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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(Ⅷ)

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盂蘭盆会 五輪塔の供養と恩恵

 8月10日(火)。台風4号の影響か、晴れたり小雨が降ったりと、いまいち天候が不安定です。それでも日の予想最高気温は35度だとか。現場は蒸し暑そうというイメージがわきますが、やはり自然の力は素晴らしい。360度を緑に囲まれた標高270mの「奥の院」は、最高に快適です。葉が揺れる音、虫や鳥のさえずりだけが現場を包み、市街地のうやむやを忘れさせます。
 さて、この日は若干名が倉吉の町並み調査に出かけてしまいましたが、ASALAB発掘調査隊はナオキとホカノさんの協力のおかげで健全です。本日の作業内容は、遺物の取り上げ、A区盗掘風土坑周辺の表土はぎ、B区長形大土坑の掘り下げをおこないました。発掘調査は明日からお盆休みに入るので、きりのいいところまで作業を進めるのが本日の課題。しかし、先生は「その日の作業は、きりが悪いところで終えるのがコツ」とのこと。よく分かりませんが・・。とにかく、できるとこまで作業を進めましょう。

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 午前中は、A区で昨日みつかった平底土器(?)の取り上げおよび盗掘風大坑の範囲を遺構カードの記入。B区では、引き続き長形大土坑の検出および基壇土(三和土)と表土との境界を探しました。8日から検出しつづけていた長形大土坑は、B区の左右両端までひろがりました。前回も示したように、そこからは五輪塔の破片が大量に出土しています。五輪塔とは、主に供養塔・墓塔として使われる仏塔の一種なので、不用意に扱うと祟りがあるとの伝承もあります。この点を気に掛けて、先生は供養のために比叡山延暦寺の線香(と花火のような竹串のついたバリ島の線香)を持参されました。ご存知かとお思いますが、摩尼寺は天台宗の寺院です。天台宗総本山の線香なのですから、これ以上のものはないでしょう。午前中から要所要所にバリの串型線香を先生は刺して行かれました。ジャスミンのような甘い香りが現場に漂います(↓)。そして昼食後、みんなで比叡山の線香を数カ所で焚き、五輪塔に水を垂らして、供養しました。無縁仏たちも喜んでくれたのではないでしょうか。

04五輪塔供養01

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  1. 2010/08/13(金) 00:40:12|
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