散髪屋でラヂオ番組を聴いていると、ちあきなおみの特集になった。
すごい歌手ですね。
「タップダンスを学び、米軍基地まわりをしていた」という紹介を聴いて、たちまち耳が点になった。まず「濡れた慕情」と「四つのお願い」が流れ、「星影の小径」のカバーになった。凄い歌手ですね。
最後は「喝采」だった。
帰宅してしらべたところ、ライブ盤とジャズボーカル盤がとくに評判が良いようなので、さっそく取り寄せることにした。
ご存じではありましょうが、夫の郷治(宍戸錠の弟)が1992年に急逝したあと、いっさいの芸能活動を断って、表にでなくなっている。そのアーカイブがNHKでなんども放送されて絶賛をあび、ユーチューブのアクセス数も半端ではなく、毎年のようにCDの復刻版や全集版が出続けている。
美空ひばりと似た履歴をもち、美空ひばり以来の偉大な女性歌手であると書いたら、高橋真理子や天童よしみはむっとするかもしれない。しかしながら、高橋や天童をもってしても、ちあきの世界に届くかどうか・・・
歌が上手いから何でも唱えるのだろうか。上手なドラマーが、ロックだの、ジャズだのと分野にこだわらず、ただの歌伴でさえも見事にこなすように、ちあきというボーカリストは、ジャズだろうと、シャンソンだろうと、演歌だろうと、Jポップだろうと、なんでも上手く唱ってみせる。これこそがボーカリストではありませんか。
この、なんというか、田舎の場末のスナックのママさん風の艶っぽさがたまりませんね。
こういう歌手がいなくなってきた。
あえてあげるとすれば、坂本冬美かな・・・
- 2010/12/07(火) 00:24:10|
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