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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ハッピ・バースデー!

 ハッピ・バースデー、みよちゃん!

 昨年の11月に病院に運びこまれたときは、もう次の誕生日のお祝いをすることなんてできないかもしれないと思ったものです。あれからもう7ヶ月も過ぎてしまったんだね。今日は奈良に帰れなくて、ごめんなさい。ほんとは一緒にブルージーンズのコンサートに行きたかったんだけど、まだ無理はさせられないよね・・・

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 昼から授業がいっぱいあって、あまりに時間が足りないので演習の時間を使って、学生と一緒に校正の仕事をこなして、それから河原町の公民館に向かったんだ。予想した通り、公民館のステージは狭すぎて、寺内タケシご自慢のPAは納まらないから、急遽張り出し部分を大工仕事して作ったらしい。いつもはメンバー6名が横一直線に並んで演奏するのに、今日はそれすらできなくてジグザグ配列。緞帳もないし、ステージ裏では雨漏りがひどく、ずらりとバケツが並んでいるんだそうです。それでも、昭和の鄙びたインチキ・コンクリートの建物とブルージーンズの演奏する曲の時代性はよくあっていて、おもしろかった。
  「こういう場所でやるのもな、バンドの使命なんだぞ!」
と若いメンバー6人を叱咤激励。

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 いや、寺内タケシという人物はど迫力ですよ。関東学院大学空手部主将!
  「押忍!」
 コンサートは懐かしい「涙のギター」「夜空の星」「君といつまでも」「ダイヤモンドヘッド」から始まり、日本民謡と童謡を数曲やって、とりあえず第1部は終わり。第2部はサンプリング・キーボード2台をフル活用した映画音楽のオーケストイレーションから始まり、あゆみちゃんという可愛い歌手が登場して「可愛いベイビー」ほか数曲を披露。
 わたしは歌手のバッキングをするときの寺内タケシの演奏にみとれていた。どういうコード・ワークで、どうリズムを刻むのか、歌伴としてのリードのメロディはどんな風でどの程度いれるのか。いや、みごとなものです。じつに抑制が効いている。それにね、姿勢がいい。まるで、ジダンやベッケンバウアーのように背筋がピンと立っている。歌手がトークするときのバックでは、チェット・アトキンス風のフィンガーピッキングを小さな音でずっと奏でていましたね。これはゴキゲンです。



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 すでに政府から「文化財」の指定を受けているバンドなんだけれども、今から42年ほど前に大変な事件がおきた。全国の多くの高校が「エレキ禁止令」を出したのである。ブルージーンズのコンサートに行った高校生は軒並み停学処分をくらい、寺内の元には全国の高校生から手紙が殺到した。寺内は悩み、高校訪問を始める。
  「ハイスクール・コンサートをやらせて欲しい」
 しかし、どの高校も門前払い。100校回って、話を聞いてくれたのはわずかに3校。お茶も出ない。「ケチ!」 
 そして、寺内は母校を訪ねる。ときの校長は「よく来た、よく来た。待っていた・・・おまえの演奏をしよう!」と言ってくれて始まったハイスクール・コンサートは、すでに1300校を越えたという。そして、かれは河原町の町民に訴える。
  「これからわたしは、小学生と中学生を相手にしたジュニアハイスクール・コンサートを始めますよ。また、河原に戻ってきますからね、必ずジュニアハイスクール・コンサートやりましょうね! そして、みんなで子供たちをどう育てるべきなのか、一緒に考えましょう(大拍手)」

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 不良の代名詞だったエレキギターはマスコミに叩かれ続けていたが、二つの曲でブルー・ジーンズの運命は変わる。ある高校で門前払いをくらったとき、「先生はどんな音楽をお聴きですか?」と質問したら、返ってきたその答え。
  「民謡と・・・クラシックかな??」
 よっしゃ、ということで、寺内はエレキでベートーベンの「運命」を弾いてレコード大賞編曲賞、「津軽じょんがら節」を弾いてレコード大賞企画賞を受賞した。最後に演奏したこの2曲の迫力は文字での表現を超えている。
 最後の最後に寺内は言った。5歳からエレキを弾いてきて、いまは63歳になった。まだようやく、エレキの入口にたどり着いたかどうか、だと思っている。ただ、一つだけ分かったことがある。一つだけね。
  「ギターは弾かなきゃ、音は出ないんだ。」



  1. 2007/07/14(土) 04:05:36|
  2. 音楽|
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