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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅢ)

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死のCトレンチ -遺構の大掃除

 8月20日(金)。8月も残すところあと10日となりました。この日は翌日の写真撮影に備えて、遺構面の大掃除です。現場に向かう前に麓の「門脇茶屋」さんから脚立とはしごを借りました。それらを、石の洗浄用水道水を2リットルのペットボトル12本(合計で24リットル=24キロ)とともに担いで現場に登りました。なにしろ現場は水不足ですから。
 掃除はA区・C区から2隊に分かれて始めました。三和土(タタキ)が検出されているところは箒で掃いていき、細かな砂や落ち葉を取り除きます。また、タタキと周辺の土が区別できていないところは両者の境界線をしっかり検出し、遺構にめりはりをつけていきます。
 しばらく掃除に徹していたのですが、A区作業チームは掃除の途中に礎石(の抜き取り穴?)を2つも発見しました。1つは抜き取り穴には炭がたくさん混じっています。もう1つの礎石はベルトに近い位置でチャックさんが発見されました。比較的大きな抜き取り穴のなかに礎石がやや傾いて残っています。二つの礎石抜き取り穴とも、タタキのわずかに外側からみつかった点は今後の遺構検出にヒントを与えるものかもしれません。発見された2つの礎石の関係から柱間1間が3mに復元されることがわかってきましたが、さらにデータの積み重ねが必要です。その他、遺物として、土器片や古銭が新たに出土しました。
 一方、C区を清掃するチームにとって、やはりこの日も日差しで気温は高く、「死のCトレンチ」と化してっしまいました。C区ではまだタタキと土抗の境界線が識別できていないところがあり、その作業も清掃と平行しておこないました。少し掘り下げながら様子をみてみると、柱穴のようなものが検出されました。そこを少し掘り下げると前回、長形大土抗で検出された、凝灰岩の下層遺構の一部が見えてきましたが、上層の遺構の実測等の記録が済んでいないため、それ以上掘り下げずに掃除に移りました。

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  1. 2010/08/22(日) 22:04:57|
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asa

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