
じつは相当くたびれていて、奈良に帰ろうかどうか迷ったのだが、郡家(こうげ)駅に電話してみると
駐車場がキープできるというので、スーパーはくとで往復することにした。その途すがら知人に3人もあった。珍しいことである。
まずは蕎麦きり「たかや」で。車を下りると、煙草を吸っている中年男性がこちらを向いてニヤニヤ笑っている。かれは小学校と高校の同級生で、本学環境デザイン学科の某教授と同姓同名。
2006年1月17日の「匠の会」以来の再会。同姓同名氏は、いまは保険屋さんだが、かつて桑名正博の敏腕マネージャーだったという男。
桑名が使っていたギターについて気になったので、訊ねてみた。
「テレキャス、ストラト、レスポール・・・」
「いやいや、アコースティックのほうさ?」
「・・・あのころはみんなピックアップつけてたな。そうそう、いちばん使ってたのはオベイションだわ。あれがいちばん便利でね。」
「そういえば、オベイションの時代があったよね。」
六弦倶楽部に誘えないものかと情報を提供したのだが、同姓同名氏本人はまったくギターをやらない、とのこと。逆に、わたしがこういうギター活動を再開したことについて、ちょっとうすら笑いを浮かべて小馬鹿にしたような仕草が感じられないわけではなかった。こういうリアクションをするのは、かれ一人だけではない。結構いるんですね、まわりには。「おれはそんなに下手じゃないよ」と言えば言うほど、見下したような態度をとるんだな、この手の輩は・・・
まぁ、たしかに馬鹿なことやり始めましたよ、わたしは。でも、おもしろいからね。必ず良い音楽を作ってみせるから。嘘じゃありません!

「たかや」で辛みおろしの大盛りをたいらげ、郡家駅に移動。無事、往復割引券と駐車場を確保した。少しだけ時間があったので、駅前をぶらぶらしていると、「昇龍軒」という小さな
看板建築の店舗を発見した。子どもがカウンター越しに窓の中を覗いてマスターらしき人物と話をしている。大阪の下町でみる
立ち飲み居酒屋のような雰囲気があって、おもしろいので写真をいっぱい撮った。そして、窓をあけ、カウンター越しにマスターと話をした。聞けば、「串揚げ」の店であるという。地元の方ではないらしく、あちこちを転々として、数年前にこの店を立ち上げた。店名から分かるように、かつては中華料理店を経営されていて、その店名もいまも使っているのだという。
「お酒はないのですか?」と訊くと、
「置きたいんですけどね、子どもや高校生相手の店でしてね、持ち帰りなんですよ。ここで1~2本買って、駅前で食べてる子が多いんです・・・」
「そうか、子ども相手の店なんだ・・・」
よくみると、カウンターはスヌーピーの絵柄、照明その他も若者向けの小物を使っている。内部の写真は許してもらえなかったが、窓際にぶらさげてある「春夏冬中」のお札は撮影させていただいた。わかりますか、みなさん。「春夏冬」だと「秋がない」でしょ。だから、「春夏冬中」は「秋ない中」。つまり「あきないちゅう」、だから「商い中」であります。
こんどゼミのみんなで、缶ビールもって立ち食いにくるか!?
立ち食いでも横田、なんちゃって・・・


スーパーはくとでは、鳥大を退官されて2年目になるS先生とばったり。本学環境デザイン学科に大学時代の同窓生が2名いらっしゃる。わたしの恩師とも懇意なので、話が弾んだ。環境大の定員割れの問題から話は始まったのだが、鳥大もなかなか厳しい状況のようですね。これはどの先生に聞いても、似たようなものであります。驚いたのは、諸悪の根源は「エイトマン」だと言われたこと。もちろん、仮称ですがね、県内のある高名な人物を名指しで強く批判されていた。わたしも同感。あの人物が消えない限り、鳥取は良くならないであろう、という点で意見が一致した。
大阪で下車。鶴橋経由で西大寺に着いた。あまりに疲れているので、近鉄の乗り換えをやめて、タクシーにのろうと駅を移動中、女性に声をかけられた。
奈良の人妻1号であります。土曜日の夕方に、友達3人と連れだってお出かけ。結構、厚化粧だったぞ・・・
「あんまり、悪いことしゃちゃいけませんぜ!」
とひとこと余計なことを言い、二人は離れていったのでありました。
帰宅したら、また1冊スコア(楽譜集)が届いていた。25曲も入っているのだけど、使いたいのは1曲だけ。これはいけるね・・・、うまく行けば、結構おもしろいアンサンブルができるんじゃないかな、ふふふ。
- 2007/07/08(日) 03:18:28|
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