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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

無花果

無花果04皿



 駐車場と庭の境の端に広葉樹が育ち始めた。小さいものだと抜いてしまうのだが、抜くには惜しい大きさまで成長している。しばらく前から可愛げな実を結んでいて、いまや数十の実を確認できる。バスケットボールを極小にしたような果実であり、これはいったい何だろう・・・ひょっとしたらクワの実ではないか、と妄想を膨らませていた。 
 

無花果03 無花果02sam    















 しばらくすると、その実はさほど成長しないまま赤く熟してきた。しばし考えて、ひらめいた。無花果ではないか。土地が痩せていて成長がよくないけれども、これはどうみても無花果だ。そう言って家内にみせたのだが、無花果好きの家内は訝し気にその実を眺め、無花果じゃないよ、と言った。



 赤くなった実を二つ家にもって返って割ってみた(いちばん上の写真)。無花果の断面をしている。いやがる家内に食べてもらった。美味しくない、と言う。しかし、夕方帰宅した息子にその実をみせると、「ほんと、無花果だ、これ」と彼は述べた。無花果であることは間違いないと思う。家の庭にできる果実やハーブや野草(ドクダミなど)、野菜などを調理したり、加工したりして食用・飲用にすることに無類の幸福を感じている。この無味乾燥な小粒の無花果をジャムにできないものか。この樹の近くに地植えした金柑(↓)も実をつけていて、今年もまたジャムにする。シロップとワインで煮込んだら無花果だっていけるんじゃないか。


無花果01 キンカン



 退職したら農業をやろう、などとい気力はまったくないけれども、家のまわりの緑地を利用した菜園の収穫物が今の私にとっては至上の嗜好品である。それはガーデニングとはちょっとちがうと思っている。アグリカルチュアではもちろんなくて、ホーティカルチュアの類なんだな。日本語では園芸と訳されることが多いけれども、むしろ園耕という訳語がふさわしいかもしれない。
 じつは3日ばかり前、東北から「くわ茶」の茶葉が届いた。予想をはるかに超えて美味の茶であり、毎日昼下がりに飲んでいる。なによりあざやかな緑色の茶水に驚かされる。くせのない味で、ノンカフェインでもある。ネットで検索してみると、桑の実はマルベリーと呼ばれていて、ブラックベリーに近い形状をしている。無花果とは縁遠い果実であることを知って少々残念だったのだが、逆に無花果を検索してみると、「クワ科イチジク属の落葉高木」と記されており、桑と無花果が無縁でないことを知った。なんとなく嬉しくなった。


桑茶


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  1. 2021/09/10(金) 23:51:56|
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