
久しぶりに池田家墓所に行ってきた。池田家墓所を訪問する日は、どういうわけか猛暑で、説明を聞いていても、ただただ日陰に逃れたくなる。
ピエールと社長が光仲墓唐破風を実測した、あの真夏日を思い出した。
じつは、金曜日に委員会があるのだけれども、先週奈良に帰っていないので、今週末は奈良ですごすことに決めた。だから、まことに申し訳ないが、委員会は欠席。かわりに、担当のハマダバダ君(1号)に修復現場を案内していただいた。
池田家墓所玉垣の修復は、すでに軌道にのっている。これまで3年間にわたって試みてきた修復パターンを基本形とすれば、他の70基の墓碑周辺玉垣は基本形の応用パターンで処理できるであろう。今年度も池田定興墓ほか数基の修復が進んでいる。昨年度修復を終えた光仲墓も雄姿をみせている。

細かいことを言うと、唐破風をおさめたH型鋼の隙間に充填したエラスグラウドという緩衝材がふくれあがり、上端のシリコンを押し出してしまっているが、そう目立つわけではない。
なにより重さ1トンの唐破風が宙に浮いている姿は壮観だ。玉垣を構成する古い石材と新しい石材も馴染んできている。まだ、3・4年生にはみせていないので、早いうちに見学させないとね。「材料のオーセンティシティ」を考えるには絶好のモニュメントだから。

↑福部産の南田石(のうだいし)は枯渇してしまい、島根県温泉津産の「福光(ふくみつ)」という凝灰岩を用いて修復中。
- 2007/07/25(水) 17:36:20|
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凝灰岩凝灰岩(ぎょうかいがん、tuff、タフ)は、火山から噴出された火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石。成分が火山由来のため、堆積岩でもあり火成岩でもある。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- H
- 2007/07/30(月) 16:20:01 |
- パワーストーンと鉱物