木)。今回は雲行きが怪しいなか、4月23日(金)にオープンしたばかりの「鳥取砂丘ジオパークセンター」へ向かった。入館後、職員の方に勧められ、まずは、全員で「ハイビジョン クリスタルジオラマ」を30分間鑑賞した(約5分のからAVを6本)。このAVから風紋や砂柱のでき方、山陰海岸ジオパークに含まれるさまざまな地質遺産の種類などを学ぶことができた。私はAVのなかでも「はさかり岩」を中心とする、地質遺産の風景やでき方に最も興味をもったので、今後の講義で詳しく調べようと思った。
 AV鑑賞後は、再び職員の方に勧められ、鳥取砂丘の見所が盛り込まれた「おすすめのジオスポットコース」に沿って、全員で砂丘を散策することとなった。私は鳥取市出身のため、今までに何度も鳥取砂丘を訪れた経験があったが、鳥取砂丘の地質や植物に着目して歩くと、また別の視点から鳥取砂丘を楽しむことができる。センターを出て砂丘に入り、一気に馬の背を登った。わたしと先生はトレッキング・シューズを履いていたが、他のメンバー数人はセンターでビニールのサンダルを借りて歩いた。エアポート先輩のサンダルが小さくて変形しており、先生から「サンダル虐待だ!」のひと言。雪駄で参加された武蔵(旧名「ハイランダー」)先輩はさっさと雪駄を脱ぎ、裸足の感触を楽しんで・・・いたところ、馬の背の頂でメンバーが一人足りないことにみな気づいた・・・

   「ヒラク~~、ヒラクゥ~~」

と皆が大声でコールするも答える声はなし。

IMG_10砂丘案内図

 馬の背からオアシスの全景を俯瞰した。地下水が水たまりをつくっている。そこから長者ヶ庭をめざした。AVでみた風紋、砂柱があちこちにみられ、ハマヒルガオ、コウボウムギ、コウボウシバ、オニシバ、ハマニガナなどの群落が見事な棲み分けをみせながら分布している。火山灰露出地のあたりでヒラク君も追いついてきた。火山灰は古砂丘と新砂丘を分ける重要な地層の証拠で、砂とは違う赤みがかった粘土だった。追後スリバチをみおろして、あとはセンターに帰るだけとなったが、先生はわざと植物群落を横切るように指示された。

   「アリジゴクを探しだした人には*万円・・・」

 全員、目の色が変わった。どうせみつからないだろうと思っていたところ、4年の轟先輩が探し出し、さらに1年生も1匹の巣を探し出した。凹みのなかにアリジゴクは潜っていった(↓)。こんなに簡単にみつかるとは露しらず、先生は途方に暮れた顔をされている・・・

 砂丘散策を終えて、全員で次回の行き先についての話し合いをおこなった。話し合いの結果、先生の提案により、次回は「田後」という漁村へ行くこととなった。これまでは「自然」に関するテーマであちこち視察してきたが、次回からしばらく「文化」をテーマにすると先生は言われた。また、5月22日(土)には、鳥取県岩美町山陰海岸国立公園で行われる「浦富海岸 ジオウォーク」に6名が参加することになった。ここでもヒラク君が問題で、先生と当日8時半に駅裏構内の「アベ鳥取堂売店」で待ち合わせることになったが、はたして大丈夫だろうか。(環境マネジメント学科2年M.Y)

アリジゴク


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  1. 2010/05/21(金) 12:53:47|
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実績報告(Ⅸ)-2009年度科学研究費補助金助成研究

 昨年度実績報告の第4弾は科研です。

【研究種目】 挑戦的萌芽研究     
【研究期間】 平成19年度~平成21年度
【課題番号】 19656157
【研究課題】 文化的景観としての水上集落論
        -世界自然遺産ハロン湾の地理情報と居住動態の分析 
 
【研究実績の概要】
 2009年度は2007~08年度におこなった調査研究を総括し、報告書の編集・刊行に集中した。以下、目次を示す。
  
  第1章 世界遺産条約と文化的景観
   第1節 世界遺産条約
   第2節 世界遺産と文化的景観
  第2章 世界自然遺産ハロン湾
   第1節 ハロン湾の世界遺産一覧表への登録
   第2節 登録後の世界遺産委員会におけるハロン湾の保全状況に係る審議経過
   第3節 世界自然遺産ハロン湾の保全に関する課題
  第3章 ハロン湾の水上集落と居住動態
   第1節 東南アジアの水上居住に関する研究小史
   第2節 ベトナム水上集落調査の概要
   第3節 フエ市ドンバー川の家船群
   第4節 ハロン湾と水上集落
   第5節 クアヴァン水上集落
  第4章 水上集落の測量と景観シミュレーション
   第1節 水上集落の測量と配置図の図化
   第2節 水上集落景観のシミュレーションCG
  第5章 ハロン湾水上集落景観の評価と課題
   第1節 景観変化と居住性能
   第2節 文化的景観の評価 -世界遺産の観点から

 第1章では、世界遺産条約における「文化的景観」の意義と内容を説明し、世界自然遺産ハロン湾の景観は自然物の審美的景観だけでなく、漁民の水上集落と海面地形との融合である文化的景観が重要な意味をもち、それは文化遺産の一つとして評価の対象になることを述べた。第2章ではハロンの地理・歴史を概括した上で、クアバン村での調査・測量の成果を報告し、CGシミュレーションを駆使した景観分析についてまとめた。第3章ではハロン湾の文化的景観をさまざまな側面から評価し、今後の方向性を示唆した。本報告書の目玉となるものは、地理情報の集積に基づく近未来水上集落景観のシミュレーションである。それはベトナム政府が提案している未来型水上建築を用いたシミュレーションであるが、そのシミュレーションが示す近未来の集落景観は世界自然遺産ハロン湾の景観をスケールと意匠の両面で不適合であることを主張した。本論の主眼とするところは、漁民たちの暮らしている筏住居の再評価である。環境負荷が少なく、景観的調和をもたらしている筏住居の持続的発展こそが肝要であることを結論とした。なお、補足調査として、中国広東郊外の世界文化遺産「開平の村落と望楼」を視察した。

【研究内容又は研究成果に関するwebページ】
 以下、いずれもLABLOGに連載された調査紀行文である。
  「越南浮游」 http://asalab.blog11.fc2.com/?q=%B1%DB%C6%EE%C9%E2%DE%E2%A1%CA
  「越南浮浪」 http://asalab.blog11.fc2.com/?q=%B1%DB%C6%EE%C9%E2%CF%B2%A1%CA
  「越南慕情」 http://asalab.blog11.fc2.com/?q=%B1%DB%C6%EE%CA%E9%BE%F0
                                                                          
  1. 2010/05/20(木) 12:55:12|
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嗚呼、六弦倶楽部・・・

 ブログにユーチューブの映像を貼りつけたいと思いはじめたものの、機械音痴の自分にそれを為しえる自信がなかったのだが、インターネットとは便利なもので、あちこちのサイトにその方法が紹介してある。なんのことはない、ユーチューブの「埋め込みID」なるデータをコピーし、記事の下書き画面にペーストすれば完了。あまりに楽な仕事だったので、さっそく3箇所に映像をペーストしましたが、お気づきでしょうか?
 ここでもひとつやってみましょう。Scotty Andersonの「CARAVAN」。オルタネートベースの凄い演奏です。



 じつは、今年の2月末、東京在住のフロッギーさんから突然メールを頂戴した。メールのタイトルは「六弦倶楽部」。以下、抜粋引用。

   第9回六弦倶楽部練習会のWEB記事を楽しく読ませていただきました。
   ・・・高校時代からチェットの曲をずっとやっとりました。
   あとはジェリー・リードとかガイ・バン・デューザーとかです。
   ワタシもギターは175CESです。(サンバーストですが。)
   ・・・この記事を読んでボルサリーノがとても弾きたくなりました。
   いい曲ですね。トミーのリズム感も抜群です。

 どうやら、わたしが「ボルサリーノ」の演奏に使ったギターをギブソンES-175CESだと思われているんですね。そんな高いギター、もってる筈ありません・・・わたしのフルアコは中古のグレコでして、本当はグレッチが買いたかったのだ、とお返事したところ、再度お便りをいただきました。

   YOU TUBEも見てますが、チェットフォロワーのMark Hillさん
   もうまいです。ときどきメールで質問すると答えてくれます。Scotty 
   AndersonさんもオルタネートベースでCARAVANすごいですね。
   実はワタシもグレッチ(カントリークラブ)が欲しかったですが、
   高価ですし、カミサンが恐くて・・・・・×です。

とありまして、上に掲載したアンダーソンはフロッギーさんのご紹介によるものです。

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  1. 2010/05/19(水) 13:00:42|
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ご焼香

 なかなかシビアな週末を過ごしました。浜松にいる友人宅に焼香に行くことが決まっていて、その準備を進めていた15日(土)に事件が勃発。いや、ひっくりかえりました。奈良の救急病院に行ってCTスキャンをとり、救急車で吹田の大きな病院に移送されて・・・ちょうどその日は息子の誕生日だったんだけど、祝い事やってるどころの騒ぎではなくなってしまいました。
 翌16日、浜松の友人宅へ。東京からも一名がご焼香に。二人とも大学時代のサッカーチームの同窓で、東京の友人は西高の同級生でもあります。悲しいことですが、浜松の友人の奥様が先月末にお亡くなりになられました。東京の友人がチームを代表して焼香に行くというので、わたしも加えていただいた次第です。

 浜松の海は遠浅で、いたるところに潮干狩りを楽しむ風景がみられます。車窓の映像とユーミンの音楽が絶妙に溶け合う長閑な日曜日・・・まもなくリゾートホテルに到着。まるでバリ島じゃないか・・・そんな景色と気温にくるまれながら中華料理をご馳走していただきました。話題はサッカーのことばかり。東京の友人は日本代表批判の「急先鋒」を自称しています。

   弾丸ツアーをやればいいんだ、サポーターじゃなくて、代表選手が
   弾丸ツアーで0泊2日を3往復すればいい。だって、負けることは
   分かってるんだから、ホテルになんか泊まらせる必要はない
   ・・・スイスで合宿?? そんな必要はない。だって、負けることは
   分かってるんだから、高地トレーニングなんてまったく無駄なんだから。
   スイスで使うお金は全部なでしこに投資すべきですよ!!

 わたしと浜松の友人は、笑って聞いている。ひと言コメントした。

   それさ、弾丸ツアーじゃなくて、ダンカン・ツアーって呼ぼうか?
   タケシ軍団のダンカンさ?

 大学を卒業してから30年が過ぎた。なんのための30年だったのかな、と車中でふと呟いたのだが、返事はなし・・・働きすぎて老けてしまった青年たちは、これからどんな人生を送るのだろうか。

  1. 2010/05/18(火) 13:15:56|
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ジオキャラバン in 浦富 -ジオパーク・トレッキング番外篇(Ⅰ)

DSC08110.jpg


セミナー「浦富海岸の石を見分けよう!」

 13日(木)のプロジェクト研究1&3で山陰海岸学習館を訪れた際、一枚のチラシが掲示されており、5月1日~16日の2週間、「ジオキャラバンin浦富海岸」と題するさまざまなイベントが開催されることろ知りました。さっそく15日(土)にはセミナーと島めぐり遊覧に参加することにしました。全員の予定は合わなかったため、参加できる環境マネジメント学科1年S.Kくんと建築・環境デザイン学科のN.Nさん、さらに研究室からMr.エアポート、部長、3年生のM.Hさんが参加しました。教授は浜松に行かれるそうで今回は不参加ですが、代わりにランドスケープの専門家N先生に後引率いただきました。
 当日は朝9時に大学集合。10時のセミナーに間に合うよう、一路会場の山陰海岸学習館へ。講師は兵庫県立人と自然の博物館の先山先生です。今回のテーマは「浦富海岸の石を見分けよう!」でした。まずはパワーポイントや館内の展示物をみることで、山陰海岸の成り立ちなどを説明していただきました。その中で興味深かったのは、1500万年以前の石と1500万年以降の石とでは、磁力の向きが異なっているということです。これは1500万年以前は日本はまだ大陸にくっついていて、その当時の地球の磁力の向きが石に記録されているため、その後日本の形になってからできた石とは磁力の向きが異なることです。大正15年(1926)、京都大学の松山基範博士が玄武洞(兵庫県豊岡市)の玄武岩に、現在の磁力とは反対の南を向く磁性を持っていることを発見し、石の磁性は北向きと南向きの2つに分けられることがわかったのです。
 セミナーの後、予定では実際に浦富で石を拾いつつ石種と年代を見分ける予定だったのですが、ほとんど石が転がっていないため、今回は講師の先生が持ってきた石で、見分け方を教わりました。石に含まれる粒が見えるか見えないか、色の具合やしま模様、硬さなどさまざまな点で見比べながら同定するとのこと。ただ、石のある場所によって、同じ種類の石でも見え方が違うことも多々あるとのことでした。

DSC08116.jpg
↑ルーペを使って細かな粒を観察

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  1. 2010/05/17(月) 13:10:13|
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第4回「ジオパーク・トレッキング-山陰海岸の自然と文化-」

熊井浜IMG_1584圧縮


山陰海岸学習館と熊井浜

 5月13日(木)、空は透き通るような青空。今回は、前回行くことができなかった牧谷の「山陰海岸学習館(県立博物館分館)」へ向かった。入館するや否や、さまざまな展示物に迎えられ、一同、興味深々で見学していた。そして、最初に全員がAVを鑑賞。山陰海岸ジオパークに含まれる鳥取砂丘や砂浜海岸、岩石海岸、扇山などについての基礎を20分間じっくり学ぶことができました。その後、各自20分ばかり館内の展示物を見学した。開館してまだ1ヶ月も経っていない(開館日は今年の4/23)ので、施設は綺麗だし、館内の展示物は 単に置くだけではなく、「貝探し」や「鳴り砂実験」など、子供だけでなく、大人も目を引くような面白い展示がされていた。

 活動の後半はトレッキング。学週間の裏手にあった遊歩道を当てなく進んでみた。なんとも険しい坂道の連続。先生はグロッキー状態に・・・歩くこと20分あまり、目の前に綺麗な砂浜がひろがった。私たちは、熊井浜のビーチや岩場を一通り散策し、波の音を聴きながらミーティングをした。散策では、何故か砂浜に転がっていたトマトに首を傾げたり、磯を登ったり…ととても楽しくジオパークを体感できた。ミーティングでは、「次回、どこに行くか」「これから、どのようにプロジェクトを進めていくか」などに重点を置き、話し合った。
 その後、海岸や漁港を眺めながらドライブし、大学に着き、今回の活動は終了した。(環境マネジメント学科1年S.K)

 学習館内 熊井浜まで 熊井浜2

  1. 2010/05/16(日) 12:35:46|
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エアポート、歓喜の初ゴール

Tシャツ正面


 こんにちは!
 夜はまだまだ冷え込みますが、駐車場サッカー2010第2回戦のハイライトを私、ハイランダー(旧名「武内」)が報告いたします!!

  ・メンバー
    ハイランダー・エアーポート チーム
    轟・タクヲ チーム
    先生(フリー)
 
 お互い資金不足?の為、2対2+1名(フリー)の戦いとなった第2節。

  「次回からは、メンバーの補強が最重要事項となりますね。」(解説:轟)

 まず最初に今回の特別ルールをご説明します。今回は選手が5人しか居ないという事で、2対2+フリー選手(攻める方に参加&シュートなし)ということになりました。

 さあ、キックオフ!……と同時に先生とバランスの良い攻撃をみせるタクヲ・轟チーム。ハイ&エアチームは防戦一方で試合は実質上3対2に。開始15分には、早くもタク&轟チームに2点を許すハイ&エアチーム。
 逆転をはかる為、奮起するハイ&エアでしたが…そこで初めて気が付きました。

  「先生、攻撃のときは味方のはずなのにボール取りにきてんじゃん!」

 味方からボールを奪うなんてイエローカードものです。こうなったら是が非でも勝ちたいハイ&エアチーム、その気持ちが今日、奇跡を起こしました。

  「開始20分、エアポートはただ無心にボールを追いかけた。重戦車の如く突き進む
   彼を止められはしない。そして、彼が振りぬいた右足から放たれたボールは、
   二本のコーンの間に吸い込まれていった……」

5.14 サッカー1
↑ウォームアップは恒例の鳥かご



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  1. 2010/05/15(土) 12:18:39|
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象牙海岸

 竹内まりやの歌は学生時代から聴いていて、「不思議なピーチパイ」や「セプテンバー」が大好きだった。あか抜けした詞とメロディがお気に入りだったのは言うまでもないが、歯切れのよいベース・ラインに驚嘆し、いったい誰が弾いているのだろうと疑問に思うまま今に至る。細野晴臣でしょうね。ほかに、あんな心地よいベースを弾ける日本人がいるとは思えません。
 中国留学には、ダビングした『ポートレイト』のカセットテープをもっていった。センチメンタル・シティロマンスをバックに従えた「ナタリー」がいちばん好きな曲。フラットマンドリンを効かせた緩いカントリーロック調の曲で、ウェストコーストの香りがぷんぷんする。
 何年か前、彼女の持ち歌全体でいちばん好きな曲は何なのだろうと考えたことがある。
 -「象牙海岸」かな。残念ながら、まりやさん自身の曲ではない。作詞:松本隆、作曲:林哲司。出だしの数行だけ引用させていただく。

   海岸線沿いに夏雲が雪崩ると
   砂の蜃気楼に立ちすくむ影ひとつ
   人影もない入江
   そこが二人の秘密の場所で
   象牙海岸と名前までつけた
   遠い夏

 木曜日の午後、学生たちと山陰海岸の熊井浜を訪れた。岩場を越えて、その西に小さな砂浜がある。ここが、ぼくたちの象牙海岸・・・遠い夏。いや、遠すぎる夏に想いを馳せた。

01象牙海岸02

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  1. 2010/05/14(金) 13:15:24|
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小野伸二

 GW以降、アクセスが減ってどうしようもなくなっていたのだが、昨日は珍しく増えているので、驚いてサーチワードを調べてみると「小野伸二」がトップを占めていた。さっそくグーグルで「小野伸二」を検索してみた。すると、トップページのいちばん下に、次の表記を発見。

「小野伸二」に関するブログ記事
 ・サッカーW杯日本代表選手発表 ~小野伸二と前田遼一とオシムを惜しむ ...
     - 交通事故専門行政書士として働く主夫のブログ - 2 日前
 ・Lablog 愛を奪われて - Lablog - 12時間前
 ・南アW杯予備登録メンバー発表 - 我楽多歌留多 - 我楽多歌留多 - 2時間前

 凄いもんですね。プルシェンコ、浅田真央に続いて、小野さんでアクセスを稼がせていただきました。多謝!
 「愛を奪われて」の下に予備登録メンバーのブログが掲載されていますが、7人の予備登録リストからも小野は漏れてしまった。まぁ、わたしも、小笠原か小野のどちらか一人と言ってきたので、小笠原が入るなら小野が漏れてもしかたないと思っています。
 さて、同じグーグルのトップページに「ジーコ、フリットが語る小野伸二」という記事が含まれています。これが、酷評でしてね。オランダのサッカー・ジャーナリズムを含めて全員が高い評価をしていない。極端に言うならば、リフティングは上手いが、サッカーが分かっていない、という論調です。技に溺れてサッカーを見失っている、というか・・・だからといって、小野以外の日本選手が小野以上であるとも言えないのだけれども、なかなか衝撃的な発言の固まりなので、ぜひご一読ください。

 予備登録を含めて気になるのは、オシムの言う「水を運ぶ選手」が少ないことですね。長谷部だけでしょ。あとはロートルだから、そんなに動けない。マガト監督がボルフスブルグを去った今となっては、長谷部の運動量すら頼りにならないという不安があります・・・今の日本ならどの選手が出場しても同じだという投げやりな意見をしばしば目にします。わたしはそうではないと思う。こういうスター不在の状況にあるからこそ、オシムのような監督が必要なんじゃないでしょうか。グラーツや千葉(市原)に代表される、スター不在の弱小チームをチャンピオンに仕立て上げた手法が求められているのであって、オシム以外の指導者には無理かもしれないけれども、それはまず「走る」ことから出発し、さらに「考えて走る」ことに進化させないといけない。オシムが『ナンバー』最新号で「岡田を静かに見守ってやれ」と説いています。しかし、「繋ぐためのパスサッカー」では意味がなく、「点をとるためのパスサッカー」を展開させないといけないとも言っている。これは岡田JAPANの現状に対する批判と受け止められる。ユーチューブでオシム時代の千葉のサッカーをみると、まるでバルセロナのようで、今更ながら驚いてしまいます。ゴール前で何度もダイレクトパスを繋ぐ綺麗なサッカーだ。 

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  1. 2010/05/13(木) 12:59:33|
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愛を奪われて

 きっかわさんの小料理屋で一時間ばかり過ごした後、轟くんと分かれてひとり馴染みの店へ。いきなりサッカーの話題から始めたんです。10日はコンペ〆切とともに南アW杯日本代表選手の発表があった日ですからね。
 サプライズなんて、なにもありゃしない。川口が第3GKで戻ってきたといっても、ケガしてた準レギュラーが復帰した程度のことであり、なによりフィールドのメンバーが予想どおり過ぎてがっくりきた。だって、勝てそうに思えないんだもの・・・岡田に監督させるからこういう人選になるのであって、サプライズを得ようとすれば、やはり監督の交替しかなかったと改めて思った。わたしが期待していた選手は石川直宏(FC東京)です。昨年の今頃、Jリーグで連続得点していたアタッカー。よくケガするのが玉に傷だけれども、コンディションを高めれば、ヨーロッパでも十分通用するだろう。ほかに期待していたのは、小野伸二(清水)と小笠原(鹿島)。現状で強いチームをひっぱっているベテランMFですからね。中村(横浜)や遠藤(ガンバ)よりもあきらかに調子はよいのです。

  「俊輔、憲剛、遠藤の3人はW杯では通用しないと思うんだよね。コンディション
   落としているし、この3人のうち1~2名は外して、小野伸二(清水)か小笠原
   のどちらかを加えてほしいかった・・・」

などという意見を口走っていたところ、電話が鳴った。埼玉のホカノからだった。

  「あっ、この前、小野がやって来ましたよ・・・なんか知らないけど、ボクに会いたかった
   みたいです、なんちゃって??」
  「・・・」
  「もう熱くサッカーのことばっかり話しましてね・・・」
  「・・・」

 ホカノは香港から帰って駐車場サッカー体験の記憶が蘇り、遠い埼玉の地で悶々としていることを想像させた。

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  1. 2010/05/12(水) 12:59:25|
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コンペが終わった・・・

 お久しぶりです。轟です。
 4年生になってブログを書くのは初めてですね。もう忘れられているんではないかな、と心配なんですが、そんなこと言わないでくださいね。

 じつは最近、研究室は某アイデアコンペでてんてこ舞いでした。GWを跨いでの作業で、東の山から登る朝陽を何日みたことか・・・コンペは個人参加も可ですが、ASALABはいつものとおり、チーム一丸となった総力戦で臨みました。不肖、轟こと私が設計リーダーを務めさせていただきました。コンペについては非公開ということになっているので、残念ですが、結果がでるまでなにも書けません。ただ、復原コンペではなく、新築される建物のコンペです。新築の建築コンペに参加するなんて、ASALABとしては珍しいことですが、テーマが「木造の環境共生型建築」であることで、みな意欲をかきたてられました。もとは間伐材の活用による森林整備事業に伴う建築計画であり、間伐材を多用した木造であるだけでも十分「環境共生型」ではありますが、今回はさらに踏み込んで、建築の非建築計画を進めました。建築とは人を自然から切り離す容器であり、その点において「反自然」の象徴物です。「反自然」を「自然」と調和させるには、「非建築」もしくは「反建築」の姿勢がどうしても必要であり、設計する建築は「半自然」の状態にあることをめざさなければなりません。
 いつもの復原設計では、時代に即した建築の意匠・構造・細部の再現を目標とし、なにより「実証性」を重視します。今回はより自由は発想で木造建築を構想し、「環境共生」の問題に踏み込んでいきました。この点では、ASALABの歴史に残る活動になったかもしれません。
 コンペの提出と相前後して、竹中工務店の方々が研究室にいらっしゃいました。代表の方は、教授の大学時代の後輩(研究室もサッカーチームも)にあたる方のようでして、できあがったばかりのコンペの作品を目の前において楽しく歓談されていました。

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  1. 2010/05/11(火) 17:57:03|
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シクロ

 母の日なんだけど、奈良に戻らなかったので、カーネーションをもっていけない。でも、買いました。牛乳パックに水を浸して花束をさしこんで、養生中です。赤い花はカーネーションじゃありません。芍薬です。芍薬は母の好きな花だったように記憶している。赤いカーネーションより落ち着いてみえたので、こちらにした。早くても、移動は次の金曜深夜。特養にもっていけるのは土曜日になるから、まる1週間先のこと。牛乳パックの水を毎日換えればもつだろうか。

02カーネーション02

 日曜日によく寝ました。自転車に乗って蕎麦を食べにでかけ、携帯を忘れていることに気づいた。いったん帰宅し、アマゾンで取り寄せていたVHSビデオの梱包を解いた。映画の題名は「青いパパイヤの香り」と「シクロ」。監督はいずれもベトナム系フランス人のトラン・アン・ユンです。たしか、いま「ノルウェイの森」を撮影しているはずなんだけれども、どうなっているのだろうか。村上春樹が映画化を許したということで話題になったのが2年前??
 ことの発端は2月27日の「大山・隠岐・三徳山」シンポジウムまで遡る。あの日、わたしはスピーチで大すべりしてしまった。大山・隠岐・三徳山よりも、ハロン湾の研究に熱中して時間を忘れてしまったのである。その後、ある教員から感想のメールが届いた。

   ベトナムの家船生活者のお話のなかで出てきた海からそそり立つ
   岩山と家船の写真を見て、前に、名画座で見たベトナム映画を
   思い出しました。「夏至」というタイトルで、3人の姉妹のお話です。
   カフェを営む長女の夫(大学教授)が家を空けて愛人と住む家が、
   まさにその景色の中の家船でした。
   あの映画は、ベトナムの風景や文化をふつうに語っていたのだと
   言うことがよく理解できました。

02カーネーション01 3月2日に早くも「夏至」のDVDを注文し、その週末には例の大型テレビでそのDVDをみている。一度目は、ただただ美しい印象派の絵画のように体内を映像と音楽がすり抜けていった。それは、ドラッグ混じりの清涼飲料水のようなものだったのかもしれない。ベトナムの日常をこれほどまで見事な映像で表現できる人物の能力にただただ恐れ入った。ただし、ストーリーが掴みにくい。だから、深夜になると字幕版にしてBGMのように毎晩流していた。ヴェルベット・アンダーグラウンド(ルー・リード&ジョン・ケイル)のカバー曲を聴いているだけで、ずいぶん癒される。3度ばかり映像をみて、ストーリーは十分理解できた(今でもよく分からないのは兄-妹の疑似恋愛関係?)。砕いて言えば、美人の3人姉妹をめぐるちょっとしたラブ・コメディではないか。美貌の姉妹が男たちに翻弄される。普通ありえないんだけどね。若くて美しい女にはだれもかなわない。ふりまわされるのはいつでも男どもであるはずなんだけれど、「夏至」の設定は真反対だった。ハロン湾の筏住居は「大学教授」が「若い愛人」と暮らす家。小さな子どももいる。すでに4年間、二重生活を送ってきて、わたしは疲れた。耐えきれない、と言って、教授はハノイの妻に愛人のことを告白する。その妻も、夫の留守にサイゴンから出張してきているビジネスマンと浮気しているのだが、夫の告白に彼女は泣きわめいた。泣きわめいたあげく、夫の愛人の存在を受け入れ、「わたしはあなたの妻のままでいたい」と吐露するのだった・・・

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  1. 2010/05/10(月) 13:05:45|
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カレーとチャイの店

 体調が芳しくなく、約2年ぶりに頓服を飲んだ。長距離運転に耐える自信がない。奈良に戻るのを諦め、久しぶりに鳥取で週末を過ごしている。血圧で体が重いときには、緩い運動がなにより効果的だから、サイクリングしようとビアンキを動かしたところ、また前輪がパンクしている。黒いタイヤに変えてから初めてのパンク・・・いつものようにピオに自転車をもちこんだ。
 修理の時間を使って、昼食に。少し歩いたところにカレーとチャイの店を発見した。店名は「Asiap」だと思いこんでいたのだが、学生たちは「Asipai」でしょうと言う。内装は加藤家住宅のロフト(アトリエ)のようだ。インテリアの基本は「インド」だが、中古の家具がずらりとならんでいて、昭和の匂いがぷんぷんしている。ひよこ豆のカレーセットとチャイを注文した。マイルドで、とても美味しかった。インドには、こんなに辛くないカレーがあるのかな?
 手作り風インテリアのセンスは良く、カレーもチャイも美味しい。しかし、客はわたし一人だった。普段はもっと流行っているのかもしれない・・・が、ひとつだけ気になったことがある。大音量でインドの音楽(たぶん流行歌)を流しているのだ。インドへのこだわりは分かるけれども、「民族音楽」に対する好き嫌いはあるだろう。わたし自身、民族音楽をこよなく愛しているのだけれども、今日のはちょっときつかった。どうしてもインドの音楽を流したいなら、音量を抑えたほうがいい。正直なところ、もっと親しみやすい音楽に変えてくれないかな、昭和の中古家具にあわせて70~80年代のポップスを聴かせてくれればよいのに、などと思いつつ、ひよこ豆のカレーを食べていた。こういう店に来る客は、みなリラックスしたい。それにふさわしい音楽がいくつもあるだろうし、音楽のチョイスは客の増減に少なからず影響する。厨房にいる若いカップル?の経営者にそう諭したくなったが、一見さんがそこまで言うのは厚かましいことぐらい承知している。あと数回通って親しくなれたら、示唆してみようか。味には満足したので、リピーターにはなれそうだ。

  1. 2010/05/09(日) 12:37:38|
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訃報

 ある訃報に絶句した。
 大学時代のサッカーチーム同窓の奥さんが亡くなったという報せだった。3日前、サッカーチームのHPに書き込みがあり、それを大阪の友人が転送してくれたのだ。
 書きたいことはいっぱいあって、書こうとしたのだが、駄目だった・・・こういう辛い報に接すると、自動食洗機の音を思い出す。キッチンの奥で、ただ食洗機がにぶい音をたてている。ひろくもないリビングのソファで、その振動だけを体に感じていた・・・
 何をすればよいのか、よく分からない。

 謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。



  1. 2010/05/08(土) 12:36:44|
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第3回「ジオパーク・トレッキング -山陰海岸の自然と文化-」

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牧谷・浦富から城原海岸へ

 5月6日(木)。風はやや強いが、晴天に恵まれ絶好のトレッキング日和。当初「山陰学習館」に行く予定だったが、GW明けの臨時休館だったため、予定を変更して岩美町牧谷にある「渚交流館」に行くことにした。木造ドームの建物に入ると、ジオパークについてのパネル展示があり、「地質遺産」となっている様々な場所の写真が展示されていた。その写真のなかで一番印象深かったものは「獅子の口」という写真である。この写真は岸壁の先の部分が本物の獅子の口のようになっており、今にも噛みついてきそうな気配すら感じられた。写真をみるだけで威圧感があったので、是非とも本物を見たいと思った。パネルの他にも貝や植物の化石など勉強になる資料が沢山あった。
 次に岩美町浦富にある「荒砂神社」という場所に向かった。荒砂神社のすぐそばには浦富海岸があり、そこの砂浜に風が吹いて砂が流れていく光景はまさに圧巻だった。荒砂神社の本殿は文化10年(1813年)に再建されている。本殿は覆屋に囲まれており、正面はほとんどみえなかったが、建築史の専門家である教授は「賑やかでおもしろい建物だ」とおっしゃっていた。建築・環境デザイン学科のNさん(2年)に対して、「これ何づくり?」と質問されていた。「流造のようにみえるが、入母屋造が正解」とのこと。
 神社から下に降りていくと浦富海岸の地形を堪能できる。浦富海岸の水はとても澄んでおり、綺麗だった。私的にはイソギンチャクの吸いつきが忘れられない。この場所では、このように水辺の生物と簡単に触れ合うことができるのである。

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  1. 2010/05/07(金) 12:59:00|
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八朔マーマレード

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 とうとうGWも終わってしまいましたね。家で仕事ばかりしてました・・・と言いつつ、またマーマレードを作ったりして・・・気分転換してる場合ではないほど仕事はたまってまして、借金バードに追いかけられているにも拘わらず、またしてもマーマレードを作る衝動にかられたのは、ウィルスバスターのアップデートに時間がかかるから。いつまで待っても更新が終わらない。わたしはとっさに鳥取のSマートで買った熊本産の八朔(80円/個)を手に取り、皮を剥き始めたのでした。しばらくして、娘が風呂からあがってきた。

  「おいこらさ、実を袋から取り出しておくんなさい!?」

と頼んだら袋を剥き始めた。二人で4個の皮を刻み、実を剥き出したのです。もちろん深夜のこと。

 前回の伊予柑マーマレード金柑ジャムの応用作であったためか、完全な失敗作に終わってしまいました。今回はネットできちんとレシピを調べたんです。二つのサイトをみたんですが、やり方が違うんだな。一方は、刻んだ皮を1.5リットルの水に3時間つけて、そのまま煮込む、とある。他方は刻んだ皮を1日水につけ、場合によってはその水も換え、それから新しい水で吹きこぼれるまで煮込んで、それでも皮が苦かったら、また新しい水で煮込んで・・・とあるのです。皮の「あく」をとることに時間を割いたレシピでして、まともに付き合ってたら授業を休講にしないといけません。とりあえず2時間ばかり皮を水につけることに。その水をスプーンで掬い、味見すると、予想どおりの「酸っぱ苦さ」がある。ここで悩みました。この酸っぱ苦い水を捨てるか、残すか?
 しばらく考えたあげく、両レシピの中間をとり、酸っぱ苦い水を別のボウルに移して、刻んだ皮の入ったボウルに網をかぶせて水道水で水晒しすることに・・・一時間経って蛇口に戻ると、皮は硬化して苦みを失っていました。そこで鍋に皮を移し、新しい水でぐつぐつ煮込んだ。煮汁を飲むと、まだ「酸っぱ苦さ」が残っています。えぇ~い、水を換えるぞ、煮直しだぁ・・・で煮込んでいって水が減ったところで、白ワインとオレンジジュースを注ぎ、さらに実を鍋に移して砂糖を加えていきました。味見すると、美味しいんです。苦みはほとんどない。あっさりした、爽やかな味が口にひろがる。しかし、苦みがほとんどない。八朔の皮は歯ごたえがあるけれども、なんの味もしない。

01八朔ママ02デブ

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  1. 2010/05/06(木) 13:15:57|
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GWの過ごし方(Ⅴ)

01園耕01

 十数年ぶりにホーティカルチュアに挑戦しております。アグリカルチュアは「農耕」ですが、ホーティカルチュアは「園芸」もしくは「園耕」と訳されます。要するに、家庭菜園。隣家との境に小さな「畑」があって、かつては夏野菜も冬野菜も植えていたのですが、よいものができない。虫もつくし、ある時期からやめてしまいました。
 10日ばかり前、たまたま夕食に大葉が必要だということで、押熊のホームセンターに行ったのです。ホームセンターに大葉が売ってあるわけじゃありません。駐車場に農家直売の野菜売り場があるのです。が、野菜屋さんのテントはまったくない。曜日がわるかったんでしょうね。
 そこで、ホームセンターの苗木売り場へ。大葉の苗はありましたよ。で、ついついいろんな苗を十一株も買ってしまった。心配だったのは苗床の殺菌です。普通は雑草の生えた畑地を耕したあと、消石灰をまいて数日養生するのね。そのあいだに畑の雑菌が死んでしまうのです。ところが、ホームセンターの腐葉土を探していると、「消石灰不要」と添え書きしてあるものを発見。係員に訊いたところ、消石灰による養生が必要なく、土を耕した直後に苗を植えられるという。暗くなるまで耕作し、11株の苗を植えました。以来、苗のことは忘却の彼方へ。
 ところが、昨日は熱かった。奈良では30℃近くまで気温が上昇しました。さっそく苗に水をやりました。1週間以上ほったらかしだった苗ですが、日本は雨天、晴天が適度に織り混ざる絶妙の気候に恵まれてますからね、よく育っておりました。それにしても、わたしはどんな苗を買ったのだろうか。記憶を辿ってみましょうかね。

  1.大葉(2株) 2.ミニトマト(赤)  3.ミニトマト(黄)  
  4.オクラ  5.バジル  6.ゴーヤ(2株)

 思い出せるのはここまで。6種類8株だから、まだ3株足りない。まぁ、これからの楽しみですね。

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  1. 2010/05/05(水) 12:59:33|
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GWの過ごし方(Ⅳ)

 東京から長女が帰ってきました。昼にはさっそく友人と遷都1300年祭へ。会場の平城宮跡はわが家から10分です・・・わたしは近寄る気にもなりません。上海万博もひどいけど、遷都祭もねぇ・・・ふだんの平城宮のほうがずっと素晴らしい。だから、はやく遷都祭が終わってほしいのね。
 娘は夕方、戻ってきた。ちょうど「Newsゆう+」の時間で、テレ朝も朝日放送も大極殿の話ばっかり。あの基壇が高くて、大失敗なんだわ・・・あの失敗はオレの所為なの・・・なんて話を娘にしました。ほんと冗談ではありません。基壇の高さを3mにしたのは、悲しい哉、わたしのアイデアです。出来て分かったばかでかさ。遺構で正面階段の出が3mあったんで、45度でたちあげるとあの高さになるのですが、そんなに長い凝灰岩を確保できないので、二重基壇にしたら葉巻の閣下に叱られましたよ。

  「様式が一時代前やろ、飛鳥白鳳で二重基壇は分かるけど、
   天平で二重基壇はない!」

 たしかにそうなんですが、当時から平城の第1次大極殿は藤原宮のものを移築したという説が有力でしたからね。だから一時代前のものでもよいのだとわたしは思ってました(法隆寺西院伽藍と第一次大極殿はほぼ同期の作品です)。第1次大極殿院の空間構成は唐長安城含元殿周辺の大基壇(いわゆる龍尾道)とよく似ているのだけれども、建築は藤原からもってきたんだって、わたしは思っています。こういう長安城の影響と藤原宮・京の伝統が二重構造になって平城宮・京に継承されている。で、前から言ってますが、第1次大極殿の入母屋造は正しい。しかし、二重が間違い(朱雀門は二重入母屋の現案が正しく、昨年発表された寄棟平屋案は大間違い)。第1次大極殿の復元平面は古代寺院の講堂系でしてね、平屋の入母屋造の可能性がきわめて高い。藤原から平城、平城から恭仁への移築という履歴を考慮しても、東朝集殿のような「移築しやすい構造」(つまり開放的な平屋建)をイメージすべきであって、何度も言いますが、伊東忠太の平安神宮外拝殿が古代の大極殿のより正しい姿を伝える最有力の復元案だとわたしは思っています。
 以上、自己批判と反省を込めてまとめますと、

  1)基壇の高さはいまの半分、すなわち5尺(約1.5m)におさえ、階段を5/10の勾配にする。
    [この提案は元同僚のMさんよりあったのに、ホントすいません!]
  2)建物は入母屋造の平屋建。
 
とするべきだったでしょう。さらに、個人的には、正面開放ではなく、入側筋に壁と建具を納めるべきだったとも思っています。それ以前に、基壇地復石の痕跡しか残っていないような不確定要素の多い遺構を復元すべきでない、というのは言うまでもないことですが・・・

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  1. 2010/05/04(火) 12:38:14|
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GWの過ごし方(Ⅲ)

 GWの高速渋滞を敬遠して、土曜日の深夜に移動したもので、坂本龍一の『スコラ』(ETV)第5回を視られなかった。この番組に気付いたのは2週間前で、バッハの3回めでした。今週からはジャズです。ゲストは山下洋輔。どうしても視たかったので、娘に録画を依頼した。帰宅したら3時前。娘はすでに眠っていて、録画を視ることはできなかった。わたしはまだ大型の地デジを操作できないのです。
 そうこうしていると、かの8チャンネルで2009-10シーズン最後のフィギュア・アイスショーが始まった。男女の世界チャンピオンも滑る豪華エキシビションです。8チャンネルは不思議な放送局ですね。フィギュアの番組は独占的に放映する。「浅田を叩け!」と広告代理店から強く命令されている一方で、浅田が出演しない限り視聴率を稼げない。かのライバル選手に関して世界規模でアレルギー反応が噴出していていることについては、下に紹介する動画からあきらかでして、多くの日本人は名前すら耳にしたくないのに、一所懸命ニュースで話題を流している。浅田側がブライアン・オーサーにコーチ就任の要請をしたなどというデマゴーグは隣国内での報道だけで十分なんですよ。日本のメディアは無視すればいい。無視するか擁護するかのどっちかでしょう。なんで、ここまで余計なことして無垢な少女を苦しめるのだろうか。

 スケーターたちの演技とインタビューに癒やされ、そのままyoutubeへ。「浅田真央」で検索すると、新しい映像がいっぱいアップされています。もうご存じの向きも多いでしょうが、とくにアクセスを集めている興味深い動画をいくつかあげておきましょう。

1.新字幕版あり・浅田真央 世界フィギュア2010トリノ SP (EURO SPORTS) 字幕付
 ユーロ・スポーツのライブ放送(英語)字幕修正版。これは絶対みてください。ヨーロッパにおける女子フィギュアの評価がよく分かります。実況:サイモン・リード 解説:クリス・ハワース。

2.修正版あり・浅田真央 2010 世界フィギュア選手権 FS (ラジカナカナダ版) 字幕付
 ラジオカナダのライブ放送(仏語)字幕修正版。これも絶対みてください。こちらはアメリカ大陸における女子フィギュアの評価がよく分かります。

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  1. 2010/05/03(月) 12:38:15|
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御所野礼賛 -竪穴住居に学ぶ住宅の未来

01パッシブハウス


 わけあってエコロジカル・ランドスケープとか環境共生住宅に関係する書籍をまとめ買いしていたところ、『パッシブハウスはゼロエネルギー住宅』という単行本(農文協、2009)が検索でヒットした。まず驚いたのは「竪穴住居に学ぶ住宅の未来」という副題で、さらに目をみはったのがその表紙である(↑)。こういう表紙をネットに転載するのは、著作権上問題があるかもしれないけれども、とりあえず本の宣伝になるし、おそらくわたしに限っては許していただけるだろうという楽観的な予感がある。
 お付き合いのある考古学関係者なら、すぐに分かるのではないかな。研究室ではエアポートが真っ先に気づいた。

  「これ、先生のやられた・・・」
  「そう、・・・御所野の復原住居さ!」

 30代後半から40代前半にかけて心血を注いだ御所野の復原住居が、エコ建築本の表紙になる。こういう時代を迎えたんですね。土で覆われた縄文時代の竪穴住居がゼロエネルギー住宅の原型であるのは間違いない。なにより民家がエコハウスなんだからね。そういう当たり前のことがようやく建築デザインの世界で語られるようになってきたことを嬉しく思うと同時に、環境大学に所属する建築研究者は、世の潮流に流されることなく、本物の環境共生住宅とは何か、真摯に考えなければいけません。
 御所野といえば、整備委員長だった林先生が3月16日に逝去されたばかりですが、3月末で縄文博物館の高田館長が一戸町教委を退職されました。パッシブハウス本の通販入手と相前後して、岩手県からもお便りがあり、5月29日(土)に「高田さんを囲む会」を開催するとのお知らせでした。1月末の兵庫県立考古博物館でのフォーラムが、わたしにとっての高田さんの退官記念講演会でした。時間にも縛られている今日このごろ、一戸まで駆けつけることはできませんが、おそらくこれからも御所野を何度か訪れるでしょうから、その機会にお祝いさせていただこうと思っています。
 本当にお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいと言いたいところですが、暫定リスト入りした「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界遺産登録は、御所野が核になって推進するしかありません。このご時世、還暦ではまだまだ休めませんね!

  1. 2010/05/02(日) 12:10:02|
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本家魯班13世

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