FC2ブログ

Lablog

鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

火の国 ぶらり(Ⅱ)

1225通潤用水03


通潤用水と白糸台地の棚田景観

 クリスマスには山都にいた。山都は「やまず」とでも読むのだろうと車を走らせていたところ、道路標識に YAMATO とあるのに驚いた。さらに、高千穂まで40キロばかりの地点だというから、(そうか八女などと並んでここも「卑弥呼の国」の有力候補地なのだろう)と考えていた右手に「邪馬台国」というラブホテルがあらわれた。
 山陰では大雪だという知らせがあり、熊本でも零下にさがるほどの寒さでまれに吹雪いたが、日差しは明るい。

1225通潤用水04


 上益城郡山都町の通潤橋は、嘉永7年(1854)、五老ヶ滝川の渓谷に架けられた石組通水橋である。水源に乏しい白糸台地へ水を送るために架けられた見事な石造アーチ橋で、昭和35年(1960)に重要文化財に指定されている。
 通潤用水を中心とする渓谷及び周辺の棚田景観の複合する景観は、1991年に「美しい日本のむら景観百選」、2006年に「疏水百選」に選定され、2008年には「蕨野の棚田」(佐賀県唐津市)とともに「通潤用水と白糸台地の棚田景観」として国の重要文化的景観に駆け上がった。名勝指定された千枚田がすでに存在するにせよ、フィリピンの「コルディレラの棚田」の世界文化遺産登録(1995)以来13年を経て日本に文化的景観としての棚田が誕生した瞬間であった。
 審美性の高い重要文化的景観だと感じた。各地の重要文化的景観を訪ね歩いていると、「どうしてここが・・・?」という疑問を禁じ得ない場合がしばしばある。「通潤用水と白糸台地の棚田景観」には十分納得した。すぐ下流には「道の駅」もあり、観光客の受け入れ体制も整っている。


1225通潤用水01

[火の国 ぶらり(Ⅱ) ]の続きを読む
  1. 2011/12/31(土) 01:35:19|
  2. 景観|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

asa

11 | 2011/12 | 01
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

Search