
妻木晩田遺跡を離れてそのまま第21回六弦倶楽部練習会へ。西伯郡伯耆町福兼の「いすず大山コテージ」内にある「山の家」が今回の会場です。 チョトロク代表の別荘(スタジオ)でして、まぁ立派なお宅に驚きました。練習会は1時すぎから始まりました。参加者は6名と少なめで、発表会というよりも、まさに練習会という緩い雰囲気で進んでいきました。残念だったのはビールが飲めなかったこと。みんな車で来てますからね、ノンアルコール・ビールで我慢するしかなかったわけです。
今回わたしは出し物というほどのものを用意しておりませんで、ふだんソファで弾いては配偶者に「五月蠅い」と叱られ、練習を邪魔されている曲目ばかり披露しました。
演奏曲目は以下のとおり。ギターはヘダウェイのエレガットです。
1.卒業 長谷川きよしのシングル2曲めの作品(1971)で、能吉利人の詞が衝撃的。とくにお気に入りの部分は、「鉄砲1本握りしめ、だれかを殺しに風の中。バカな話さ、大人になるなんて」。学生生活を終えて、社会人となる若者の心情をじつにうまく表現している。
前にも述べていますが、わたしはこの曲が大好きでして、じつは、ヒノッキーの卒業にあわせて練習を始めました(が、ついに彼女の前では唱わなかった)。「フォーク大全集」に簡単な譜面が掲載されているのですが、コードは間違いだらけ。ずいぶん修正が必要でした。いくつかの循環コードとそれに伴うアドリブの学習にこれほど役立つ曲はありません。たとえば、出だしはCmaj9-Am7-Em7-A7が2度くり返されて、終わりのほうはDm7-G7-G7♭9-Cmaj9。スケールは3つで足ります。また、代理コードとしてB♭maj7、E♭maj7、A♭maj7などもでてきます。これらのアルペジオを弾いてるだけでジャズっぽく聞こえます。
チョトロク代表以外の参加メンバーは、この曲が長谷川きよしの作品だということを知らなかった。配偶者に至っては、「あの曲はな~んにも感じない」とくる。
ミフさん、このとおりなんですよ・・・どおして来られなかったんですか!?
2.メドレー: You'd be so nice to come home to ~ 伊勢崎町ブルース 青江美奈にはまっていたのは、2010年末から2011年の年初あたりで、『
The Shadow of Love』と『
Passion Mina in N.Y.』という2枚のニューヨーク録音アルバムについてlablogで紹介しています。前者はジャズのスタンダードをオーソドックスに歌い上げた作品であるのに対して、後者は演歌の凄みを残してファンキージャズ風に仕上げた作品。今回は後者に収録された「伊勢崎町ブルース」を強く意識して編曲しました。代理コードを使いまくり、テンションをきかせたコードにウォーキングベースを絡ませ、マイルストーンもどきのリフも採用。前奏には、ヘレン・メリルでお馴染みのYou'd be so nice to come home to をもってきて、間奏部はモードっぽいアドリブパートを8小節挿入していたのですが、アドリブに関しては練習不足でした。出来がよいとは言えませんが、チェアーで眠っていたマコトさんが目を見開いてくださってたので(マコトさんはこういう曲を練習中?だとか)、それなりの衝撃はあったのかもしれません。
最近は譜面などというものはまったくみないのです。弾きたい曲があれば、適当にコードを配列させて弾いていく。そこから徐々にコードを変えていくわけです。どんな代理コードが良く響くのか、どんなテンションが適切なのか・・・などと考えながら適当に弾いている。それがなんとか形になれば人前に出せるレベルにはなる。人の曲ではありますが、このアレンジには私の知的財産がたっぷり染み込んでいる。こんな風にお茶を淹れる場合、「オリジナリ・ティー」と言うんです、だはは・・・
こういうやり方でしばらくギターを弾いていく予定です。

↑大山はいつみても凄い迫力。
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- 2012/05/05(土) 23:52:09|
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