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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅨ)

B区下層遺構検出


下層基壇敷石に残るホゾ穴

 8月26日(木)。この日はA区の再実測とC区のレベル測量から始めました。前日はB区の長形大土坑で大量の五輪塔などに苦しみましたが、C区も礎石風の石列があり、なかなか測量が進みません。A区の再実測は、レベル測量組が苦戦している間も、着々と実測を済ませていきました。どうやら、昨日の間に修正箇所を細かくチェックしていたため、描き直しを早く終えることができたようです。
 実測終了間際、3名のお客様と一緒に先生が現場に到着しました。そのお客様とは、開学当初から数年間、政策学科教授の職にあったT先生、そのお弟子さんのKさん(1期生OB)、そして現在本学で非常勤講師をされているM先生です。前夜、先生とお客様たちは、魏志倭人伝に記された「邸閣」について意見を交換しながら、楽しいお酒を酌み交わされたようです。なんでも倭人伝の記載が租税に関するもっとも古い文献記録なのだそうですが、浅川先生が倭人伝の建築用語を網羅的に分析した論文(「正史東夷伝にみる住まいの素描」)を書かれていて、それをまた佐原真さんが『魏志倭人伝の考古学』で引用されているので、驚いて浅川先生に連絡をとられたそうです。お三方は会計学をご専門とされているのですが、「邸閣」を学ぶうちに倭人伝の虜となり、今では九州や大和などで倭人伝に係わる遺跡をめぐる旅を続けておられます。ただ、発掘中の現場をみるのははじめてらしく、先生の実演する堀り方や遺構の出土状況、あるいはまた大きな岩陰を見て、歓喜の声を上げられていました。記念に私たちも一緒に写真撮影していただきました(↓)。その後はいつものコースで、岩陰・岩窟を経由して立岩(山頂)へと登っていかれました。
 そして、A区の実測が終わったころ、先生が山頂からおりてこられ、ついにB区L字トレンチ下層遺構の検出が始まりました。

IMG_2551記念撮影

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  1. 2010/08/28(土) 16:23:31|
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asa

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