温かい喫茶店の冬 卒業まであとわずか、じわりじわりと追い込まれて12月8日(水)。今回も卒業研究のための調査に行ってまいりました。もう卒業まで時間がないのですが、いまのままでは前に進めません。この日は喫茶店と駄菓子屋の店舗調査、昭和の映画館についてのヒアリングをおこないました。
まず、喫茶店調査。今回は2つの喫茶店、「チェリー」と「エイト」にお世話になりました。二店とも昭和30~40年代開店の純喫茶で、店内の雰囲気から人との係わりにいたるまで全てが温もりにあふれています。
お店・建物についてのヒアリング、店内に置いてある品のデータシート作成をさせていただきましたが、コーヒー1杯でかなりご迷惑をおかけしました。でも、2店の方がたは私たちの質問攻めに嫌な顔ひとつせず答えて下さり、むしろ昔から知り合いだったかのように可愛がっていただいて……喫茶店っていいな。昭和レトロ街に喫茶店を提案したことは間違いではありませんでした。

(左)純喫茶エイト (中)純喫茶チェリー (右)チェリーのマスター
次に駄菓子屋の調査ですが、倉吉の西町にある「おもちゃのたいら」さんでお話を聞かせていただきました。たいらさんは大正2年創業のおもちゃ屋さんで、駄菓子を置き始めたのは5年前からとのこと。子どもたちや観光客の人たちに喜んでもらえるのは嬉しいけど、駄菓子だけではとてもやっていけないそうです。駄菓子屋が減っていったのも仕方ないのかもしれません。駄菓子屋を提案するうえで、建てた後の経営のことも考えなければとまた一つ課題が増えました。

おもちゃのたいら 大人気のウルトラマン人形
そして、調査の合間に係わった倉吉の皆さんに昭和の頃の映画館についてお聞かせいただきました。昭和30~40年代の皆さんの記憶に残っている映画館や思い出話は、昭和という時代を知らない私にも楽しいかぎりです。残り少ない時間でどれだけのものが作れるか分かりませんが、「映画館いいね。頑張ってね」と言ってくれた皆さんのためにも設計頑張ります。
くらよしの打吹玉川地区は白壁土蔵群と赤瓦が有名ですが、一番の魅力は人の「温かさ」だと思います。日々卒研の〆切に追い込まれている今日この頃ですが、倉吉のみなさんに応援していただき、出来る限り頑張ろうと思います。皆さんも倉吉市打吹玉川地区に行かれた際は、少し観光地から遠くへ足を運んでみてください。きっと倉吉が好きになりますよ。(竹蔵)
- 2010/12/10(金) 00:46:28|
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