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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅣ)

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遺構平面の精査に向けて

 読者のみなさま、3日ぶりですね。こんにちわ!
 じつは、3日前から韓国に来ていて、今夜帰国します。慶州の南山で摩尼山の発掘と係わる調査をしてきました。じつは、発掘調査完了慰労会の意味をこめての南山調査旅行だったのですが、先週からの長雨のため、現場が終わらないまま韓国に来てしまい・・・ちょっと食べ過ぎですね、とくにエアポートさんは・・・慶州レポートは、いずれ詳細をお届けするとして、発掘現場の続報です。

 10月22日(金)。掘り下げと断面の調査が一段落の気配。追加に掘り下げる部分やⅢ区(岩陰直下)、A区の下層井戸を含めても、遺跡内での作業の範囲がそろそろ狭まっているのですが、断面調査で礎石の据付穴や抜取穴が確認されたため、タタキをはいだ遺構面で平面的に据付穴・抜取穴をみつけなければならなくなりました。先生の言を借りますと、

   石は動いても、穴は動かない。

 ですから、これらの遺構をどうしても検出する必要があります。それらがみつからないなら、上層建物の平面は復元できません。そのため今回は、平面遺構の精査にむけての準備を作業の中心におくことにしました。

 遺構面に残る礎石の座標については、実測図では誤差があるので、トータルステーションで直接計測しています。そのデータを基に礎石が一列に並ぶ部分の軸線を記録した平面図を作成しておきました。この図面に従い、遺構面に並ぶ礎石相互を赤いビニールテープで繋いでいきました。縦横二つのテープが交差する点に礎石の据付穴・抜取穴のある可能性が高いので、ビニールテープを中心軸にして左右50cm(計1m)の幅に縄張りしました。遺構平面の精査は基本的に平面全体でおこないますが、グリッドの交差点周辺は重要精査部分です。次回から平面の精査が始まりますが、果たして学生の目でそれを見極められるのでしょうか...

 下層井戸は前回南側で黒いピット(木杭の痕跡?)4ヶ所検出しました。今回、北側でも同様にピットを検出するため、井戸南側と同じレベルまで掘り下げることになりました。掘り下げていくと、南側と同様の黒い埋土をもつピットを北側でも1ヶ所みつけました。現段階では、多角形の井戸館の柱列のようにみえますが、さらに精査が必要なのは言うまでもありません。(轟)

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  1. 2010/11/01(月) 00:51:35|
  2. 史跡|
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asa

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