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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅦ)

岩陰から山村カメラマン


下層遺構の撮影

 10月3日(日)。3日ほどかけて掃除した遺構の写真撮影の日が来ました。朝から、今にも雨が降りそうな曇り空でしたが、日差しが強すぎるよりも、こういう小雨混じりの曇りのほうが撮影には良いのです。日射がきついと、陽光と影で遺構がマダラになり、芸術写真としては使えても、発掘調査の報告書写真としては使えません。この日差しのない曇った天気が、撮影時だけでももってくれれば言うことなしです。予定通りの時間に門脇茶屋で山村カメラマンと落ち合い、前回と同様、学生が撮影に必要な機材を運搬。撮影の準備中に学生はブルーシートをめくり、岩盤の落ち葉をかき集め、取り除いていきました。山村カメラマンが撮影しているときは学生が2人ほどサポートに付き、先生や残りの学生も順次、撮影していく体制で進めていくことに。

 今回は8月下旬の撮影時点から遺構の状態が大幅に変化しています。前回は上層遺構の撮影でしたが、今回は凝灰岩盤に空いたホゾ穴状ピットや礎石など下層遺構の撮影です。ただし、前回は日差しの強さのため全景がまだらになっていたので、今回もほぼ同じアングルから再度撮影しました。
 まずは岩陰から遺構の全景をおさえ、テントのある遺構の南側に向かっていき、地区ごとの中景を撮影していきました。天気がもてばよかったのですが、遺構の北側からB区とD区の中景を撮影しているときに雨が降りはじめ、上層礎石の表面が斑になってアップの撮影ができない状態に一時なりましたが、下層の凝灰岩盤などは多少雨に濡れても表面に変化がないため、撮影は順調に進みました。
 今回重要な遺構である凝灰岩岩盤とそれに空くピット。すり鉢状土抗で発見されたホゾ穴付凝灰岩↓などは念入りにブローニーと35mmで撮影していきました。

BC区間畦で発見された火輪


 遺構を半分撮影したころから天気は再び日差しのない曇り空となり、絶好の撮影環境の中、どんどんとシャッターを押す音が連続し、予定よりもかなり早く、午前中で撮影の作業が終了。今回は天気が味方をしてくれたようです。
 昼休憩後、後期プロジェクト研究2の1年生が掘ることになっている下側の加工段(Ⅰ区)の表土を一部試し掘りしました。表土を剥ぐとほとんど黒灰土でしたが一部で茶灰系の土が確認でき、埋もれていた安山岩も顔を出しました。今後の調査が楽しみです。

 最後になりましたが、松江よりまたしても撮影にお越しくださった山村さん、雨が降るなか撮影していただき、本当にありがとうございました。(轟)

IMG_0216.jpg


  1. 2010/10/10(日) 12:49:19|
  2. 史跡|
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asa

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