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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

酒とバラの日々

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 何週間か前、ブラバンでアルト・サックスを吹いている4年男子に、二つの譜面をわたしておいた。一つは「酒とバラの日々」。 ジャック・レモン主演の映画『Days of Wine and Roses(酒とバラの日々)』の主題歌で、 アカデミー賞歌曲賞に輝いたスタンダードナンバー。学生時代から、わたしはこの曲が得意でして、ちょっとギターの腕前を披露するときには、この曲をさらりと弾いてみせることにしている。すると、そこいらのギター小僧は尻込みしてしまうね・・・
 学生時代に覚えたから運指もめったに間違えないが、じつは最近まで押さえているコードネームすらよく理解していなかった。しかし、弾けることは弾けるのである。このスタンダードナンバーをいつか管楽器とあわせてみたいと思っていて、とりあえず楽譜をわたしはしたのだが、4年男子サックス・プレーヤーはこの曲を聞いたことがないという。なにかよい音源はないか、と探したのだが、間に合わなかった。
 もう1曲は80年代の歌謡曲。といっても、とってもジャジーなバラードで、最初スターダスト・レビューのアカペラを聴いたとき、まさかあの厚化粧の歌手のヒット曲だなんて想像だにしなかった。もう10年も前になるだろうか、その女性歌手は、ナベサダを引き連れて大晦の紅白に登場し、この唄を歌った。その厚化粧の歌手は、はっきり言ってどうでも良いのだが、なにぶんメロディーが素晴らしいのと、ナベサダの歌伴と間奏の即興演奏にしびれてしまった。
 そして、どういうわけか、最近、無性にこの曲を演奏したいと思うようになり、必死で楽譜を探したところ、80年代のヒット曲ばかりあつめたスコア集を発見し、この曲1曲のためだけにそれを買った。おかげさまで、いまは自由自在に弾きこなせる(簡単だからね!)。
 残念ながら、今は曲名をあかせない(一人だけ曲名を知っている女性がいる)。これから、どこかでお披露目しなきゃなんないからね。手のうちをみせるわけにはいきません。昨日は、ブラバンの部室で初めて音あわせをした。わたしはモーリスS92をもっていった。本当はクラシックギターかエレガットのほうがあうのだけれども、なにぶん良いガットギターをもっていない。対して、敵は30万円のアルトと70万円のオーボエだから、こちらとして対抗しうるのはモーリスS92しかないのである。

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 わたしのイメージでは、オーボエのほうがあうかな、と思ってたのだが、オーボエの音域は高すぎた。何度か吹き比べてもらったが、音域としてはアルトサックスのほうがしっくりくる。後半からはアルトばかり吹いてもらった。ファゴット(↑)はどうだろうか、とも思った。女性の吹き手がいるというので、いちど試してもらおうかな。
 それにしても、クラシック系の管楽器奏者とわたしのようなジャズもどきギタリストでは、全然アプローチが違う。ともかくかれらは「楽譜さえあればなんとかなる」という。わたしは違う。「コード進行とスケールさえ決めてもらえばなんとかする」。わたしは6連符とか9連符とか、そういうややこしい譜面をみると、それだけで引いてしまうんだが、実際にドミナント・モーション(なんだかわかりますか?)で曲を終わらせる場合、そういう音を弾いているのである。で、わたしのアドリブを聴かせると、アルトのかれは「まさかそれ吹けってんじゃありませんよね?」と驚きの表情・・・いましがた練習でドヴォルザークを吹きまくっていた男がわたしのアドリブにはついていけない、っていうんだから、ほんとに音楽ってやっかいですね。わたしは譜面があったら弾けないんですよ。
 さてさて、1回めの音あわせとしては結構良い線までいったんじゃないだろうか。わたしの希望としては、ジェリー・マリガン(バリトンサックス)みたいに吹いてほしいので、こんどサンプルを用意しておこう。



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 その部室には4年女子の部員も同席していた。いつかご紹介したチューバさんです。彼女の使っているチューバは150万円もするというんだが、どうやら本人のものではなく、出身校のY高校からの借り物らしい。で、チューバとも1曲あわせようと決めたんですが、すぐに高田渡の曲がいくつか思い浮かんできましたね。高田渡はデキシーも大好きで、しばしばベースの代わりにチューバを使うんですよ。で、ある曲をあわせたんですが、やはり曲名は言えません。非常に単純なベースラインを吹いてもらったんだけど、これはほんとにばっちりあった。あといくつか約束事さえ決めれば、十分人前で演奏できるだろう。ただし、欲を言えば、バンジョーも欲しいな。じつはわたくし、高校時代にはバンジョーももっていたんですよ。もちろん弾けるんだけど、わたし以外でバンジョー弾ける人いませんかね。

 というわけで、楽しい音あわせが終わった。音楽は楽しい。言葉はいらない。肩書きも関係ない。先生も生徒もありません。
 あるのは音楽だけさ。

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  1. 2007/08/03(金) 03:31:38|
  2. 音楽|
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